ミュージカル『タイタニック』~TITANIC the musical~ 07年東京公演感想

昨日千秋楽を迎えたミュージカル『TITANIC』。予定が空いていたら絶対に並んでただろうなぁ・・・当日券売り場(笑)。

群集劇なので「この人のストーリー」という核の部分がなかったからか賛否両論の意見が多かったようですが(動きの少ない演出というのは少し感じましたけど)、個人的にはこの作品・・・今まで観たなかでもベスト3に入れたいほどものすごい思い入れの深い舞台となりました。どうも最近、世間が「素晴らしい」というものに反応できず「良しとしない」というものに心酔してしまう傾向があるような・・・(汗)。

観劇回数は3回。座席は1回目が3階席前方、2回目が1階席最後方、急遽買い足した3回目が2階席後方でした。結局一度も役者さんの顔がよく見える席には座れませんでしたが(それがちょっと悔やまれる…)全体像が分かりそれぞれのキャラを広い視野で見れたので感情移入しやすかったのかもしれません。
感情移入という点では97年に映画を見てタイタニック関連に非常に興味を持ったこと(展示会に行ったり本読んだりしました)、トニー賞受賞した当時日本語版が早く観たいと個人的に熱望していたことも大きく影響したと思います。待ちに待った日本版ミュージカルだったのでテンションもかなり上がってました。

今から思えば後ろの席でよかったかもなぁ。もし前の席だったら舞台上から役者が見たらビックリするかもってくらいゴーゴー涙流してたので(爆)。久しぶりにタオルが涙で湿るくらい熱く感動した自分が恥ずかしいような嬉しいような・・・。

 

入り口にはもぎりの人達(バイトのお兄さん?)が船員さんの格好をしていて雰囲気盛り上げてました。でも、その格好が異様に似合わない方もいて・・・微妙な気持ちになったことも・・・(爆)。

ちなみに、届いていたお花は撤去されていたのですが送った人の名前が1階エスカレーター脇にズラーッと並んでいました。錚々たるメンバーです、ホント。松岡さん、岡田さん、大澄さん、森口さん宛が多かったかな。

 

以下、感想です。思い入れが深いので長くなるかも…。

 

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07年1月25日マチネ・1月31日マチネ・2月2日ソワレ in 東京国際フォーラムC

主な出演者
松岡充/鈴木綜馬/岡幸二郎/浦井健治/岡田浩暉/紫吹淳/森口博子/諏訪マリー/浜畑堅吉/大澄賢也/光枝明彦/藤木孝/宝田明 ほか

 

今回のミュージカル「TITANIC」は史実に基づいた作品であることがまず一番惹きつけられるところです。登場人物のほとんどは実際に存在していた人達なのでなおさら胸に迫るものがあります。
ただ、映画では「恋愛」に焦点が当っていたのに対してミュージカルではタイタニックに関わった人達それぞれの想いに焦点が当っている・・・いわば群像劇、つまり観る人によって主役が変わってくるような作品だったので正直この部分に違和感を感じた人は多かったと思います。でも、逆に言うとここまで隅々の人にスポットライトを丁寧に当てた作品て貴重だしその分すべての人に愛着を感じられたような気がします。

そして最大の魅力はやはり音楽でしょう!少し物足りなさの残る演出も気にならなくなるほどの美しく心に響く旋律・・・ホンっっっとに素晴らしかった!!クラシカルなメロディーラインのなかに古き良き時代のミュージカル音楽を感じられるっていうのかなぁ・・・巧く説明できないけど、思い出すだけでも涙が出てくるほど感動的でしたよ。モーリー・イェストン、万歳(笑)!

