【映画】オペラ座の怪人(4Kデジタルリマスター)舞台との比較感想

2005年に公開されたミュージカル映画「オペラ座の怪人」の4Kデジタルリマスターを見にの映画館(109シネマズ二子玉川)へ行ってきました。

まず驚いたのが、映画『オペラ座~』が最初に公開されたのが約20年前だということです。せいぜい10年ちょっと前くらいかな、なんて思ってたら…なんと20年も経っていたとは…!!!正直、今でも信じられません(汗)。
私、この映画が本当に大好きすぎて・・・おそらく合計30回近くは映画館に通ってたんですよ(笑)。上映が終わりそうな映画館があれば、まだ続けている映画館をネット検索で探して足を運んでいた日々を昨日のことのように鮮明に覚えています。たしか当時、日本での興行成績が一番良い時期があって話題になってたような。

そんな大熱狂しながら映画館通いしまくって観ていた『オペラ座の怪人』が、上映から20年になるのを記念して4Kにリマスターしたより高精細な作品として再び映画館に登場というニュースが飛び込んできました。上映されているうちに一度は行かないと…、と思っていた矢先に「飯田洋輔くんトークショー付き上映イベント開催」という驚きのニュースを目にし、行くタイミングはここだと狙いを定めて二子玉川まで行ってきました(笑)。

本当はトークレポと映画感想記事を一緒に書こうと思っていたのですが、トークが予想外に濃厚だったので別々に分けることとしました。こちらの記事は映画とミュージカル(四季)を比較した内容に特化したものになりますのであしからず。

飯田洋輔くんのトークレポはこちら

以下、映画のネタバレ感想になります。かなり濃く内容に触れているのでご注意を。

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【ミュージカル映画】『オペラ座の怪人』4Kデジタルリマスター版

作品概要

  • 映画公開日:2024年6月14日(金)/初公開:2005年1月(日本)・2004年(アメリカ)
  • 鑑賞日:2024年7月2日(水)19時回
  • 映画館:109シネマズ二子玉川(スクリーン3)
  • 原作:ガストン・ルルー「オペラ座の怪人」
ガストン・ルルー (著), 村松 潔 (翻訳)
  • 制作・脚本・音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
  • 監督:ジョエル・シュマッカー

あらすじ

刺激と絢爛、情熱の時代であった19世紀パリ・オペラ座では仮面をつけた謎の怪人・ファントムの仕業とされる奇怪な事件が続いていた。

ファントムは若く美しいオペラ歌手クリスティーヌに才能を見出し、彼女に音楽の手ほどきをし、クリスティーヌはファントムを“音楽の天使”と信じてプリマドンナへと成長する。

幼馴染の青年貴族ラウルに愛されながらも、孤独な魂と情熱を持ったファントムに心を惹かれていくが、ある日ファントムの仮面の下に隠された秘密を知ってしまう。

一方怪事件が続くオペラ座では、ファントムを捕まえようとラウルたちが立ち上がる——。

<公式HPより引用>

劇中歌についてですが、事前録音したものと現場で実際に歌ったものとが入り混じったものになっているそうです。撮影後にどちらかピンときたほうを採用したんだとか。カルロッタ役のミニー・ドライヴァーさんだけは歌は全部吹替なのでこれには相当しません。

主な出演者

  • オペラ座の怪人(ファントム):ジェラルド・バトラー
  • クリスティーヌ・ダーエ:エミー・ロッサム
  • ラウル・ドゥ・シャニュイ子爵:パトリックウィルソン
  • マダム・ジリー:ミランダ・リチャードソン
  • カルロッタ:ミニー・ドライヴァー
  • フィルマン:シアラン・ハインズ
  • アンドレ:サイモン・カロウ
  • メグ・ジリー:ジェニファー・エリソン
  • ピアンジ:ヴィクター・マクガイア
  • ブケー:ケヴィン・マクナリー
ジェラルド・バトラーさんのおもひで

