2021年観劇作品 個人的ベスト3

2021年もあっという間に年の瀬を迎えました。12月に一気に激しく観劇(しかもほぼ同じ作品)したこともあり、気が付いたら1年の終わりを迎えていたといった感覚ですw。

2020年に引き続き、2021年も新型コロナ禍の影響が続くことになってしまいました。特に年の前半から夏の終わりにかけては不安定なことも多く、残念なことに中止になってしまう作品も出てしまうことに。私もいくつか払い戻しをせざるを得ない状況となりました。

2021年の秋口から少し状況が落ち着いて、あまり周囲に気兼ねせずに舞台を観に行ける環境になりました。昨年は本当に遠征するのも命がけみたいな心境ばかりだったのですが(汗)、秋にようやくワクチンを2度打てたので少し心の余裕をもって劇場に足を運ぶことができたような気がします。もちろん、感染対策は今までと同じくしっかりやったうえでのことですが。

ということで、2021年の観劇作品について少し振り返ってみたいと思います。

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実際に舞台に足を運んで観劇できた作品・ミュージカルコンサート

  • 『INSPIRE 陰陽師』(東京)
  • ミュージカル『両国花錦闘士』(大阪)
  • 『Brand New Musical Concert 2021~extra edition~』(兵庫)
  • ミュージカル『パレード』(大阪)
  • ミュージカル『BARNUM -バーナム-』(兵庫)
  • ミュージカル『マリー・アントワネット』(大阪)
  • ミュージカル『アリージャンス ~忠誠~』(大阪)
  • ミュージカル『ウェイトレス』(大阪)
  • ミュージカル『モーツァルト!』(大阪)
  • 劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』(東京)
  • 劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』(東京)
  • ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』(大阪)
  • デビュー30周年記念 石丸幹二オーケストラコンサート(広島)
  • 『ジーザス・クライスト・スーパースター in コンサート』(大阪)
  • 劇団四季『The Bridge(ザ・ブリッジ) ~歌の架け橋~』(香川・岡山)
  • ミュージカル『October Sky -遠い空の向こうに-』(大阪)
  • タクフェス『天国』(大阪)
  • 別役実メモリアル参加作品『受付』(東京)
  • ミュージカル『蜘蛛女のキス』(東京・大阪)

それから、観劇とは違うのですが…、夏に岡山県倉敷市で行われたMISIAさんのコンサートにも足を運ぶことができました。一度は生でMISIAさんの歌声を浴びたいと思っていたのですが、本当に衝撃しかなくて。気が付いたら自然に涙がボロボロ溢れてきて何度も心震える体験をさせてもらいました。

配信観劇した作品

『東京原子核クラブ』ミュージカル『ポーの一族』ほか。

中止になってしまった作品

  • ミュージカル『モーツァルト!』(大阪)
  • ミュージカル『マタハリ』(大阪)
  • ミュージカル『レ・ミゼラブル』(大阪)

遠征を断念した作品

  • ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』(東京)

今年は観劇できなかった作品が昨年よりも少なかったのですが、やはり観たいと思っていた作品ばかりだったのでとても残念だったし気持ちも凹みました。特に、感染状況が悪化していくなかで泣く泣く手放した『ジャック~』は辛かったですね(涙)。コロナ禍のなかでの遠征観劇は本当にリスクが大きいということを思い知らされました。

それでも、振り返ればけっこう多くの作品を生で観ることができました。この中から、2021年最も私の心を揺さぶった3作品を挙げたいと思います。

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第3位 劇団四季ミュージカル『アナと雪の女王』

6月から上演がスタートした劇団四季の新作ミュージカル『アナと雪の女王』。東京公演のみではありますが、3回遠征して観ることができました。映画版から新たに新曲も多く加わり、本当に魅力的な素晴らしい作品に仕上がっていました。どのナンバーも心が躍るものばかりで毎回ドキドキワクワクの連続。プロジェクションマッピングを使った迫力の演出も大きな見どころ。

個人的なことを白状しますと…、ハンス役の杉浦洸くんには完全に心掴まれました!沼落ちの一歩手前で踏みとどまってますが(笑)それくらい魅力的で最高です。何度でも見たいレベルで好きになりましたw。今後の活躍も期待しています。

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第2位 ミュージカル『パレード』

2年前に初めて観た時に大きな衝撃を受けた作品。今年4年ぶりに上演が決定したこと、本当に嬉しかったです。12月のあの作品がなければ間違いなく2021年のベスト1に選んでいたと思います。

実際に起こった悲劇的な事件を取り扱った作品で、決して明るい気持ちになるような内容ではありません。でも、どの場面も目が離せずたとえどんなに心を抉られたとしてもなぜかまた観に行きたいと思ってしまうのです。心震えるドラマチックなナンバーが揃っていて、何度号泣させられたか分かりません。必ずまた再演してほしいです。

