5年ぶりに再演されたミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』大阪公演を観に大阪まで遠征してきました。
『ダンスオブ〜』(以下TDV)は初演から観てきた大大大好きな作品で、公演が決まるたびウキウキしながらチケットを入手してきました。ところが…今年のチケット戦線は例年にない厳しさでビックリ(特に東京)!!今までこんなに抽選弾かれたことなかったよ!??こんなに取りづらい演目ではなかったはずなんですが(苦笑)。
優くん伯爵誕生が影響したからなのか、有名アイドルグループ所属の役者さんがいたからなのか…?いずれにしても今後は今まで以上に気合入れないと取れない演目になったのかもしれないなと思った。
結局東京公演はすべて落選(一つだけ先行で3階席をもぎ取ったのの、勘違いで流してしまうという痛恨のミスをやらかしました 苦笑)。
それでもどうしても諦めきれず、勝手知ったる大阪をチャレンジ。最後の最後に申し込んだところがギリギリ引っかかって確保できた次第です。まぢ、こんな取れないなんて最初は想像もしてなかった(汗)。
ちなみに、エントリーに出していた日程が予想外の組み合わせで当選したため…大阪に中期(3泊)滞在しての観劇となりましたw。そこまでしても観たかったTDV!!内容に関して賛否あるのは知ってるんですけど、私はどうにもこうにも好きでたまらない(笑)。この作品見るとどうしようもなく血が騒ぐのですw。
「ダンス・オブ・ヴァンパイア」感想一覧
以下、ネタバレ含んだ感想です。
2025年7月4日ソワレ公演 in 梅田芸術劇場(大阪・梅田)
概要・あらすじ・上演時間
※概要とあらすじは2019年感想記事を参照↓
日本初演:東京・帝国劇場(2006年7月)
2025年公演:5月10日初日(東京・池袋)~7月30日大千穐楽(福岡・博多)
上演時間は休憩時間含めて約185分(3時間5分)。カーテンコールはこれに含みません。
内訳は、第1幕70分(1時間10分)、休憩30分、第2幕85分(1時間25分)。
主なキャスト
- クロロック伯爵:城田優
- アブロンシウス教授:武田真治
- サラ:中村麗乃
- アルフレート:太田基裕
- シャガール:芋洗坂係長
- レベッカ:明星真由美
- マグダ:青野紗穂
- ヘルベルト:ジュリアン
- クコール:駒田一
- 伯爵の化身:加賀谷一肇
ヴァンパイア・シンガー
川島大典、岡施孜、桜雪陽子、坂口杏奈
ヴァンパイア・ダンサー
吉﨑裕哉、酒井航、渡辺謙典、水島渓、渡邉春菜、小石川茉莉愛、藤田実里、堂雪絵、畠中ひかり
アンサンブル
さけもとあきら、麻田キョウヤ、伊藤俊彦、森山大輔、天野翔太、川口大地、折井理子、千葉由香莉、小林風花、今野晶乃、宮内裕衣、森下結音
スウィング
佐渡海斗、髙田実那
全体・キャスト感想
全体感想
最後に見たのはコロナ禍直前の2020年1月大阪。あれから約5年半…!!待ちに待ちすぎた〜〜!!あのオーバーチュアが鳴った瞬間から”これだよ!!これっっ!!!”的な心の中の盛り上がりがめちゃめちゃすごくて、おそらくすべてが終わったあとの私の体温は数度上がってたかもしれない(興奮しすぎて半分放心状態だったww)。血湧き肉躍るというのはまさにこのこと。自分がいかにこの作品が大好きかということを再確認させられました。
宣材ポスターは毎回ちょっとホラーな感じのものが多いのですが、蓋を開けてみれば8割くらいはギャグ漫画的なコメディ作品。原作にもけっこう忠実とのことなのですが(原作未読につきそのあたりはよくわかりません 汗)、1幕も2幕も笑えるシーンがとても多く恐怖を感じるような場面はほぼないかなと思います(個人的には、ですが)。
ストーリーはヴァンパイア研究の第一人者であるアブロンシウス教授とその助手(本人曰く優秀ながついているw)アルフレートが、紆余曲折の末にヴァンパイアのクロロック伯爵の城を探り当て対決すると・・・至ってシンプル。教授とアルフレートのドタバタ劇を中心として進んでいくので、おバカなコメディといった印象が強い。深堀りしていくとちょっと考えさせられるテーマも隠れているのですが、基本的には何も考えずに笑いの渦に身を任せながら見るのがこの作品の楽しみ方なんじゃないかなと思います。
