劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2013.01.10 マチネ

今週も洋輔くん大井町にということで『美女と野獣』観に行ってきました。ここまでくるともう楽まで行くかなぁ…という希望も湧いてくるのですが、それでもまだ油断できない(汗)。もう観に行ける時に行っておこうということで突発です。

前日予約、お正月明けの時にはものすごい激戦で繋がらずに焦りまくったのですが…この日はなぜか1回で繋がりwかなりの良席で観劇することができました。劇場へ行ってみると数席空いているところもあったりだったので、やはり冬休みが終わると落ち着くものなのかなぁと思ったり。それでも1階席はほぼ満席状態でした。

久しぶりに団体のお客さんが入っている日に当たりましたが、観劇環境に影響はなくじっくり見ることができました。私の周りは半分くらいがリピーターで半分くらいが初見って方が多かったのかな。舞台に対する笑いの反応とかは明らかに正月のほうが盛り上がっていた気がする(笑)。
でもところどころでは大きな拍手が沸き起こったりして良い雰囲気でした。どちらかというと皆集中して見入ってるって感じだったのかも。

劇団四季ミュージカル『美女と野獣』感想一覧

主な出演者

ビースト:飯田洋輔、ベル:鳥原ゆきみ、モリース:石波義人、ガストン:野中万寿夫、ルミエール:百々義則、ルフウ:布施陽由、コッグスワース:青羽剛、ミセス・ポット:遠藤珠生、タンス夫人:倉斗絢子、バベット:長寿真世、ムシュー・ダルク:川原信弘、チップ:川良美由紀

以下、ネタバレ含んだ感想になります。

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この時期にきてまたキャストがけっこう変動しました。

石波モリース野中ガストン長寿バベットは本当にお久しぶり。その中でも一番うれしかったのは遠藤ポット夫人が入ってきたことかな。この方のポット夫人、一番好みかもしれないので。このまま楽まで行ってほしいです。

アンサンブルでは安芸さんが入られましたね。彼は細くてひときわ背が高いのですぐに分かります。マグカップダンスの時には隣の人との身長差がかなりあって叩くのが大変そうなのですがw、その凸凹っプリがかえって面白かったりして。
石野さんの絨毯はなかなか頑張ってはいると思うのですが…やっぱりBOGでのバク転が気になって仕方がない(汗)。3度回ってるんですけど、2度目あたりから疲れが見え始め…3度目は必死感が否めない。舞台袖での笑顔がなんだか痛々しく思えることも…(汗)。思わず心の中で"頑張ってーー"と叫んでしまったw。倖田さんはやっぱり個人的にはグリーンのシリーガールズさんだなぁ。いまだにレッドが見慣れないw。でもナプキンになった時の倖田さんの笑顔は可愛いです。

そういえば、この日あるシーンで面白いことが。ルミエールたちが城をベルに案内する場面でコグスワースが拡声器を持って現れるのですが…。「バラックでなければ直すな…なーんてね」っていうところ。
このウケないギャグにベルとルミエールが固まるっていう展開なんですが、「バラックでなければ直すな」のところで客席のお子さんが可愛らしく大笑いされたんですよ(笑)。えっ、あんな小さな子がこの言葉の意味が分かると!?みたいな感じで客席からはそのお子さんの反応に対して大きな笑いが起こっててww。なんかあそこはホンワカした雰囲気になってよかったなぁ。

こんな風に、私もBBのアンサンブルさんをだんだん覚えてまいりました。それだけ通ったということかな(笑)。

新しいプリンシパルキャストも加わったので、今回は少し長めにキャスト感想を。

鳥原ベル

相変わらず肌艶も良くて美人でとても可愛らしいベルです。笑顔が明るいので坂本さんよりも元気なベルっていう風に見えるんだけど、皆から変わり者扱いされて落ち込んだときの表情には以前よりも暗い影が差しているように思えます。明るい笑顔と寂しげな表情の演じ分けがここ最近すごく良いなと感じますね。
最初の頃のビーストに対する毅然とした態度も凛としていていい感じ。特にビーストから夕食に誘われているときの勝気な表情なんかは可愛くて面白かったですw。鳥原さんって本当に表情が豊かで見ていて飽きません。ルミエールやコグスワースをまくときの悪戯っ子なニンマリ顔もツボww。このあたりが坂本さんとかなり違うなぁと思います。

2幕に入ってからのビーストへの接し方も自然でとても良いです。最初に意地の張り合いをするシーンは前回見たときよりもちょっとトーン抑えてたかも。あのくらいのほうが洋輔くんビーストにはちょうどいいかな(笑)。「助けてくれて…ありがとう」のセリフの間も感動的です。それに引っ張られるように洋輔くんビーストが「どういたしまして」と返す感じがとても自然に見えました。
それから図書館シーンもいいですよねぇ。あの読み方を坂本さんがすると完全にお母さんになっちゃうと思うんですがw鳥原さんだと不自然に思えないというか。臨場感ある読み方で、あれならビーストも夢中になっちゃうよなぁなんてw。ただ、あれ以上にはいかないでほしいかも。逆にビーストをバカにしているように見えてしまう危険性もあるので…。