本当はひとつひとつの場面について熱く語りたいところですが、そうするととんでもないことになりそうなので(爆)特に印象深かった(涙した)場面を中心にレポートしたいと思います。

 

観劇感想

1幕

<出航>

世界一豪華な客船タイタニックに次々と人々が乗り込むシーン。(ちなみに映画を見たときも出航シーンで泣きました、私 爆)

最初に登場するのが乗組員の中でも低い階級の人達。ボイラー係のバレットのもとには恋人が見送りにやってくるんですが、この時の
「♪さよならダーリン、すぐに帰ってくるから」
というフレーズがものすごく泣けました・・・。結末を知っている上でこの何気ない言葉を聞くとどうしても胸が詰まる。そのあとも二等通信士のブライド見張り役のフリートが見送りに来た人に向って笑顔で同じフレーズを歌うんですよ・・・。切な過ぎる!!もうここから私の涙腺崩れてしまってました(早っ 苦笑)
そして船を操る立場の航海士、キャプテンとやってきます。ここのシーンもすごく好きで、特に

「♪Morning マードック」(キャプテン)

「♪Morning キャプテン・スミス」(マードック一等航海士)

の短いやり取りが印象的でした。この時点でスミスキャプテンがマードックにとても目をかけているという雰囲気が伝わってきて好きでしたね。でも船の操縦に関して重要な位置にいるこの二人がやがて直面する悲劇を想うとなんだかグッと来るものが・・・。ちなみに「Morning」っていう英語的な発音がとてもきれいでそれも印象的だったな。

設計士アンドリュース船会社社長イズメイも乗り込みクルーたちは意気揚々。まだ若いベルボーイが上層部の人達を間近に見て興奮気味に名前を連呼するシーンもとても印象的でした。

そしていよいよ乗客乗船。ジムケイトをはじめとする三等客(舞台下にもぐっていく演出になっているところが深いなと思いました)、一等に強い憧れを持つアリスとその夫エドガーをはじめとする二等客、そして豪華な衣装で着飾った貴族的な一等客(なんと本物のワンちゃんも登場!)・・・と様々な人々が巨大な豪華客船に夢を抱いて乗り込みます。

全員が乗り込んだことを確認していよいよタイタニック運命の出航。ここで歌われる「Godspeed Titanic」もんのすごーーく感動的で気がついたらゴーゴー涙流してました。なんと美しく壮大なハーモニー・・・。久しぶりに号泣するほど胸揺さぶられるナンバーに出会えた気がします。BW版CDを聞いててもこのシーンが甦ってきていつも涙目になる私です(苦笑)。

 

<船長の資格>

嫌味な船会社社長イズメイのプレッシャーに対抗すべくキャプテンは航海士たちに速度を上げることを指示。それに対し一等航海士のマードックは思うところがありながらもその言葉を飲み込んでしまう。

ためらいつつもキャプテンの言葉が絶対と信じて速度上昇を指示するマードックに彼の人柄が見えてきます。キャプテンの指示が危険なものだと察知している、にもかかわらずそれを意見することができない。すごく優秀なのに肝心なところが消極的なんですよね。このあたりが映画で見たマードックのイメージと違うところかな。映画バージョンはいつも自信に満ち溢れているようなキャラだったのであまり好きになれなかったんですが、今回の舞台を見てマードックにものすごく感情移入しました、私。
そんなマードックにキャプテンは「船を持てる資格があるのに何故一等航海士の地位で止まっているんだい?」と聞いてくる。それに対し、
「船長は偉大、自分には人の命を預かる自信がない」
と歌うんですが・・・このときのなんとも切ないメロディーがまたウルっときてしまうんですよ。温厚で優しいマードックは上に立つ人には向いていなかったのかもしれないなと思いました。

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<ケイトの夢>

煌びやかな雰囲気の一等船室に対し、三等船室はネズミが出てくるようなみすぼらしい場所。そんななかでも彼らはアメリカに夢を抱いて希望の歌を歌います。

1回目に見たときは泣かなかったんですけど、2回目3回目の時は気がついたらボロボロ涙流しながら見てました。貧しい階級の彼らが遠くアメリカに夢を馳せながら「私は~になりたい」って歌っているんですが、その表情が希望に満ちて明るければ明るいほど泣けて仕方ないです。なぜなら、彼らのほとんどはその夢を果たすことができないと分かっているから・・・。結末を知った上でこのシーンを見ると本当に切なくて涙出るんですよね。メロディーラインも非常にきれいでなおさら涙誘われました。

 