私個人としては、どちらかというとストーリー性のあるちょっとシリアスで重厚なミュージカル作品を好みとしているので、TDVはどちらかというとその分野とはちょっと違う。ではなぜ初演から熱狂的にこの作品に惹きつけられているのか…。
その一番大きな要素となっているのが、ジム・スタインマンさんによる魅惑のロック音楽の数々です。何処かで聴いたことのあるスタインマンさんのヒット曲がいくつか組み込まれているんですよね。フィナーレの楽曲は映画『ストリート・オブ・ファイヤー』のテーマ曲。日本では1980年代にヒットした大映ドラマ「ヤヌスの鏡」の主題歌(今夜はエンジェル)としてカバーされているのですが、当時私このドラマをめっちゃ夢中で見てたんですよww。それ故あの旋律が聴こえるたびにめちゃめちゃ血が騒ぐ。この感覚が忘れられなくてTDVに囚われてしまっていると言っても過言ではないかもしれない。
ただ・・・今回パンフレットでジム・スタインマンさんが2021年にお亡くなりになったことを知り大きなショックを受けました…。まだ70代前半という若さ。本当に本当に残念です。今回の日本公演の成功も見届けてほしかったなと。心が沸き立つような素晴らしい楽曲をこの世に残してくださり、本当にありがとうございました。
演出は基本的には初演からあまり大きく変わったところはありませんが、前回公演からセットがとても豪華になりました。ただ、あれからもう5年以上の時が経っているためかところどころ忘れていてまだ見慣れていない感はあったかもw。
特に、シャガールの宿屋が最初3階建てとして登場するのはビビります(話が進んでいくと1階部分が奈落に沈んで2階建てになる)w。旧演出のときには少し高くした台の上に平面上にマグダの部屋、サラの部屋、客間、シャガール夫婦の部屋といった感じに横並びになってたので。新演出で立体になったことでリアルに見えるようになった。ただ、マグダとシャガール夫婦の部屋は最上階の屋根裏部屋みたいな感じになってるのでめちゃめちゃ狭いwww。そこで細かいギャグ展開やらなきゃならなくなったから、以前よりも小さくまとまってしまったなぁと思わなくはないかな。
2幕で教授とアルフレートがクロロック伯爵親子に杭を打つため部屋を探しに行く場面、旧演出では階段の昇り降りが多かったのですが新演出になってからは”手動で動くセット(おそらくヴァンパイアダンサーさんたちが動かしてる)”が登場したため舞台の平面を歩くシーンが多くなった。私的には未だに階段を必死に昇り降りしてる二人の姿が焼き付いているので、まだちょっと見慣れない部分はあるかな(汗)。
アドリブっぽいやり取りも実に小気味良く、大阪ならではの笑いどころもあったりしてw。もっくんアルフが「最高やぁん」って言ったあと、芋洗いシャガールが「あいつ絶対関西人じゃないな」とツッコミ入れたのめっちゃ笑ったww。ちなみに私は「やぁん」って聞いてポケモンのヤドンちゃんのことしか過ぎらなかったよwww。
以下、特に血湧き肉躍ったシーンやグッと来たシーンについて少し振り返り
ニンニク
シャガール夫妻、マグダ、アンサンブルさん達による超盛り上がる序盤のナンバー。「ガーリック!ガーリック!!」の歌を聞くたびに”キタコレー!!!”と私のテンションぶち上がり(笑)。もう体があのナンバーの高揚感をしっかり覚えてしまってる。大阪公演では最初から手拍子が沸き起こるのですが、ここのナンバーはちょっと合わせるのが難しいので私は心のなかで”ガーリック、ガーリック”と合唱しながら盛り上がってましたww。
教授とアルフレートがコチコチ状態で宿に運び込まれてくるシーンではシャガールが「ようこそこの町一番の宿屋へ」みたいなフレーズを歌う。これを聞くとつい先日まで公演されてたレミゼのテナルディエが過ってしまう(笑)。
きれいな娘を持ったなら〜初めてだから
アルフレートとサラの初めての出会いの場面。ここでなんとトラブルが(汗)。この場面はけっこう二人のデュエットでハーモニーを奏でるシーンが多いんですよね。ところがサラ役の麗乃さんの歌声がいつまでたっても聞こえてこず、アルフ役のもっくんの声のみが響いてくる状況に(アルフだけのパートをこの日初めてはっきり聴いた 汗)。シャガール、教授も加わっての4重唱の時もサラのパートがいつまでたっても聴こえてこなくて…。まさか喉の不調で途中で幕が下りてしまうなんてことはないよな!?とハラハラしてしまってほとんど内容が入ってきませんでした(汗汗)。
