NHK-FM青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』第16~18回

いよいよNHK-FMで放送されていた青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』も最終週に突入しました。

悉く舞台公演が中止に追い込まれるなかで、こうして声だけでも舞台役者さんたちの(しかも推しが多いw)お芝居に触れることができたことは嬉しかったです。

前回は、エドゥアルトが宿敵でもあるフリードリヒとの直接対決に挑もうか!ってところで終了。アッキーのエディも和樹くんのフリードリヒも、栗原さんのケーフェンヒラー将軍も、大山くんのバチャーニも…みんな魅力的!声を聴いているだけでその姿かたちが浮かんできます。
大山バチャーニが非業の死を遂げてしまったのはホントに残念でしたけどね(涙)。

※ハプスブルクの宝剣感想レポ

ハプスブルクの宝剣
ハプスブルクの宝剣
NHK‐FMラジオ 青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』の感想レポート

以下、ネタバレありなラジオドラマの感想です。

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青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』第16回~18回

ハプスブルクの宝剣
権謀術数と野望、熱き友情と挫折、そして甘美で危険な愛

第16回 弔いの鐘

2020年3月30日(月) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ 脚色:並木陽

出演:中川晃教、野々すみ花、田代万里生、加藤和樹、大山真志、栗原英雄、伶美うらら、西原誠吾、豊田茂、春名風花、ほか

ついに11年ぶりに対面したエドゥアルトとフリードリヒ。
お互いの姿を確認すると真っ先に相手に向かって突撃していく二人ですが・・・あっきーの「フリーーーードリヒィィ!!!」のシャウトがすごかったな(笑)。ちょっとあれはビビったww。で、それに引っ張られるように和樹くんが「エドゥアルトぉぉーーー!!」ってシャウトしててw。ここ、緊迫したシーンだと思うんだけど、なんかちょっと”クスっ”ってなってしまった(笑)。

激突した後、お互い深手を負いながら向き合う二人。なんかこの場面、まるでアニメーションを見ているかのような臨場感がありましたねぇ。これまでは舞台での映像が浮かんできたけど、戦いの場面だけは不思議とアニメーションでの光景が浮かんできました。
「痛み分けだな!」と呻いた後、フリードリヒはエドゥアルトに向かって叫びます。

「答えろ!!なぜあのとき、私を裏切った!??」

この問いがなんとも切なくて泣けた(涙)。彼はあの時エドゥアルトのことを心からの「友」として認めてしまっていたんですよね。それだけに裏切られたと分かった時の失望と悲しみはとてつもなく大きかった。
その想いが募り募ってエドゥアルトへの”憎しみ”へと変わっていったと思うんだけど、本心では「心を許すことができる友でいたかった」という想いがぬぐい切れていなかったんじゃないかなぁと…。

エドゥアルトは答えようとしますが傷口が深かったようで言葉を発することができない。
それゆえ心の中で彼は思う…「もしもあの時自分がユダヤ人以外の何者にもなれないと分かっていたら決して君を裏切りはしなかった」と…。エドゥアルトも、フリードリヒのことを「友」だって思ってたんだよね、ほんとは…。だけど、オーストリア人になるという大目的のためにその想いを捨てた。切ない…(涙)。

応える代わりにエドゥアルトはオイゲンから譲られたハプスブルクの紋章と鎖をちぎり、自らの眼帯をフリードリヒに差し出す。「これが君の答えか…!!」と心が張り裂けそうになる想いでそれを受け取るフリードリヒ…その声色が悲しすぎて泣ける(涙)。

しばらくして、テレーゼのもとにオーストリア敗戦の報が届き…戦死した者が記された名簿が渡される。…って…

え…!!!あれからケーフェンヒラーは戦死してしまったのかーーーー(涙)。もっと活躍が聴きたかったーーーー!!!

テレーゼは名簿の中にエドゥアルトの名前を確認し、心潰れる想いに襲われる。
他の戦死者の遺族には手厚い報酬を与えるよう指示しますが、ユダヤ人であるエドゥアルトだけは”別扱い”とせざるを得なかった。彼の出自についてはテレーゼとフランツしか知らないはずですが…それでもテレーゼは最後まで彼をオーストリア人として認めることはしなかったんですねぇ…。

「あなたがユダヤ人でさえなければ私は…私は…」

エドゥアルトの死を確信したテレーゼはただただ涙するしかありませんでした。
そしてフランツもまた、エドゥアルトの死の報を聞いて大きなショックを受けていました。彼の最期の様子を知る者がいるかもしれないと思ったフランツは、自ら捕虜交換に出向くことを志願する。

