劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2022.12.24マチネ(クリスマスカテコ有り)

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。この作品を以て2022年の観劇納めとなります。

前回オペラ座を観に行ったのは10月頭だったので、約2ヶ月半ぶり。今年5月に大阪でついに飯田洋輔くんのファントムを観る夢が叶いそれ以来何度も通いまくってきましたがw、10月の予期せぬ引っ越しにより遠く離れてしまったため後半はなかなか行けずじまいとなってしまいました(苦笑)。

今回のキャストには洋輔くんの名前はありませんが、12月のクリスマスシーズンには特別カーテンコールがあるはずだと睨み(毎年四季はXmasシーズンに特別カテコやってるので)先行販売のとき真っ先にチケットを確保w。運が良ければ推しと一緒の…なんて夢も正直見たけれどwそれは実現には至らず。でも、久しぶりにオペラ座の特別カテコが見れたので私のあのときの選択は間違いじゃなかったなと思いました。

クリスマスカテコの様子については最後の「後述」にて少し触れたいと思います。

オペラ座のグッズで新作が発売されたので、気になっていたものをお買い上げ。

”マスカレード”のチケットファイルと、ダイカット2層式メモ、そしてシークレットチャーム。メモのデザインはなかなか素敵!!クリスティーヌトラウルのマスカレードシーンが浮かんできます。チャームは”レッドデス”が出ました。シークレットチャームvol.1とのことですが、これって後日2が発売されるってことですかね。
ちなみに、ラウルのマスコットベアも発売になっていたのですが…我が家にファントムとクリスティーヌが並んでいるのでちょっと気の毒に思ってしまい今回は買うのを思い止まりました(笑)。

ハービスの地下2階入り口がクリスマスの雰囲気になっていて奇麗。でも、オペラ座の怪人の表示が消えてしまっていました(汗)。これってクリスマスシーズンだけだったのかな?噴水と一緒の景色を写真に収めるのが楽しみのひとつでもあったので復活してほしいです。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

以下、超ネタバレを含んだ感想になります。

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2022.12.24 マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)

主なキャスト

  • オペラ座の怪人:岩城雄太
  • クリスティーヌ・ダーエ: 藤原遙香
  • ラウル・シャニュイ子爵: 光田健一
  • カルロッタ・ジュディチェルリ:辻奈々
  • メグ・ジリー: 黒柳安奈
  • マダム・ジリー:木村智秋
  • ムッシュー・アンドレ:見付祐一
  • ムッシュー・フィルマン: 金本和起
  • ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏
  • ムッシュー・レイエ:林和男
  • ムッシュー・ルフェーブル:勅使瓦武志
  • ブケー: 田辺容

久しぶりに高井さん早水さんのベテランお二人が出演されているのを見ましたが、やっぱり安定感半端ないですね。いらっしゃるだけで安心感がある。

他のアンサンブルさんたちもレベルが高く非常に見応えのある舞台でした。個人的にはケインくんのつやつや上半身お肌とキラキラ笑顔が好きです。

全体感想・キャスト感想

前回から少し間が空きましたが、冒頭のオークションの場面見ると一気にあの厳粛で独特な世界観に惹きこまれていきますね。ハンニバルのポスターが床に当たってパシッと鳴る音を聴くと”あぁ、またこの世界に戻ってきたなぁ”と気が引き締まったような気持にさせられる。あのポスター、畳むのって結構難しそうですよね。皴なく折り畳めたものを未だに見たことがないw。
それから、勅使河原オークショナー「もう出ませんか!?」という参加者を煽ったようなセリフ回しも懐かしくてなんだか嬉しくなってしまった。それから、猿のオルゴールが出てきたときの「まだ、ちゃーんと、う・ご・き・ま・す」の言い方がけっこうツボww。

♪ハンニバル♪

辻カルロッタ、久しぶりに見たけどあのクセ強めな勝ち誇ったような表情での歌いっぷりがまたさらにパワーアップしてたような。辻さん、攻めの芝居が効いてて絶好調。これぞまさに”カルロッタだな”って感じでゾクゾクしました。
対する永井ピアンジのあの慌てながらもニコニコしながらやってくるときの表情が癒し系でツボ!可愛らしくて萌えちゃうw。

