劇団四季ミュージカル『ウィキッド』2013.08.22マチネ

四季劇場海に帰ってきたミュージカル『ウィキッド』を観に行ってきました。ウィキッドを見るのは約3年ぶり…大阪遠征した時以来になりますかね。本当にお久しぶり、お帰りなさい、といった感じで懐かしかったです。

考えてみれば…劇団四季の作品を観に行くのも本当に久しぶりだったりする。前回最後に観たのが6月の「オペラ座の怪人」だったから…約2か月ぶりになるのか。そのせいかもしれないけど、久々に四季を見るとあの発声法に改めて違和感を覚えてしまうんですよね(苦笑)。言葉をハッキリ言おうとしているが故にセリフ回しが機械的に聞こえてしまうことが何度か…。少しすると耳慣れてはくるんですけど(ミュージカルだから歌が入るのが救いかな)、四季観劇にブランクがあるとやっぱりすごく気になります。
他の舞台だとスラスラと自然にセリフを発しているので(聞き取りやすいし)、なんかちょっと、最初は物語に入り込めなかった。まぁ、これは今に始まったことじゃないので仕方ないんですけどね。
最近四季は個人的に贔屓の役者さんが出ていないと行かないことが多くなった故に足が遠くなったわけですが(苦笑)、『ウィキッド』は作品的にストーリーも音楽も好きだったので先行前売りの時に購入しました。

そしたらなんと、たまたまではありますが、数年前かなーり熱く応援してた渡辺正さんの四季復帰週に当たりまして(笑)。8月いっぱいは佐野さんがオズ陛下を演じるものだとばかり思っていたので正直ビックリしました。まさかまさか、こんなタイミングで再会できるとはw。というわけで、それを狙って取った日ではないのです(笑)。

団体さんが少し入っていたようですが、まだ幕が開けて日が経っていないこともありほぼ満席状態。初めて『ウィキッド』を見るというお客さんもかなり多かったように思います。この順調な客入りが果たしてどこまで続くか…。ウィキッドは好きな作品でもあるのでもう少し時間を置いてもう1回観に行きたいのですが、できるだけ長く上演していてほしいものです。

主なキャスト

グリンダ:苫田亜沙子、エルファバ:雅原慶、ネッサローズ:保城早耶香、マダム・モリブル:中野今日子、フィエロ:飯村和也、ボック:伊東綾祐、ディラモンド教授:斎藤譲、オズの魔法使い:渡辺正

以下、ネタバレを含む感想になります。

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大きなドラゴンがワッサワッサと羽を広げ動き出すオープニングがとても懐かしかった『ウィキッド』。あれ、両端からスタッフさんが手動で操作してるんですよね。改めてすごいなぁと思っちゃった。他にも、舞台全体を彩る照明の数々やテンポのいい転換、そして音楽と…本当にどこをとってもすごく魅力的なミュージカル

個人的にイギリス産ミュージカルのほうが好みではあるんですが、アメリカ産の『ウィキッド』は個人的にものすごく好きな作品です。歌とダンスのバランスもいいし、切ない大人のラブストーリーとしても楽しめる。ショー的な要素が少ないのがハマった要因のひとつかもしれません。久々に聞いたけど、ほんとに、特に、音楽が最高!!厚みがあるしドラマチックだし、聞いていて胸躍るような感じ。特に1幕ラストの「Defying Gravity」は圧巻で衝撃的な印象を与えてくれます。これを聞きに行くだけでもお金払う価値があると思いますよ。

この作品は「オズの魔法使い」のプロローグを描いたもの。なぜ"悪い魔女""善い魔女"が生まれたのかを中心にドラマチックに展開します。のっけから「誰にも愛されることなく、一人死んでいった」って歌詞から始まるのも衝撃的で切ない。「オズの魔法使い」では"悪い魔女"はドロシーに退治されることになってますから、その後日談からスタートする感じです。「死んだぞ、ウィキッド」って群衆が歌い踊るんですけど、それを見るとなんだかすごくやるせない気持ちにさせられます。これはたぶん、過去に何度もこの作品見てるからこその感情だろうなと。ちなみに、東京初演の時に初めてこの冒頭シーンを見たときには直前に知った小林克人さんのことが重なってしまって「一人死んでいった」という歌詞を聞くのが辛くて何度も泣いたんですよね…。ふとその当時のことを思い出しました。

で、"善い魔女"はかつて"悪い魔女"と親友だったということを切り出され、"善い魔女"は"悪い魔女"との交流の日々を回想する。私はこの"善い魔女"グリンダと"悪い魔女"エルファバが衝突しながらも徐々に距離を縮めていくシーンがすごく好きです。時にコミカルに、時に繊細に二人が心を許していく過程が描かれているなぁと。その核があるからこそ、2幕はとても切なくなるんですよね。