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ところが、エドゥアルトは実はプロイセン軍の野営地に匿われて手当てを受けていたのです。やっぱりね。そうだと思ったよ~。フリードリヒは彼を殺すことがついにできなかったどころか、助けて手当てまでしてやるように手配してくれていた。それだけでもなんだか泣けるよ…。
エドゥアルトは意識を取り戻したものの食事もとらず生きる意思すら失っているらしい。そのことを聞いたフリードリヒは自らの怪我も顧みずに彼の元へと急ぐ。なんて良い奴…(涙)。

フリードリヒはエドゥアルトから渡された眼帯をすでに戦死した兵士につけて偽装したことを告げる。あ、それでエディは死亡扱いになっていたのか。

「君はオーストリアから自由になったのだ!早く良くなれ!一緒にベルリンに帰ろう!」

フリードリヒーーーーー(涙)!!!やっぱり君は友情に熱い素敵なやつだーーー!!っていうか、エディのこと、大好きじゃないかーーーーー!!!

しかし、必死に「一緒にベルリンへ」と訴えるフリードリヒに対し、エドゥアルトはうつろな様子のまま首を横に振り再び意識を失ってしまう。ううう…フリードリヒの気持ちを想うと切なくてホント泣けるんだけど(涙)。
フリードリヒはカイザーリングに「自分はオーストリアと戦いながら常にあの男を思い浮かべてきた、いつの日か必ず屈服させてやると…」と告白する。そして…

「もしもオイゲンと出会う前に私と出会っていたのなら、この運命は違ったものになっていたのだろうか」

と問う。それに対してカイザーリンクはと答える。たとえ出会う時期が違っていても、二人はきっと同じ道をたどっていたに違いないと…。その答えを聞いてようやく納得したのか、「弱気になっている場合ではないか」と気持ちを立て直すフリードリヒ。自分の立場を改めて呑み込み、次の戦いに備えることを誓う。

あーーーー、そんなフリードリヒが・・・好きだーーーー!!!
もう彼の姿が和樹くんにしか見えない(笑)。

その夜、エドゥアルトのもとに小さな少年がやって来る。彼はバチャーニからエドゥアルトへの遺言を預かっているという。その言葉に耳を傾けるエディ…。

「この筆記帖を持ってオーストリアへ戻れ。これはケーフェンヒラー将軍が俺に託したもの。今お前に預ける」

バチャーニーーーー(涙)!!!死の際でなおエドゥアルトのことを想ってくれていたとは(涙)!!その想いにエディも思わず涙する…。

戦の勝敗を知らなかったエドゥアルトは少年に尋ね、この時初めてオーストリア軍が大敗したことを知ります。彼の話によれば…ケーフェンヒラーの亡骸は蜂の巣のような銃弾の痕がのこされていたらしい…。彼の脳裏に「無駄に死ぬなよ」と告げたケーフェンヒラーの言葉が響く…。

あああーーーーー、ケーフェンヒラー将軍ーーーーー(涙)!!!

その後体力が回復したエドゥアルトはオーストリアへ戻る決意をする。プロイセン軍の目をかいくぐり脱出しようとしますが、厩は警備が厳しく近寄れないため徒歩で抜け出すしかないと覚悟を決める。

その時、エドゥアルトの目に見せしめの処刑台にぶらさがる腐乱した死体が映る。「密偵」という札が下がっていたその亡骸は…スパイとして潜り込ませていたゲオルク・カイトだった。あーーー、やっぱりそういうことになってしまっていたのね(涙)。
エディはショックを受けながらも、なぜ彼がオイゲン亡き後もスパイを続けていたのか疑問に感じる。彼にもエドゥアルトと同じような目的があったのかもしれないと…。

脱走して5日目、万全ではない体調も災いしてエドゥアルトは高熱で倒れてしまった。そこへ偶然ユダヤ人の親子が通りかかり彼を助ける。この少女の声を担当しているのは、春風ちゃんこと、春名風花さんですね。

和樹@フリードリヒも、栗原@ケーフェンヒラーも、ここでお別れですかねぇ。最後までいてほしかったな。

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第17回 炎の中の希望

2020年3月31日(火) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ 脚色:並木陽

出演:中川晃教、野々すみ花、田代万里生、たかお鷹、坂川慶成、春名風花、ほか

意識を取り戻したエドゥアルトのもとにやってきたユダヤ人の少女・オルガ。少し彼に怯えているようでしたが、なぜ助けたのかと尋ねられると「不幸な人を見て助けない人はこの一族にはいない、命は大切にしなければいけない」と答える。
その言葉に対し自分には命の価値はないと力なく答えたエドゥアルトでしたが、オルガはそれを否定し「不幸が幸福につながることもあると信じなければ」と励ます。オルガの言葉を聞いたエドゥアルトは彼女がユダヤ人であることを悟る。

