NHK-FM青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』第11~13回

いったん公演自粛が全国的に解除されてホッとするようなムードになりましたが、一転して再び危機的状況ということが発表され次々と中止に追い込まれる舞台が増えてしまいました…。補償の可能性も不透明ななかで公演を打ち切らなければならない皆様の気持ちを思うと、本当に胸が痛みます…。
感染との戦いは1年を考えているというニュースを見るたびに、観劇ファンとしても不安が募る一方です。路頭に迷うような方が出ないことを切に祈りたいです…。

さて、ラジオドラマ『ハプスブルクの宝剣』もいよいよ折り返し地点。今週からはついに栗原英雄さんも本格的に登場してきました!アッキーと、万里生くんと、和樹くんと、栗さんが同じ作品に出演してるって・・・・それを想像するだけでも本当に舞台ファンとしてはテンションが上がります!
実写版としても舞台で見てみたいなぁ、ほんと。

※ハプスブルクの宝剣感想レポ

ハプスブルクの宝剣
ハプスブルクの宝剣
NHK‐FMラジオ 青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』の感想レポート

以下、ネタバレありなラジオドラマの感想です。

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青春アドベンチャー『ハプスブルクの宝剣』第11回~13回

ハプスブルクの宝剣
権謀術数と野望、熱き友情と挫折、そして甘美で危険な愛

第11回 契約

2020年3月23日(月) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ 脚色:並木陽

出演:中川晃教、野々すみ花、田代万里生、加藤和樹、磯部勉、栗原英雄、ほか

テレーゼが実権を持ったハプスブルク家に最初に牙をむいてきたのは、フリードリヒのいるプロイセンではなく、西のバイエルンだった。バイエルンのカール・アルブレヒトはマリア・テレジアの即位を認めない上にボヘミアとオーストリア領を要求してきた。この無礼極まりない要求に怒ったテレーゼは戦を覚悟する。

周りのお付きたちは戦になればこちらが有利だと余裕こいてましたが、そのためにはトルコとの戦で疲れ切った兵を休ませる猶予が必要だと説く。
テレーゼとしては、その間に攻め込まれたらという不安があるからかその間の対策についての意見を求めようとしましたが、誰も答えようとはしませんでした。やはりフランツの言う通り、テレーゼの周りにはあまり有能な人材がいるとは思えない感じですね(苦笑)。

その様子を見ていたフランツは改めてエドゥアルトを傍に置くべきだとテレーゼを説得しますが、「エドゥアルトなど必要ありません!!」と頑としていうことを聞こうとしない(苦笑)。まぁ、個人的にもこの二人の距離が近づくのはフランツのためにも良くないと思うんだけど…国の一大事にはやはりエディのような切れ者は必要かもしれないなとも思うんだよなぁ…。

そうこうするうちに、フリードリヒが徐々にウィーンに向けて進軍を始めたようですが、そんな最中フランツにフリードリヒから1通の書簡が届く。そこには、

「フランツを救うために兵を挙げた次第、さらに神聖ローマ帝国の一票は必ずフランツ殿下に投票し、ほかの評も確保してご覧に入れましょう」

と、良いこと尽くしの内容が書かれてありましたが、フリードリヒは好条件を出したうえでシュレージエンをプロイセンに譲るようフランツに迫っていました。
フランツはフリードリヒからの手紙をエドゥアルトに見せ相談。内容を読んだエディは「テレーゼではなくフランツに贈ってきたところが皮肉屋のフリードリヒらしい」と苦笑い。つまり、フリードリヒは端から女に政治は無理だって決めつけてるとw。

フランツとしてはシュレージエンを譲渡する気はなかったようですが、そうなると四方を敵に囲まれた状態になってしまうのでエドゥアルトは「どこか一つの国と協定を結ばないとオーストリアが壊滅する」と提案する。彼的にはフリードリヒの要求をのんだほうがいいと判断したようですね。
それを聞いたフランツは仕方なく条件を飲むことを決めテレーゼに進言すると語りますが、カール6世の遺言に従ってハプスブルク家の領土だけは何としても死守しなければと気持ちを新たにします。