<プロポーズ/夜は生きている>

二等通信士ブライドの元に恋人への手紙を打ってほしいとボイラー係のバレットがやってきます。

ここはちょっとコミカルな感じ。恋人へのメッセージ打電を「業界割引でタダ」というブライドの言葉に甘えて頼むバレットですが、彼としては早く打ってほしくてたまらない。でも、不器用で生真面目なブライドはひとつひとつ丁寧に打電(笑)。それを急かすようにバレットがつつくと「分かってる!」と何度も不快そうにつぶやくブライドがすごく可愛かったです。このシーン、1回目に見たときはそんなにコミカルじゃなかったんですけど、2回目に観に行ったあたりから綜馬さんと岡さんが細かいアドリブ入れてるようで(笑)客席からも笑いが漏れてました。
印象的なのはブライドの歌の歌詞に出てくる
「ディッディダディッダッディ♪」
っていう無線音のフレーズ。ここがすごく可愛いのです。メロディーも覚えやすく頭の中しばらくぐるぐる回ってました(笑)。でも、このメッセージは結局遺書になってしまうわけで・・・それを想うと泣けちゃうんですよね。

 

<No Moon>

氷山に向って突き進むタイタニック号。不気味なほど静かな夜。しかし、見張り番フリートの報告で運命は大きく変わります。

何事も無く順調に速度を上げていくタイタニック。見張り番フリートの「♪No Moon、No Wind」という美しい歌声が逆に張り詰めた雰囲気を醸し出していてドキドキしてしまいました。船客たちはそれぞれの時間を当たり前に過ごしていて、その先に起こる惨劇など知る余地もない。キャプテンはマードックに指揮を任せ休息してしまいます。その直後に響くフリートの「氷山発見!」の叫び声。ついに来たそのとき・・・。
マードックはなるべく冷静に指示を出しますが、必死に船に向って
「曲がれ、曲がれ!」
と祈るような気持ちで呟いているんです。これがなんだかすごく切なくてまたウルっときてしまった・・・。ブリッジに広がる緊迫感がすごく伝わってきて胸が痛くなりましたね。

 

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2幕

<誰のせいだ>

船の衝突後、なんとか救援を頼みたい船長達は無線室に集まります。

不器用でマジメなブライドが必死に救援信号を送っても一番近くのカリフォルニア号は反応せず、救援に向うと言ってきたカルパチア号も到着まで4時間もかかって間に合わない。その緊迫した状況の中、イズメイ、アンドリュース、スミスは激しく感情をぶつけ合い互いを責めつづけます。今まで涼しい顔をしていた人たちが極限の状態になって感情を顕にするこのシーンはとても印象に残っています。それぞれ自分の責任を棚に上げて罵りあうのですが、こういう人間の弱さが逆に見ていてちょっと愛しく思えたりしたんですよね・・・。その3人の鬩ぎ合いの中でブライドが涙目になっている姿もなんだか気の毒で胸が痛みました。

 

<避難>

最後の救命ボートに乗り込む人々。その別れ・・・

ここはもう、涙なくしては見れません。号泣シーンです。映画を見たときもかなり泣いたんですけど、今回のミュージカルでは映画以上に別れ際の人間模様が濃密でいたたまれなかったです。ひとつのシーンでたくさんの人の別れのドラマがあるので正直どこに焦点をおいていけばいいのか迷うんですが、私が注目した涙の別れポイントをいくつか挙げてみたいと思います。

・セイヤー一家の別れ。
妻と息子をボートに乗せ、夫のジョンは船に残ります。セイヤー家の息子にタイタニックの模型を笑顔で手渡すアンドリュースに涙・・・。

・エドガーとアリスの別れ。
最初は無邪気に金持ちと一緒のボートに乗るとはしゃいでいたアリスでしたが、結局はエドガーを残しアリスのみがボートに乗ることに。船で動揺するアリスを最後まで笑顔で優しく見送るエドガーに涙・・・。

・ジムとケイト、バレットの別れ
舟のこぎ手として乗り込むことを拒み、三等客であるジムとケイトをボートに乗せたバレット。「彼らは給料を払ってくれているから」という台詞が泣けます。船に残る覚悟を決めたバレットは切々と恋人への想いを歌い上げるのですが・・・ここも涙涙・・・。

