モーリー・イェストンの生誕80周年を記念したコンサート『Life's A Joy! Life Goes On!!』を聴きに東京フォーラムAへ行ってきました。
まさかこんな日が来ようとは!!!
約30年以上舞台観劇を趣味にしていますが、その中で私の個人的ベスト・オブ・ベストだと思うミュージカル作品が『蜘蛛女のキス』『タイタニック』『ファントム』。そう、3つのうち2つがモーリー・イェストンさんが作曲した作品なんです。モーリーさんの音楽は私の観劇史に非常に大きな影響を与えてくれました。その方の80歳を記念したコンサートが日本で開催されるなんて…、こんな嬉しいことはありませんっ!!ということで、喜び勇んでチケット確保した次第です。
ゲストは微妙に公演日によって違うということなので、本音を言えば全公演行きたかったんですけどw・・・昨今の物価高直撃によりそういうわけにもいかず(苦笑)。なんて思っていたら…、なんと大阪も含めた5公演をライブ配信するというではありませんかっ!!梅芸さん、何たる太っ腹!!ありがたやまぁ〜〜!私は3公演買っちゃいましたw。
コンサート会場はホリプロコンと同じく東京国際フォーラムのAホール。かなり大きい劇場なので今回も遠方席の方のために舞台両サイドに映像が設置してありました。
ちなみに今回私は運よく裸眼でも頑張れば表情が見える席だったので(逆に映像のほうが見づらい感じ 汗)オペラグラスを多用しました。
ロビーには撮影スポット用のパネルも設置されていたのですが、その脇に用意してあった”梅芸のモフモフ”がめっちゃ気になったw。
まさか、あの梅芸ロゴの2個玉が具現化して登場するとは。これと一緒に撮影できるってなっていましたが、私は肌触りだけ体感。非常に触り心地よかったので、今後も梅芸のどこかに置いてほしいかも(笑)。
以下、ネタバレを含んだ感想になります。
2025年7月19日18時開演 in 東京国際フォーラムA(東京・有楽町)
出演者・上演時間
出演者
彩吹真央、安寿ミラ、伊礼彼方、上口耕平、海乃美月、岡田浩暉、加藤和樹、昆夏美、佐藤隆紀(LE VELVETS)、成河、珠城りょう、東啓介、真彩希帆、皆本麻帆、屋比久知奈、山下リオ、和央ようか
アンサンブル
伊藤稚菜、篠崎未伶雅、鈴木満梨奈、中嶋尚哉、西尾郁海、畑中竜也
構成・演出:生田大和(宝塚歌劇団)
※生田さんは出演者でもある真彩希帆さんのご主人です。
上演時間
約2時間40分(160分)※休憩25分含む
セットリスト(東京公演初日)
披露された作品は日本で上演されたことがある5つ。
ミュージカル『グランドホテル』
私が観劇したのは2016年版。当時メインキャストがREDチームとGREENチームとに分かれていて、結末の魅せ方を変えるトム・サザーランドの演出が大きな話題を呼びました。私は5月7日と8日の両バージョン千穐楽を大阪公演で観劇しています。記憶に残っているのは多彩な音楽と鮮烈なラストシーンの演出。なかなか再演してくれないのですが(2017年には宝塚に上演権が移っているようですが)そろそろ上演してほしいです。たぶん今見たら当時よりもさらに色んな感想が浮かんでくるような気がする。


The Grand Parade(全員)
舞台セットはグランドホテルのイメージがベースになっている感じでしたね。アンサンブルさんは階段上、メインキャストは回転扉から一人ずつ登場。とても華やかでゴージャスな演出でした。
キャストを代表してのMCは加藤和樹くん。錚々たるキャストの中心に立って堂々と語る姿は本当にカッコよかった。
At the Grand Hotel(19日は成河さん)
このナンバーは重い病を患いながらグランドホテルを人生最後の地と定めてやって来たオットーが歌うソロです。たしか、男爵のおかげで宿泊できるようになったことで二人に絆が生まれるって展開だった記憶が。
成河さんのオットー、懐かしかった!!あの爆発的声量を持つ成河さんが病弱で咳きこみながらもグランドホテルに夢を馳せながら儚く歌う姿は今となってはとても貴重だったなと。ちなみに翌日にはあっきー(中川晃教くん)バージョンも配信で観たのですが、成河さんとはまるで違う役作り。病を患っているけれどもグランドホテルに明るい希望を抱いているような感じ。キラッキラしてた。
Girl in the Mirror(昆夏美さん)
真っ赤なドレスがとてもよく似合っていた昆ちゃん。このナンバーの記憶が殆ど薄れてしまっていたので(汗)とても新鮮で楽しめました。フレムシェンというハリウッドに憧れてる女のこの役でしたね。
Love Can’t Happen(伊礼彼方くん)
当時、男爵はものすごくインパクトが強かったのでこのナンバーは覚えています。伊礼くんは確か成河と同じREDチームだったな。このナンバーは大人の恋を歌った流れるような美しいバラード。記憶が蘇ってきて思わず涙腺が緩んでしまった。伊礼くんはまさに今が男爵役の適齢期に近いんじゃないかな。めっちゃセクスィーだったよ(余裕のポージングとか最高w)!!
