劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2013.01.10 マチネ

contents

いよいよ洋輔くんビーストも佳境に入ってきたような…。ひょっとしたら今週で居なくなってしまうかもしれないという妙な危機感もあったりするので、これはもう、行けるときに行っておこうと思わずチケット買ってしまいました。ちなみに14日も予定してるのですが…w。BBはここまで洋輔くんのビースト見たさに通い続けているのでw、来週以降のキャス変がいよいよ本当に怖くなってきました。
前回見たときに、"洋輔くん、また芝居が変わったかも…!"と漠然とした感動が襲ったんですが、この日観たときもやっぱり"これまでとは違う深みがある…!"と思ってしまった。上手く言葉では言いにくいんですが…。東京楽間近にきたこの時期もなお進化し続ける洋輔くんにホント心から拍手です。
少しシーンごとに振り返ってみたいと思います。ちょい長くなるかも(汗)。

王子からビーストに変わった冒頭シーン。鏡を見て自分の姿を恥じるわけですが、その直後に絶望感でいっぱいの表情となりながらもう一度鏡で自分の姿を哀しそうに見つめるんですよね…。この表現が今まで以上に哀しいなって思えてしまって最初からまた涙してしまったw。
ここ最近、1幕でのビーストの絶望と孤独感がさらに深まったような気がしてなりません。

モリースを脅すシーン、いつも注目してしまう雷からの登場w。約7割の確率で雷の光に移動する姿が見えちゃってたんですが(笑)この日は上手いこと光をかいくぐってモリースの上に登場!前回も光に姿をさらさずに移動できていたし、コツを掴んできたのかな?そんな些細な事でもなんだか嬉しくなってしまう私です(笑)。
モリースに顔を見られた瞬間怖がられるわけですが、「醜い顔だろう!」って顔をそむけるときにも深い悲しみと絶望感が伝わります。最後に吼えるところもヤケになってるなって感じるし。吠え顔もめっちゃ頑張って怖い顔してます。

ベルとの初対面、「できることはないと言ったろう!」と言った後にベルが人質になることを宣言するわけですが…その時の「何と言った!?」の言い方がもう、毎回萌えます(笑)。ビーストのドッキリ感が伝わってきて可愛い。さらにそのあとの「よおぉぉっし!!」って、あそこもホント萌えるww。単純で可愛いやつだなぁとなんだかこの一連の時にはいつも顔が思わずニンマリして癒されてしまう私です(コラ 笑)。

でも、ベルに手を差し出して拒絶された時の「…!!」となってしまう時の表情はひたすら切ないです…。上がっていたテンションが一気に突き落とされたような感じで自分の手を哀しげに見つめながら心を閉ざしてしまう。ベルを思わず締め付けてしまった後にハッとしたときにも心の中のイライラ感が抜けなくて、最後にベルから扉を激しく絞められたことでさらにその感情が爆発。この日はかなり最後までやり場のない怒りを表現してました。

スポンサーリンク

夕食に降りてこないと騒ぎ出すくだり。ルミエールがいとも簡単に魔法が解けると説明するとき、「パッと魔法が解けます」って言う時に洋輔くんビースト、一瞬「そうかも!!」みたいな希望を抱いたような表情したんですよね。でもそこからすぐに「そんなわけないじゃん」みたいな感じで後ろを向いて自分の姿と向き合い凹んでしまう。この一連の感情表現がもう切なくて…可愛いんだけど何だか涙してしまったよ。

ポット夫人たちから「癇癪を起さないこと!」と言われたあとに怒りを我慢してコグスワースに迫るシーンは感情表現がものすごくリアルで繊細です。昨年の秋くらいからグッとこのシーン表現が細かくなりましたよね。怒りのまま迫ろうとする気持ちを決死の想いで飲み込んでいる、あの涙ぐましい努力が見ている者を応援したくなる気持ちに駆り立てる。ここのお芝居もものすごく進化したなぁと思います。

ベルに食って掛かるシーンも最高に可愛いです。特に「なんて馬鹿な事」と呆れられた直後の反応が最高!あまりに予想外な言葉が返ってきたので表情固まっちゃうしww。この時点で完全にベルに負けてるビーストの姿が可愛くて仕方ありません(笑)。あと「失礼よっ」の真似っこ。この日の鳥原さんの言い方がまるで洋輔くんの反応を楽しもうとするかのような感じだったのでwwそれに応えるような「失礼よ」の言い方してた(笑)。あれは思い切り吹いたぞ!