・ベンジャミンとオーベールの別れ
乗客の中で最後まで別れを惜しんでいた彼ら。ボートに愛する人を乗せる寸前に長いキスを交わすのですが、あまりにも哀しいキスに涙が止まらなかった・・・。

・イズメイ乗り込む
船会社社長のイズメイは乗客をボートに乗せているのですが、一番最後についに自分も乗り込んでしまう。トップの中で彼一人だけが自分の命を惜しんだんですよね。最後に乗り込んだときのイズメイのなんともいえない複雑な表情が印象的でした。

・ボートを見送るマードック
一人でも多くの人を助けたい気持ちはあれども全員を乗せることができない無念さがとても伝わってきました。周囲を鎮めるためにピストルを打ってしまった後の動揺っぷりが泣けます。そして別れを最後まで惜しむベンジャミンとその愛人を最後に断腸の想いで引き離したのもマードック(涙)。タイタニックから離れていくボートに向って敬礼する姿も泣けて仕方なかったです・・・。

これ以外にも色々ドラマはあったのですがすべて見ることができず残念。この時のナンバー「明日また会える・・・」がこれまた猛烈に涙誘うようなナンバーで・・・。
「♪明日会えなくても、永遠に変わらない、愛はいつまでも」
このフレーズがクライマックスに来るんですが、涙なくしては聞けません!実際、あの事件に遭遇してあの場にいた人々は本当にそんな気持ちで涙を流したんだろうな・・・と思うと本当にやりきれないですよね。

 

<船長の資格(リプライズ)>

その後、キャプテンは若いベルボーイに自分の勲章を与えます。

ここで一番泣けたのがマードックです。責任感が強くマジメな彼は自分の当直時に衝突してしまったことを激しく責め続けている。そんな彼に「君のせいじゃない」と優しく諭すスミスですが、マードックは
「私には荷が重すぎたのです」
と声を詰まらせて走り去ってしまう(涙)。あまりにも哀しいシーンでまたしても涙涙でございました・・・。

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<Still>

一等の女性はほとんどボートに乗って助かった中で一人だけ夫と船に残ることを選んだイーダ。船が沈みゆく中、二人は改めて愛を誓い合います。

もうこれ以上泣かせないで~!というほどさらに泣けるのがストラウス夫婦です。しかも、このナンバーがまた名曲中の名曲で・・・前奏の音楽が流れ始めた瞬間から反射的に涙が出てしまうんですよ。この話が史実であるが故になおさら泣けます・・・

 

<アンドリュースのヴィジョン>

沈みゆく船の中でアンドリュースは自分の図面を気が狂ったように直し始めます。そして沈没が始まる・・・

何故自分はこのように設計しなかったのだろうという激しい感情が痛いほど伝わってきます。そこにベルボーイが設計図を取り上げて「逃げないんですか!」とやってくるのですが、アンドリュースは彼に優しく微笑んで船と運命を共にするのです。アンドリュースが最後に歌うナンバーが「Autumn」なのも泣けます・・・。

沈没はセットの船首部分が競りあがることで表現、かなりの角度がついている中必死にぶら下がっている人たちをみるとなんだかすごいスリリングでした。実際はもっと恐ろしい状況だったんだろうと想うと本当に身が凍ります。手すりにもたくさんの人がぶら下がっているのですが、その中で目を惹いたのがバレット。なんと、逆さまにぶら下がっていた!悲惨な光景に涙しながらも、その壮絶な姿を見て

「岡アンジョルラス、再び」

と思ってしまった私なのでした(苦笑)。

そして海の底に沈んでしまったタイタニックに「主よ、御許に近づかん」のメロディーが流れる・・・。死者のための賛美歌なんですよね、これ。映画でこの曲が流れた時も号泣したのですが、舞台でこの曲が流れるのを聞いたときも号泣でした・・・。その音楽に包まれて、沈みゆく人々の静かで祈りのような声が響いてくる演出もかなり泣けました。

 

