劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。
2023年最初の四季作品は『オペラ座の怪人』から。いよいよ今年で大阪公演もファイナルを迎えることになっているので(次回公演地が発表されていないので、これが終わったら暫く見れなくなるかもという懸念も…)、遠方ではありますが悔いのないように観に行きたいと思っています。
が、実は今回の観劇予定は最初の予定に入っていなかったんです(汗)。というのも直近まで違う演目を観に行くことになってたので(しかも江戸 笑)。ただ、オペラ座行くつもりでいた25日のチケットを手放していたので(トークイベント抽選で落選したのが大きな理由 苦笑)代わりにどこか入れたいとは考えていました。そんなタイミングでありがたいことにお誘いをいただくことに!!キャストにはちょうど激推しの飯田洋輔くんが入ったばかりだったし…、こんな幸運、年の初めから受け取ってしまっていいのでしょうか!?な心境。
ということで、急遽2公演を観に行くことができました。23年に入ってから予想してたより早く洋輔くんに会えるなんて…神様本当にありがとうございます(涙)。
今回土日での観劇となりましたが、珍しく土曜日に団体さんが入っていました。公演予定を見るとその他にも団体さんを入れてる日がかなり多いので、前日予約はかなりの激戦になってるのかもしれない(最近は自分が前予できないのであまり見ていませんが 苦笑)。
劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧
以下、超ネタバレを含んだ感想になります。
2023.01.21ソワレ/01.22マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)
主なキャスト
- オペラ座の怪人:飯田洋輔
- クリスティーヌ・ダーエ: 牧貴美子
- ラウル・シャニュイ子爵: 光田健一
- カルロッタ・ジュディチェルリ:河村彩
- メグ・ジリー: 松尾優
- マダム・ジリー:木村智秋
- ムッシュー・アンドレ:増田守人
- ムッシュー・フィルマン: 金本和起
- ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏
- ムッシュー・レイエ:日浦眞矩
- ムッシュー・ルフェーブル:勅使瓦武志
- ブケー: 田辺容
男性ダンサーのアンサンブルである吉田蓮くんは今回が初めまして。細マッチョで凛々しく、キレのある動きが最高でした。ハンニバルで支配人’sが入ってきたときも比較的マイペースで自分の世界観の中で踊っててそんなに苛立っていない様子だったなw。可愛かったのは♪イルムート♪のバレエシーン。ファントムの影を目撃してしまった時、衣装をギュッと掴みながら「怖いーーー」って感じで怯えた表情してたの、めっちゃ萌えた(笑)。
佐藤圭一さんは今回は9枠。背が高いので分かりやすいです。指揮者さん役のときは比較的おとなしいのですが(廣くんは派手なんだけどw)、♪イルムート♪の宝石商役の時のリアクションが表情含めてめっちゃ面白かった。いつかまたフィルマン役で見てみたいです。
♪イルムート♪といえば、女性アンサンブル1枠の杉山由衣さんのコントラルトが伯爵夫人(カルロッタ)とドン・アッティーリオ(高井さん←男1枠)がバイバイしながら離れていくときに目を高速でパチクリしてたのめっちゃ可愛かったです(←21日ソワレ 笑)。
勅使河原さんはルフェーブルの時にアンドレとフィルマンを案内してる時めっちゃ楽しそうにしてるのが印象的。重圧から解放される喜びからでしょうかw。でもアンドレがカルロッタに「よくあることですから」と余計な一言を言ってしまった直後に「あちゃ〜〜」って苦い表情になっていたのは面白かったww。2幕の警備隊長役はキリッとしていて威厳もあってカッコいいです。
田辺さんブケーはふてぶてしさが最高ですw。特に女子ダンサーたちの前でふざけていたことをマダム・ジリーになじられた時の反応が「ケッ!!ちィッッ!」って感じで思い切り吐き捨ててたww。
全体感想・キャスト感想