Bonjour Amour(安寿ミラさん)
久しぶりに安寿さんを拝見しましたが、歌の安定感が素晴らしかったですね。伊礼くんの男爵と熱い抱擁をする演出も素敵でした。お二人、年齢差を感じさせない大人感が出ててドキドキしちゃったよ。たしか劇中で男爵と安寿さんが演じるバレリーナが恋に落ちる展開だったなというのを思い出しました。
Roses At The Station(珠城りょうさん)
このコンサートは梅芸と宝塚歌劇団で上演されたモーリー・イェストン作品コンサートということなので、両バージョンが組み込まれていました。私は宝塚を観劇したことはないのですが、珠城さんの男爵はまたガラリと雰囲気が変わっていて独自の世界観がありました。
We’ll Take A Glass Together(伊礼彼方くん・成河さん)
懐かしいREDチームの二人による乾杯!最高!!このナンバーも大好きです。
DEATH TAKES A HOLIDAY
今回登場した5作品の中で唯一見たことがないモーリー作品が「DEATH TAKES A HOLIDAY」(デスホリ)です。2024年に上演されたようで、主演はWEST.の小瀧望くん。共演者の顔ぶれもかなり豪華だったようで、予定に入れなかったことを後悔しました。ただチケットが取れたかどうかはまた別問題ってことになりますけどね(汗)。
デスホリのナンバーを歌ったのは、山下リオさん、伊礼彼方くん、東啓介くん、皆本麻帆さん、海乃美月さん。
印象深かったのは伊礼くん。実際にこの作品には出演していなかったようなのですが…あの歌いっぷりは「出てたんじゃない!?」と錯覚するような存在感。ここ最近はダークな悪役だったりニヒルな悪役だったりストイックな激熱リーダー(←合唱)だったりといった姿ばかり見てきたのでww、あんな可愛らしいパフォーマンスを披露している姿はめっちゃ貴重(笑)。特に死神殿下のソロやメイドのアリス(皆本さん)に翻弄されてる姿は可愛らしさ爆発だったわww。
それからもうひとつ、とんちゃん(東くん)が歌った♪ROBERTO’S EYES(ロベルトの眼)♪。これは本当に衝撃的なナンバーでした。鬼気迫るとんちゃんの歌唱っぷりも見事すぎて鳥肌!!エリック役として出演してたとのことで、実際に見てみたかったなぁと心から思った。多分見てたらこのシーンボロ泣きしてたかもしれない。
TITANIC the MUSICAL(タイタニック)
序曲が流れてきた瞬間から私の涙腺がボロボロに。これまでの私の観劇人生の中で最も大きな影響を与えた作品のうちのひとつでもあります。これを越えるものは未だに出てこないと思えるほど大好きな作品。ドラマは言うまでもなく、一つ一つのナンバーが本当に愛しくも美しいのです!!こんなに終始胸に染み入る音楽で溢れてるミュージカルもそう多くないと思っています。
梅芸のトム・サザーランド版として最初に上演されたのは2015年でしたが、私が一番最初に観たのは2007年のフジテレビ製作版でした(アンドリュース役は松岡充さん)。あの時の震えるような衝撃と感動は今でも忘れられません。それから2009年、梅芸版(アンドリュース役は加藤和樹くん)になった2015年、2018年と全て観に行っています。最後に上演されてからもう7年…私の命があるうちはまだ5回は見たいと思ってる作品なのでw、そろそろ上演してもらえないでしょうかねぇ。あと『ファントム』『NINE』は映像化してるので、次回再演される時は『タイタニック』も映像として残してほしいです。
ちなみに”タイタニック”の作品として一番有名なのはレオナルド・デュカプリオ主演の映画ですが、このミュージカルの内容はそれとは違った群像劇として描かれています。
バレットの歌(佐藤隆紀くん(LE VELVETS))
船の最下層で石炭をくべるボイラー係・バレットが歌う。バレットのもどかしくも熱い感情がほとばしるナンバーで、梅芸版では藤岡正明くんが演じていました。今回このナンバーを歌ったのがシュガーくん(佐藤くん)。この人選、ホント胸アツ…。今はミュージカルのトップ俳優として様々な舞台に立っているシュガーくんですが、彼が初めてミュージカルに挑戦したのが2015年公演の時だったんですよね。二等船客のチャールズを演じてた。あの時は初々しかったシュガーくんが、今ではこんなに貫禄たっぷりなバレットの歌を披露するなんて…ホント胸が震えましたよ。めっちゃ良かった!!