<エピローグ>

カルパチア号に助けられた人々は別れた人のことを想います。

このラストがまた、涙なくしてはみられませんっっ!カルパチア号に助けられた人たちが再び船のセットに進み行くと、タイタニックと運命を共にした人々が奥から出発時の扮装で現れる。そして、出航する時のあの希望に満ちたシーンに戻るんです。これがなんだかタイタニックに対するレクイエムのような雰囲気で・・・みんなの表情が明るければ明るいほど泣けて泣けて仕方なかったですね。もう、この最後のところは人目も気にせず滝のように涙流しまくってました。カーテンコールで涙ぬぐうのが本当に大変だった(爆)。

 

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キャスト感想

松岡充さん トーマス・アンドリュース(設計士)

ソフィアのボーカルでは独特の歌いまわしをしていますが、今回はミュージカルな歌い方をがんばっていたようです。1回目に見た時は歌詞が聞き取り難い部分もあったのですが、2回目、3回目と回を追うごとに歌い方も良くなっていき演技にも熱が入っていてとてもよかったと思います。主役ではありながら出番が少ないのですが、それでもやはり存在感ありますね。感情を顕にした時の大きめなアクション、実は私すごい好きでした(笑)。またミュージカルに挑戦してほしいです。

 

鈴木綜馬さん ハロルド・ブライト(二等通信士)

今までは高貴な役が多かった綜馬さんですが、今回は下級通信士の役。いつもオドオドしていて周りに気を遣っている姿がとても新鮮でよかったです。綜馬さんの新しい一面がこの作品で発見できて嬉しかったですね。

 

岡幸二郎さん フレデリック・バレット(ボイラー係)

実はちょっと苦手な役者さんなんですけど、今回は岡さんの迫力ある歌声に圧倒され感動させられました。ちょっとボイラー係にしては下級なイメージが無いように感じたんですけど(笑)、でも恋人を想い歌うシーンはとてもよかったです。ちなみに、この舞台では船と共に死んでしまいますが実際のバレットさんは間一髪助かったんだそうです。

 

浦井健治くん ジム・ファレル(三等客)

上のほうに名前があったのですが、思っていたよりも出番も歌も少なかった浦井くん。ファンの人にはちょっと物足りなかったかもしれませんが、そんな中でも素敵なキャラクターを演じてくれていたと思います。ちなみにジムは架空の人物ではありますが、実際に名簿にはジム・ファレルという名前が掲載されていたそうです。残念ながら船と共に死亡が確認されたとか・・・。

 

岡田浩暉さん ウィリアム・マードック(一等航海士)

今回の舞台で一番注目して見たのが岡田さんでした。抑えた演技であまり目立った行動はないのですが、優秀でマジメながらも気が弱い一面のある岡田マードックには本当に感情移入しまくりでした。一番印象的だったのは船が衝突したあとキャプテンからの指示に応えられないくらい動揺していたシーン。舵を握りながら目が泳いで茫然自失状態。彼のショックの大きさを思うと泣けて仕方なかったです。こういう岡田さんの微妙な心理状態の演技が本当に絶妙で素晴らしかったです。
ちなみに「イエッサー」「アイアイサーっ」っていう受け答え方がすごくカッコよかった!姿勢も正しくて立ち姿も本当に美しかったです
この作品で岡田さんのことが前より気になるようになりました(笑)。

 

紫吹淳さん ケイト・マクガワン(三等客)

気の強いアイルランドの少女といった感じがよく出ていました。浦井くんが若干押され気味!?(笑)

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森口博子さん アリス・ビーン(二等客)

うーん、森口さんだけはちょっと残念だったかも。キャラクター的には合っていると思うのですがなんか浮いてる感じがしたんですよね。歌い方もアイドルっぽさが残っていて正直違和感がありました。

 

諏訪マリーさん イーダ・ストラウス(一等客)

救命ボートに乗らず夫と船に残ることを選択したイーダを演じたマリーさん。やはりこの方は巧いし安定感があります。だんな様を思い遣る気持ちが切々と伝わってきて泣けました。

 

浜畑賢吉さん ウォーレス・ハートリー(楽団のバンドマスター)

地味ながらも随所にいい味を出していた浜畑さん。一番印象的だったのは「Autumn」のナンバーかな。しっとりと歌い上げていて胸に響くものがありました。

 

大澄賢也さん J・ブルース・イズメイ(船会社社長)