色々と注目したシーンも多かったのですが、洋輔くんファントムの勢いに衝撃受けまくって記憶が吹っ飛んだ箇所もいくつか…(汗)。覚えていることを簡単に振り返っていきたいと思いますが、ちょっとざっくりしてるかも。
♪ハンニバル♪
リハーサルが終わった後ザワザワしてるのを木村ジリーが一喝した場面、永井ピアンジが「ヒャッ」って感じに驚いて大人しくなったのがめっちゃ可愛くて萌えたww。今回も永井さん、超癒やし。さらに河村カルロッタが相変わらずコケティッシュ的な雰囲気醸し出してて可愛らしいんですよね。永井ピアンジはそんな彼女が大好きっていうのがすごく伝わってくる。
今回は席がかなり舞台に近かったこともあり、オフマイクの会話もちょいちょい聞こえてきて。ルフェーブルが「私が辞める噂は本当です」と告げた後に河村カルロッタが永井ピアンジに「あら、ざーんねん♪」と言いながらにっこりしてたのがかなり面白かっったですww。
それから、新支配人がカルロッタとピアンジに挨拶する場面。いつもアンドレはなぜピアンジには挨拶しないんだろうと思っていたのですが…、よく見るとカルロッタとの会話に夢中になってるではないですかwww。これまで長いこと『オペラ座〜』見てきましたが、ようやく謎が解けました。ピアンジは運悪く芸術に全く興味がないフィルマンさんの挨拶受けることになっちゃってほんとお気の毒だったわけですねw。
でもまぁこれが逆だったらカルロッタが大激怒して稽古場がもっと早くに地獄の雰囲気になっていそうだけど(笑)。
それからすごく神経質そうな日浦レイエさんも面白かったです。生真面目で融通が効かなそうなタイプなんだけど、ピアンジが”ローム”の発音を2度目に歌うときにはすっかり忘れて”ローマ”と堂々と歌ってしまったときには「あーーっ!!」って感じで目を丸くしてて今にも文句言いに行きそうな勢いだったの最高(笑)。
あと、Tomをカルロッタが歌ってるときに幕が落ちてくるシーン。このときにいつの間にか彼女専用の椅子が出てきてて「いつから??」と気になっていたのですが、今回ついにその謎が判明しましたw。男性ダンサー枠さん(今回は吉田蓮くん)が持ってきて広げてるのをやっと目撃できたよ〜。色々腑に落ちてよかった(笑)。
♪Think of me♪~♪エンジェル・オブ・ミュージック♪
牧さんのクリスティーヌは昨年9月に見て以来2度目の再会になりました。あのときはまだクリスデビューして間がない時期でしたが、そこから時を経てかなりオーラが出てきたなと思います。相変わらずモデル体型でスタイル抜群。パッと見た感じだとすごくオトナな雰囲気があるのですが、笑顔がめちゃめちゃ少女っぽくて可愛らしい。Tomのときなんか、歌う喜びにあふれてキラキラして眩しくみえたなぁ。あれはラウルが思わず乗り出したくなる気持わかる。歌声にも艶とハリが感じられました。
AoMは松尾メグの可愛さが際立ってます。もうクリスティーヌのことが大好きでたまらないって雰囲気がダダ漏れまくり。前回よりもクリスLOVE度が上がったようにも見えたかもしれないw。それで楽屋までついていっちゃうわけですが、怖い木村ママに注意されると不貞腐れて練習へ。この時の「お稽古ばっかり!!」という捨て台詞がめっちゃ可愛くて萌えました(笑)。
木村ジリーから手紙を託された場面。牧クリスティーヌはそれをすごくニコニコしながら読んでいたのがとても印象的だった。他のクリスは「一体誰からのものだろう?」みたいにちょっと不思議そうな表情してるのですが、牧さんは”初めてのファンレターだ”みたいな喜びを感じてるように見えたな。この笑顔も本当に可愛らしかったです。
♪リトル・ロッテ♪
光田ラウル、相変わらず気品に溢れた雰囲気がとても素敵なのですが、21日ソワレは台詞回しが少し気になったかも。今まではそんなことなかったんだけど…言葉のイントネーションがいつもと違うなぁ…みたいな。ちょいお国訛り出てしまったのかも?22日は通常通りのセリフに戻っていたので良かったです。
