ミュージカル俳優として活動している4人が結成したAdam's(アダムス)のファーストライブを聴きに横浜まで行ってきました。
リーダーは舞台経験が一番豊富な上原理生くん。そして、劇団四季の舞台への出演経験を持つ大田翔くん、山田元くん、一番若手の小暮真一郎くんの4人組。同じ事務所(オーチャード)だったことがきっかけでユニット結成の話になったそうです。上原くん、大田くん、山田くんは20代後半から30代と年齢がほぼ同じですが、小暮くんは20代前半とまだ若く、末っ子的な存在で微笑ましかったです。
今回なぜ彼らのライブを観に行こうと思い立ったかというと・・・昨年(2016年)秋に劇団四季の「ウェストサイド物語」がツアーで地元に来ていて、その時主役のトニーを演じていたのが大田翔くんでした。彼は四季所属の役者ではないのですが、トニー役に抜擢されていて私が観たときはまだキャスティングされて日が浅い頃だったと思います。
でも、透き通るような綺麗な歌声がすごく素敵で…トニーとしてのお芝居もなかなか感動するものを魅せてくれたのでとても印象に残りました。で、その感想をSNSに送ってみたらお返事くれてビックリ!!そこから彼を知って応援していきたいなって気持ちになって…今回のライブも申し込んだというわけです。
公演は東京と横浜の2カ所で日数もあまりありませんでした。我が家からはかなり遠かったのですが、実家が横浜ということと母親にも聴かせたいなという想いがあったので、二人で横浜の関内ホールの方まで行ってきました。奇しくも関内公演がライブの千穐楽。お客さんもたくさん入っていて大いに盛り上がりました。
以下、ライブの感想になります。
2017.02.17公演 in 関内ホール大ホール(横浜)
メンバー
上原 理生 主な出演作品:レ・ミゼラブル、ミス・サイゴン
大田 翔 主な出演作品:ウェストサイド物語(四季)
山田 元 主な出演作品:リトルマーメイド(四季)
小暮 真一郎 主な出演作品:王家の紋章
※ピアノ演奏 コーニッシュ(素晴らしい演奏でした!)
全体感想
当日のセットリストは以下の通り(写真をクリックすると大きくなります)。
ライブの第1部は様々な分野の歌で構成。J-POPだったり洋楽だったりオペラ系だったりミュージカルだったり…いろんなジャンルが織り交ざりなかなか面白かったです。知らない曲がほとんどなかったこともあり余裕を持って彼らの歌声を堪能することができました。
第2部は4人ともミュージカル俳優だということでガッツリとミュージカルナンバー!やっぱりこういうの聴かせてもらわないとね!ソロ曲も多くてそれぞれの個性を楽しんで聴くことができました。
上原くんと大田くんは芸大、小暮くんは東京音大、山田くんはミュージカルアカデミーの3期生とのこと。4人とも声楽の勉強の基礎がきちんとできているので、歌声もしっかりしていて聴き取りやすかったです。
歌は申し分ないんだけど、ダンスはそれぞれかなり必死になっていたようでしたw。特に大田くんはけっこう必死感出てて、なんか見ていて心の中で「頑張れ」って思っちゃった。でもそこがなんか可愛くもあったんですけどね。彼はこれまで歌専門で頑張ってきたようなので、こういったミュージカルの動きはまだ駆け出しかもしれません。今後はミュージカル界で出演経験を積んで動き方も変わってくるんじゃないかな。
上原くんは本当にリーダーとしてもさすがの存在感!もともと迫力のある歌声が魅力の彼ですが、バラードを歌うシーンなどもあり「こういう歌い方もできるんだ」って新たな発見もありました。理生くんのトークは初めて聞いた気がするけど、ちゃんとほかの3人をけん引している感じで、時にはちょっとツッコミ入れたりなだめたりww面白かったです。
大田くんはしっかりした次男ってイメージだったけど、途中からちょっと面白お兄さんみたいになっててw。2幕では山田くんのマイクを持って行っちゃうという痛恨のミスをしてしまった大田くんw。そのあと盛んに山田くんからツッコミ入れられてて可愛かったです。
関内公演では販売宣伝部長(?)に就任したとかで一生懸命物販の宣伝してました。それに乗って私もクリアファイルがカッコ良かったので購入しましたよ~。素直で透き通る美しい歌声は聴き心地よく、堪能させてもらいました。
山田くんは今回が初めまして。LMの王子役を演じているとの事でしたが、私はLM1回観てあまり合わなくてそれ以来行ってないんですよね。でも、山田くんの王子なら見てみたい!って今回思っちゃいました!それくらいイケメン!カッコいい!!ミュージカルの勉強もしっかりできているようで、歌声もきれいで動きもスムーズ・・・すごく魅了されました。トークでは大田くんをイジったりしててww二人のやり取りがけっこう楽しかったです。