ジェラルド・ジェームズ・バトラー

生年月日:1969年11月13日

出生地::イギリス・スコットランド、ペイズリー。グラスゴー大学卒業

主な出演作:トゥームレイダー2、オペラ座の怪人、Dearフランキー、PS, I Love You

どのキャストさんも本当に超魅力的ですが、当時私が猛烈に惹かれたのがファントムを演じたジェラルド・バトラーさんでした。容姿のカッコよさはもちろんのこと繊細な感情表現と情熱がほとばしるお芝居が本当に素晴らしくてねぇ…。
日本版の舞台では見たことがないタイプのファントムだったこともあり、とても大きな衝撃を受けました。あの当時四季で見てきたのはどちらかというとクラシカルで「美」を追及している雰囲気だったのですが、Gerry(バトラーさんの愛称)が演じたのは色っぽさ全開ながらもどこか荒々しい危うさがありロックな印象がとても強かった。

当時、「映画版ファントムはクリスティーヌの音楽の先生には見えない、歌い方が美しくない」といった批判の声もチラホラ聞こえてきたのですが(まぁ、確かに一理あるけどw)、私はそれよりも、クリスティーヌへの感情をむき出しにするお芝居がとても魅力的に感じられて…愛しくてたまらなかった。Gerry演じるファントム会いたさに映画館を渡り歩き通いまくったと言っても過言ではありませんw。今でいうところの「沼」でした、ほんとに(笑)。

当時地元のサッカーチーム(セルティック)に所属していた中村俊輔選手を大絶賛していたっけ。
それから、「オペラ座の怪人」のファントムを演じるにあたり大変だったエピソードのひとつに「グラスゴーの訛りが出ないようにすること」と語っていたのも思い出しますね。でもよーく英語を聞いてみるとちょいちょい訛りっぽい雰囲気もあったりして。「ダークサイド」っていう歌詞の部分が微妙に「ダーカサイド」って聞こえてきたりといった感じ。でもそれも含めてGerryのファントムは何もかもが最高でした。

その後次の出演作(「Dear フランキー」)でジェラルド・バトラーさんが来日した折には成田空港まで駆けつけたんですよね、私ww。しかも触れ合いイベントに参加して握手してたりして(赤坂郵便局でやったやつ。検索したら古いけど当時の記事がまだ残ってたw)。
そこまでして海外の役者さんにどっぷりのめり込んだのは、後にも先にもGerryしかいません。

20年の時を経て、彼の演じたファントムが再び日本で脚光を浴びていることを知っているのか気になるところです。

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劇団四季ミュージカルと映画版との比較感想

劇団四季「オペラ座の怪人」感想一覧はこちら

オープニングシーン

映画版と舞台版に大きな違いはありません。シャンデリアが上がって時代が過去に遡る展開も同じです。映画は白黒画面からカラー画面に変わっていく映像演出がとても迫力がありますね。ちなみに、老ラウルと若ラウルを演じてるのはパトリック・ウィルソンさん。同じ俳優さんです。公開当時は、老けメイクがあまりにもリアルだったので「違う人が演じているのかと思った」という声が多数飛んでいたほどでした。

ハンニバル

映画の方が舞台裏のバタバタを詳細に描いているので公演準備のバタバタ感をリアルに感じることができます。シーン的にも舞台より長めに作られているのでその分音楽もロングバージョンになりました。

舞台ではハンニバル稽古の時点でラウルは登場しませんが、映画では馬車に乗って颯爽と駆けつけています。このシーンのパトリックさんが爽やかでカッコいい。
クリスティーヌはいち早くやって来た子爵が幼馴染のラウルだと気が付きますが、ラウル本人はコーラスガールには興味なさげでそこにクリスティーヌがいたことに全然気づかないまま去ってしまいました。このシーンが映画で描かれていたので、その後のガラシーンで「きみは知らないだろうけど僕は覚えてる」というドヤ顔ラウルに心の中で「さっき無視してたやんか!」とツッコミ入れまくってった私ですww。