光田ラウル、クリスティーヌがお父さんの話をしている時は比較的よく聞いてあげてるなと思いました。「パパは亡くなったけれど」という彼女のセリフに「え!?」と一瞬ちょっと驚いたような表情をしていたのが印象的でした。でもその後すぐ切り替えて「僕と夕食を一緒にしよう!」と有無を言わさず誘って出ていっちゃうんですけどねww。
♪ブリマ・ドンナ♪
金本フィルマンは♪ハンニバル♪で登場したときにはものすごいムッツリした不機嫌そうな表情をしているのですが、”クリスティーヌ行方不明”の記事を読んだ後からはめちゃめちゃご機嫌になっててニコニコした表情に変わってるのがすごく面白い。
増田アンドレは昨年の9月ぶりでしたが、アタフタしながらも落ち着きのある雰囲気なのが素敵。金本フィルマンとのコンビは昨年6月以来かな。
ファントムからの手紙に怒り心頭の河村カルロッタと、そんな彼女をかばうために尽くしまくる永井ピアンジ。このお二人のコンビも最高です。河村さんはプリプリ怒っていてもどこかちょっと可愛い雰囲気が滲んでいて見ててほっこりしちゃうんですよね。癒やし系の永井さんと相性がすごく良いと思う。
♪プリマ・ドンナ♪は皆さん本当に圧巻の歌唱で。近くで見ると声圧がすごくて圧倒されまくりました。そんななか、カルロッタの機嫌に翻弄されまくって忙しい支配人’sがめちゃめちゃ面白くて可愛くて楽しかったw。特に金本フィルマンはコロコロ表情が変わるので見ていて飽きませんね。そんな彼をなだめるようにうまく操縦してる増田アンドレがすごく逞しく見えたw。
♪イル・ムート♪
芝居を見ているときのボックス席の支配人’sはいつ見ても面白い。増田アンドレはニコニコしながら前のめりで楽しそうに舞台を見ているのですが、金本フィルマンはめっちゃ暇そうにしててアンドレさんに「これのどこが面白いの??」みたいに呆れてたのが面白すぎた。その後すぐに寝落ちしちゃってて、ファントムが「5番のボックス席は空けておけと言ったはずだ!!」と上から叫んでいても起きなかったしww←増田アンドレさんが必死になって起こしててやっと気がついてたww。
ファントムがブケーを●してしまったあとの支配人’sの慌てっぷりも以前にも増してアップしてるように見えたかも。
特に金本フィルマンさんは怯えまくってて、客席に説明するときも後ろの状態が気になってビクビクしてる。途中でチラッと後ろを見ては「ひゃっ」みたいな声を上げててw。それがなんか可愛らしくて場面的状況がヤバいにもかかわらず萌えてしまったw。増田アンドレさんの動揺っぷりもかなりすごくて、繋ぎのバレエを紹介するときもプログラムを見ながら「どれにしたらいいんだーー」みたいな心の声が聞こえてくるようだった(笑)。
♪All I Ask of You♪
光田ラウルと牧クリスは二人並ぶと本当に美男美女でうっとりします。今回印象的だったのは、牧クリスがラウルの再度の呼びかけにも関わらずファントムの思い出を歌うシーンだったかな。21日ソワレは光田ラウルめっちゃ悔しそうにしてて、オフマイクながらも「くぅっ」みたいな苛立つ舌打ち声が漏れてるのが聞こえてきた。自分のアプローチが届かないことにすごい苛立ってる雰囲気がありましたね。
牧クリスティーヌは表情が以前よりもすごく豊かになって良いなと思うのですが、セリフの語り方がちょっと幼い雰囲気になるのは気になったかも。もう少し大人な語り口調のほうが私は好きかなぁ。これはAIAoYのシーンでということではないんだけど。
♪マスカレード♪
マスカレードが始まる前の増田アンドレと金本フィルマン。特に金本さん、見付さんとのコンビのときには背中合わせから顔を見合わせたときに「うわぁっっ」とかなり大声上げてビビっていたのに、増田さんとのコンビだと恐る恐る振り向いてから「ひゃっっ」って感じでちょっと控えめなビビり方だった(笑)。ベテランのアンドレさんの前だとやっぱり緊張してしまうのでしょうか(←四季に限ってそんなことはないだろうけどw)。
今回見ていて注目したのはマダム・ジリーの動向。お酒飲んでお祝いしてるときは「よかった」ってリラックスしてるのですが、クリスティーヌとはぐれたラウルが彼女の居場所を尋ねてきたあたりからすごく不穏な表情に変わってた。