小暮くんは4人の中では末っ子的立ち位置。お兄さんたちがワチャワチャするなかでホエ~って感じで眺めてたりして可愛かった。緊張のせいかトークでマイクを持つ手がだんだん下がっちゃって、そのたびに横にいた山田くんに上に持っていくよう直されたりしててw面白かった。小暮くんはお兄さん3人の歌声とはちょっと種類が違う感じだったかな。どちらかというとポップス系向きな印象でした。
曲目感想
いくつか印象に残った曲について少し書きたいと思います。
オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(Ob-La-Di, Ob-La-Da)
メインボーカルは小暮くんで、後ろで大田くんと山田くんがコーラスで参加する感じでした。一番ダンスっぽい動きがあったのがこのナンバーでしたかね(笑)。大田くんの一生懸命感が伝わってきて手拍子しながら「頑張って~」って思っちゃった。時折メイン曲の後ろで二人が違う歌コーラスを入れてきたりする演出もなかなか面白かったです。
この曲の時思ったんですが、小暮くんの声はちょっと浦井君に似てるかも…?と。
白い恋人たち
桑田圭祐の名曲「白い恋人たち」。この歌、本当に大好きなので曲が流れてきた時は軽く鳥肌きました!しっとりと美しいハーモニーを聴かせてくれたてありがとう!!メインボーカルの山田くんの柔らかく優しい歌声とコーラスの小暮くんの美しい高音が素晴らしくてちょっと泣けました。
Caruso
これはオペラ系の曲だったかな。芸大出身の理生くんと大田くんがたっぷりと歌い上げてくれて、本当に圧巻でした!!さすがですね~~~~二人とも。
あの声(リトルマーメイドより)
これは、四季で王子役で出演してる山田くんがソロで歌ってました。1回しか見たことない作品ですが、あ~、こんな曲だったわ~と思いながら聴きましたw。山田くんの王子、めっちゃ見たくなりました!!とにかくカッコよかった!!歌声が優しくて柔らかくてほんと素敵ですねぇ、彼は。すごいファンになりましたよ。
僕の声(ノートルダムの鐘)
ディズニー映画バージョンとしてのカジモドとして歌ってくれた小暮くん。まっすぐでとても素直な歌声だなと思いました。高音部分もとても頑張ってました。
So Close(魔法にかけられて)
理生くんって、こんな優しいバラード曲も歌えるんだなぁってすごく感動しました。ミュージカルでは迫力ある歌声が多いので彼の新たな発見ができて嬉しかったです。
マリア(ウェストサイド物語)
何を隠そう、大田くんはこの作品を見てファンになりましたから、再びトニーのナンバーを生で聴けて本当に嬉しかったです!ライブの歌として改めてこのナンバーを聴いてみて…あぁ、素敵な歌声だなぁって心に沁み渡りましたね。美しい「マリア」をありがとう。
This is the Hour(ミス・サイゴン)
第2幕の幕開けの曲。4人で歌うサイゴンの象徴的な迫力あるナンバーは圧巻でビリビリきました!!理生くんが「Adam'sの始まりという意味を込めてこの曲を選びました」っていうコメントが印象深かったです。ちなみに、「僕のブイドイが聴きたかったらCD買ってください、一人でコーラスまで全部やってます」って宣伝してたのは笑った。
闇が広がる(エリザベート)
ここにきて理生くんのトートが観れるとは思わなかったぞ!!彼はエリザに出るとしたらイメージ的にはルキーニなんですけど、トート閣下もいけそう!って思いました。ルドルフは山田くん。表情も歌声もちゃんとミュージカルしててすごく良かったです。二人のハーモニーも最高でした。
ゲッセマネ(ジーザスクライスト・スーパースター)
4人がそれぞれ今一番歌いたいミュージカルナンバーをソロで歌ったのですが、その中で一番印象深かったのが・・・理生くんの「ゲッセマネ」でした。体格的にジーザスは実現できないイメージの彼ですがw(そもそも四季の演目だしね 汗)、歌・表現力はただただ圧倒されたの一言で・・・とにかく素晴らしかったです!!理生くんのあの「ゲッセマネ」を聴けただけでもお金出したかいがあったと思えるほどでしたよ。ジーザスの苦悩が後半に行くにしたがって深くなり破滅しそうな勢いだった…。顔を真っ赤にしながら渾身のジーザスを歌い上げてくれた理生くん、ありがとう!!
