劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2023.06.22マチネ

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演を観に行ってきました。

今回は突発ではなく前売りで購入した分での観劇になります。つい先日まで洋輔くんが名古屋の公演に入っていたのでもしかしたら大阪でもう会えないかもしれないなとも思っていたのですが、このタイミングでまた再会できることになったのは本当に幸運だったと思います。

私はここ最近大阪四季劇場まではエスカレーターを使って行く場合が多いのですが、ハービスの3階踊り場に『オペラ座の怪人』記念公演時のサイン入りパネルが展示してあるのを発見しました。写真向かって左側にあるのが35周年記念公演パネル、右側にあるのが上演8000回記念公演パネルになります。
8000回のパネルは今回初めて見たのですが、清水くんのサインと岸くんのサインがピタリと寄り添うように書かれてたのが実に微笑ましくホッコリしました。それにしても皆さん字がとても奇麗ですね~。イベント時はじっくり見られなかったのですが、この日は見学する人もほとんどいなかったのでゆっくり堪能できることができて良かった。

以下、超ネタバレを含んだ感想になります。後半(2ページ目)は私の独善的な飯田洋輔くん語りになるので、危険を感じた方はスルーしてください。

劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧

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2023.06.22 マチネ公演 in 大阪四季劇場(大阪・西梅田)

これまで感想の中で時間についてずっと触れてきませんでしたが(汗)今回ボードの撮影をしてみたのでお知らせしておきたいと思います。上演時間は約160分(2時間40分)。内訳は1幕80分(1時間20分)休憩20分2幕60分(1時間)となります。なお、カーテンコールの長さによって全てが終わる時間が変動すると思うのであしからず。

ちなみに、土日公演は上演開始が平日よりも30分早い時間になっています(平日の終演予定は16時10分、土日祝日の終演予定は15時40分←※大阪公演の場合ですが、おそらくほかの地域も同じかと)。ご注意ください。

主なキャスト

  • オペラ座の怪人:飯田洋輔
  • クリスティーヌ・ダーエ: 藤原遙香
  • ラウル・シャニュイ子爵: 岸佳宏
  • カルロッタ・ジュディチェルリ:河村彩
  • メグ・ジリー: 石橋杏実
  • マダム・ジリー:秋本みな子
  • ムッシュー・アンドレ:増田守人
  • ムッシュー・フィルマン:平良交一
  • ウバルド・ピアンジ:山田充人
  • ムッシュー・レイエ:林和男
  • ムッシュー・ルフェーブル:勅使瓦武志
  • ブケー: 村田慶介

【男性アンサンブル】

長友デビッド洋輔、川畑和寛、高舛裕一、愛染洸一、新井克、吉田蓮、木内和真

【女性アンサンブル】

早水小夜子、斉藤みも、清水智紗子、柳葉奈、鳥越ゆみこ、荒巻くるみ、藤本典子、石田真子、田原真綾、三島瑞稀、坂口珠乃、中川奈々美

この日のキャストボード前は行列になっておらず余裕をもって撮影することができました。1階席後方と2階席には団体の学生さんが入っていたのでその関係もあったのかも。このところ平日に団体さんが入る機会が増えているようですね。その中から数人だけでも舞台に興味を持ってくれる人が出てくればいいなと思います。

アンサンブルさんの中では女性キャストの方が以前観た時から3分の2くらい入れ替わっていました。いつかこのメンバーの中からメインに昇格される方も出てくるのではと思うと楽しみです。ちなみに、前回アンサンブル枠だった石橋さんはメグ役に入られてますね。早水さんはけっこう長期間のキャスティングかな。お疲れ様です。

男性アンサンブルさんでは、これまで5枠として見ることが圧倒的に多かった長友くんを1枠キャストとして見れることになったのが嬉しかったです。今年に入ってからちょいちょい1枠になっているのは知っていたのですが、今回ようやくその雄姿を見ることができました。背が高くて美形なので目を惹きます(推しと同じ名前なのも注目ポイントのひとつw)。