本を読むオルガに「君はユダヤ人なのか」と尋ねると、彼女は驚いて本を火の中に落としてしまう。激しく動揺し「大事な本なの!」と泣き叫ぶ姿を見たエドゥアルトは炎の中からそれを取り出してやる。
その本を見たエドゥアルトは思わず目を見張る。それは、かつて”エリヤーフー”として意気揚々とユダヤ人街に戻ってきた彼が「自分がドイツ語訳をした」と持ってきた立法の本だった。オルガはそれは「父が大学時代に友人だった人からもらい受けたもの」と答える…。女性もこれからはイディッシュ語だけではなくドイツ語も覚えるべきだと誇らしげに語っていた。

「私もこの本を読んだおかげで、ユダヤ人がどうやって生きていけばいいかよく分かったわ。10年以上前にこの本を約したエリヤーフー・ロートシルトは本当に偉大な人よ!」

その言葉を聞いたエドゥアルトは、ユダヤの女性が自分が訳した立法の本を支持してくれていることに驚き感動する。彼がユダヤ人だと知らないオルガはエドゥアルトにもそれを読むように勧めてくる。そんな彼女にエディは「ユダヤ人はどうやって生きていけばいい?」と尋ねる。
それに対し彼女はユダヤ人の故郷・イスラエル、シオンの地に戻ればいいと答えた…。人の地にいるから幸せになれないのだと。

「ユダヤ人だけの国を作ればいい」というオルガの言葉に衝撃を受けるエドゥアルト。
彼はユダヤ人を捨てオーストリア人になろうと尽くしまくっていた。しかしそれでも受け入れられることはなかった。おそらくそれはどこへ行っても同じことだと悟っている。だったら、シオンにユダヤ人だけの国を作ればいいのかと…彼女の言葉に刺激されたようです。イスラエルを支配しているトルコとハプスブルクは良好な関係だったことから、そこにチャンスがあるかもしれないとエドゥアルトは思い立つ。

「フランツならきっと協力してくれる…!」

もしもユダヤ人の国を設立することができたなら、今度こそ自分の能力を存分に試せるかもしれない。生きる希望を失っていたエドゥアルトは希望の光を見出しついに生気を取り戻す。つまりエドゥアルトは自分がユダヤ人であることを受け入れたのです。

ところがその矢先、ユダヤ人狩りが始まるという報が入る。オルガの父はエドゥアルトに「ユダヤ人の私たちがあなたに手を触れ手当てしたことをお詫びします」と謝罪し、オルガを連れて逃げ出そうとする。
そんな彼にエドゥアルトは手当の礼を述べ「いずれシオンで会いましょう」と別れを告げますが、その直後に逃げていたオルガ親子が銃殺されてしまった…。その死に大きなショックを受けたエディはシオン建国に命をささげることを強く誓いました。

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そのころオーストリアはフランスと和睦しようとしていたものの、フランス国内には反対する声がまだ根強いようです。それを封じ込めるためにはフランス国王のルイ15世を動かすしかないという案が浮かぶ。その手始めに、ルイ15世の寵姫・ポンパドゥール侯爵婦人と直接交渉すべきとルードルフは進言しますが、テレーゼは「王の愛人と交渉など!」と拒絶。やはり彼女はプライドの塊だな(苦笑)。
フランツはため息をつきながらルードルフに「大使をクビにならなくてよかったな」と慰める。一日も早くボヘミアへ帰りたいと泣きごとを言うルードルフでしたが、その直後、背後から懐かしい声が聞こえてきた。

「マリア・テレジア陛下は執念深い。一度聞いたことは生涯お忘れにならないぞ!」

突然現れたエドゥアルトの姿に驚くフランツ、そんな彼に笑顔で「ただいま」とあいさつをするエドゥアルト。あまりにも突然の感動的な出来事に混乱するフランツは「私にほかにかける言葉はないのか!?」と迫る。そんな彼をエドゥアルトは「ラテン語は少しは上手になったか?」と笑いながら抱きしめました…。
神聖ローマ帝国の皇帝に無事選出されたフランツは10月4日に戴冠式を迎えるものの、まだ懸念することがあるという。