ビーストへの恋心の演技も素敵です。少し気の強い鳥原ベルが優しくて温かい洋輔くんビーストに心許していく様がとてもリアルで感動的でした。

石波モリース

恰幅のある可愛い石波モリース、お久しぶりです!木こりマシーンに乗って登場するとき、なんだかすでに降りる準備をしているかのような乗り方をしていたのがまた可愛かったww。っていうか、あの時のマシンの火の噴き方がいつもより激しく感じてしまったのは気のせいか!?で、この木こりマシンで丸太を・・・っていうシーンの時に小さなトラブルが。石波さん、セットしようとしてるんですがなかなかうまくいかずに音楽だけが先に進んでしまう状況になってしまって(笑)ぎりぎりセーフで丸太を斬る音と合わせてました。そんなギリギリの状況の中でも石波さん、自分のセリフは全部抜かさずに言い切っててww思わず笑いそうになってしまった。

体が大きいので癒し系のくまさんみたいな可愛いモリースの石波さん。娘への愛情も非常に微笑ましくて癒されました。牢屋に閉じ込められているときには寝転んだ姿で出てくるのも可愛いと思えたりw。

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野中ガストン

ここにきてガストンが変わるとは思わなかったのでちょっとビックリ。このまま楽まで行くのかな。田島さんと比べるとと、ほんとに野中ガストンって悪いい奴なんですよね(笑)。登場した時から愛嬌みたいなものが感じられず、ベルはこの人と一緒になっても絶対に幸せになれないと思えてしまうww。田島ガストンは1幕途中まではどこか愛嬌があって親しみやすいと思わせる隙があるのでなおさらかもしれない。

田島さんとの違いが一番顕著だなと思えるのはマグダンスが終わった後、血相を変えたモリースが現れるシーン。ベルが野獣に捕まったと騒ぎまくるモリースに、田島ガストンは最初のうちはその話にちゃんと耳を傾けてるんですよね。ベルが大変だっていう状況を聞いて助けに行こうという気持ちが感じられた。しかしながら野中ガストンはモリースが駆け込んできたときにはかなりベロンベロンに酔っぱらってて全く聞く耳持ちませんw。この様子を見ても野中ガストンはベルのことを飾りとしてしか思っていないのかななんて感じてしまいます。

好みの問題ではあるけど、私は徐々に悪の色を出していくタイプの田島さんのほうが好きかなぁ。野中さんはもうこんな感じでのっけから悪の香りがプンプンしてるのでちょっと苦手です(汗)。

遠藤ポット夫人

お待ちしてました、遠藤さんのポット夫人!!織笠さんもなかなか頑張っていたと思うのですが、どうも母性が伝わってこないんですよね。久しぶりに遠藤さんのお芝居を見て…ポット夫人ってこんなに情の深いキャラだったんだ!と実感してしまいました。もう登場した時から温かいオーラが感じられますし、本当にお城全体のお母さんって雰囲気なんですよ。他の召使たちや、ビーストに対して深い愛情をもって接している。

特にチップに対する母性愛がものすごく泣けますね。いつも穏やかで優しい眼差しを向けているし、人間に戻った時などは涙ながらに息子をしっかり抱きしめてて…思わずその姿に涙が零れてしまったほどです。歌声も深いし、セリフの一つ一つからも感情が伝わってくる。まさに舞台全体のお母さんって感じ。大好きです。

長寿バベット

まさかこの時期に長寿バベットが帰ってくるとは思いませんでした。かなりのお久しぶり。長橋さんと比べるとほっそりしていてハタキっぽいです(笑)。あと、長橋バベットは可愛い系でしたが、長寿バベットはセクシー系。あの色気でルミエールを魅了してるんだなって改めて思ってしまったww。百々ルミとのシーンは今まで以上に大人を感じさせます(笑)。

百々ルミエール青羽コグスワースのコンビも相変わらずいい感じ。マイペースな百々ルミエールに神経質そうな青羽コグスワースが翻弄されていく様は見ていて楽しいです。布施ルフウは野中さんとのコンビだとさらに段取りっぽく見えますねw。動きが今までよりシャキシャキ機械的に動いてるように見えてしまった。倉斗タンス夫人川原ダルク川原チップも安定していてよかったです。

以下、飯田洋輔くんについて。内容はたぶん濃いし長いです(笑)。興味のある方以外はスルーしてください

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