そういえばピアンジに歌い方を注意した後の林レイエ、リスタートした時の立ち位置がちょっと中央に寄っていたような!?以前はもう少し下手奥の方から見守ってた気がするのですが、このあたりちょっと変わったのかな。ピアンジが注意されたにもかかわらずすぐに「ローマ」と発音しながらドヤ顔で歌った時の苦い表情がよく見えて面白かったです。

見付アンドレは実に表情豊かで、ケインくん演じるダンサーさんの鞭にめちゃめちゃビビりまくってたのがかなり可愛かったなぁ。それでもメゲずにリハーサルのあれやこれやが気になる様子で探りまわってて全く懲りてないw。その表情はまるで少年のようでもあり、本当に芸術鑑賞が大好きなんだろうなというのが伝わってきました。
金本フィルマンはそんな見付アンドレにちょっと呆れながら終始むっつり顔w。ピアンジに挨拶する時の態度も実に素っ気ない。永井ピアンジが勅使河原ルフェーブル「なんだあの態度はーー!!」と目を白黒させながら抗議してる姿がなおさら面白く見えましたw。芸術に関して無頓着で全く興味を見いだせないといった金本フィルマンの表情も印象的。

アンドレの要望でカルロッタが歌った後、突然幕が舞台上に落ちてきて大騒ぎになる場面。このとき女性バレーダンサーさんたちが悲鳴を上げて右往左往するんですけど、その悲鳴の中でちょっと声色が違う音が聴こえてきてw。あれたぶん、高井さんの「きゃぁ~っ」ていう声だったような気がする(笑)。ハンニバルシーンの高井さんは怖がりでオドオドした雰囲気なのが可愛らしいんですよね。かつてファントム本人を演じてきてたのに~ってついツッコミ入れたくなってしまいます(笑)。

♪Think of me♪~♪エンジェル・オブ・ミュージック♪

藤原クリスティーヌ、久しぶりに見たけど…歌声がすごく凛としていて力強くとても素晴らしかったです。最初に見た頃よりも確実に進化してると思う。そしてこれまたお久しぶりの光田ラウル、あの余裕すら感じさせる優雅な佇まいは健在。貴公子そのものです。

舞台が終わった後のカーテンコールのシーンで指揮者さんが出てくるんですが、廣くんのリアクションがやっぱり面白くて思わずちょっと吹き出しそうになりましたw。のけぞりながらオーバーアクションで拍手してて、その様子見てたらサッカー日本代表の長友選手の「ブラボー!!」の叫びが聞こえてくるような気すらしてしまった(笑)。

そして相変わらず厳しい木村マダム「全然ダメっっ!!」のダメ出しの声がそれはそれは恐ろしく、ダンサーのみんな縮こまっちゃってたよw。誰も何も反論できないみたいなピシッと張り詰めた雰囲気がすごく印象深いんですよね、木村さん。そんな中、こっそりと抜け出してクリスティーヌの元に駆けつけられるメグってすごいよなぁと毎回思っちゃうw。娘だからこそできる業かw。
黒柳メグは歌声も安定しているし、親友のクリスティーヌともっと一緒にいたいといった気持ちが滲み出ていてとても可愛らしいです。クリスの様子がちょっとおかしいと察した時にものすごく心配そうな心細い表情をしてたのも印象深かった。

♪リトル・ロッテ♪

光田ラウルの「君の赤いスカーフはどこへやった?」から「14歳の時」までのセリフの流れは実になめらかで思わず聴き入ってしまう。このあとクリスティーヌは目の前にいるのが幼馴染のラウルだと気が付くわけですが、すぐに周囲に対して警戒するような表情に変わります。”音楽の先生に見られたら”という恐怖心からくるものなのですが、ラウルと昔話に花が咲いた時には彼に気を許して表情が柔らかくなるんですよね。このあたりのクリスティーヌの繊細な変化が面白い場面でもあります。
藤原さんは最初ビクビクしながらもひと時ふっとラウルに意識が行ってしまうといった女の子らしさを丁寧に演じているなと思いました。