プロイセンはシュレージエンを占領、さらにバイエルンがフランス軍とウィーンに進軍しているという。テレーゼは自分の保身ばかり考えて役に立たないことを嘆き、改めて自分自身が女王としてリーダーシップを発揮して平和を勝ち取るという使命に燃える。
しかし、オイゲン亡き後のオーストリア軍を率いる将軍で適任者が見つからない。みんな「こんな少ない軍じゃ勝ち目がない」として引き受けようとはしないという。なんとも情けない連中ばかりだなぁ(苦笑)。

こうした状況を踏まえ、フランツはエドゥアルトに改めてテレーゼの力になってほしいと懇願。テレーゼからひどい仕打ちばかり受けているエディは頑なにそれを断ろうとしますが、「何とか一言だけでも」と懇願してくるフランツに根負けして従うことにしました。
フランツって本当にお人好しというか、良い奴すぎるというか…。あんなにまっすぐな想いをぶつけられたら、そりゃエディも断れなくなるよなぁ(汗)。

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エドゥアルトはオーストリア軍きっての名将ケーフェンヒラーの館を訪問します。

ついに、満を持して栗原英雄さん、キターーー!!!

「オイゲン閣下から君のことは良く聞かされていた」という第一声が渋カッコイイです!アッキーと栗さんの共演を声で聞けるなんてすごく贅沢だなぁ~。落ち着いた声色も将軍らしくていい感じです。

エドゥアルトは改めてケーフェンヒラーに出撃を任せることはできないかと願い出ますが、プロイセン軍の力をよく知るゆえに出撃することはできないと断られてしまう。しかしエディは「僕は出撃するつもりです」と覚悟を語ります。
すると、急に方針転換したのか「あと6000兵が集まったら考え直してもいい」と言ってくるケーフェンヒラー。オイゲンはよほどエディのことを買っていたんでしょうなぁ。あんなに出ていくのを躊躇っていた彼の気持ちを変えてしまうのですから。

出撃して最初に対峙するのはプロイセンではなくバイエルンだと作戦を語るケーフェンヒラーに惹きこまれてしまうエドゥアルト。この将軍のもとならば勝てるはずだと確信した彼は6000の兵を集めることを約束します。

急ぎ戻ったエドゥアルトはテレーゼとの会見に前向きになっていましたが、フランツによると突然彼女が「会いたくない」と駄々をこねたらしく中止になってしまったと聞いて激しい憤りを感じてしまう。彼の中では「テレーゼはユダヤ人を傍に寄せないつもりだ」という強い恨みがましい気持ちもあるので本当に複雑ですよね(汗)。
そんな彼女に失望したエドゥアルトはフランツに「プロイセンに破れて現実を知ればいいと伝えろ」と冷たく言い放ちます。その時になったら跪いて自分に助けを求めろとも…。プライドの高いエディらしい言いようだなと思いました。

1741年、テレーゼは第一子であるヨーゼフを出産。しかし戦の状況は最悪で、エドゥアルトが予見したとおりオーストリアはプロイセンに敗北、ほかの地域も次々と侵略されてしまう。
ようやく事の深刻さを自覚したテレーゼは、エディのもとに勝利の秘策を聞きにやって来る。素直に頭を下げるテレーゼでしたが、その表情には屈辱的なものは一切感じられなかったためにエドゥアルトのなかに憎しみの感情が沸き起こってしまった。すぐに教えるのが癪に思えてしまったエディは彼女に条件を出す。この時のアッキーの声色がゾクッとするほど冷たくてとても印象的でした。