君の歌をもう一度(ラブ・ネバー・ダイ)
このミュージカルは東京公演しかなかったので観に行けなかったのですが、ラミンのCDに収録されている曲ですごく好きなナンバーでした。これをまたまた理生くんが素晴らしい伸びと深みのある熱唱を披露してくれて…もう、聴いていて心が震えましたっ!!!改めて彼の歌声の持つパワーに脱帽させられましたね。
No Day But Today(RENT)
RENTの中でも特に大好きなこのナンバーが2幕ラストに4人のコーラスで歌い上げられて…もう、ただただ感動の一言でした!!それぞれ個性は違うけど、それが不思議と美しいコーラスとして奏でられていて・・・最高でしたね!
Smooth Criminal
いやぁ~、まさか、アンコールでマイケル・ジャクソン持ってくるとは思わなかったのでびっくりしました。4人とも黒いハットを目深にかぶって指を鳴らしダンスも披露し・・・めっちゃ頑張ってましたよ~。動きは到底マイケルにはかないませんがw、それでも、この時の4人は最高にカッコよかったです!
ワン・デイ・モア(レ・ミゼラブル)
ライブのラストナンバーはレミゼ1幕ラストに歌われる壮大な「ワン・デイ・モア」!!レミゼの中で一番心が震えるナンバーをこの4人の素晴らしい歌声で聴けてとても幸せなひと時でした。
理生くんが主にバルジャンを主に歌って、大田くんは主にマリウス担当。大田くんは将来マリウスがいけそうだと思っていたのでここでその歌声が聴けて嬉しかったです!山田くんは主にコゼット担当、小暮くんは主にエポニーヌ担当してました。最後にここでしか見れない組み合わせが観れてほんと楽しませてもらいました。
後述
ライブが終わった後は4人のメンバーとハイタッチ会があるということで参加してきました。席は幸運なことにかなり前方だったんですが、その分客席からロビーに向かうまでが時間かかってしまい・・・出られたときには既に階段の一番上(5階分くらい上がった気がw)までの長蛇の行列!!それでも、こんな機会はめったにないと母と一所懸命列の上まで昇りましたよw。
かなりの人数とのハイタッチということで一人一人の流れるスピードはけっこう早め。ということで順番が回ってくるのは意外と早かったのですが・・・一人一人とタッチできる時間が短いので一言かける言葉が間際まで見つからず。結局「おつかれさまでした」くらいしか言えなかった~~~。大田くんにだけは遠くから出てきたアピールちょっとしてみたらww「そんな遠くから!ありがとうございますっ」ってキラキラした目で言われましたよ。嬉しかったです~~。
この後それぞれまた違う活動を展開するということで。でも4人とも今年は帝劇の舞台に立てるそうで嬉しそうにしてましたね。また色んな現場でそれぞれが成長して、そして、ぜひ、Adam's第2回ライブ実現させてほしいです。
4人ともがんばれ!!これからも応援しています。