ラウルが食事に誘った時にはまた我に返り警戒心を強めるクリスティーヌ。その空気を全く読まずに「可愛いロッテ」と笑いながら帽子を取りに走っていくラウルの鈍感っぷりがもう…なんも言えねぇって感じでww。この時の彼はちょっと独りよがり的な雰囲気あるよなと思ってしまう。クリスティーヌが「もう子供の頃の私たちじゃないのよ…!」と言いたくなる気持ちも分かる。藤原クリス、この時ちょっと強めのセリフで呟いてたのが印象的でした。

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♪ミラー♪~♪The Phantom of the Opera♪~♪The  Music of the Night♪

ミラーの場面でいよいよ岩城ファントムが本格的に登場するわけですが、相変わらず目を凝らさなくてもうっすら見えてました(笑)。クリスティーヌに早く接触したくて気持ちが逸っている故んでしょうかw。なんだかそう考えるとなおさら愛しく思えてしまいます。岩城ファントムはもう、「その中に」の前から見えてるスタイルで貫いてほしいかもw。

PotOでボートに乗って隠れ家へ向かうシーンですが、岩城ファントムは漕いでいる時から興奮してる気持ちがダダ洩れてて面白いです。特に転調して漕ぎ直すときに感情のスイッチがひとつ上がったような感じになっちゃっててかなり前のめりな雰囲気w。

隠れ家に辿り着いた後クリスをボートから降ろすときの手を差し出す仕草は紳士的なのですが、彼女が何かに憑りつかれたように歌い出すとどんどん紅潮してきて気持ちの昂ぶりを抑えきれないといった様子。ハットもその辺にぞんざいに落としてるし、マントもけっこう適当に畳んでるww。愛しい彼女が目の前で歌っていることに興奮が止まらなくて他のことには構っていられないといった様子が手に取るように伝わってきました。岩城ファントムはそれが良いんです!

MotNは歌い出しはとてもソフトで優しく柔らかい。寸前までクリスの歌声に興奮して弾けそうになっていたのが信じられないくらいの落ち着きが見られますw。あの歌声は本当に美しく聴き入ってしまう。「君は私のもの」あたりのフレーズからどんどん歌声に力が宿っていってグングン気持ちが盛り上がっていく感じ。静から動へのドラマチックな歌いっぷりが実に見事で完全に心掴まれましたよ。ちょっと粘着質な気配もありつつ、非常に情熱的で惹きこまれる。

ダミー人形にクリスが驚いて失神してしまう場面、岩城ファントムは洋輔くんファントム級な動揺した様子は見せないのですが、「え…!?」って感じでビビってる様子は伝わってきましたw。でもすぐに余裕の表情でマントを取りに行くわけですが…、この日はクリスにバサッとかけた時にマントが半分捲れちゃっててw。そこをさりげなく丁寧に直しながらクリスティーヌの顔を眺めている表情はかなりグッときました。
で、よく見てみると…ラストフレーズ「夜の調べの中に」と歌ってる時の岩城ファントムの瞳から涙がこぼれ落ちてるではないですかっ!!クリス愛しさのあまり感情が溢れて涙してしまったのだなと思ったらなんだか切なさが増してきて私も涙がこみ上げてきてしまいました(涙)。

作曲中の岩城ファントムは手で音楽のリズムをつけながら書き込んでいくスタイルなのですが、この時の手指のなめらかなうねりがとても美しいんですよね。見惚れてしまう。その美しさが、クリスに仮面をはぎ取られてから一変。素顔が一瞬晒された時の岩城ファントムは、思ったほど声を上げていない印象です。ビックリしすぎて声が前に出ない、みたいな感じでかえってリアルかもしれない。
クリスを罵るシーンは見ているこちらの背筋が寒くなるレベルの恐ろしい迫りっぷり。でも「地獄へ行けぇ!!呪われろぉぉ!!」と嘆く時などは声がひっくり返るくらいの悲痛な叫び声でなんだかすごく胸が痛んでしまう。怯えるクリスティーヌに匍匐前進で迫っていくシーンで感じたのは、岩城ファントムの彼女への異常なまでの執着心だった。彼女こそが生きる支え、みたいな…そんな切迫感がびりびりと伝わってきてめちゃめちゃ切なかったです。

田辺ブケーは相変わらずのおどろおどろしい語り口調でダンサーさんたちを前に得意げにファントムの話をしてて。木村マダムに恐ろしい形相で「地獄の手が迫る」と脅されても「チィッ!!」と吐き捨てる不貞腐れっぷりが面白かったw。