それに対し、まずはロシアと同盟を結びプロイセンにわざとその情報を流させ英国と同盟を結ばせることを提案。そのことでフランスは裏切られたとプロイセンを敵視しオーストリアと同盟を結ばざるを得なくなるだろうと。相変わらず頭が回るねぇ、エディ。でもまたそこでフリードリヒを陥れちゃうんだね…。
さっそくその作戦を実行に移すべく議題に乗せるとフランツも張り切る。そして、捕虜交換の時に見つけたエドゥアルトの眼帯を彼に手渡そうとしますが、彼はそれを受け取ることはしなかった。傷ついた眼には「ダビデの星でも飾るさ」と告げたエドゥアルトの言葉に、ルードルフは初めて彼がユダヤ人であることを知る。

エドゥアルトはケーフェンヒラーが遺した筆記帖をフランツに渡す。それを受け取り「今後の参考にしよう」と目を輝かせる。その姿を見てエドゥアルトは改めて「僕が生き延びたのは二人のおかげだ!」とケーフェンヒラーとバチャーニに感謝します。でも、彼を助けたのはフリードリヒなんだけどね…そこも覚えていてほしいなぁ(苦笑)。

フランツはエドゥアルトに臨むものを与えると約束。それに対し「トルコ領のシオンの地が欲しい」と告げるエドゥアルト。シオンの地に戻るという彼の意思にフランツは別れがたい気持ちを感じてしまいますが、その笑顔を見たら諦めざるを得なかった。

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第18回 真実

2020年4月1日(水) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ 脚色:並木陽

出演:中川晃教、野々すみ花、田代万里生、伶美うらら、西原誠吾、林次樹、今泉舞、ほか

フランツの神聖ローマ帝国皇帝戴冠式を翌日に控え、テレーゼはフランクフルトに入城する。
彼女はフランツが皇帝になることと同時にエドゥアルトが戻ってきたことへの喜びに胸躍らせていた。エディがユダヤ人だということへの嫌悪よりも、愛する感情のほうが高まっているようですw。

エドゥアルトはフランクフルトの街へ繰り出し、懐かしさに心躍らせていた。そこにはアーデルハイトとの思い出も滲んでいる…。さらに自分の生まれ育ったユダヤ人居住区に足を向ける。

同じころ、テレーゼは13年前にフランクフルトで決闘騒ぎがあったことを知る。モーリッツの対戦相手だったユダヤ人”エリヤーフー・ロートシルト”の名前を聞いたテレーゼは、フランツとエドゥアルトの関係について悟り、フランツの過去についてさらに使いの者から話を聞き出そうとする。

一方エドゥアルトは、かつて住んでいた自分の家を訪れている。そこで妹だったドロテイアとその子・エリヤーフーと再会。父も母も皆元気だと知り喜びで胸がいっぱいになるエディ。ドロテイアは「エリヤーフーという息子の名前はあなたがこの家から失われないようにつけた」と告げる。会いたかったと涙するドロテイアをエドゥアルトは固く抱きしめました。

「みんなに、プラハの償いをしたいんだ」

エドゥアルトの心の中にはずっとあの日、家族を追放してしまったことがトゲのように刺さっていたんだろうね…。そんな彼にドロテイアは「誰も兄さんを恨んでいないわ」と告げる。
そこへ父と母も駆けつけ懐かしい再会に涙を流す。感動の再会のなかでエドゥアルトはシオン建国の意思を告げると、「よく帰ってきた」と両親は泣き崩れてしまいました…。こんなに愛されていたのに、ほんと、エディは親不孝したよねぇ…。

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同じころ、テレーゼは生活の保障を求めてきた女性と対面。彼女の話を聞いてフランツに仲立ちしてもらうことを約束する。その話のなかで、女性は「不幸の原因を作ったのは私」と告げる。
その女性は…かつてエリヤーフーと深く愛し合ったアーデルハイトだった。彼女の話を聞いてテレーゼは”エリヤーフー”をまだ愛していることを感じ脅威に想う。

「なぜあなたはドイツ人なのにユダヤ人を愛することができたのですか?」というテレーゼの問いにアーデルハイトは

「なぜ、ドイツ人はユダヤ人を愛することができないのでしょう?」

と逆に問いかける。「恋は個人的な感情」だと語るアーデルハイトの言葉にテレーゼは衝撃を受け、彼女をエドゥアルトから遠い所へ追いやらなければと焦りを感じてしまう。怖いな~テレーゼ(汗)。
「死んだユダヤ人のことは一切忘れていただきます」と威圧的な態度をとるテレーゼに対し、アーデルハイトは「彼が本当はユダヤ人ではないとしてもですか!?」と反論。その言葉に驚きを隠せないテレーゼ…。

え!?エリヤーフーは実はユダヤ人じゃなかったのか!?と衝撃が走ったところで次回につづく。なぜ彼女はそのことを知ってるんだろう?