全体感想・キャスト感想

この日は久しぶりに舞台の真正面に近い位置からの観劇だったので、冒頭のシャンデリアが上がっていくシーンは今まで以上の迫力を感じました(シャンデリアはだいたいGかH列あたりで真上に急上昇していくんですよね)。
私は比較的背が小さい方なのでなるべく下手の通路側(この角度からのファントムを観るのが好きなので)を選ぶことが殆どだったのですが、前売りで繋がった時に希望ゾーンが中央しか空いてなかったのでその場所を確保しまして。前方に極端に高い人も来なかったので結果的に選択は大成功だったなと。オペラ座をストレスなく全体でじっくり見るのは個人的には前方からやや後ろの中央エリアが一番良いと思っています。ご参考までに…。

オークションシーンでの勅使河原さんの猿のオルゴール紹介のセリフ回しは相変わらずクセがあって大好きw。「まだ、ちゃぁ~~んと・・・動きますっ!」っていう、あの間の取り方が最高なんですよね。

♪ハンニバル♪

河村カルロッタ「もはや影も無きローマ」の歌詞の最後の「マ」をちょっと誤魔化したように小さく「マッ」って歌った後ドヤ顔しまくってるの、毎回の楽しみでもありますw。あれ、演出家のレイエさんに感づかれないための技術だと思いながら毎回聴いてるんですがどうなんですかね(笑)。

林レイエは相変わらずめちゃめちゃ頭が石頭っぽくて神経質そうにカリカリしてるのが面白い。今回もピアンジの発音ミスを目ざとく見つけた後に恐ろしい剣幕で「ちがぁーーーうっっ!!!」と乗り込んできてました。自分の理想とする音楽からズレるキャストはどうしても許せん!といった感じでしょうか。まさに四季の理念と言われている”一音落とすものは去れ”を体現してるようなキャラだなと。

山田充人さんのピアンジは今回初めまして。大阪公演での登場は非常に少なくて今回で2回目か3回目くらいとかなり貴重。ピアンジ役者さんは配役が少なく、ここ数年は永井さんと山口さん(特に永井さん)がめちゃめちゃ長期間演じられることが多かったので山田さんがローテーションに入られたのは非常に良かったなと思います。
山田さんはここ最近では『アナと雪の女王』の雪だるま”オラフ”でしか拝見していなかったので、それとは全く違うキャラクターのピアンジ役はなんだかとても新鮮に映りました。時々あの人の良さそうな可愛いオラフに見えちゃう瞬間もあるかな…なんて最初は思ってたんですがwそんなこと全然なくて。山田ピアンジは永井さんや山口さんよりもかなりプライドが高そうな印象が強かった。なんというか…”高貴な自分に酔ってる”的な。だからレイエから厳しい指摘を受けても「あ、そぅ」みたいにちょっと軽く流せる余裕みたいなのが感じられて面白かったですねぇ。紹介される時にフィルマンから無視されるシーンでも永井さんや山口さんが演じたピアンジほど怒ってなかったのも興味深かったです(笑)。

勅使河原ルフェーブルが面白いのは、アンドレがカルロッタに「よくあることですから」と軽くシレっと慰めてしまった時の反応w。あの瞬間、「あぁ~~、火に油注ぐようなことをぉぉ…」といった気まずそうな顔が個人的に大好きだったりします(笑)。その時の彼の気持ちはよ~~く分かるっ!カルロッタのご機嫌取るのにこれまで必死でしたからね。

河村カルロッタは山田ピアンジとのコンビだとこれまで以上にプライドが高いご婦人のように見えましたね。得意げにToMを歌った直後にトラブルが起きて怒り心頭のまま帰るシーンでもツンツン度がワンランク高かったようなw。それに続く山田ピアンジの「素人どもが」の捨て台詞がこれまた超キザっぽくて最高ww。”おまえらバカじゃね!?”みたいな蔑むような表情しながら去っていったのも面白かったです。

♪Think of me♪

クリスティーヌがカルロッタの代役として歌うことになった後に衣装準備が入るのですが、この時の早水お針子さんのアタフタっぷりが相変わらずとても可愛らしくて思わずクスッとなってしまいましたw。もう必死感が手に取るように伝わってくるw。着替え完了した後の”ひと仕事終わったわ”的な安堵した表情に癒されますww。

藤原クリスティーヌは相変わらずとても美しい歌声でウットリ聴き入ってしまった。公演を重ねるごとにどんどん歌の美しさに磨きがかかっているようでとても素晴らしいです。

そんなクリスティーヌを目の当たりにした時の岸ラウル、この日もめちゃめちゃ熱い「ブラーーヴァ!!」でございました!オペラグラスを覗いている時の「あれ、彼女はひょっとして?」的なざわめきから「やっぱりクリスだ!」と確信するまでの表情の変化がとても良い。恋愛モードスイッチが入ったなって見ていてすぐに伝わってきますw。