ただ、麗乃さんはトラブル中も表情豊かにちゃんと口が動いてたしお芝居も続けてて立派でした。
このあともしばらくサラの声は聞こえてこず(後方席だったのでたまにうすーく生声が聞こえてくる程度)。マイクどうにかならないかとドキドキしながら見守っていた私(汗)。
このあと♪あんたは素敵♪のナンバーのところでようやく声が聞こえてくるようになって一安心。麗乃さんの声もよく響いてきて心底ホッとしました。
こういうトラブルの時も役者さんたちはお客さんに動揺を見せずしっかりお芝居して乗り切るんですから・・・やっぱりプロってすごいなと思います。指揮者の塩田さんは最初サラの声が聞こえてこなかったときに一瞬だけ「!?」となっていたように見えたのですがw、そのあとは通常運転のノリノリ塩タクターでした。
でも今回のトラブルはけっこう客席にいる身としてはドキドキもので内容も頭に入りづらいほど気になってしまうので、今後はあまり起こってほしくないです。
すべて順調~人類のために
ここのナンバーも大好き。一番の見所といえば教授の早口。今回初めて武田真治さんで聞きましたが、実に表情豊かにテンポよくエキセントリックな雰囲気がめちゃめちゃ面白かったです。滑舌も禅さんに負けてなかったと思います。
♪人類のために♪のあとのミニカーテンコールは旧演出の時よりも短くなった印象かな(ミスサイゴンのコールガールみたいな女性陣も出てくるようになったしねw)。教授とアルフたちは別々に挨拶することになってて、アルフたちになると急に照明が暗くなってもっくんアルフが「あ、消えちゃった」って残念がってたの可愛かったwww。
お前を招待しよう
サラがお風呂インしてるときに突然クロロック伯爵が現れるシーンは未だにクレーンでグワッと現れる旧演出のほうが馴染みがあるので、ちょっとビックリ度は薄まったかなと思います。ただ、優くんクロロック伯爵があまりにもセクスィーすぎてその迫力だけで圧倒されてしまった。
このシーンでぶち上がるのは、伯爵がサラに向かって「それで満足か!?」と迫るイケイケロック旋律。あれ2幕後半にもガッツリ出てくるのですが(こことリンクしてるんだと思う)、めっちゃかっこいいんですよ!!今年もしっかり痺れました!!
外は自由
真夜中、アルフレートをなんとか追いやったサラが真っ赤なブーツを身につけ喜びのダンスを始める。ここでヴァンパイアダンサーズが登場するわけですが、化身への入れ替わりの演出は実に見事。初演の頃は遠くの席からの観劇が多かったので、サラ本人がすごいダンスを披露してるのだと信じてしまっていたっけw。
ここの伯爵の化身とサラの化身、ダンサーズの華麗かつキレッキレの踊りがもう最高すぎて私の熱量がめっちゃぶち上がりっw!!さらに音楽がほんっとにカッコいいんですよ!!!久しぶりにこのシーン見たけど、もう、鳥肌が立ちまくりで大変なことになってましたw。
クロロック城に到着
TDVは全体的に1階席への客席降り演出が比較的多いのですが、二人がお城に近づいたシーンではヴァンパイアさんたちが3階席にまで現れてました。キャストの人は大変だけど、こういう演出は嬉しいですよね。
客席降りに関しては色々意見もあって。1階席だけの特権と思われてしまう節もあり2階席以上だとちょっと置いてけぼり食らったような気持ちになるという事も聞いたことがあります。これに関しては私も同意でして。2階席3階席への配慮ある演出っていうのももう少し考えてもいいかもと思う節も。ただ初演から客席降りに関してはほぼ演出変えてないんでそのあたり難しいところかもしれない。
ACT-1フィナーレ
クロロック伯爵がアルフレートを引き止めてスポンジを渡す場面。ここで伯爵はアルフを誘惑しまくるのですが、ここの盛り上げ方がまた鳥肌級にすごいのです!!!優くんはひたすらセクシーにグイグイ迫る感じ。そこからのラストの「自由をその手に!!!」のロングトーンはまさに狂気性を感じさせるような迫力でめっちゃ震えた!!!