なりたいメイドに(屋比久知奈さん)
屋比久ちゃんは2017年公演の時に三等船客のケイト・マーフィ役で出演してましたよね。偶然居合わせた3人の”ケイト”が意気投合してそれぞれの将来を語り合うのがこのナンバー。この内の一人ケイト・マクゴーワンは同じく三等にいたジム・ファレルに恋をする展開になるので二人が映画『タイタニック』のジャックとローズの役割を担ってると言われていました。
このナンバーも本当に涙が止まらないですよ…。実際の舞台では他の三等客もそれぞれ”アメリカに着いたら”という夢を語りながら歌っていて。でも見ているこちらとしてはタイタニックの歴史を知っているだけに、彼らが明るければ明るいほど胸が詰まって涙が溢れてしまうのです(泣)。今回の屋比久ちゃんとアンサンブルさんたちの歌を聴いてそのことを思い出しボロ泣きしました。
プロポーズ / 夜空を飛ぶ(加藤和樹くん・上口耕平くん)
♪プロポーズ♪は陸に恋人を残してきたバレットが彼女に当てたラブレターの伝言を歌うナンバー、♪夜空を~♪はバレットに伝言を送信してほしいと頼まれる通信士のブライドが仕事に追われながらもその作業に誇りを持っていると歌うナンバーです。二人はここで親しい間柄になるんですよね。
上口くんの儚くもキラキラしたブライドをまた見られるなんて本当に胸熱すぎた!!そしてなんと、ここのシーンのバレットをアンドリュースを演じていた和樹くんが歌うという意外性。プライベートでも二人は”ソウルメイト”と呼びあっている仲と聞いているのでなおさらジーンときちゃったよ(涙)。
ここから3曲はHP上で発表されていないのでここでは割愛しますが、本編で溺れるほど泣いたナンバーが怒涛のように登場してきて(しかも梅芸版のキャストで)コンサート版でも崩れ落ちそうになるくらい泣きました(涙)。モーリー・イェストンの音楽は過酷で哀しいシーンでも見ている人の心の奥底に響いて沁みわたっていくんですよ。その旋律はどれもドラマチックで、そしてとてつもなく美しく壮大。これでもかというほど揺さぶられる。どんなに激しいシーンでも、そこにある景色は儚くも美しいのです。まだ観たことがない人にもぜひ体感してほしい。
個人的には、岡田浩暉さんが本当に超胸アツだった。岡田さんは2007年版の日本初演公演の時にマードック役を演じられていたんですよね。その時のお芝居が個人的にめちゃめちゃ刺さりまくって大号泣させられたのを思い出します。今回のコンサートでの役、本編でも見てみたいと心底思いました。そしてイスメイ役にはこれまた意外な配役!!あの組み合わせは神!!!
そして和樹くんの♪アンドリュース氏の予見♪での鬼気迫る歌いっぷりは本当に胸が詰まりました(涙)。あれから様々な経験を重ねてきたからこその和樹くんの役柄としての厚みを感じたし、今このタイミングでの彼のアンドリュースを見てみたいという気持ちが高まりました。
もうどこをとっても最高すぎて1幕終わった後しばらく席を立つことができなかった。今年は無理でもせめて来年、なんとか『タイタニック』再演してほしいです!!!!