そのあとも地団太踏んだり感情逆なでされたり散々な目に遭うビーストですが、その時々の洋輔くんの表現一つ一つが本当にすごく魅力的で笑いながらもなんだか自然に涙ぐんでしまう。最後に怒りを必死に抑えながら「よろしくお願いします」って言う時も、ベルの気を惹こうと必死になってるんだなっていうのが痛いほど伝わってきて泣けちゃうんですよね。もう本当に一生懸命だから。
自室に戻った時の反応、前回は暗闇の中でもバンバン自分の膝を叩いて動揺していたのですが、今回は何だか呆然としているような雰囲気でした。もう本当にどうしたらいいか分からなくて混乱してる、それに追い打ち掛けるようなベルの言葉。それを知った時、ヘナヘナと椅子に座りこんでしまう姿が哀しくてまた泣けます(涙)。自分自身の過ちに気付いて「誰か教えてほしい」と歌う姿は切なくてたまりません。

ベルへの食事を作ってきたときの表情はまた可愛いw。「これを食べてくれるかな」って言った時のちょっと嬉しそうな顔なんか超癒されますよ(笑)。だからこそのベルの「彼さえいなければ」に対する絶望感がハンパない。
この悲しみの気持ちのままベルが西の塔に入ってしまう現場に居合わせるわけですから、そりゃ冷静でいられないよなと。だけど袖を破いてしまった時に初めて我に返る。去ってしまったベルの背中をどうすることもできずに見送った後の「すまない…悪かった…」の言い方が…もう、涙なしには聞けず(涙)。哀しみの沼にズブズブと入り込んでいくかのような…そこからどんどん自分を追い込んじゃって見ていて涙が止まらなくなったよ。

さらに、「愛せぬならば」の歌い方が今までよりもさらに孤独感が滲み出てて聞いていて胸締め付けられるような気持にさせられた。歌い方また少し変わったかも。哀しみと絶望感が言葉の端々から痛いほど感じられて…ストレートプレイ見ているようだった。歌というよりも、お芝居。ちゃんとした芝居としてのドラマがそこに存在してた。いやぁ・・・洋輔くん、本当に素晴らしい役者だよってなんか感無量になってしまった。
最後の歌い上げ、ここ最近の中では一番伸びたほうかも。あの素晴らしい声量と伸びのある声、そこに込められたベルへの想い。十分すぎるほど客席まで届いていたと思います。

スポンサーリンク

オオカミに襲われているベルを助けに入るシーン、必死に「ベルッ」と叫びながら手を差し出すシーンは何度見ても泣ける…。ただただベルを助けたくて、その一生懸命な気持ちが真っ直ぐに伝わります。だからこそ、ベルにもそれが届いたんだろうなと腑に落ちる。

手当をしてもらってる時の最初の痛がり方は毎度可愛いんですが(笑)この日はちょっとアレンジ変えてたかも!?素直になって「ありがとう」と言ってくれたベルを少し驚いたように見つめながらおそるおそる「どういたしまして」と返す言い方も実に自然で可愛い洋輔くんビースト。もうずっとそんな風にベルに接したかったんだろうなって思える。ベルの鼻にチョンと布を当てた後の笑顔がまた超絶可愛い(笑)。抑えようにも抑えられない喜びの感情がものすごく伝わります。スープ飲もうとしてる時のチップへの笑顔もめっちゃ優しくて癒される。

図書館へ案内する時の洋輔くんビーストのドキドキとワクワク感、ホントになんであんなに泣けるんだろうってくらいこみ上げてきてしまう。ずっとこんな風にベルと接したかったんだよねって2幕になるとそう感じることが多いからなんだろうな。1幕のあの繊細な下地の芝居があるからこそ、2幕泣けるんですよ…。