ハンニバル稽古の細かなシーンとしては、ピアンジがクライマックスの場面でゾウに跨れなかったというのが面白かったw。舞台版では苦労しながらも(旧演出の時は今よりもサラリと乗ってたw)歌の最後にはちゃんと乗れてます。
それから、途中で稽古を止めるのは映画版だと”演出主任”ではなく”指揮者”のレイエということになってます。劇団四季は作品の殆どが録音上演ですが、「オペラ座の怪人」だけは東京と横浜のみ生演奏になっていて。指揮者の方も舞台とのやり取りに参加するシーンはありますが、お芝居にはノータッチなので”演出主任”のレイエということになっていますね。

カルロッタについて。舞台版だと怒り心頭となるのはファントムが起こしたアクシデント後のみですが、映画だと2回怒り爆発させてますw。1回目は「なんで私をもっと目立たせるようにしないのよっ」ってワガママ(笑)。演じてるミニー・ドライヴァーさん、イライラするお芝居してるんだけどどこかコミカルで可愛らしく思えるんですよね~。20年前より愛しく見えた。字幕で出てくる「チチちゃん」というのはカルロッタの愛犬です。映像には一瞬しか映らない(汗)。
ちなみに、映画版のカルロッタの歌声は違う人が充てています。あまり違和感なく聴こえるので自然でいいんじゃないかと思います。

それから個人的に、カルロッタの歌声にウンザリしまくってるお掃除のおばちゃんたちがめっちゃ好きw(映画のみ)。特にカルロッタの歌が始まった瞬間に耳栓するのとか最高(笑)。

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Think of Me

降板したカルロッタに代わる人材として「クリスティーヌに任せては?」と切り出す場面、舞台ではメグですが映画ではマダム・ジリーになってます。また、恐る恐る歌い出すクリスティーヌという演出については舞台版の方がリアルに描かれてますね(映画は最初からみんなうっとりしてたw)。

クリスティーヌが本番で歌う場面は映画版の方がセットがめちゃめちゃリアルに描かれてます。
彼女が代役として主役に抜擢され歌っているのを見てラウルは初めて「幼馴染のクリスティーヌだ」と気づくのですが、映画では稽古中に遭遇したにもかかわらず彼女に気づかなかったので苦笑いしながら見てしまいますww。

個人的にグッとくるのが、ファントムが地下室でクリスティーヌの歌声に耳を傾けてる場面。上からのショットしか映されていませんが、感動で打ち震えてる様子が伝わってきてとても感動的です。これは映画ならではのシーンで大好き(舞台版はまだこの時点でファントムは姿を現しません)。
それと、舞台の外の馬車で待機してたカルロッタが悔しさのあまり失神しちゃう場面も面白いw。これも映画版のみ。

Angel of Music ~ Little Lotte

クリスティーヌがメグに”Angel of Music”が自分の傍に来てくれたと語る展開は舞台とほぼ同じです。

このシーンの中で映画版ではクリスティーヌと父親グスタフの回想シーンが出てくるのですが、父親役を演じているのは今や世界的人気ミュージカル俳優として知られるようになったラミン・カリムルーさんなんですよね。映画公開当初はまだ知名度がなくて私もスルーしてたんですが(汗)、つい最近それを知ってから改めて見ると「若き日のラミンだ!!」とテンション爆上がりしてしまいますw。
ラミンはこの映画から数年後の2007年に「オペラ座の怪人」ファントム役に史上最年少で抜擢され、大きな注目を浴びるようになりました。日本にもよく来日してくれる素敵な役者さんで大好きです。

ラウルがクリスティーヌと再会できた喜びのあまり強引に食事に誘う場面は舞台とほぼ同じ。「2分で戻ってくるから」と一旦楽屋を後にするのも同じですが、その直後の”裏側”が描かれているのは映画ならではの演出です。こういうシーンはその後もちょいちょい出てくるので、舞台よりも映画の方がファントムを”人間”的に描いているなぁという印象を強く持ちました。