夜を感じろ
キタコレーーーーーーっっ!!!!!と私のテンションが最高潮にぶち上がるのが♪夜を感じろ♪のシーンです。もうねぇ、血が逆流するというか、鳥肌の立ち方が半端ないんですよ!めっちゃカッコいいっっ!!!!TDVを見に行く一番の私のモチベーションになってるのがこの場面だと言っても過言ではない。
人って本当に心の底からカッコよさに圧倒されると涙が出るんだなと(5年前のトークのときに駒田さんも泣くって言ってたし、ほかキャストも舞台袖に釘付けになってるって言ってたっけ)。
前回公演の時も泣いたけど、今回も鳥肌と同時に涙がボロボロこぼれてきましたよ。超ロックな歌も、超キレッキレなダンスも、すべてが最高で本当にいいものを魅させていただきました。
霊廟
ここはほぼ全部がコメディですww。武田教授ともっくんアルフのやり取りがとにかく可愛くて面白くてたくさん笑っちゃったよ。個人的には下に降りていこうとした教授が失敗してしまってアルフが助けようとする場面が面白かったなぁ。
アルフは先に下に降りてるので壁下から教授の足に向かって必死にジャンプすることになるのですが、右側から飛ぶのと左側から飛ぶのとでは高さが違ってて(笑)。「あれ、なんでこっちから飛ぶと届かないんだろう?」とトボけるもっくんアルフに対し、武田教授が「お前が私を助ける気がないからだ」ときついツッコミしてたのめっちゃ吹いたwww。
ちなみに、もっくんアルフが芋洗いシャガールに「あいつ絶対関西の人間じゃないな」とツッコまれたのがこのシーンです(←ふたりがハケたあとに飛び出したアドリブセリフと思われます 笑)。
サラへ
お城でお風呂を楽しんでいるサラをやっと見つけたアルフレートですが、当の本人はもうアルフへの興味を完全に失っていて塩対応。そんな彼女の態度にすっかり落ち込んでしまったアルフが、それでも彼女が大好きという気持ちを込めて歌うナンバー。
ここは壮大なバラードなのですが、やっぱり何度聴いてもグッときますねぇ。アルフの完全な空回りってわかるんだけど、それでも彼女への真剣な思いが伝わってきて胸打たれるものがあります。もっくん、最後の歌い上げも実に見事でした。
恋をしているのなら〜ワルツ
伯爵の息子のヘルベルトが本領発揮するこの場面も大好き。ここは初演からしばらく吉野圭吾さんがヘルちゃんを演じてきてかなりコミカルに進化していった印象が強いです。最後の頃はもうアドリブか指示通りなのかの境目がわからないくらいハッチャケてて爆笑しまくった記憶がww。
ただ、吉野さんが卒業されてから少し落ち着いたシーンになったかな(馬場くんのときには何も使い所がないラケットが置かれてて笑ったけどww)。ヘルベルトの妖しい異常さがより前面に出るようになりました。
それにしても、ジュリアンくんのお御足の美しさったらなかったねぇ…w。あのおパンツをちゃんと履きこなしちゃうのがすごい(笑)。
永遠
客席降り演出の楽しさが一番出るのがこのシーン。私は今回運よく通路席だったのでヴァンパイアさんが4−5人すぐ脇を駆け抜けていって迫力満点でした。ある人はけっこうお客さんを脅しにかかっていったりしてww。以前それに関して”指で十字架作ったら苦しんで逃げてった”みたいなレポートも見かけたことがあるので一度やってみたかったのですがww、今回は誰にも襲われず指十字する隙がありませんでした(笑)。
あと、永遠のナンバーの旋律。最初の公演のときに”水戸黄門OPテーマのリズムみたい”ってことで大いに話題になったのを思い出します。それ以来、ヴァンパイアさんたちが棺桶から出てきたあと、みなさんが漫遊の旅に出るための準備運動してる的な妄想が芽生えるようになってしまったwww。キレッキレのダンスにクワぁっと迫るような迫力が最高のシーンなんですけどね。