テレーゼは要求された言葉を口にする代わりに自分を真の女帝にしろと言う。その言葉にエドゥアルトは彼女がもうただの我儘な少女ではないことを悟り衝撃を受けてしまった。彼女は女王の素質を持ち始めている…と、憎しみから感動へと感情が移り変わっていきました。
「君を必ず帝国の女帝にする」と約束したエドゥアルトに、テレーゼは要求されていた言葉を告げる。

「エディ、私を抱いて」

この言葉を聞いただけでエドゥアルトは彼女を解放することを決める。テレーゼの本質を見極めたからこそなんですよね。こういうところは潔いなと。
ところがテレーゼは泣きながら「契約を果たしなさい!私を抱いて!」とエディに迫る。その勢いを目の当たりにしてエディは押し隠していたテレーゼへの愛が再び復活してしまい…またテレーゼも同じ気持ちとなり…二人は男女の関係を結んでしまいました(汗)。

あーーーー、とうとうフランツを裏切っちゃったよーーーー(涙)。

フランツに申し訳ないことをしたと苦悩するエドゥアルトに対し、テレーゼは「これは契約の儀式にすぎない」と告げる。その言葉にショックを受けてしまうエディ。さらに「そうでなければこの私がユダヤ人に身を任せることなどあり得ない」とまで言ってしまうテレーゼ(汗)。なんでそう、火に油を注ぐ様なことばかり言うかなぁ、テレーゼは(苦笑)。
そして、翌日の接見によってはエドゥアルトをオーストラリア人と認めてもいいと彼女は告げる。帝国伯爵の位も授けるという言葉に反応してしまうエディ(苦笑)。そこは揺らぐんだw

約束通りテレーゼと接見したエドゥアルトは、オーストリアに必要なのは他国からの援軍だと進言する。味方となる他国とは「ハンガリー」だと語るエディにざわつく重臣たち。果たしてその戦いは上手くいくのでしょうか。

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第12回 ハンガリーの熱い風

2020年3月24日(火) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ 脚色:並木陽

出演:中川晃教、野々すみ花、田代万里生、大山真志、栗原英雄、渋谷はるか、たかお鷹、ほか

エドゥアルトはハンガリー兵の有能さを熱弁し、彼らをケーフェンヒラー指揮下に置くことを提案します。半信半疑のテレーゼでしたが、エディやフランツの言葉に後押しされて了承。そのための準備としてエドゥアルトは特使としてハンガリーに向かうことになりました。

「私の仕事に満足した暁には帝国伯爵の位を任命するように」

と強気の発言をしたエディに宮廷内は大いにざわつきます。強心臓だねぇ、こういう野心的なことをあの場で言っちゃうとは(苦笑)。

ハンガリーへ向かう途上、エドゥアルトはハプスブルクからの独立を目指す過激派と遭遇してしまい宮廷の情報を提供するよう要求されてしまう。ところが彼は「攻撃するより権利の交渉を行うほうが得策では」と挑発。その言葉に「一理あるかも」と納得した過激派たちでしたが、「そんな奴の口車に乗るな!」という声がかかったことでエドゥアルトはその場を逃走しましたが、誰かに殴られ意識を失ってしまいました。無茶するから~~。

エドゥアルトが意識を取り戻すと、そこにはかつて世話になったバチャーニが。なんとエディを殴ったのは彼だった(汗)。仲間たちから誤魔化すにはそれしか方法がなかったらしい。口車に乗るな!と言ってきたのはバチャーニの兄だったゆえに、エディが袋叩きになる前に殴って気を失わせて救出したというのが顛末と。
ハンガリー独立運動に参加しているバチャーニ・・・あぁ、『エリザベート』で出てきた展開だわ。若いころからこうして独立運動に積極的にかかわってたのね。