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The Mirror

クリスティーヌとファントムが初めて”対面”する場面は舞台と映画、ほぼ同じです。当時まだ10代だったというのが信じられないくらい美しいエミー・ロッサムさんの歌声と、ジェラルド・バトラーさんの少しハスキーで甘い歌声が見事にマッチしていて本当に素晴らしいシーンでした。

The Phantom of the Opera ~ The Music of the Night

ファントムがクリスティーヌを隠れ家へ連れていく場面も舞台と変わりありませんが、映画の方がよりリアルにファントムの居場所までの道のりを感じることができます。舞台版はとても幻想的な光景として魅せているのに対し、映画版はファントムの暗い住処をリアルに魅せているといった雰囲気に思えました。どちらも好き。

ファントムがクリスティーヌに「花嫁姿のマネキン」を見せる場面。映画ではクリスティーヌそのものという雰囲気なのでエミー・ロッサムさんがそのまま演じていますが、舞台ではクリスティーヌと背格好が似た女性アンサンブルさんが演じています。最近の演出からはマネキンがマスクをつけるようになりましたね(以前は何もつけてなかった)。

楽屋にいないクリスティーヌをメグが探しに行こうとするシーンは映画版のみのオリジナル展開です。あれ、けっこうホラー的に演出されているので分かっていてもドキドキしますねw。

ブケーがコーラスガールたちにファントムをdisりまくるのは舞台版にもありますが、そのシーンが出てくるのはファントムがクリスティーヌを地上に戻すタイミングです。映画ではその前に出していますので、ファントムは彼のこの行動を見て殺気を抱いたというよりは以前からの恨みが募ってという事なんだろうなと思いました。

目を覚ましたクリスティーヌがファントムに近づいて好奇心から仮面を取ってしまう展開も同じですが、映画版ではファントムはクリスティーヌが自分に近づいてることに気づいてドキドキするって描写になってますね(舞台版は剥がされるまで気づかない)。この時のGerryファントムの表情がめっちゃ切なくてキュンとくるので大好きです。
仮面を剥がされて怒りのあまり我を失ってしまうファントムは映画も舞台も同じ展開で、どちらもとても切ない。

このあと老ラウルの時代に一度戻り年老いたメグと目線を合わせるシーンがありますが、これは映画オリジナル。舞台版で老人姿が登場するのは冒頭のみです。オークション後の二人が描かれているのが面白いです。

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支配人室 ~ プリマ・ドンナ

舞台版ではフィルマンとアンドレが「突然消えてしまったクリスティーヌ」の新聞記事を読んでアタフタしてますが、映画版では支配人室は出てこずオペラ座に入った入口のところから階段を上って歩きながら話題を展開していくというスタイルになっています。

このあとファントムからの手紙を受け取ったラウルやカルロッタが怒り心頭で駆けこんできたり、ジリー親子がクリスティーヌを心配して現れたりといった舞台版と同じ展開になりますが、映画ではこれを部屋の中ではなくすべてオペラ座の入口階段のところでやってるのが臨場感があって面白いです。密室でのやりとりと開かれた場所でのやり取り、二つとも雰囲気が違って楽しめるのでぜひ両バージョン見ていただきたい。

ファントムがマダム・ジリーに渡した手紙を実際に書いて封筒に入れるところまで見せているのは映画版ならではの演出。舞台版では”声のみ”が聞こえてくる演出になってます。個人的にはあのドクロマークをスタンプするGerryファントムが可愛くてツボw。

ファントムの手紙を読んでさらに怒りに火が付いたカルロッタの場面。いったん外へ出ようとするものの、とんでもない”屈辱”を目の当たりにしてしまうっていうのも映画ならではの演出で面白いです。ふつうあんな目に遭ったらどんなにおだてられても”出るの辞めてやる!!”ってなると思うのですが、カルロッタは支配人’sにこれでもかというほどおだてられて乗せられて舞台に出ることにしちゃう(笑)。
ここは舞台版より映画版のほうがよりオーバーにコミカルに描かれているので漫画チックで面白いです。個人的にはフィルマンさんがカルロッタへのおべっかが屈辱すぎてヒールを噛んじゃう場面がお気に入り(笑)。