♪ブリマ・ドンナ♪

金本フィルマンが新聞を袖に投げ入れていく場面、今回も奇麗に決まってましたねぇ。手元でくるくる回転して飛ぶようにして投げてるので、ブーメランのように新聞が吸い込まれていくのが面白い(平良さんの時は投げてもブーメラン状に戻ってくることが多いww)。
ゴシップが大きくなってウホウホに喜んじゃってる金本フィルマンに対し、芸術が穢されてしまったとばかりに怒り心頭の見付アンドレ。この二人の凸凹な対比も面白くて印象的です。

ファントムの手紙に怒り爆発したカルロッタをピアンジが一生懸命支えようとするシーンも毎回好きなんですよね。永井ピアンジはカルロッタが大好きで彼女のためなら体張って守るぞ、的な純粋さが滲み出てるのがとても可愛い。なだめにかかる支配人二人をビッグボイスで追い払うシーンとかめっちゃ萌えますw。
そんな怒れるカルロッタを次の公演成功のために何とか説得したい支配人’s。彼女をヨイショする作戦が始まるわけですがw、見付さんと金本さんはかなり早い段階でアイコンタクト交わしてサムズアップポーズしながら息を合わせていく感じでした。この二人の絶妙のコンビネーションがなんだか微笑ましくて印象的だったな。

♪イル・ムート♪

イル・ムートの場面でやっぱり注目してしまうのは高井さん演じる白塗り殿様の美しい低音ヴォイス。今回もとても美しく響き渡ってました。あと、奥方と殿様の様子を後ろからクリスティーヌがクッションで顔を隠しながら様子を伺ってるのですが、この時の表情が藤原さんすごく少女っぽくて可愛かった!あれはラウル惚れ直しちゃうよねぇ。

そしてもう一つ注目する面白シーンが支配人sのボックス席。見付アンドレは実に楽しそうに舞台に集中しているのですが、金本フィルマンは始まった当初からめちゃめちゃ退屈そうにしてて何度か時計をチラチラ確認してるw。そして、最初の「セラフィーモ、変装はもういらない」のところあたりからはもう頭が舟漕いじゃってた(笑)。ファントムの声が響いてきて「ん?なんかあった?」的にちょっと寝ぼけた表情してるのも可愛くてツボww。カルロッタがカエル声で歌えなくなった時に初めて事の重大さに焦り出す、みたいな感じが面白かった。それにしても、辻さんのカエル声はめちゃめちゃキレがあっていいリズム刻んでたなぁ(笑)。

カルロッタがカエル声になって混乱しちゃってる時の岩城ファントム、もう心底彼女をバカにしたような笑いっぷりが最高でしたw。途中からは「がぁ~ッハッハッ!!」みたいな勝ち誇った声に変わっていきましたからね。完全にカルロッタ潰しにかかってるなというのがヒリヒリ伝わってきた。

バレエシーンが始まった直後の見付アンドレのアタフタっぷりはめちゃめちゃ可愛らしいです。3人目のダンサーさんと鉢合わせた時にはもう顔から火が出そうに恥ずかしがってて、袖に入る時の表情なんかは「穴があったら入りたい」みたいな雰囲気だったww。
男性ダンサーのケイン君は相変わらずのキラキラっぷりで笑顔が本当に素敵可愛らしい。ファントムの影を目撃してしまうシーンでは「どうしよう」と動揺しつつ客席に向かって「すみませんっ」と気づかいすることも忘れてないのが良い!