何もかもが私のイメージ通りのイズメイで本当に素晴らしかったです!まさにドンピシャと言ったところでしょうか(笑)。まるでイズメイ本人が目の前にいるような感覚すら覚えたほど。彼の得意な踊りは封印といった感じでしたが、あんなに歌えて芝居ができるとは・・・正直少し驚きましたね。

 

光枝明彦さん イジドー・ストラウス(一等客)

劇団四季退団後、初めて見る光枝さん・・・というだけでも感動的。四季の外に出た光枝さんの存在感は以前よりもさらに輝いていたように思います。どこにいてもやっぱり目で追ってしまうんですよね。安心感がありますし、「Still」での感情のこもった素晴らしい歌声には涙涙でした。

 

藤木孝さん ヘンリー・エッチズ(一等客室係)

藤木さんも本当に素晴らしかったです!もう立っている雰囲気が「一等客室係」そのものなんですよ。こういう感じの人だったんだろうなぁっていうのが一発でこちらに伝わってきましたから、本当にすごいと思います。ラスト、「イングランド・サウザンプトン!」と叫ぶシーンは本当に泣けました。

 

宝田明さん キャプテン E・J・スミス(船長)

この役の為に本当にひげを伸ばしていたという宝田さん、まさにこの方もドンピシャ!私のイメージ通りの素晴らしいキャプテン振りでした!!航海士たちを呼ぶときの英語的な発音もすごくきれいだし、ドッシリとした存在感はさすがです。

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乾あきおさん チャールズ・ライトラー(二等航海士)

今回なんと通しでライトラー役だった乾さん!いつもミュージカルのアンサンブルでお見かけしていたのですが、ついに素敵な配役が回ってきたんですね!「レミゼ」10周年の頃にお花を投げていただいてからずっと注目していた俳優さんなので正直とても嬉しかったです。
ソロらしいソロがないのでアンサンブルになっているのかもしれませんが、かなりの存在感で目を惹きました。歌声もきれいだったし、マードックが動けなくなる中、キビキビ動いている姿はとてもカッコよかった!乾さんのこれからの更なる飛躍に期待します♪

 

松原剛志さん フレデリック・フリート(見張り番)

すごく素敵な俳優さんでした。なんと言っても「No Moon」のナンバーでの美しい歌声が今でも忘れられません。カッコイイ役者さんでしたし、今後注目していきたいと思いました。

 

原田優一さん エドワード・ラティマー(ベルボーイ)

本当にすごくかわいくて14才の少年ぽさが出ていたと思います。この作品の中では活躍するシーンがとても多かったのでアンサンブルと呼ぶにはちょっとかわいそうな感じかな。キャプテンから勲章を受け取った時の笑顔があどけなくてかえって泣けました。
次の「レミゼ」ではマリウス・・・ではなくアンジョルラスをやるとか。ちょっと見てみたくなりました。

 

青山明さん エドガー・ビーン(二等客)

アリスの優しい夫を演じた青山さん、本当に素晴らしかった!劇団四季以外の青山さんを拝見するのはこれが初めてだったのでなんだかそれだけでも感動的だったのに・・・エドガーの愛の深さにウルウルさせられっぱなしでしたよ。青山さんもアンサンブルなんですよね・・・。すごい存在感があったのでなんだかとても勿体ない感じ。

 

佐川守正さん ジョージ・ワイドナー(一等客)

なんと、佐川さんとこの舞台で再会する事になろうとは!いつの間に劇団四季を退団されていたんでしょうか?久しぶりに聴くあの重厚な歌声、最高でした!一番泣けたのは三等客に扮したときの佐川さんだったかな。「私は自分の店を持ちたい」というフレーズでスイッチが入ったように涙が出てしまいました。

 

他のキャストの皆さんも本当に大熱演で・・・拍手拍手です。この舞台、せめて1ヶ月間公演してほしかったなぁ。
本当に大好きな作品になったので絶対に再演してほしいです。今度はもう少し長い期間・・・。フジテレビ主催の舞台だから難しいかもしれないけど、キャストの皆さんも望んでいるみたいですし・・・本当にもう一度上演してほしい!

年の初めにこんな素敵な舞台に出会えて本当に幸せでした。