NINE
イタリアのフェデリコ・フェリーニの自伝を基に映画化された「8 2/1」をミュージカル化した作品です。男性の出演者は2人(一人は主人公グイードの少年時代の子役)であとの8人の登場人物はすべて女性。『ファントム』と同じコピット&イェストンのコンビ作品です。物語は、映画監督のグイードがすっかりスランプになったところに様々なタイプの女性が関わってきて翻弄されながらやがて真実を見出していくといった感じ。個人的にストーリーはあまり好きではないのですが(苦笑)、やっぱりモーリーさんの音楽はどれも最高でとても印象に残っています。
初めてこの作品に触れたのは2005年。天王洲のアートスフィア(現・銀河劇場)で上演されグイドを別所哲也さんが演じられていました。今は亡き大浦みずきさんもいらっしゃったのを思い出します。2020年には城田優くん主演で再演され、私はこちらも観に行っています(コロナ禍真っただ中だったけど)。

ちなみに、2009年に『NINE』として映画化もされています(ダニエル・デイ=ルイス主演)。この映画版のみに書き下ろされた♪シネマ・イタリアーノ♪はめちゃめちゃカッコイイナンバーなのですが、舞台版には登場しないんですよね。それがちょっと残念ではあります。
オープニングの♪Overture Delle Donne♪は6人の女性キャストが「ラ」の音だけで歌います。このハーモニーがとても美しいんですよね。モーリーの創り出した難しいけれど繊細な旋律に酔わされます。昆ちゃんのシルバーのドレスがとてもゴージャスでした。
梅芸版NINE見た時も驚いたんだけど、屋比久さんの♪Be Italian♪はコンサート版でもめちゃめちゃ攻めてました!!めっちゃセクスィー!!そして野性的。あと、彩吹さんは当時の舞台に出演されていませんでしたが、コンサート版での♪Folies Bergeres♪の歌いっぷりがめっちゃカッコよかったです(オケの方とのやり取りも面白かったw)。
ファントム
ミュージカル『ファントム』の原作は『オペラ座の怪人』ですが、どちらかというとスーザン・ケイがこの原作を膨らませて書いた小説『ファントム』に寄った作品といった印象があります。『オペラ座~』を基にした作品で最も有名なのがアンドリュー・ロイド・ウェバーの作品ですが(日本では劇団四季が上演権を持ってます)、アーサー・コピット&モーリー・イェストンのこの作品はそれとはかなり違う内容になっているのが特徴です(脚本・音楽はもちろん登場人物もちょいちょい違う)。
日本初演は2004年の宝塚歌劇団。私個人としては宝塚を少し苦手としているので未だに劇場へ観に行ったことがないのですが、唯一最初から最後までしっかり見たのがテレビで放送されていた(NHKあたりだったかな)和央ようかさんが主演されていた『ファントム』だったんですよね。きっかけは、オペラ座の怪人繋がりの作品ということで興味を持って見た記憶があります。私が一番最初にモーリー・イェストン作品に触れたのはこの時だったかもしれません(自分でも意外だけど)。
梅芸版が最初に上演されたのは2008年。大沢たかおさんが主演でした。ミュージカル『ファントム』の魅力に憑りつかれた最初のきっかけがこの時です。タイタニックの時もそうだったけど、あの時も本当に大きな衝撃を受けまして、思わず追いチケして青山劇場まで通ったことを思い出します。2010年に大沢さん主演で再演された時は大阪公演までガッツリ観に行くほどズブ沼にハマりましたw。
当時は本当に心の髄まで大沢エリックに心を鷲掴みにされたので、2010年が終わった後はもうあれを越えるものは見れないだろうなと思っていたのですが・・・(ちなみに2014年の城田優くん主演も行きましたがあまりハマれなかった)、ついに2019年にそれと同じレベルで心酔できる『ファントム』に出会います。城田優くんが演出(出演もしてた)した、加藤和樹くんエリック。あの当時、和樹くんのエリックは絶対ハマるはずだという確信がありましたが、それ以上のものを魅せてくれた。優くんと和樹くんには感謝しかないです。
ということで、『タイタニック』と並んで『ファントム』も私の観劇人生の中で最も強く心を掴んだ作品のひとつになっています。
Overtureが聞こえてきた瞬間から涙腺がまたまた決壊!!あの旋律が聴こえてくるだけで梅芸版ファントムが私の頭の中に蘇ってきて涙が止まりませんでした。
ちなみに、宝塚バージョンも入っているので久しぶりに和央ようかさんが演じるエリックも見ることができました。あのテレビで見た時以来かも。っていうか、和央さんを拝見するのも久しぶりすぎて(ミュージカル『ディートリッヒ』以来かも!?)。フランク・ワイルドホーンさんの奥様として有名ですが、本当に年齢を感じさせない美しさとカッコ良さには感服します。