ところが、もう仲間たちとやっていくのに疲れたということで兵を連れて故郷に帰ろうと思っているというバチャーニ。それを聞いたエドゥアルトは「兵を貸してくれないか」と頼み込む。フランスとバイエルンを挟み撃ちにするという計画を聞いたバチャーニは「面白そうだな」と大乗り気。
するとそこへエメリッヒと名乗る男がやってきて過激派の行動を詫びる。彼にハプスブルクへの忠誠心があると察したエドゥアルトは「ハンガリーから2万の派兵を」と要請。するとエメリッヒは直接マリア・テレジアからその話を受けるならという条件付きで承認。ということで、すぐには2万の兵と帰るのが不可能となりバチャーニの3000の兵のみがエディの手土産となりました。が、ケーフェンヒラーを納得させるにはあと3000足りない。

ハンガリーを出立しようとしたとき、オイゲンの遺産として譲り受けたランゲ宮殿をもらえないかという依頼を受ける。依頼主は言えないという彼らを不審に思うエドゥアルトでしたが、ユダヤ人の言葉でもめている彼らの会話を聞いてその相手がフランスの将軍であることを察する。言語ができるって本当に得だよねぇw(ユダヤ人は他人に聞かれたくないことは独自の言葉で話すため)
揉めてる言葉がすべて筒抜けになっていたため、エドゥアルトはフランスの魂胆を鋭く察知。宮殿を売ればそれだけオーストリアの戦いが有利に働くと判断し、無償で提供することを約束する。これを伝えるためにユダヤ人の言葉を話してしまったことを苦々しく思ったエディでしたが、「これもオーストリア人になるための犠牲」と腹をくくるのでした。その執念がすごい(汗)。

さっそくウィーンのケーフェンヒラーを訪ねたエドゥアルトは、フランスがプラハへ向かう可能性があることを告げる。そうなれば、6000の兵でなくても戦えると判断したケーフェンヒラーは確実にそれが実行されたなら3000のハンガリーの兵を率いて出撃することを了解します。

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テレーゼに今回の一件を報告したエドゥアルトは、一刻も早くハンガリー女王としての戴冠式を行うべきだと訴える。これには気を良くしたテレーゼでしたが、議会にも出席してほしいという話を聞くとその場が大いにざわついてしまう。

それでも、2万の兵を引き出すためには何としても彼女にハンガリー議会でその件を提議してもらわなければならないため、「ほかの国のトップは戦場に出ているのだから、せめて議会に赴くくらいのことはするべきだ」と挑発。それはご尤もな話だ、確かに。
しかし、言い方が悪かったこともありエドゥアルトは1年の蟄居を命じられてしまう(苦笑)。でもそれはあの場を収めるための彼女の機転だったようです。

自室に戻ったテレーゼはエドゥアルトへの複雑な感情を処理しきれずに困惑していました。愛し求める感情と、ユダヤ人としての彼を忌み嫌う感情。こうも愛憎がくっきり分かれてしまうとどう接していいかもわからないんじゃないかねぇ(汗)。
そして結局は「使えるだけ使って、褒美を与えなければいい」という卑劣な考えに到達してしまう。これ、ぜったいヤバイ展開になるやつじゃないか(苦笑)!?

その夜、フランツはエドゥアルトの労をねぎらうためのパーティを開く。テレーゼとの一件を知らないままなフランツのことを思うと「そこまでしなくてもいいのに」って思ってしまうよ(苦笑)。
パーティに参加したバチャーニはご機嫌でごちそうに手を伸ばしまくってる様子w。ついこの前ミュージカル「ボディガード」で食いしん坊キャラな大山くんを見ただけに、これを聞いた時はちょっと笑ってしまったww。

結局テレーゼは議会への出席を決めたらしく、フランツは「ついにテレーゼは君を認めたんだ」と上機嫌です。その代償として蟄居を言いつけられたエディは苦笑いw。ケーフェンヒラーと出陣することを楽しみにしていたようでひどく落胆していたようですが、彼は「ウィーンでゆっくりしていることだ」と優しくエディを慰める。
ケーフェンヒラーはバチャーニとその兵のことを高く買っているようで、必ずミュンヘンを陥落させることを約束する。

