ミュージカル『ファントム~もうひとつのオペラ座の怪人~』大阪公演 2019.12.16 大千穐楽

全体感想

細かな各シーンについての感想は和樹くん楽レポの時にかなり全力を出して書いたので(笑)、今回は楽に気が付いた点などを中心に振り返ってみようと思います。

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♪パリの音楽♪
軽やかで明るいリズムが好きでした。
そんな中今回注目したのが愛希クリスティーヌと廣瀬シャンドンのコンビ。千穐楽にして初めてこの二人のコンビを見ることができましたが、同じ年頃の爽やかな恋人を予感させる空気感がとてもよかったです。二人とも美男美女だしね。

愛希クリスティーヌはこの日一番テンション高く見えたかも。楽譜のばらまきっぷりも見事でした(笑)。
廣瀬シャンドンは相変わらずのクールな完璧紳士なんだけど、クリスの歌を聞いてるときの酔ってる表情がいつも以上にたまらなくドキドキさせられましたw。あと、おとり巻きへの扱いも非常にスマートでカッコいい。

♪ファントムの登場♪
久しぶりに城田エリックを見たけど、2階席からでも登場したときの迫力、というか暗い圧みたいなものが感じられました。ガタイの大きさもあって存在感はやっぱりピカイチ。

キャリエールとの最初の会話シーンですが、東京で見た時よりも城田エリックの雰囲気が変わっていてちょっと驚きました。以前はもっと幼さが前面に出ていた印象が強かったのですが、今回観たら“青年”ぽい雰囲気も感じられたんですよね。だから、カルロッタに対する残忍なセリフがあまりにも幼すぎて笑いが漏れていた東京と違って、大阪ではほぼシンとした張り詰めた空気感がありました。
個人的にはこのくらいのあんばいのほうがしっくりくるので「お!」と思ったなぁ。

和樹くんが1週間前に抜けたあと、城田くんが「半身を取り入れつつ頑張りたい」というようなコメントをしてたけど、今回のエリックを見て城田くんの中に本当に和樹エリックが生きてるんだなって実感して胸が熱くなりました。
特に♪世界のどこに♪のナンバーはちょっと二人が重なって見えてしまったくらいだった。

エリアンナ@カルロッタの♪わたしのもの♪は大千穐楽も絶好調!色んな表情を織り交ぜての漫画チックな歌い方は毎回とても楽しませていただきました。この日も歌い終わった後に割れんばかりの大拍手。かけ声も飛んでいてまるでカルロッタのオペラを1作見たような感覚になりました。

ちなみに、エハラ@ショレとの「C」ポーズは最後までいつも通りのリアクションww。二人とも袖に消えていくまで「C」連発しまくってて面白かった(笑)。

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♪ホーム♪
この音楽が流れてくるだけで本当に感極まってしまう。今回の公演で改めてこのナンバーの美しさを実感して涙があふれて仕方なかったです。
城田エリックはクリスティーヌの歌声に全身が震えるような感動を覚えながらやってくるのがすごくいいなと思いました。生きる糧をようやく見つけた喜びに胸が高まり、今にも興奮のため大声が出てしまいそうになるのを両手で必死に抑えてるような姿がまるで少年のようで愛らしかった。

クリスティーヌをレッスンに誘うときは和樹エリックよりも興奮度は高い印象。今にも手すりの外に落ちてしまいそうな勢い(笑)。「レッスンを望んでいただけると嬉しいのですが」のセリフのところは和樹くんは嬉しさを隠しきれないといった様子だったけど、城田くんは逆に受けてもらえるかとても心配そうにしてたのも面白かったです。
それまでが相当テンション高く興奮状態でしたからねw。「もし受けてくれなかったら」みたいにふと我に返るみたいな感じだった。

レッスンのシーンを上から見ると、城田エリックはピアノを触る程度なんだなというのが分かります(笑)。下から見るとけっこう情熱的に弾いてるように見えると思うのですが、上から見ると弾く仕草よりもクリスティーヌの歌声に神経を集中させてるというのが伝わってきました。
和樹くんはどうだったのかな?上から見る機会がなかったから彼がどのような芝居をしていたのかは分からなくてちょっと残念。

レッスンの横で展開される警察とカルロッタのやり取りも面白くて好きでした。特に神尾ルドゥの「コメディじゃない!!」に対する部下たちの反応が最高w。楽ということで何か違うアクションあるかなってちょっと期待したけどwwそこはいつも通りでしたね。
いやぁ、大沢さんがファントムやってた時の楽で阿部よしつぐくんが脱いじゃったシーンがいまだに強烈なインパクトとして残ってるものだからつい(笑)。