舞台版と違うのは、♪プリマ・ドンナ♪のナンバーの最後の盛り上がりの部分をクリスティーヌも一緒に歌っているシーンがあること。映画では「イル・ムート」が始まる直前にこのナンバーが終わることになっているので出演者全員が歌う形になっていますが、舞台版では支配人室の中だけで完結しているのでクリスティーヌは登場していません。

イルムート

劇中劇の「イルムート」は基本的には舞台と映画に大きな違いはありません。映画の方がちょっとコミカル度が高いくらいかな。

カルロッタの声変わりの場面は舞台版だと”ファントムのマジック”という要素がとても強い演出になっていますが、映画版は”カラクリ”が描かれているのでだいぶ印象が変わり面白いです。舞台版が好きな人の中には、もしかしたら映画版のこういった演出が受け入れられない人もいるかもしれないなとも思いますけどね。私はどちらも良さがあると思って楽しんでます。

この劇中、大道具のブケーがファントムの存在に気が付いてその存在を追いかけてしまうというのは映画ならではの展開で非常にスリリング。舞台版にも出てくるあの凄惨な場面に至るまでの顛末も描かれているので、ここは映画版の方がサスペンス要素強めです。

”事件”の後駆けつけたラウルとクリスティーヌが屋上へ向かう場面。舞台では屋上に辿り着いてから二人で歌うということになっていますが、映画では屋上への道を駆け上がるシーンから二人で歌いだすのでより緊迫感が伝わってきます。

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All I Ask of You

クリスティーヌがラウルにファントムに対する恐怖と哀れみといった複雑な胸中を打ち明ける展開は基本的に舞台と映画に大きな変化はありません。

相違点としては、クリスティーヌが”一輪のバラ”を手にしていたこと。「オペラ座の怪人」の象徴としてよくバラの花が描かれることが多いのですが、舞台版では♪ポイントオブノーリターン♪の劇中劇シーンでしか出てこないんですよね。でも映画版では、”ファントムのクリスティーヌに対する愛の印”として度々画面上に出てきます。
この場面では、クリスティーヌはファントムへの複雑な想いを語っている時はずっとバラを持っていますが、意識が違う方向へ向いた時にバラの花を落としています。この演出が加わることによって、ファントムの切なさがより深く伝わってくるようになりました。

また、ラウルとクリスティーヌの屋上での逢瀬を近くで目撃してしまっているファントムがちょいちょいシーンに挟まってくるのも映画ならではの演出。舞台では気配はありながらも実際に姿を現すのは二人がいなくなった後なんですよね。
ラウルとクリスティーヌの関係がどんどん深まっていくのを胸が潰れそうな気持で見つめてるGerryファントムは最高に切ないです(涙)。あの場面はいつ見ても涙出るんだよなぁ。

ラウルとクリスティーヌがラブラブになっるシーンの裏話として、パトリックさんとエミーさんが「キスシーンを何度も撮影して唇が腫れた」と苦笑いしてたエピソードを思い出しますw。映画は舞台と違って色んな角度から撮るので、そういった苦労もあったんだなぁと。

一人残されたファントムがクリスティーヌの裏切りを知って涙し、怒り狂う場面は舞台版も映画版も同じくらい泣けます。舞台版ではこのシーンの時の”エンジェル像”が大きな見どころのひとつなのですが、劇場によっては”固定”されてるところもあるのでそれだけはちょっと残念です。東京と大阪はオリジナルとして見ることができました。

舞台ではここで1幕が終わるのですが、映画は休憩ナシで次に進むので演出が大きく変わってきます。最初に映画見た時は「あれ??シャンデリアどうなる?」って思ったものでしたw。
その代わり映画は一旦ここで老ラウルのシーンをもう一度挟んでますね。スワロフスキー社の前にいる恋人を見て次のシーンに繋がる思い出を回想する演出が巧いなと思います。

長くなったので次のページへ。

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