カーテンコールの場面、今回の指揮者さんは木内くんですね。彼は前回観た時は5枠でしたがまた9枠に戻った様子。クリスティーヌの歌声に完全に魅せられたようで感極まったように何度も「ブラボー」といったような口の動きを見せていたのがとても可愛らしかったw。

♪Angel of Music♪

石橋メグは顔のパーツがとてもクッキリしていて他のバレエダンサーさんと交じっていても比較的わかりやすいです。クリスティーヌの舞台に感動して歌うAoMもハキハキとした可愛らしい歌声がとても良かった。藤原クリスとのデュエットも美しく聴き応えがあります。

ラウルが支配人たちと楽屋に向かう場面。岸ラウルはもうのっけから”早く一人にしてくれよ”的なオーラがムンムン漂っているのが面白いw。それを必死に隠そうとしてても表情に出ちゃっててめっちゃ鬱陶しそうな顔になってる(笑)。何とか取り繕って「ここは私一人に任せてくれないか」と笑みを浮かべてるわけですが、その心中はかなり落ち着かない感じだったのではないかなと推察できますねww。その素直な感情表現が岸くん、ホント魅力的なんですよ。

♪リトル・ロッテ♪

もうねぇ、最初の岸ラウルの「クリスティーヌ・ダーエ、君の赤いスカーフはどこへやった?」のセリフの言い方が超ツボった(のっけから声がスキップしてるみたいだったよww)!!まるで少年時代に戻ったかのように言い始めがちょっといたずらっ子的なトーンで思わず心の中で”うわっ、可愛いじゃないか”と小躍りしてしまったよ(笑)。あの時岸ラウルはクリスも自分と同じ気持ちでいてくれてるっていう確信を持っていたようにも思えたんだよなぁ。全身から喜びが溢れてた。

だけど藤原クリスは岸ラウルのテンションとはどこかちょっと違ってて。彼との再会は懐かしかったし嬉しいという気持ちはあるんだろうけど、ボルテージはそこまで上がってなくてどこかちょっと戸惑ったような表情をしていたのがとても印象的だったかな。”音楽の先生”の存在に怯えてるっていうのももちろんあったと思うんだけど、それだけじゃなくて…この時点では”懐かしい幼馴染”以上の感情はなかったように見えた。
この二人の微妙な再会時の心のズレが今まで以上に見えたのがドラマ的にとても面白かったです。岸ラウルが恋愛モードばりばりでウキウキしまくってただけになおさらw。

♪プリマ・ドンナ♪

平良フィルマン、本当に新聞投げが毎度のことながらめちゃめちゃカッコイイです。おそらく歴代フィルマン役者さんのなかで一番鋭いスピードでシュッと飛ばしてるんじゃないかなと思うほど。

ファントムからの手紙を読むシーン、増田アンドレはけっこう憤慨しながら歌ってるんだけど平良フィルマンはちょい流しめな感じで歌ってる。この二人の凸凹さ加減が見ていて面白いです。増田アンドレからは本当に”芸術大好き”って気持ちが微笑ましいほど伝わってくるのですが、平良フィルマンは”芸術よりお金儲け”っていうドライな考えに傾いてるわけでw。こんなに考え方が違うのに、いざとなると怒り心頭のカルロッタを見事なチームワークで宥めてしまう。最高のコンビだなと思います。

興奮してると言えば岸ラウル。この日も感情の起伏が非常に豊かで熱く、カルロッタたちから疑いの目を向けられた時にはかなりムキになって反論してたのが可愛かったw。支配人たちから手紙を見せろとかなり強い口調で迫られた時の睨みっぷりもすごくてwwそれに圧倒されて思わずタジタジになってチンマリしちゃう平良フィルマンがめちゃめちゃ面白かった(笑)。

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♪イル・ムート♪

「イル・ムート」に登場するアッティーリオ。今回初めて長友くんで見たのですが、非常に背が高くスラッとしててカッコよかった。メイクもきりっとした雰囲気で、歌舞伎の舞台に立っていても全く遜色ないレベル。高井さんほどの低音は出ていなかったものの、しっかりと「出発は中止だ」を歌いきれていたのも良かったです。あと、表情が可愛い!特に奥方がセラフィーモとイチャイチャしてるのを隠れ見ちゃったときの悔しがり方が最高でした(笑)。