今回宝塚版と見比べて思いましたが、魅せ方が全く違うなぁと感じました。宝塚版は視覚的な「美」をものすごく意識してる印象に対し、梅芸版は「物語」をメインに意識してるって感じ。なんだか別の作品を見ているようにも思いました。
パリのメロディ(山下リオさん)
山下さんは2014年の城田優くんがエリックを演じている時にクリスティーヌを演じていましたね。今回久しぶりに観ましたが、とても可愛らしかったです。音程がちょっと揺れていたのは気になりましたが、生き生きとした明るさが良いなと思いました。当時は1回しか見れなかったけど、なんだか懐かしかった。
私のもの(皆本麻帆さん)
皆本さんは2023年公演の時にカルロッタを演じていましたが、今回のコンサートでも素晴らしいパフォーマンスでめちゃめちゃ楽しませてもらいました(特に指揮者の佐々田愛一郎さんとのやり取りが最高w)。公演当時の時も思ったけど、皆本さんがあんなにもカルロッタにハマるというのは嬉しい驚きで。出来れば次の再演が決まった折にもキャスティングされていてほしいなと思ってしまった。
まことの愛(真彩希帆さん)
宝塚でもクリスティーヌを演じていたという真彩さん。梅芸版では2023年にクリスティーヌを演じられましたが…もう本当に心底感動させられたんですよ。母性愛、人間愛の表現が素晴らしすぎて、エリックが心奪われるのも納得だった。このコンサート版では♪まことの愛♪ともう1曲ソロを歌ったのですが…もう当時を思い出して私の涙止まらず!!!今妊娠されているとのことですが、歌声にはさらなる母性が加わっていて聴いているこちらが真彩さんの胎内のゆりかごにいるかのような感覚に陥ったほど。本当に素晴らしかった。
ちなみに、コンサート版での♪まこと~♪は本編のものと逆になってましたね。これはこれでとても感動的でした。
You Are My Own(加藤和樹くん、岡田浩暉さん)
このナンバーの前に和樹くんはエリックとして2曲歌ってますが、ビジュアルが本当に”エリック”すぎて・・・それだけでもう滂沱の涙が(泣)!!!しかも、コンサートとしての歌というよりも芝居の中に生きるエリックとしてそこに存在していたんですよ。もうあれは、まざまざと本編が蘇らざるを得ない!!!どこまで私の涙腺を刺激するんだ、和樹くんーーーー(涙)!!!と大いにボロ泣きさせられた私です。
そして…なんと『ファントム』ラストがこのナンバーですよ!!!もう登場した時から二人とも泣いてたよ(涙)!!!あんなん、泣かずに見ろっていう方が無理!!!!もう一度会いたくて逢いたくてたまらなかった和樹くんのエリックと岡田さんのゲラールが、そこに居ました(涙)。もう溺れるほど泣いた…っていうか、嗚咽レベルで泣きました。尊すぎて…言葉が思いつきません。このコンサートの日に来れて本当に良かったと心から思った。
ちなみに、翌日の配信では宝塚版の♪You Are My Own♪を見ました。彩吹さんと和央さんの親子も美しくて尊かったです。魅せ方がやっぱり梅芸版とは違うなというのは感じましたが、宝塚版をご覧になったことがある方にとっては貴重なシーンだったのではないかなと思います。
And More
作品からの楽曲が終わった後は、モーリー・イェストンさんご本人のメッセージ映像が流れました。80歳を迎えられたとは思えないくらい若々しくてビックリ。音楽との出会いなど熱く語られていたのが印象深かったです。来年は日本で小林一茶を題材としたモーリーさんの新作が見れる予定。本当に楽しみです。これからもまだまだお元気で、素晴らしい作品を生み出してほしいなと思います。
このあと2曲披露されましたが、ラストの全員で歌唱するナンバーはこの公演のためにモーリーさんが書き下ろした新曲でした。日本を大事に想ってくださる気持ちが伝わってくる爽やかで素敵なナンバーでした。
最後も和樹くんのMC。「本当はモーリーご本人に来日していただいて一緒に80歳をお祝いしたかったです」と語っていたのが印象深かったです。『ファントム』の歌唱の時は本当に見ているこちらの胸が潰れてしまいそうになるようなお芝居で歌ってたので、最後爽やかな和樹くんが現れてホッとしたw。
#モーリーコン 初日!
お越しくださった皆様、配信で観てくれた皆様ありがとうございました!いかがでしたか?舞台稽古から薄々思ってましたけど、これはコンサートというよりもはやショーです💃モーリーの曲は本当に芝居に寄り添ってくれる。思わず熱も入ってしまう。明日もマチソワ楽しみです! pic.twitter.com/G0yXtL6vRY— 加藤和樹 (@kazuki_kato1007) July 19, 2025
モーリー・イェストンさんには本当にこんな素晴らしい作品を私たちに届けてくださって感謝感謝の気持ちでいっぱいです。なにより、私の観劇人生をとても豊かなものにしてくださった。次の新作も心から楽しみにしています。
そして…梅芸さん!!!グランドホテル、タイタニック、ファントムを早い時期に再演お願いしますーーーーー(切望)!!!!