♪All I Ask of You♪

光田ラウルと藤原クリスの二人が並んだ時の身長差が理想的な形で美しい。っていうか、光田くん、めっちゃ足長っっ!!クリスティーヌがファントムに対して自分の感情が混乱しているのを目の当たりにしたラウルは、最初戸惑いながらも辛抱強く彼女の気持ちが落ち着くのを待つ感じ。

ついに怯えて泣き始めた彼女に大きく手を広げる光田ラウルの姿は王子様そのものです。彼の胸に飛び込み恋する感情がどんどん芽生えていく藤原クリスは無垢な少女のようでとても可愛らしかった。あんなラブラブ現場見てしまったら…そりゃファントムとしては立ち直れないくらいのショック受けるよなぁと納得でした。

そしてエンジェル像から嘆きのファントムが現れるのですが…この時岩城さんのマスクをしている方の瞳から一筋の涙がツーーッと落ちていったんですよ!!その姿が本当に美しく儚く…それだけで見てるこちらも居たたまれない気持ちになって泣いてしまった(涙)。
岩城ファントムは興奮するとすごいエキセントリックな雰囲気になるのですが、流す涙はまるで計算されたかのように本当に美しいんですよね。その涙には苦しみと悲しみが込められていると感じるのでなおさらグッときてしまいます。

♪マスカレード♪

冒頭でアンドレとフィルマンが背中合わせにビク付きながらお互いを確認するシーン。新演出になってから、この時の二人のビビりっぷりがすごく強調されるようになっていてとても面白いです。見付アンドレと金本フィルマンも顔を突き合わせた時は思わず「ひやぁっっ」と悲鳴上げて怖がってて可愛かったww。

マスカレードにはいろんな変装をしたアンサンブルさんが登場するのですが、最近は赤タイツの長身のマスクマンが気になります。めちゃめちゃ背が高くて存在も際立ってる。あれは長友んだろうか?いつも気になるんだけど確信が持てない(汗)。

レッドデスの岩城ファントムは登場した時からすごい妖気みたいなものを感じさせます。「ドンファンの勝利」の楽譜をアンドレに渡すときなどは片手でぶん投げてるしw。それがいい感じにアンドレさんの手に収まるので、いつも抜群のコントロールで投げてるよなぁと感心させられるw。

♪支配人室2♪~稽古場

ファントムからの手紙にみんなが辟易する場面。この時の見付アンドレと金本フィルマンの反応がいちいち面白い(笑)。
カルロッタへの忠告の時は「その通り」みたいに頷いちゃってるし、ピアンジの体形が揶揄された時は金本フィルマンが「こ~んなお腹だしね」みたいなリアクションしててそれを見た見付アンドレが「そうそうっ」みたいにプププっと笑っちゃったりww。何気にめちゃめちゃ失礼な態度取りまくってるのがウケる。で、自分たちの番になったらとたんに憮然とした表情になっちゃうってねw。

支配人室でのもう一つの見どころは、ラウルが豹変していく姿だと思います。対策を考えているうちに「考えてみれば簡単なことだ」とクリスティーヌを囮にファントムをおびき寄せる作戦が思い浮かぶわけで。光田ラウルはそれを思いついた後どんどん表情が子爵から戦士の表情に変わっていくのが非常に面白い。
クリスティーヌとしてはなんとしてもその作戦には乗りたくなくて決死の抵抗をするわけですが、誰も聞く耳を持とうとしてくれなくて八方塞に。ラウルも自分の彼女をそんな危険な賭けの材料にしてしまうなんてちょっと酷い話だよなぁと毎回思ってしまう(苦笑)。

ドンファンのお稽古シーン。ここは永井ピアンジの表情が可愛くてつい注目してしまいます。楽譜とは違った音程で歌ってしまうのにめっちゃドヤ顔ww。自分の歌声に酔っちゃってご機嫌さんなんですよ。でも林レイエから「違うっ!!」って何度も厳しく指摘されちゃう。それでも上手く歌えないのですが、本人的には納得してるのでなかなか改善の様子が見られないっていうね(笑)。
そんなピアンジを辻カルロッタがお母さんみたいに寄り添って「あなた、素敵よ」みたいに見守ってるのがなんだかツボ。だけど他の人はしびれを切らせてしまって、最後には高井さんが「そこの音程が違うんだよっっ」みたいな勢いでピアンジに詰め寄ってカオス状態になったのが面白かったですw。

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♪墓場♪

藤原クリスティーヌ、本当に美しく凛としたよく響く歌声で心打たれました。自らに迫る危機に怯えつつも、父の墓前で「でももう寂しさに耐え堪えなければ」と奮い立たせながら前を向く姿はとても勇敢で美しかったです。