もうそこからずっとラウルに暗い視線送りまくっててちょっとゾクっとしちゃったよ(汗)。あの時からジリーさんはラウルを危険視してたんだろうな。そして彼女の”嫌な予感”が見事に的中。ファントムの出現に恐れおののいた彼女の様子に気づいたラウルが事情聴取するため追いかけてくると。この一連の繋がりがなんだか面白かったです。
♪支配人室2♪~稽古場
ファントムが作ったオペラ「ドンファンの勝利」の主役をやりたくないと駄々をこねるクリスティーヌ。そんな彼女を最初は「嫌なら、嫌でいいよ」と庇いながら「歌ってください」と迫る支配人’sたちを目で威嚇してたラウルでしたが、ファントム撃退法を思いついた瞬間から様子が一気に変わります。この時の豹変っぷりがすごくて個人的に毎回けっこう楽しみにしてる(笑)。
いやだって、さっきまで優しくクリスティーヌの味方をしてたラウルが、ファントムに勝てるかもしれないと思った瞬間にものすごい形相でクリスティーヌに「頼むから主役を受けてくれ」と迫るわけですからね(汗)。光田ラウルの目の血走り方が半端なくてゾクゾクした。あの瞬間、ラウルはクリスを守ることよりもファントムに勝つという意識に囚われちゃったんだなと思わずにはいられません。
面白いといえば、ファントムからの手紙を聞いてるときの支配人’sの反応。カルロッタについては「うん、同意」みたいな感じww、ピアンジに対しては金本フィルマンが「お腹こんなだもんな」とリアクションしてクスクスしてるのを、増田アンドレが「コラコラ」みたいな感じで制してたのがめっちゃ可愛かったw。見付さんは金本さんと一緒に「そうそう」みたいに笑ってたけど、増田さんは結構冷静な反応だなぁと思いましたw。
皆から「主役を演じて」と迫られた牧クリスティーヌの怯えっぷりがこれまたすごかった!!他のクリスティーヌよりも恐怖心が強いように見えたかもしれない。それがとても印象深かったです。
そしてドンファンの稽古シーン。何度やっても正しい音程で歌えないピアンジに対して日浦レイエはものすごく神経質な雰囲気で「違うっ!!」と怒鳴ってたな。いつになったら正しい音程で歌ってくれるんだ!?といった苛立ちが手にとるように伝わってきたよ。でも、2回目に注意したピアンジに迫る勢いで「ちがぁう!!」と叫んだ後、皆の視線を感じてハッと我に返り「だいたい良いんだけど…」とたじろいじゃうのが可愛らしかったw。
それから、カルロッタが「どの音程で歌えばいいの!?」とレイエに迫ってるときにパッサリーの役をやる高井さんがピアンジのところに「どーしてそうなるんだぁ」みたいに大声で歌いながら迫ってる場面が面白かったw。ここに至るまで内心すごいストレス溜まってたんだろうなというのが伝わってきましたよww。
♪墓場♪
牧クリスティーヌが亡きお父さんを想って歌う♪Wishing You Were Somehow Here Again♪は心細さを必死に打ち消すように歌う姿がとても印象深かったし良かったと思います。最後の声の伸びもドラマチックで素晴らしかった。
ただこのシーンは個人的に十字架の中ばかりが気になってしまってあまり落ち着いてクリスティーヌ見れてない…(すみませんっ 汗)。
ファントム、クリス、ラウルの三重唱シーン。光田ラウルの歌声はすごくハッキリ聞こえてくるのが良い。あんなに怯えていたのになぜクリスはファントムに惹きつけられていってしまうのかといった苦悩もすごく感じられます。
それから、銃声が聞こえた直後にドンファンの準備してた皆さんがビビりまくってて。特に田辺さん付近だったかなぁ。誰かが「もう帰りたいーー」みたいに駄々こねまくってて田辺さん困ってたのが見えてめっちゃ面白かったw。
あと、永井ピアンジのカーテン閉め。昨年はけっこうな頻度で失敗してるのを目撃したのでwこのシーンが来るとちょっと手に汗を握るのですが(笑)今回は良い感じにピシャッと閉まっててホッとしました(22日はちょこっとドキリとする瞬間あったけど無事成功w)。もう心配しなくても大丈夫…かなw。
今回の洋輔くんファントム以外の感想としてはこんな感じです(意外と覚えてたw)。
ここから先はただ熱いだけの主観入りまくりな飯田洋輔くんファントムの感想になります。笑って読めるような心の広い方は次のページへどうぞ。