劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』2011.12.09マチネ

海劇場で上演中の劇団四季『オペラ座の怪人』を観に行ってきました。

開幕してから約2ヶ月が経過していますが、いまだに入り口前には入場者の長い列ができていてちょっとビックリ。やはりこの作品の持つ力というのはすごいんだろうなと改めて思いました。グッズ売り場も大盛況で商品を選ぶのもちょっと一苦労といった感じ。ただ、2階席売店は空いていたので(笑)これから行かれる方はそちらのほうへ流れたほうが買いやすいかもしれません。

客席も2階席までかなりビッシリ埋まっていました。ほかの四季劇場は空席が目立つ場所も海は埋まっているわけで(苦笑)なんだか少し複雑な心境にも。できるだけこういった状態が続いてほしいものですが、はてさて、どこまで持続できるか?

前回相当感傷的な観劇になってしまったわけですが…(汗)、今回はその免疫がついたので少しは大丈夫だと思っていました。1回目と2回目とでは違うと思ったし。ところが、、、うーーーん、やっぱりまだ無理だったらしい。
途中までは大丈夫なんだけど、ある特定のシーンがきたりするとどうしても気持ちが不安定になってしまってまともに見られなかった…。『オペラ座の怪人』という作品は初めて観た四季の作品でもあるし個人的にはこれからもずっと観ていきたいミュージカルなので、なんとか自分の気持ちの整理をつけたいと思うのですが…その反面、この先もまともに作品観れる日が来るのだろうかという不安も大きくなってしまった気がする。

あぁぁ…辛いなぁ…。こうして自分が不安定になってしまうことで私の中で未だに小林克人さんのショックから抜け出せていないことに気づく。

大好きだった役者さんの突然の死ほどファンにとってキツイものはない。

そういうわけで、またもやまともに作品に浸れなかった私…。このあとはもうオペラ座のチケットは持っていないのでしばらく間を置くことになりそうです。キャストが変わった頃にもう一度行きたいし、少しずつ四季版のこの作品における心のリハビリしていきたい。

汐留前の広場では夜間のクリスマスイルミネーションがとても美しく光っていました。LEDのブルーの光がなんだかちょっと心を癒してくれた気がします。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

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主なキャスト

オペラ座の怪人:村俊英、クリスティーヌ・ダーエ:高木美果、ラウル・シャニュイユ子爵:中井智彦、カルロッタ・ジュディチェルリ:種子島美樹、メグ・ジリー:西田ゆりあ、マダム・ジリー:横山幸江、ムッシュー・アンドレ:増田守人、ムシュー・フィルマン:平良交一、ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏、ムッシュー・レイエ:田代隆秀、ムッシュー・ルフェーブル:深見正博、ジョセフ・ブケー:寺田真実

以下、ネタバレありのキャスト中心感想です。今回あまり良い感想じゃないかも(苦笑)。

 

前回観劇してから約1ヵ月半が経過したわけですが、ほとんどの主要キャストが入れ替わっていたのでちょっとビックリしました。同じだったのは中井ラウル永井ピアンジのみ。永井さんはここ最近外れていて久しぶりのキャスティングだったので東京初日から変わっていないのは中井さんだけということになるのかな。

ほかの四季劇場では2ヶ月も3ヶ月も主要キャストに動きがないことが多いだけに、今回の変わりようは少し衝撃的でした(汗)。でもそのおかげでまた前回とは違った『オペラ座の怪人』が見れたからいいんですけどね。

以下、キャスト別の感想。

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ファントム@村俊英さん

村さんのファントムが入ったと知ったときには正直ちょっと嬉しかったです。この作品は四季で一番初めに観たものでもありますが、そのときにファントムを演じてたのが村さんだった(日生劇場公演)。それだけに個人的には思い入れもちょっと深いかも。村さんのファントムは前回の汐留以来ですから本当に久しぶり。あの時はけっこう村トムが好きで何度も感動してたんだよなぁ…。

しかしながら、今回はなぜか、村さんのファントムを観てもほとんど何も心に響くものがなかった…。超ショック!私自身が精神的にあまり集中できる状態でなかったのもよくないのですが(汗)、それにしてもあんなに何も感じるものがなかったとは…。

歌は相変わらず美声で安定感があるし、声も最後のフレーズとかとても気持ちよく伸びていてよかったんです。特に「ミュージックオブザナイト」は良かった。…良かったんだけど、それは歌に酔っただけでお芝居に酔ったわけではなかったんですよね…。仮面をはがされるシーンも、エンジェル像で苦悩するシーンも、墓場のシーンも…どれも"安定した歌唱だな"という感想以外出てこなかった。前の公演の時にはそんなことなかったのに…なんだかものすごく淡白に思えて仕方なかった。

「ポイントオブノーリターン」でクリスティーヌに正体を明かされた瞬間の戸惑った表情はちょっと"いいな"って思えたんですが、カツラをはがされた時…なんか…妙に違和感がなかったように感じてしまって…(苦笑)。怪人メイクの村ファントム見て"意外と似合っちゃってるような…"なんて…。そういった視点で最後まで行ってしまったがゆえにさらに怪人の哀しみが感じられずキスシーンもあっけなく終わってしまったように見えた。

