劇団四季ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』エルサレムver 2007.08.08マチネ

いよいよエルサレムバージョンのスタートです。同じ音楽なのにジャポネスクとエルサレムでは全く違う作品のように思えるからやっぱり『ジーザス』はすごいって思うんですよね。今月は3回観る予定なので楽しみです。

ちなみに『ジーザスクライストスーパースター』を両バージョン観た四季の会会員は両方のチケットと会員証を見せると景品がもらえる事になっています。

私は今回“劇団四季特製ボールペン”を頂きました。パンフレット引換券もあったんですが、バッグが小さかったため来週に持ち越しとしました(ジャポネスク2回観てるので2度景品がもらえるんです♪)。

ところが、景品に並んだりロビーで昼食取ったりトイレに並んだりしていたら開演時間間近になってしまいキャスト表を取り忘れたまま客席へ行ってしまいまして…開幕後にジャポネスクと違うキャストが出てくるたびに“誰だ?”とハテナマークな観劇になっておりました(苦笑)。
そう、今回ジャポネスクとキャストが半分近く変わっているんですよね。特にカヤパにはジャポでペテロを演じてた飯田さんが、アンナスにはジャポで司祭だった阿川さんがそれぞれ配役されていたのが印象的でした。これって所謂…出世キャストってことになるのかな。

ただ、村ピラトと下村ヘロデがいなかったのがちょっと残念…。特に村ピラトはものすごく楽しみだったので、違うピラトが出てきたときは「?」状態に陥ってしまいました(苦笑)。

主要キャスト

ジーザス・クライスト:柳瀬大輔、イスカリオテのユダ:金森勝、マグダラのマリア:高木美果、カヤパ:飯田洋輔、アンナス:阿川建一郎、司祭:佐藤圭一・田辺容・川原信弘、シモン:神崎翔馬、ペテロ:田中彰孝、ピラト:田島亨祐、ヘロデ王:半場俊一郎

以下、ネタバレ含んだ感想になります。

スポンサーリンク

今回改めて思ったのですが、ジャポネスクが比較的“静”な雰囲気なのに対してエルサレムは“動”の印象が非常に強いですね。冒頭のジーザスの周りの人々が狂信的に集まっているシーンは本当に圧巻です。あの手の動きは何度見ても「こわっ」と思っちゃいますし(笑)。終始人の躍動感を感じさせるパワフルな舞台でした。
ラストの十字架磔シーンもジャポネスクとは違いますね。エルサレムになるとジーザスの手から大量に血が落ちたりしてけっこうリアルです。それとジーザスの死後にマリアや弟子が集まってくるのもエルサレム的演出です。このラストに関しては個人的にはエルサレムのほうが好きですね。でも、以前ジャポネスクも血糊がついたりマリアが近づいたりしたときがあったような気がしたんですけど…今年観たらなかったので記憶違いだったかもしれません。

柳瀬ジーザス

風貌的にはストレートヘアーで白塗りのほうが似合うと思うんですけど(笑)、でも、エルサレムバージョンの柳瀬ジーザスも大好きです!なんといってもあの終始憂いを秘めたような表情がもう絶品ですよ。特にユダが自分を売ったことを知ったときの哀しみなどは見ているだけでウルウルしてきてしまいました。だからあのなんともやるせない想いをユダへぶつけてしまう激しいシーンはついつい涙しちゃうんですよね…。見れば見るほど好きになります、柳瀬ジーザス!次回も楽しみ♪

金森ユダ

いまだに“金森さん”という呼び名がしっくり来ないんですが(以前はキム・スンラさんでしたから 苦笑)、だいぶユダに馴染んでこられたようですね。前回ジャポネスクで初めて観たときよりも空回り度はなかったように思います。芝さんに比べると野獣的で(笑)ストレートにジーザスへの愛をぶつけている姿が印象的でした。特にジーザスがユダの裏切りを知りながらカヤパたちのもとへ行かせるシーンで歌われる『私は理解ができない』は痛々しくて涙が出ました。しばらくユダを演じられるのかな。次回も楽しみです。

高木マリア

2回目のジャポネスクで見た時は「なかなか良くなったかも」と思ったんですけど、今回はちょっとまた単調に感じられてしまったので残念でした。声はとてもきれいなんですけど、なんと言うか・・・マリアの心情があまり伝わってこないんですよね。次回に期待。

飯田カヤパ

なんとペテロからカヤパに転身した飯田さん!。ジャポのペテロはあまり印象に残らなかったのですが、今回エルサレムバージョンを見て…彼にはこういう悪役っぽい役柄のほうがあっているのかもと思ってしまいました。低音部分も安定感がありますし、スゴみも感じられたのでこれからもどんどん頑張っていただきたいです。

阿川アンナス

ジャポネスクは司祭1だった阿川さんもエルサレムでアンナスに昇進しておりました(笑)。この方もなかなかうまかったですね。アンナスって音程が上がったり下がったりしてとても難しそうなんですけど、なかなかの安定感で歌いこなしていたと思います。

神崎シモン

ジャポネスク最初の頃は『狂信者シモン』で手に汗握らされましたが(笑)、ずいぶん慣れてきたようですね。まだちょっとあの頃のドキドキした感触はあるんですが(爆)比較的安心して聴いていられるようになりました。でも、最後の“永久の栄光と♪”のフレーズでいつもは半音上がってたんですが今回は同じ調子で歌ってしまっていたのが残念!あのラストは盛り上がりどころなのでやっぱり頑張って半音上げて欲しいです。

田中ペテロ

声がなかなかきれいですね。ペテロはあまり目立ち難いキャラなんですが…これからも頑張って欲しいところです。ちなみに今までで一番印象的なペテロはもう退団されてしまった原慎一郎さんでした…。

田島ピラト

てっきり村さんが出てくるものと思い込んでいたので、田島ピラトが初登場した時はちょっと戸惑ってしまいました・・・すみません(爆)!田島さん、声はとてもいいんですけど・・・やっぱり見慣れていた村さんに比べるとまだ音を追うだけで精一杯みたいな部分が否めませんでした。特にジーザスを鞭打ちしたあとの『お前が望むのなら…死ね!』のシーンはちょっと力抜けしてたので(苦笑)もう少し頑張っていただきたいなと思います。

半場ヘロデ

ジャポネスクのヘロデは半場さんには無理ですけど(笑)エルサレムのヘロデは配役されることが多いせいか安定感がありますね。ただ、マジメなイメージがとても強いので笑えない(汗)。ここはユーモアが求められていると思うので…なんとかもうひと弾けしていただきたいかな(笑)。

アンサンブルで気になったのはやっぱり西村麗子様!母校の先輩でもありますしついつい注目してしまいます。エルサレムでもガンガン目立ってます(笑)。特に、『スーパースター』のナンバーのときの変顔が!!!!!(笑)。これからご覧になる方、是非注目してみてください。

次回はイベント参加してきます!楽しみです♪

error: Content is protected !!