抑えがたい欲望
優くんの歌い方は、声の出し方や芝居も含めて祐一郎さんとはかなり雰囲気が違うなぁという印象。優くん伯爵は過去のトラウマの出来事を一つ一つ丁寧に思い出していって「なぜ自分は永遠にこんな苦しい思いをし続けなければならないのか」ともがき苦しんでる感じ。とにかくめっちゃ切ない!!最後の方はまるで自分の運命を呪うかのような怒りにも似た感情を歌にぶつけていて、その内面の痛みが物凄くリアルに伝わってきました。本当に素晴らしかったです。
そしてもう一人、伯爵の化身を演じている加賀谷さんのダンスも見逃せません。優くんクロロックの心を抉り出したかのような壮絶な雰囲気を漂わせていて、ものすごい心鷲掴みにされました。
かつてこの場面はけっこうダンサーさんの自由に任せて演じさせてるという話を聞いたことがあるのですが、加賀谷さんはクロロックと距離が近い印象でしたね。最後のアクロバットはたぶん共通かなと思うのですが、あれは何度見ても震えます(色々な意味で)!!
あと、指揮者の塩田さんの伯爵への感情移入とも取れるようなタクトも印象深かったですねぇ。客席少し後方からだと指揮者の動きもけっこう見えるのですが、シオタクターがまるでクロロック伯爵の化身になったかのように見える瞬間が何度もありました。それくらい、優くんの伯爵が鬼気迫っていたということかなと。
舞踏の間
舞踏会直前、伯爵が集まったヴァンパイアたちに問いかけるシーン。ここも私のテンションぶち上がりますww。1幕で伯爵がサラを誘惑したときと同じ旋律が出てくるのですが、ここではそれをさらにドラマチックに盛り上げた形で登場するので堪りませんっっ!!!
「それで満足か!?」
「満足なはずがない」「満足は程遠い」
ここの伯爵とヴァンパイアの掛け合いがヤバいほどカッコいいのですっ!!今回も本当に最高すぎた。それから、優くんクロロックの階段上での気だるい色気は鳥肌立つほど美しい!!!まるで美しい絵画のようで本当に衝衝撃的でした。
そういえば、伯爵がサラの首に噛みつく場面での牙は付けないことになったんですかね?優くんはそのままの歯でいっちゃってましたw。まぁ、彼のクロロックは牙がなくても十分吸血鬼な雰囲気バリバリなんでほとんど気にならなかったんですけどw。
教授が襲ってきたヴァンパイアたちに対抗するためロウソク台を十字架に見立てる場面は優くんの鬼気迫る怒りのパワーがめっちゃすごくて背筋冷たくなった!!あんな勢いで「早く追え!!!」命令されたら、そりゃクコールも従わざるを得ないよなという説得力がすごい。
でもこのあとのクコちゃんの末路は何度見ても悲しくなってしまう。これは駒田さんが初演から大切に積み上げてきたキャラクターあってこそだなと思います。TDV唯一の泣ける場面かもしれない。
フィナーレ
アルフレートとサラの顛末のあと、二人と教授が客席下手の通路を駆け抜けていく演出は変わっていません。前回公演のときは教授のハイタッチ去りがなくなっていたけれど、今公演からまた復活した感じでしたね。かつて初演の頃は私もその席を狙ってチケット買ったっけなぁと懐かしく思い出しましたw(今では座席を選ぶことは愚かチケットを取ることすら難しくなったけど 苦笑)。
そしてフィナーレ!!!ヤヌスの鏡の主題歌「今夜はエンジェル」に夢中になった世代の私からすると(←あくまでも個人的意見ですのであしからずw)、このラストは本当に堪りませんっっ!!血湧き肉躍るとはまさにこのこと!!!特に中盤からラストへの盛り上げっぷりは実に見事すぎて、ここも私は気がついたときにはもう泣いてる状態ですw。あの興奮は本当に一言では語れない。生きててよかった…もうこの言葉がすべて。
長くなりすぎたので(汗)クコール劇場大阪初日の様子やキャストの感想、カテコについては次のページにて。