それから、キスシーンのあとの「行け、行ってくれ、お願いだ!」は以前見たときには歌よりも台詞的に叫ぶように聞こえていたんですが…今回の村さんは音符通りに美声で歌いこなしてた。なんだか久しぶりにあそこで歌うファントムを観たような気がする(苦笑)。うーーーん、個人的にはあそこ歌だけになるとファントムの心の痛みが伝わりづらいと感じてしまうんだよなぁ。なんか全体的にえらいアッサリ感の強いファントムに思えてしまった。

うーーん、おかしいなぁ、村さんのファントム今まで好きだったのに…。今回こんなにほとんど何も感じないまま終わってしまったことがショック。

クリスティーヌ@高木美果さん

この方は本当に前回公演から美人さんでクリスティーヌの雰囲気にとても合うと思う。いつもどこかポヤーっとした雰囲気なのもファントムに魂抜かれてるように見えたりして個人的には好きなんです。歌もきれいだしね。

ところが、台詞を話すシーンになるとなぜか機械的に思えて仕方がない(苦笑)。一言一言のなかに感情があまり見えてこないんですよ。お国訛りが少しでてしまうのは仕方がないですが…、それよりも無機質に思えてしまう話し方がいつも気になってしまう。ここが私が高木さんを苦手な理由のひとつ。歌はいいんだけど、台詞と芝居がねぇ…アッサリ!?たまに空気みたいになってるように思えてしまうことも(苦笑)。

あくまでも個人的意見なのであしからず。

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ラウル@中井智彦さん

ファントムとクリスティーヌにいまいち感情移入が出来なかった今回の観劇で、唯一ものすごく注目したのが中井さんのラウルです。前回観た時もすごくいいなと思っていましたが…今回またさらに進化している!!

中井ラウルは見た目もカッコいいし歌もうまい。でもそれ以上に芝居で惹きつけられるんですよ。直情径行型の熱血ラウルでクリスティーヌ一筋だというのが見た感じからもすごく分かりやすい。「可愛いロッテ」という台詞を言うまでの間も絶妙でした。

1幕も熱かったけど、2幕はもっと熱血度が増すのもいい!!マスカレードではしっかりクリスティーヌをリフトしているし、笑顔がめっちゃ爽やかで素敵です。久しぶりに私好みの笑顔が爽やかなラウルが出てきたと思っちゃったよ(笑)。ファントムを追い詰めると決意したときの血走った感じも後ろに炎のオーラが見えるようで迫力十分!

そして何よりも素晴らしかったのがファントムとクリスティーヌのキスシーンの瞬間。それまでのロープで締め上げられているときの表情もすごくリアルで良かったんですが…クリスティーヌがキスをした瞬間のあの衝撃受けまくってる表情がなんとも言えず切ないのです!!

さらに2度目のキスのとき顔をそらすのですが…もう目が真っ赤になってて心が挫かれてしまったショックが痛いほど伝わってきて泣けました(涙)。彼の中であの時ものすごい敗北感に襲われているんだろうなって思えたし。あのシーンでラウルにあんなに感情移入できたの初めてかもしれない。
中井さんのラウルとにかく最高!!完全に私好み。あの熱さがたまらなく好きです。この人のファントムも観てみたいってなんだか猛烈に思ってしまいました。

カルロッタ@種子島さんはお姿を見たのが本当に前回の汐留ぶりだったのでめちゃくちゃ久しぶり。懐かしいなぁと思ってちょっと楽しみにしていました。が…ビックリするほど老けこんでいたというか…歌に安定感も失っていてショックだった。

冒頭の「ハンニバル」の歌からして高音部分がきれいに出ていないんですよ…。こんな言い方は失礼かもしれないけれど、見た目も歌もなんだか以前より劣化してしまったという感じは否めなかった。すごく残念。

その反面、ピアンジ@永井さんが年下の恋人っていう雰囲気でやたら可愛く見えました(笑)。ピアンジを可愛いと思ったことなんか今まであまりなかったからなw。そういった意味では前回よりもインパクトあったかも。

メグ@西田さんはなんだかとてもマセた雰囲気。すごく可愛いんだけど腹に一物抱えてるんじゃ…みたいな(笑)。歌はちょっと不安定だったかな。横山@マダム…横山さん、私、赤坂でタンス夫人見て以来の再会かもしれない(汗)。これまでのマダムに比べると厳しさというよりかはドッシリした落ち着きある雰囲気に見えたかも。おそらく私がずっと"タンス夫人だ"と思いながら見ていたからだと思うけど(爆)。

増田@アンドレ平良@フィルマン、このお二人の組み合わせは初めてです…というか、この役柄でお二人を見るのも初めてなのでとても新鮮でした。

増田アンドレは雰囲気的にはなんだか普通のおじさんって感じだったかなぁ。存在感はあまり感じられなかった(苦笑)。平良さんは逆にフィルマンの雰囲気にすごく合っていました。平良さんはイメージだなと思っていたのでそのとおりだったのが嬉しかったです。コミカルなシーンでもけっこうムッツリした雰囲気だったのが面白かった。

なんだかちょっと全体的に不完全燃焼な観劇になってしまったのが残念。映画版の熱いファントムを観てしまったからなおさらそう思ってしまうのかもなぁ(苦笑)。個人的にああいう熱いのが好きなので。
口直しに近くの映画館でやってる25周年ファントムを観にいこうと思ったのですが…上映が終了してしまっていた(汗)。