そんな彼女の前に十字架からファントムが出現するのですが、岩城さん、今回はとても奇麗に隠れていたし出てくるときもスマートで神々しかった(以前見た時はマントの裾がちょっと乱れてるのが見えてたのでなおさらw)。「ここへおいで、私の愛しいクリスティーヌ」の歌い出しはまさに”エンジェル”。その後の「忘れたのか」のフレーズもすごく優しく柔らかい響きで思わず身を委ねたくなってしまうレベルの歌いっぷりに感動しました。

そんな現場に衝撃を持って現れるラウル。クリスティーヌとファントムが見えない糸で惹きつけられ合っている現場を目撃してしまいますから心中穏やかでないのはよく分かります。この3人のそれぞれの想いをありったけの音量で歌う場面は圧巻の一言。非常にドラマチックで心が震えます。特に岩城ファントムの圧倒的存在感が本当に素晴らしい。

ラウルに対してファントムが火の玉攻撃を仕掛けてくる場面。ラウルがファントムを罵るごとに岩城ファントムの怒りモードが上昇しものすごい勢いで火の玉飛ばしてた(汗)。一発ちょっと違う方向に飛んでいったけど、その直後の連続攻撃はめちゃめちゃ迫力がありました。
だけど最後はラウルの元にクリスティーヌが戻っていってしまうわけで…それを目の当たりにしての岩城ファントムの「行くな!!!」の叫びがもう悲痛すぎてめちゃめちゃ切なかった(涙)。

♪The Point of No Return♪

ドンファンの場面、永井ピアンジのカーテン閉めが毎回気になっているわけですがww・・・今回は今まで見た中で一番スムーズにシャッと中に入ることができててホッとしました。もう「ブラボー!」ものでしたよ(笑)。それぐらいあのシーンけっこうハラハラさせられるのでね(本編とは関係がないところではありますがww)。

黒マントを身にまとい登場した岩城ファントムは、最初からもう興奮した気持ちを抑えるのに必死になってる感が漂ってました。マントの奥から彼の激しい心拍数が聴こえてくるようだったよ…。愛しいクリスティーヌをあと一歩のところで自分のものにできそうだという期待感みたいなものがすごく伝わってきた。「未知の愛の悦び」と歌う時などはもう恍惚感に浸ってしまっていて現実世界が見えていないよう。
クリスティーヌとの距離が一番接近したところでようやく我に返り、怯えながらそっぽを向いてしまう仕草もすごく印象深かった。あの時の岩城ファントムの心音は相当脈打っていたのではないだろうか。

藤原クリスティーヌはものすごい挑発的な表情で”ドンファン”を誘惑する。支配人室ではあんなに「やりたくない」と怯えていたのが信じられない積極性。舞台に立つと豹変したようにその役柄に成りきるのは『ガラスの仮面』のマヤ級に凄いと思いますw。
でも、顔を擦り付けた時に黒マントの人物がファントムだと気が付いてとたんに恐怖に襲われて動揺してしまう。逃げ出したい彼女の腕を強引に引っ張って中央へ連れ戻していく岩城ファントム。二人のこの鬩ぎ合いは非常にスリリングで目が離せませんでした。岩城ファントムの執着心がとにかくものすごかった。

そしてクリスティーヌに正体をバラされてしまう場面。一瞬時が止まったかのように固まってた岩城ファントムでしたが、徐々に苦悶に満ちた表情に変わっていって…それがまるで幼児のように頼りなく思わず胸が痛んでしまった(涙)。
そしてファントムは決死のプロポーズを試みるわけですが…、岩城さんの歌声がもう泣き声に近いんですよね。拒絶されることを恐れながらも「彼女は絶対自分のものになるはず」という根拠のない自信だけが心の支えみたいな感じで…。「共にどこまでも二人で」からの歌いっぷりは魂の叫びのよう…。それがすごい破滅的で見ているこちらとしてはもう居たたまれない気持ちになってしまう。ここの岩城さんの魂を放出するかのような芝居と歌には、本当に心揺さぶられました(涙)。