岸ラウルはクリスティーヌ定点観劇系なのが良い(私と似た匂いを感じるところも好感度大ww)。藤原クリスが後ろでちょっとコミカルな動きをしているのを見ると、「あははは」と歯を出しながら愛しそうに笑ってて、それを観ただけでもめっちゃ微笑ましくなってしまいます。彼女の出番に動きがない時には一応本編に視線を向けるんだけど、肩肘ついてちょっと気ダルそうにしてる(笑)。岸ラウル、分かりやすすぎww。

分かりやすいと言えば、増田アンドレと平良フィルマンはもっとハッキリしてるw。芸術大好きな増田アンドレはボックス席のなかでちょっと前のめりになりながらめちゃめちゃ楽しそうに舞台を見ているのですが、隣にいる平良フィルマンは椅子からずり落ちそうになるくらいの姿勢で実に退屈そう(笑)。寝落ちまではしてないんだけどwwあの態度から「早くこの舞台終わらねぇかな」と言った心の声がダダ洩れてますwww。現実にもこういう人をたまに見かけるので実にリアルだなとw。

でもやっぱり私が一番注目しちゃうのは後半のファントムの声が聴こえてくるシーンかな。洋輔くんファントムが最上部からカラカラと笑いながら冷たく見つめてる姿にどうしても釘付けになっちゃいます(岸ラウル状態、ともいうw)。

バレエシーンでは、背後の影を見てしまったダンサーさんたちの怯える声が以前よりも客席に聞こえるようになったなぁと思いました。「見ちゃダメ、見ちゃダメよ」みたいに皆を必死に落ち着かせようとしてるダンサーさんの声とかが聞こえてきてすごい臨場感ある。

♪All I Ask of You♪

藤原クリスティーヌの怯えっぷりがこの日もすごかった。怯えながらもファントムへの言葉に言い表せない感情に戸惑っている様子もリアルで、岸ラウルは翻弄されっぱなし。特に「私は見たのよ!」と突き放された時の「なぜ僕を拒絶するんだ!?」といった困惑の表情からのファントムへの思慕を歌うクリスを目の当たりにしたときの「何が何だか理解できない」といった苦しげな表情の移り変わりが印象深いです。

それでも彼女を愛する気持ちと支えたい気持ちの熱さだけは誰にも負けてない岸ラウル。辛抱強く粘り強く彼女にアプローチを試み続け、いつでも飛び込んで来れるように間口を大きく開けている度量の大きさが素敵です。ファントムの幻聴を聞いて恐怖のどん底に落ちた藤原クリスが飛び込んでいくシーンはまるで少女漫画のワンシーンを見ているかのようだったなぁ。岸ラウルの胸に縋りついている時の藤原クリスがとても幼い少女のように見えた。あれは男性だったら包み込んで抱きしめてあげたくなるよなと妙に納得してしまった私ですw。

クリスと気持ちが通じ合ったと確信した時の岸ラウルの幸せそうな表情が実に微笑ましい。全身から彼女が愛しいという気持ちが溢れ出てる。岸くんの感情表現の豊かさというか熱さ、好きです!

♪マスカレード♪

華やかなマスカレードの場面で一番輝いて見えるのは岸ラウル。クリスティーヌと一緒に踊っている時のあのこの上なく幸せといった表情がなんだかとても愛しく感じてしまう。一度後ろの方に二人で下がった時にも愛情をこめて彼女の手にキスをしていて、全身全霊で彼女のことを愛しているのだなということが伝わってきました。
それゆえに、クリスが婚約を発表しないことに関しての不安もまた大きくて。「人に言ってはダメよ、二人のこと」と彼女に告げられた瞬間は岸ラウル、めちゃめちゃ傷ついた表情してたんですよね。僕と同じ気持ちでいてくれていないのか?といった気持ちが伝わってくるようで切なかったです。

そんな二人の様子を後ろから不安そうに見ていた秋本ジリー夫人。思わず二人を引き離した後、少し離れた場所で不安そうにしながらも「これでよかったのよ」みたいな表情をしていたのがとても印象深かったです。ジリー夫人だけはあの時にファントム出現の予感がどこかにあったんだろうなというのが伝わってきました。