鳥原ベルの本の読み方が臨場感たっぷりなので、洋輔くんビーストののめり込み方も坂本ベルの時よりも前のめりになってます(笑)。そのあまりののめり込みっぷりにベルが笑うんですが、この日はけっこう長めに笑い合ってた気がするwww。でもあの笑っているときの洋輔くんビースト、すごい少年ぽいというか…人間っぽいんですよね。ベルと接することで人間らしさが戻っていく様が伝わります。ベルが孤独を分かち合ってくれれたことに感動し、自分の手を重ねるシーンも涙涙…。ホントになんて温かい優しい笑みを見せてくれんだよ、洋輔くん!あの表情見るだけで涙出てしまうよ。

本を読み終わって渡された後、それを宝物を抱えるように大事に胸に抱こうとする洋輔くんビーストの姿も感動的です。そして夕食への誘い。「夕食!?僕と…君と!?」っていう言い方がまた!!!体中に感動が駆け巡っている様子が非常にリアル。この上なく幸せで嬉しくて思わずガッツポーズするあの姿が本当に少年のように無邪気で可愛くて…そんな姿見るだけで涙が止まらなくなる私w。

うじうじ悩んだ末にルミエールたちに励まされてドレスアップしたベルのもとへ行くシーン、ここは本当に無条件で涙が出ます。夢にまで見たベルとの食事。彼女をエスコートする姿が本当に温かくて優しくて感動的でさらに涙が溢れてしまう。あの雰囲気はたぶん、洋輔くんならではのものだと思う。ベルにどう接していいか自己嫌悪になっちゃう姿もホントに愛らしくてたまらない。

ダンスをしながら、徐々にベルと気持ちを通い合わせていく。踊っているときの穏やかで幸せそうな表情にもうボロ泣き。あれは思い出すだけでもこみ上げるほど私の心に沁みます。さらに遠藤ポット夫人の歌声がそんな二人を包み込むような優しさに満ち溢れてて…もう最高に幸せなシーンでしたね(涙)。

スポンサーリンク

ベルに告白しようとする時、前回見たときよりもものすごく緊張してる様が伝わってきました。「僕と一緒で…幸せ…かい…?」ってもう、心臓が口から飛び出しそうな言い方してたよ。それだからこそ、「とっても」って答えが返ってきたときに心からの安堵で喜びが体中に駆け巡って動けなくなっちゃう気持ちがよく分かる。あそこの感情表現も繊細ですごく良いですよね。

ベルが鏡を渡されモリースの姿を見る時、洋輔くんビーストもすごい優しい笑顔で一緒に見ようとしてる。でもその直後にモリースのピンチが映し出されてベルが動揺しまくるわけですが、その後ろで自分の本当の気持ちを必死に抑え込もうとグッと堪え、その時に一番ベストだと思える言葉を言うべきだと立ち上がる洋輔くんビースト。あの短い時間の間に、本当にビーストの中に起こっていいる心の中のドラマがすごい感じられた!それだけでもう大感動。

「彼のもとへ行きなさい」と伝えるわけですが、心の中では行ってほしくないという気持ちがものすごく渦巻いてて…葛藤している様が痛いほど分かる。ただただベルのために…そんなビーストの哀しく優しい決意が泣けて泣けて仕方なかった(涙)。それだけにリプライズはもう切なくて切なくてボロ泣きです…。

ここまでベルへの熱い気持ちを繊細に表現してきた洋輔くんビースト、だからこそあの変身シーンは涙が止まらんのです。この日は変わった時に少ないながらも拍手が起こりました。洋輔くんビーストが王子になった時に拍手が起こる率って極めて少なかったのでなんだかちょっと嬉しい。

ベルを抱きしめているときの何とも幸せそうな笑顔、人間に戻った召使たちに優しい声をかけて抱きしめる時の笑顔・・・すべて泣けます!!!ラストシーンで本当に幸せそうな笑顔を浮かべている洋輔くんビースト。彼の笑顔は私の心を幸福感で満たしてくれます。そしてなぜか、感情がこみ上げてきて涙が溢れて仕方ないです。洋輔くんの温かさが伝わるからなのかな。カテコでの笑顔見てもこの日は最後まで涙が止まらなかった。

やっぱり最後が近いという感覚も手伝ってか私の涙の雨量も上がってきた気がする(さらにかいっ w)。見れば見るほどハマっていく洋輔くんのビースト。いつまで会えるのかな…。

error: Content is protected !!