♪怪人の隠れ家♪

隠れ家へたどり着いた時の岩城ファントムは興奮の極致といった感じでクリスティーヌへの扱いも非常に荒っぽい。1幕ではあんなに労わっていたのが嘘のようです。藤原クリス、思い切り投げ飛ばされたみたいになってたもんなぁ(汗)。そりゃ、「飢えた悪魔の餌食の私」と嫌味をぶつけたくなる気持ちも分かる(苦笑)。
それまでは追手のことも気になっているからかすごい挙動不審な動きを見せていた岩城ファントムでしたが、クリスから厳しい言葉をぶつけられた時に思わずその場に立ち尽くしてどんどん表情が歪んでいってした…。自分の生い立ちを語る姿はまるで置き去りにされた孤独な子供のよう…(涙)。

ウェディングドレス姿のクリスティーヌに「穢れは心の中よ」と説得された時の岩城ファントムは、彼女の言葉を正面から浴びてるように見えたかな。拒絶はしてなくてちゃんと耳に届いているんだけど、その意味が理解できずに立ち尽くして混乱するって雰囲気。彼女の言葉をなんとか受け止めたいという気持ちすら感じられてめちゃめちゃ切なかった…。
でも、ラウルが隠れ家に辿り着いた時にはまた悪魔のような冷たい表情に変わってしまう。時にラウルをあざ笑うような余裕も見せるのですが、動きは落ち着きがなくて明らかに動揺してる様子が伝わってくる。「情け知らず」と罵られたことに対しての「情けなど知らない!!」と返した時の表情は今にも泣きだしそうで…彼の孤独が滲み出ていて見ているこちらが苦しくなってしまうレベル(涙)。

ラウルの首にロープをかけたあとはもう自らの崩壊へ突き進んでいく感じ。強気の言葉でクリスティーヌを脅迫しまくってるんだけど、その言葉の一つ一つが全部自分自身に返ってきて首を絞めているようで…。その破滅的な行動や叫びはあまりにも痛々しすぎて、岩城ファントムを見ながら「もうやめにしようよ」と心の中で訴えてる自分がいたほどだった(涙)。
クリスティーヌから「哀しみの涙今、憎しみに変わる」と告げられた瞬間は本能的にそれを拒絶したからか表情がフリーズしていた岩城ファントム…。そこからどんどんまた表情が歪んでいって、泣きながら必死に縋るようにクリスティーヌを自分の元へ引き寄せようとする…。もうその行動すべてが痛々しい(涙)。

「昔は心捧げた」と必死の説得にあたるクリスティーヌに「許さない!!選べ!!」と恐ろしい形相で選択を迫るファントム。この時の岩城さん、その場で壊れてしまうのではないかというほどありったけの声を張り上げて叫んでて…。顔は涙で濡れまくってるし、もうなんか、全てが哀しくて哀しくてねぇ…(涙)。あれはまさに魂を絞り出すような、そんな叫び声だったよ…。
そんな彼の後ろ姿を目の当たりにした藤原クリスティーヌの、フッと感情が切り替わったかのような慈愛に満ちた表情がとても印象的だった。哀しくて孤独な目の前の人を救わなければという純粋な想いであふれてるように見えたよ。それだけに、直後のキスシーンはとても美しく儚く…悲しかった。唇を合わせるキスシーンが解禁されててさらにドラマチックなシーンになっていたと思います。

愛する人からのキスを受けた岩城ファントムは体が硬直したまま歩き出していたのがとても印象的。彼女を抱きしめようとしてできなかった手がそのまま固まって動かなくなってしまったかのよう。
そしてかなりオルガンに近い位置に辿り着いた時にようやく自分の唇に手を当てて自らに起こった出来事を浸透させていくみたいな感じ。じわじわとあの瞬間の言葉にできない未知の感情が体を駆け巡り泣きそうな顔になっていく岩城ファントムが切なくて切なくてたまらなかった(涙)。

断腸の想いでラウルの首の縄を焼き切ったファントムは二人を部屋から追い出します。混乱した彼の姿を胸詰まるような気持で見つめていた藤原クリスの表情がとても印象深かった。そんな彼女を振り払うように「行け!行ってくれ!お願いだぁぁぁぁーーーーーー!!」と叫ぶ岩城ファントム(最後の声の伸びの迫力がすごすぎるっ)。その言葉のなんと悲痛なことよ(涙涙)。聞く者の心をこれでもかと抉るような、そんな哀しい絶叫だった…。
そしてその直後に嗚咽を漏らしながら動き出した猿のオルゴールへと向かう岩城ファントム…。あんなんもう、泣くしかないやないの…(涙涙涙)。しかも「マスカレード」と歌う時の声があまりにも消え入りそうなか細さでねぇ…。残されたのは孤独だけ、みたいな。そしてオルゴールを前にして「ウッウッ…」と声を漏らし泣き崩れる岩城ファントムがもう…、辛すぎて辛すぎて涙腺大決壊(泣)。