血眼になって探しながら、ようやく再びクリスティーヌと出会えた時の岸ラウルはそれはそれは嬉しそうで、もう全力でシャキシャキ踊ってた姿がちょっと微笑ましくて面白かったw。

レッドデスで登場の洋輔くんファントム、「ドンファンの勝利」の楽譜投げは相変わらずとても正確にシュッと増田アンドレさんの手の中へと吸い込まれていきました。あれを見るたびにいつも”ナイススロー!”と思ってしまう私です(笑)。

♪支配人室2♪~稽古場

新しい楽譜を見た時の河村カルロッタは怒り心頭なのですが、山田ピアンジもかなーり怒ってますねw。基本的にここはどのピアンジもプリプリしてますが、山田さんは「プライド傷つけられたぞ!」的な怒りを特に強く感じなかなかに興味深かったです。アナ雪のお人好し雪だるまとは大違いの演じっぷりが素晴らしいです、山田さん。

この2度目の支配人室の場面で一番印象深かったのはやはり岸ラウル。これまでも熱いお芝居に注目してきましたが、この日はさらにその上を行く激熱っぷりw!!クリスにドンファン出演を懇願する支配人たちに対しては”お前たち、それ以上迫ったら●すぞ!”的な凄い威圧感バリバリ。ここまでは彼女を守ることに全神経を集中させてる感じだったのですが、ファントムを仕留める妙案を思いついた後は狂気の表情へと変化します。なんかもう目が血走ってるというか、近づくのも恐ろしいほどのヤバさですごかった。
クリスティーヌがどんなに「お願いだからやめて」と懇願しても、「大丈夫だから、絶対大丈夫だからっっ」とマイクに乗らない声ながらも超熱血な説得っぷりw。追いすがろうとするクリスを置き去りにした後、アンドレやフィルマンたちとつるんで歌うシーンの時もえらい剣幕でした。

「やめてちょうだい!」というクリスの一声で何とか我に返りますが、彼女がファントムに想いを寄せている姿を目の当たりにしてどんどん不安な気持ちやら嫉妬心やらが積み重なっていく様子もすごくリアル。クリスが走り去ってしまった後の「こうなったら闘うぞ!!」の気迫も火を噴きそうな勢いでもう、超激アツラウルでした。

この後の稽古場シーン、林レイエのイライラっぷりがすごかったなぁ。額面通りに歌ってくれないピアンジに対する怒りがもう隠し切れないといった感じ。当の山田ピアンジはというと、「俺様の歌い方最高だぜ」みたいにけっこう自分に酔ってドヤ顔してて林レイエのダメ出しはどこ吹く風と言ったところなのが面白い(笑)。それゆえに、レイエが「違うっっ!!」とかなり険しく音程ダメ出しをするシーンもこれまで以上に力が入っていたように見えましたw。

その様子を横でつぶさに見ていた長友くん、最後はイライラ爆発させて「ちゃんと楽譜通りに歌えよ!!」とばかりに山田ピアンジに突撃して行ってたな(笑)。あそこの攻防も面白かったですw。

♪墓場(Wishing You Were Somehow Here Again)

喧騒から逃れて一人父の墓場へやって来るクリスティーヌ。幼い日の思い出である”赤いスカーフ”を握りながらそっと涙する藤原クリスの姿はとても切なく儚い。この場面での彼女の歌いっぷりも本当に素晴らしかったですね。鈴が鳴るような美しい声とはまさにこのことだなと。

クリスがファントムとデュエットしている時に割り込んでくる岸ラウル。ここでも彼の熱さがめちゃめちゃ際立ってました。彼女を想いながらもどうしても完全に自分の方を振り向かせることができていないことに忸怩たる思いを抱く気持ちが伝わってきて切なかったな。

PONRの場面、山田ピアンジのカーテン閉めはどうかなと注目したところ…、ちょっと手こずってましたがなんとかきっちり〆ることができてホッとしましたw。あれ、掴む位置によって微妙に変わっちゃうんでしょうねぇ。

 

ここから先はただ熱いだけの主観入りまくりな飯田洋輔くんファントムの感想になります。笑って読めるような心の広い方は次のページへどうぞ。

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