♪あなたこそ音楽♪
クリスティーヌへのレッスンを終えたことで少し寂しそうなエリック。城田くんのほうががっくり度が高い印象だったな。でも、彼女に向ける愛情がとても柔らかく愛にあふれていてめちゃめちゃ泣けました。

毎回感動してた場面だけど、歌のクライマックス部分で盆を回し最後をアカペラで歌うという演出は本当に神がかってた。ピアノと、エリックと、クリスティーヌだけの世界観がそこに広がっていて、上からは優しい一筋の明かりのみが差し込んでる。この美しい光景は2階席から見るとさらに泣けます!!城田くんのこの作品に対する愛がひしひしと感じられるワンシーンでもありました。

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♪ビストロ♪
クールで完璧紳士な廣瀬シャンドンの隠れた一面が出てくるのがこの場面。クリスティーヌが見えない時のソワソワした感じは楽が一番出てた気がする。「心ここにあらずね」というおとり巻きたちのセリフがやけにしっくり聞こえたので(笑)。
クリスティーヌを見つけるともう「好き」の気持ちがダダ洩れw。たとえ歌声がかぼそくても目を閉じて悦に浸ってる表情が最高でした、廣瀬くんww。

でもこのシーンはやっぱり岡田キャリエールにどうしても目がいってしまいますね。彼の背景を知ったうえでクリスティーヌの歌に衝撃受けて固まってる姿見るとホント泣けるんです。しかも表情が今にも涙が出そうなウルウルしたものになってるのでなおさら…!
逆に面白いのはカルロッタ。クリスティーヌの歌声に嫉妬しまくってシャンパンラッパ飲み始めようとしてショレに止められてるww。

♪運命の出会い♪
このナンバーは廣瀬シャンドンのクリスティーヌに対するテンションの上がりっぷりが大きな見どころ。シャンパングラスを袖に投げるまでの仕草は相変わらず最高にスマートでカッコいい。「私なんか」と謙遜するクリスティーヌに対して「君こそが最高のシャンパンなのに」っていう超キザなセリフ(笑)もなぜか廣瀬シャンドンにかかると素敵な言葉に聞こえてしまう不思議ww。

でも個人的に一番好きだったのは、好きの気持ちが先走るシャンドンにクリスティーヌが戸惑って「ちょっとまって」ってっ静止したときの廣瀬くんのリアクション。
止められて初めて自分がグイグイ過ぎたことを自覚して、両手を口に当てて恥ずかしそうに後ずさりする。これがもう、最高にかわいくて毎回萌えてました(笑)。大人なシャンドンの意外な一面って感じで、廣瀬くん本人の柔らかい部分が出てる印象もあって好きだったな。

オペラのチケットを血眼で探すお客さんのシーン、今回も客席の狭いところを入り込んだりして面白かったw。大千穐楽では彼に何か良いこと訪れるかな!?と期待はしていたんですが、いつも通りやっぱりチケット見つからずに玉砕しちゃいましたね(笑)。そう考えると、大沢ファントムの時代はけっこう自由だったんだなとww。
ただこの場面は2階席以上からだと臨場感があまりなくて(さらに途中から見えなくなるしw)ちょっと寂しくもあったかな。まぁ、客席パフォーマンスシーンはどれもそうですが(なので個人的には極力舞台上だけにしてほしかったりもする)。

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♪崩れゆく心♪
今回から新たに加わったシーンでしたが、もう何度泣かされたか分からない。これまでだと、鏡の後ろからエリックがメラメラ恨めしい気持ちを高めていく、みたいな雰囲気だったと思うのですが、まさかこんな切なく哀しい場面に生まれ変わるとは…!!これを加えたことも、城田くんが『ファントム』という作品に愛着を持っているからこそだなぁって思ってました。

あのガタイの大きな城田エリックが、まるで子供のようにとても小さく見える。クリスティーヌとシャンドンのラブラブっぷりを目の当たりにした時の彼は、置いてきぼりにされた孤独な少年です。
ここで初めて自分のクリスティーヌに対する特別な感情を自覚した城田エリックの最期の切なる叫びのような歌声に涙が止まりませんでした(泣)。

このとてつもない切ないシーンの後にカルロッタの毒入りドリンク作成シーンw。ほんとに落差が大きいよね、この作品(笑)。楽ということもあってか今まで以上にエリアンナさん、気合入れて作ってた気がするww。

♪タイターニア♪で歌えなくなってしまったクリスティーヌをエリックが助けにやってくる場面は視覚的にとても美しく印象深かった。特に上からスーーーっと降りてくるエリックの姿は最高に素敵です。あの姿勢を保つのすごく大変だったと思う。
城田エリックは倒れこむシャンドンの前に大きく壁のように立ちはだかりながらクリスティーヌをさらっていくような印象でした。