指輪を渡すために戻ってきたクリスティーヌに「I LOVE YOU」と告白するファントムの場面。あんなに激しい執着心で彼女に迫っていたことが信じられないくらい、優しく穏かで儚い響きだった岩城ファントム(涙)。あの言葉を聞いた時、彼は本当の愛情に触れることができたんだなと思えたかな。立ち去っていくクリスの背中を目で追いながらもう一度「I LOVE YOU」と想いを伝えようとする岩城ファントムの姿はあまりにも哀しすぎて涙が止まりませんよ…。その声はきっと彼女には聞こえていなかっただろうから余計ねぇ…(涙)。

そしてさらに泣けるのが、クリスティーヌが投げ捨てていったベールを抱きしめる場面。彼女との別れの寂しさに耐えきれないかのように声を上げて泣きながらもう一度「I LOVE YOU」と呻くんですよ(涙涙涙)。ここでまた私の涙腺が大崩壊。あんなん切なすぎて、泣かずに見られるわけないよぉぉぉ(涙)!!!
最後の「我が愛は終わりぬ」の歌いっぷりはもう、声が枯れんがばかりの勢いで…あれはまさに魂の叫びのよう。熱い熱い熱い岩城ファントムに今回も大いに泣かされました。

岩城さんが演じるファントムは精神年齢が低い印象が強く、エキセントリックで粘着質な一面も持っているので好みは分かれるところかもしれません。でも、私はそんな激しい感情の揺れ動きを魂削るような勢いで演じてくれる岩城さんが大好きです。来年もまたできるだけ会いに行きたいと思います。

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後述(クリスマス特別カーテンコール)

大号泣の本編からのカーテンコール。客席から熱い熱い拍手が送られるなか、いったん幕が下りたかと思ったら中から見付アンドレさんと金本フィルマンさんが「本日は私たちからクリスマスプレゼントをお送りしたいと思います」と言いながらニコニコと登場されました。

今回クリスマスカテコで歌われたのは、セザール・フランク作曲の『荘厳ミサ曲』から♪パニス・アンジェリカス-天使のパンー♪。オーソドックスなクリスマスの曲ではなく、オペラ座の怪人の舞台となった19世紀のフランスで誕生した教会音楽とのことです。

今回初めて聴いたのですが、本当に美しいミサ曲で…知らず知らず涙が溢れて止まりませんでした。

最初と最後にオペラ座でバレエを踊っていた女性ダンサーの皆さんが登場して美しい景色を見事に演出。個人的にはこの讃美歌を歌っているメンバーの中に直前まで泣き崩れていた岩城ファントムの姿が美しく佇んでいたのがとても嬉しかった。劇中では壊れてしまうのではと本気で心配になるレベルの熱演だったのですが、中央奥で譜面を手に歌っている姿は実に美しくどきりとさせられました。

素晴らしい賛美歌のコーラスの贈り物が終わった後は客席が一気にスタンディングとなりいつものカーテンコールへ。この時の岩城さん、めちゃめちゃテンション高くて満面の笑みになってるのがすごく可愛らしくてついつい目で追ってしまいますw。本編での哀しすぎる姿が嘘のようだよww。

実は来週も本当は『オペラ座~』入れていたのですがw、トークイベントの抽選に見事に外れたこともあり…年末の忙しさもあるしで断念しました(苦笑)。きっと、トークメンバーに岩城さん入ってるだろうなぁ。ぜひとも話を聞いてみたかった!!

2022年、まだまだコロナ禍ではありますが例年になく多くの素晴らしい舞台を観ることができました。今年も私の拙いブログにお付き合いくださった皆様には本当に感謝感謝です。ありがとうございました。2023年もちょいちょい予定が入っているのでまたこちらで報告する予定ですw。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

皆様にとって2023年が素晴らしい佳き1年になりますように。