1741年6月、テレーゼはハンガリーで戴冠式を行いハンガリーの女王となる。この時民衆から「エーヤン!」の声がかかっていて・・・『エリザベート』でシシィがハンガリーを訪れたときのシーンがふと蘇ってきてしまった。もう「エーヤン」ってきくと自然にエリザが連想されてしまうww。
議会へ出るための服を迷うテレーゼに対し、「まだ父君の喪中なんだから黒に決まっている」とアドバイスするフランツ。なんか、万里生くんがハンガリーに妻と訪れてる構図って…やっぱりエリザが過るなぁ(笑)。

しかし「黒」と聞いたテレーゼはとっさにエドゥアルトのことを思い出してしまう。「今だけはどれだけ彼のことを考えても構わない」と脳内〇倫…(苦笑)。フランツが不憫でたまらんわ、ほんと(苦笑)。

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第13回 罪と罰のプラハ

2020年3月25日(火) 21時15分~21時30分 NHK-FMラジオにて放送

原作:藤本ひとみ 脚色:並木陽

出演:中川晃教、野々すみ花、田代万里生、加藤和樹、大山真志、栗原英雄、林次樹、今泉舞、豊田茂、たかお鷹、坂川慶成、ほか

ついに第13回目にしてミュージカルスター勢ぞろい!!これはかなり美味しいキャスティングすぎてちょっとテンション上がります(笑)。

テレーゼが議会で提議したことにより、ハプスブルクのためにハンガリーは10万の兵を派遣することを約束する。その知らせはすぐにプロイセンの知ることとなり、フリードリヒは裏でエドゥアルトが動いたことを確信。「いずれ必ず決着をつけてやる!」と復讐心に燃えていましたが、こういうセリフを和樹くんが言うとすごくリアルでカッコイイです。

ところが、神聖ローマ皇帝の座はバイエルン大公カールによって奪い取られてしまった。フランツが選出されるはずだったのにと悔しさをにじませるテレーゼは大いに激怒。しかし、その陰ではケーフェンヒラーによるある作戦が実行されようとしていた。
出立するときにケーフェンヒラーがエドゥアルトに嫌味を言うシーンが面白かったな~。男前な栗さんの声が生きてました。

しばらくして、ケーフェンヒラーの軍隊がバイエルンの首都ミュンヘンを陥落させたという吉報が入ってくる。テレーゼは大喜びですが、フランツからエドゥアルトの功績にも報いるべきだと告げられると「彼は私が真の女帝になるまで一命を賭して使えると約束した」として今は時期尚早と答えるのみ…。イヤな女だねぇ、テレーゼ(苦笑)。
説得に失敗したフランツはエドゥアルトに「テレーゼに認めてもらうまでにはかなりハードルが高い」ことを告げる。しかし、あらゆる敵を追い出した上に神聖ローマ皇帝の座をハプスブルクに取り戻し、そのうえでマリア・テレジアを”真の女帝”にしなければ伯爵の称号は得られないわけで…まだまだ前途多難です。

フランツは万が一それらを達成してもテレーゼに認められないときには「一緒にトスカナへ行こう」と誘う。テレーゼを置いていってもいいとまで言ってくれるなんて・・・フランツ、良い奴すぎる!!エドゥアルトとテレーゼの仲にまだ気づいていないのだろうか…。
もしもの場合は、二人でトスカナ人になろうとエドゥアルトに提言するフランツ。そんな彼に深く感謝したエディは「僕が君を神聖ローマ皇帝にしてやる!」と強く心に誓う。それくらいやらなきゃ罰が当たるよね、ほんと。しかし、このシーンの時の衣ずれの音を聞いてちょっとドキっとしたのは私だけだろうか(汗)。あまりにもフランツがエディに優しすぎるので、よもや…!?とついww。