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♪君をなくせば♪のシーンは毎回ロイドウェバーの『オペラ座の怪人』を過らせながら見ていました。これまでの”突然寝室になってる”シーンよりもw、よりじっくりクリスティーヌに対して執着していく過程が見られて個人的には好きだった。
ベッドに到着したときエリックは彼女に顔を近づけますが、城田くんはほぼキスしちゃったんじゃないの!?っていう距離感でビックリしました。っていうか、上から見たらもう、キスしてるようにしか見えなかった。和樹エリックよりもそこはかなり積極的なんだなぁという印象w。

キャリエールと激しく言い争いをする場面。東京で見た時に城田エリックにちょっと違和感を抱いたシーンでもあったので少しハラハラしてしまったのですが(汗)、今回観たらかなり落ち着いてて、ちゃんと会話が成立していました。
東京の時は、駄々っ子のような側面が強くて激しい興奮状態に陥り口調も早口すぎて「城田くん、ちょっと落ち着いて!」って思わず心の中でストップかけてたんですがw、今回は激しい感情を表に出しながらも岡田キャリエールと会話のキャッチボールができている印象でした。

それゆえ、キャリエールに激しい言葉をぶつけた後にエリックがばつが悪そうに「ありがとう、これまでのことは感謝してる」と告げるセリフが生きていたと思います。東京の時は、城田エリックがあまりにも興奮しすぎててここの繋がりを感じられずちょっと心配してたんですが、楽に見たらしっくりいくような流れになってて胸をなでおろした私です。

眠るクリスティーヌの傍でカルロッタへの復讐を誓うエリックの場面、和樹くんは去る時に彼女に向かってふっと笑みを浮かべてましたが、城田エリックは強い決断をした厳しい表情を向けていたのが印象的だったな。

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ベラドーヴァの場面は愛希さんのダンス力に毎回惚れ惚れさせられておりました。さすが元ヅカの女役さんだったこともあって本当に美しく、さらに力強くてしなやか。セリフのないベラドーヴァの感情を体を使って存分に伝えてくれていたと思います。
この日は特に、生まれたばかりのエリックをあやす姿が愛情に満ち溢れていてとても感動的でした。

そして少年エリックの熊谷君…!!彼の天使のような歌声とこの世の終わりのような火のついたような泣き声が本当に悲しくて胸衝かれる想いにさせられました。今回もあの声を聴いてたらたまらず涙がこぼれてしまったよ。

エリックがカルロッタに復讐しに行く場面、鏡の向こうから彼女の名前を呼ぶのですが、城田くんの呼び方がとても独特なんですよね。和樹くんはおどろおどろしい感じで3回呼んでたけど、城田くんは♪か~るろった~♪と最初はライトに歌う感じで呼ぶ。2回目はちょっと声を低くして転調させるように歌う。そして最後の3回目は背筋がゾクっとくるほど冷たい低い声で歌いながら呼ぶんです。
二人ともそれぞれの特徴が出ていて面白かったな。

あと、和樹エリックは興奮状態のままカルロッタに襲い掛かってたけど、城田エリックは強い殺意を持ちながらもそれを少し押し殺したかのように襲撃してた。どちらのエリックもこの場面はとても恐ろしかったです。

エリックとクリスティーヌのピクニックの場面、城田エリックは少年のような屈託のない表情を見せるので、のちの悲劇を想うとなおさらそれが哀しく思えてしまった。
途中でクリスティーヌが花を摘んでエリックにあげるシーンがありますが、愛希さんは手渡すのではなく「ハイ」ってエリックの懐のポケットに挿してあげるところまでしてました。この時の城田エリックの幸せそうな笑顔が可愛くてさらに泣けたなぁ…。

シートの上で二人だけの時間になった時の城田エリックのソワソワ感は和樹くんよりも上だった気がする。どうすれば彼女ともっと親密に幸せな時間を築けるのか分からなくてずっと落ち着かない感じ。常に体を動かしてないと不安って印象が強かった。和樹くんもソワソワしてたけど、どちらかというと固まっちゃう傾向だった気がするw。

♪まことの愛♪
「顔を見せてほしい」と愛する人に迫られた城田エリックは心臓が破裂しそうになるほど動揺しているさまが手に取るように伝わってきました。でも、動揺しながらも聖母のようなクリスティーヌの優しい歌声が心の中に確実に沁みこんでいくようにふと動きが止まったりもしてた。

東京で見た時よりも城田エリック、クリスティーヌの想いを自分の中に少しずつ受け入れてるんだなぁというのが伝わってくるようだった。それゆえ、彼女の願いを聞き入れるまでの感情の流れがとても自然だったように感じたかも。

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仮面を外した時、その衝撃でその場に倒れこんだクリスティーヌ。城田エリックもそのあと柔らかい笑みを浮かべ手を差し伸べていましたが、彼女がその手を受け取ろうとせず固まっている姿を見てだんだんと表情から笑みが消えて「無」に変わっていくようだったのがとてつもなく哀しかった…。