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第1位 ミュージカル『蜘蛛女のキス』

今年はもう、この作品に尽きると言っても過言ではありません。私の観劇人生に一番大きな影響を与えたミュージカル『蜘蛛女のキス』。25年前の初演を観た時に激しい衝撃を受けて以来、ずっとずっと再会できる日を心待ちにしてきました。
一度はもうあの時の作品はもう戻ってこないのかと大きなショックを受けて諦めかけただけに、また同じ形で帰ってきてくれたことがただただ嬉しくて…。生きていてよかったと心から思えたほどでした。

思いの丈はこのブログに暑苦しいほどぶつけまくったのでここではもう抑えておきますが(笑)、体中の水分が抜けたんじゃないかというほど号泣しまくったのは『蜘蛛女~』だけでしたね。演出も、キャストも、完璧すぎた(一部残念に思う演出もあるにはあったけど)。究極の人間ドラマ至高のナンバー・・・こんなにもドンピシャで私の心を激しく揺さぶる作品はもしかしたらこの先も出てこないかもしれない。そう思わせてくれたカンパニーの皆さんには心から感謝です。

新型コロナ禍の脅威が再び迫りくるなか、全部で7回通いきることができたことは本当に幸運だったと思います。

2021年、一番私の心を揺さぶった舞台役者さんは…、石丸幹二さんでした。個人的ベスト3に入っているミュージカル『パレード』と『蜘蛛女のキス』の両方に主演していたのは石丸さんだった。何度この方の魂のこもったお芝居と歌に涙させられたか分かりません。やっぱりすごい魅力的な俳優さんだと思います。それに、広島で観たコンサートも本当に素晴らしかった。石丸さん、素晴らしいパフォーマンス、ありがとうございました。2022年も大いに期待しております。

それから、『蜘蛛女~』でバレンティンを演じた相葉裕樹くん。これまで彼の出演している作品はいくつか見てきたけれど、ちょっと線が細いかなぁと思うことがけっこう多かったんですよね。バレンティン役に決まったと知った時にもイメージがあまり沸かなくて、どちらかというとちょっと心配していたところは正直ありました。
ところが、今回その私の予想をはるかに超える素晴らしい大熱演と歌唱力を魅せてくれて…心底感激いたしました!相葉くんのお芝居を見てあんなに心が震えさせられたの初めてです。東京公演を観た時、あまりの感動と興奮でホテルに戻ってもしばらく涙が止まらなかったくらいでしたからね。ホントに素晴らしかった。

来年はこれまでの事務所を出て新たな場所から再スタートするとのこと。今後の活躍に大いに期待したいし、これまで以上に応援していきたいと思っています。

2021年も私の観劇レポを読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。2022年も思うがまま暑苦しい文章ばかりになるかもしれませんが(笑)なるべく皆様に伝わるようなレポを書いていきたいと思っています。来年も気が向いた折にブログに訪れていただければ幸いです。

最後に、2021年に演劇界で起こった哀しい事件について触れたいと思います。

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神田沙也加さんが自ら命を絶ってしまったこと、本当に本当にショックが大きくて哀しくて…未だに信じられず思い出しては涙ぐんでしまいます。沙也加ちゃんは舞台の世界でいつもキラキラ輝く素敵な女優さんでした。たくさんたくさん苦労してついに自分の居場所を掴んだこと、本当に尊敬してた。

彼女が出演していたミュージカルはツアー公演の続行を決断し、カンパニーの皆さんは哀しみを抱えながらも気丈に頑張っておられるとのこと。実は大阪公演を沙也加ちゃんの回で観に行きたいなと考えていたのですが、それも叶わなくなってしまった。カンパニーの皆さんも辛いし、待っていた私たちも辛い…。

エンターテイメントの世界はその中にいる人にしか分からないような苦悩がたくさんあるかと思います。時には死にたくなるほど辛い出来事もあるかもしれない。自ら命を絶ってしまう行為に至ってしまう時は心の余裕なんて少しもなくて気が付いたら死神に身を委ねてしまっていた…ということになるのかもしれない。

だけど、どうしても苦しくて哀しくて堪えられないことがあって、死んでしまいたいと思ったとしても…、一瞬だけでもいい。ちょっとでも我に返る瞬間があったなら、思い出してほしいです。

あなたを愛してやまない人が必ずいるということを…。

今回の沙也加さんの事件で、多くの舞台仲間の皆さんが激しく動揺し大きな悲しみに包まれている気持ちを告白されているのをSNSでたくさん目にしました。それが本当に本当に辛かった…。
沙也加ちゃん、あなたの周りには、ファンや仲間たち、たくさんの愛してくれる人がいたんだよ…。特に一緒に頑張ってきた仲間たちのこと、思い出してほしかったよ…。

どうかどうか、今後二度とこんな哀しいことが起こりませんようにと祈ります。自分から命を絶つ行為だけは思い止まってほしい…。

どうかどうか、生きてください。

2022年は今年よりも明るい年になることを切に願います。

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