しかし、1年経ってもオーストリアは未だに苦しい情勢にある。プロイセンはシュレージエンの正式譲渡を条件に和睦を申し入れてきたという。そこへ近親明けのエドゥアルトが現れて「奪われたものすべてを取り戻す」と自信満々に言い放つ。

まずはプロイセンと和睦をし、その条件としてプロイセンの持つ皇帝選挙の票を約束させる。その次にフランスとバイエルンをせん滅させボヘミアを奪還、バイエルンの併合。その勢いでノートリンゲンを奪い返す。最後にシュレージエンを取り戻す

よくもまぁ、これだけの緻密な策が浮かぶものだな、エドゥアルトよ!テレーゼは彼の案を大いに気に入り、まずプロイセンとの和議をまとめます。さらにプラハの奪還も成功し、オーストリアの情勢は一気に上向きに転じる。

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ところが、ここまできてもテレーゼのエドゥアルトに対する態度は冷たいままで仕事すら与えない状況。それに業を煮やしたフランツは彼女に抗議。それによってようやくエディは役割を与えられることになるのですが…それは、フランス軍に協力したプラハのユダヤ人たちを追放する任務だった。

思わず絶句してしまうエドゥアルトに冷たい目線で「気分でも悪いのですか?まるでユダヤ人の中にお知り合いでもいるかのよう…」と挑発するテレーゼ。なんと底意地の悪い!!いやな女だなーーー!!!
命令を断ってもいいとほくそ笑む彼女に対し、エドゥアルトは湧き上がる怒りを抑えつつその役割を引き受けることを告げる。

1743年春、エドゥアルトはプラハに入る。側近となるルードルフにユダヤ人リストを作るよう命じたエディでしたが、さすがに気が滅入るからか食欲がない日が続いていた。「オーストリア人なら決して躊躇わないことに躊躇うとは…」と自分の心の弱さを嘆くエドゥアルト。
その想いが、ユダヤ人への厳しい対応へと走らせる。追放されていくユダヤ人たちから冷たい視線を送られながらもエディは自分がオーストリア人であることを必死に自覚しようとしていました。これはかなり辛いお役目だなぁ…。

そんな最中、ある妊婦がこれから生れてくる子供のための衣類を持ち出そうとして厳しい検疫を受けていた。突き飛ばされる彼女を目撃したエディは思わず彼女のもとへ駆け寄る。子供の服を返してほしいと泣き叫ぶ女性の顔を見たエドゥアルトは言葉を失い愕然とする…。
その女性は、かつてエドゥアルトが”エリヤーフー”として暮らしていた頃に妹同然として共に育ったドロテイアだったのです・・・!なんと残酷な再会!!

自分がユダヤ人出身だということを知られたくないエドゥアルトはこの場をどうしていいのか分からず狼狽えてしまう。そんな彼を見て事情を察し「娘がわがままを言っただけです」とその場を収めたのは…かつて”エリヤーフー”の父だったロートシルトだった…。
涙を浮かべたロートシルトは目で「生きていたのか、会えて嬉しい」と語り掛けてくる…。かつての母は泣き、妹は目で愛を訴える。本当ならば、彼らの胸に飛び込んでいきたいところだっただろうね、エドゥアルト…。

ロートシルトに名前を尋ねられたエディは涙をこらえながらその名を告げる。すると安心したように「あなた様のご健勝をお祈りいたします」とだけ告げて町の外へと連れ出されて行ってしまいました…。かつての温かい家族の背中を断腸の想いで見つめながら、エドゥアルトは

「ユダヤを捨てても家族のことはいつまでも愛し続けると誓ったのに、僕はなんということを…!!」

激しい自責の念に駆られてしまう。これはあまりにも切なすぎる家族との再会だった(涙)。もうこれで二度と会えないってことになるのかな…。テレーゼはホント残酷なことをしたなぁと改めて思ってしまった。というところで次回につづく。