愛希クリスティーヌは今まで以上にエリックの顔を受け止めようと必死に努力してる雰囲気で、立ち去っていくまでの時間が長かったような気がします。それでもやっぱり受け止めきれない、といった感じで思わず「ウッ」って泣きそうになりながら立ち去ってしまったのがまたさらに切なかった(涙)。

♪母は僕を産んだ♪
城田エリックはここからの嘆き悲しみ方が本当に尋常じゃない。仮面をつけなおすのもままならないほど全身悲しみに震えてて、叫び声をあげたあとに泣き狂う姿が少年エリックが火が付いたように泣いていた姿とものすごく重なります。まるで置き去りにされた子供が孤独の中でただ声を上げて泣きわめくような…そんな感じ。この悲しみと絶望がイヤというほど見る者の心を揺さぶるんですよ(涙)。

東京ではあまりに激しい泣きっぷりに歌いだすまで相当の時間がかかっていましたが、今回は助け舟のような低音が一音響くようになっているからか、そこまではかからなかった印象だったかな。
あんなに激しく泣いていたのに、歌唱力に狂いがない城田エリックは本当にすごい。歌っている間にその世界観に身を任せて次第に感情を整えていく感じだった。それでも最後の「クリスティーーヌ!!!」の歌いっぷりは最高にドラマチックで激しく胸揺さぶられ泣きました(涙)。

自暴自棄になった城田エリックの狂気も恐ろしいものがありました。無言で、それでいて激しく警官たちを手にかけていく姿はまるで白い悪魔のよう。

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♪君は私のすべて♪
城田エリックが苦しい息の中でキャリエールに向かって「痛い」と苦痛を訴える場面が個人的にとても印象深い。彼がキャリエールに対して本当はとても甘えたい気持ちがあったというのが伝わってきてホント切なくなります。城田くんは本当に子供のように甘えてくるからなおさらだった…。
そんな彼に「顔なら見たことがある」と苦しい心境を吐露する岡田キャリエール、もうこの時点で涙を抑えきれずセリフを出すのがやっとという状況(涙)。これまで抑えつけてきたエリックへの父性が止められない印象がとても強くて本当に泣けた…!

「父だと気づいてた」と歌う城田エリックを、岡田キャリエールは泣きながら近づき愛しそうに仮面のつけられた顔を包み込むようになでる。さらに、ふわふわの彼の髪の毛を何度も何度も整えるように愛しそうに撫でてたのがめちゃめちゃ泣けて仕方なかったです(涙)。
そして最後、「お前は私の息子」と号泣しながら抱きしめる岡田キャリエールに対し、城田エリックはただただその身を彼の胸の中に預けてましたね。和樹くんは自分も抱き着いていたけど、城田くんは温かい父の胸の温もりを感じて胸の中で泣きじゃくってました…。

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そこへクリスティーヌを抱えたシャンドンが現れ正気を失うエリック。さっきまで自分の胸の中で幼児のように泣いていた息子が再び狂気に堕ちていく姿を泣きながら見送ることしかできない岡田キャリエールがこれまた哀しすぎた(涙)。
シャンドンに対する城田エリックの憎しみにあふれた表情はぞくっとするほど恐ろしいんだけど、それと同時にとても痛々しくて本当に胸が痛かった。

ラスト、ロープが上から降りてきたとき…物語とは関係ない「あぁ、これで城田くんが創り出したファントムの世界が終わってしまう…!!」というとてつもない寂しさが襲い掛かってきてしまい号泣…(涙)。
吊るされた中で必死にキャリエールの名前を呼び”その時”を乞う城田エリックの姿は涙でほとんど見えなくなってしまってた。ただこの時、城田エリックは最初に「父さん」って呼ばなかった気がする。私が泣きすぎて気が付かなかっただけかもしれないけど(汗)。

撃たれる瞬間は、和樹くんは正面からだったけど、城田くんはどちらかというと後ろ側だったな。
クリスティーヌの腕に抱かれた城田エリックは憑き物が取れたかのようにとても穏やかで幸せそうな表情をしてました。その柔らかな笑みがまるで天使のようで本当に泣けた…!ちなみに、和樹くんは最後の瞬間までずっと笑顔でクリスティーヌを眺めてましたね。どちらも本当に感動的で涙腺大決壊のラストだった。クリスティーヌが最後の歌詞を感極まって歌ではなく「セリフ」として発するところもすごく泣けました。

あ~~、結局、かなり長い感想になってしまった(汗)。やっぱりこの作品に対する想いが熱すぎて語りすぎちゃうなぁ。

楽カテコ挨拶レポは次のページにて。