グリンダとエルファバがダンスホールで距離を縮めるエピソードも好きです。特にグリンダがエルファバのダンスを真似するシーンはコミカルだけどとても温かい。苫田グリンダのリアクションが前見たときよりもオーバーアクションっぽくなっているので客席からの笑いもかなり大きかった。
さらに客席の反応がすごく盛り上がるのが「ポピュラー」でグリンダがエルファバを改造しようと奮闘するシーン。以前見た苫田グリンダはちょっとおとなしいイメージだったんですけど、今回はかなり動きを増やしたり大きくしたりして演じてるのでかなりドッカンドッカン受けてましたww。ここで面白いのはグリンダとエルファバの温度差。テンション上げ上げなグリンダに対し、今ひとつ乗り切れてないエルファバ。この何とも言えない凸凹感がなぜか二人の距離を縮めているように思えて面白くも良いシーンだなって改めて思いました。

この作品のもう一つの見どころがエルファバとフィエロ、そしてグリンダとの微妙な三角関係。不良王子ながらもどこか自分の生き方に疑問を抱き続けてるフィエロにエルファバは次第に恋心を抱くようになり、フィエロもそんな彼女にどうしようもなく惹かれていく。しかし、グリンダもフィエロのことを愛してしまい・・・中盤くらいまではエルファバは自分の気持ちを押し殺してグリンダに華を持たせます。この時のエルファバとフィエロの距離感がとても切ないんですよね。
そんな彼女が、2幕で追い詰められた状況の時に自分を解放しフィエロと気持ちが結ばれる。例えグリンダを裏切ってしまったとしてもフィエロもエルファバも自分の熱い恋心を止めることができない。二人が歌う「As Long As You Are Mine」は情熱的で目でも耳でも感動します。そんな二人に一時は嫉妬するグリンダですが、フィエロが捕らわれの身になった時に「ただ、彼女を愛してるだけなのよ」と許すんですよね。このセリフが私は一番胸に響くし泣けます。

切ないといえば、ボックとネッサローズの関係も非常に複雑で悲しいです。ボックはもともとグリンダのことが大好きだったのに、彼女の入れ智恵でネッサと付き合うことになって。で、足が不自由で孤独を感じてたネッサは構ってくれたボックのことを愛してしまう。でも、ボックの心はいつもグリンダにあってネッサの本当の恋心は伝わらない。そして訪れる悲劇…。
ネッサは「オズの魔法使い」で言うところの"東の悪い魔女"という立ち位置なので、悲しい最期を迎えてしまう。愛してほしい人に愛されず、一人死んでいってしまったネッサが実はこの物語の中で一番報われない人物だったんじゃないかなと改めて思うと切なくてたまりませんでしたね。

「オズの魔法使い」の物語に出てくるキャラクターたち、ブリキ、ライオン、かかし。彼らが実にうまい事この物語に組み込まれているのも『ウィキッド』の楽しみ方の一つではないかと思います。ブリキ、ライオン、かかしの成り行きのドラマが2幕クライマックスで明らかになった時、「オズ~」を知っている人は"なるほど、そう繋げたか"と思うんじゃないでしょうか。ちなみにドロシーは影でしか出てきませんがw。

そしてラストシーン、再び1幕冒頭に話が戻るわけですが…その時と空気感が違う。グリンダの胸の内には会えなくなった親友の姿がクッキリと刻まれている。そして、グリンダの知らないところでエルファバはフィエロと共に生きる道を歩んでいく。グリンダに自分の無事を知らせることができない切なさを抱えたエルファバと、"善き魔女"としてエルファバの分まで強く生きていくことを誓うグリンダの表情がとても切ないラストにウルッときました。

久々の『ウィキッド』でしたが、やっぱり見どころ満載で大好きな作品です。

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グリンダ@苫田亜沙子

最初はちょっとグリンダにしては落ち着いているかなぁって雰囲気だったのですが、エルファバとダンスホールで距離を縮めるあたりからリアクションが大きくコミカルな動きも多くなり"おバカ"っぷりが可愛くなっていきました。前回名古屋で見たときよりもチャーミングなグリンダだったと思います。エルファバとケンカするときの顔なんかかなりのコメディエンヌっぷりでしたよ(笑)。歌声も芯があるしよく伸びる美しい声が印象的でとても聞き取りやすかったです。

エルファバ@雅原慶

以前は朴慶弥さんという名前で活躍されてましたが、いつの間にか雅原さんになってた。私としては未だに新しい呼び名は馴染まないので朴さんで。朴さんの歌声ってどこかちょっと濱田めぐみさんと似ているんですよね。声色が特に。歌も上手いし、切ない恋心の表現とかは見ていてグッとくることも何度もありました。

ただ、迫力不足が否めなかったのがとても残念。最後の伸びも足りないと思わせることが多々あり。アイーダ役がなかなか良かったのでけっこう期待していたのですが、エルファバの芯の強さといった部分を歌声に乗せ切れていないように思えてしまいました。なんていうか、全ての歌が柔らかいんですよね。ホワッとしてて優しい感じ。それも魅力かもしれないけど、エルファバはとても意志の強い女性なのでそういった部分をもっと歌声に乗せてほしいです。歌声聞いててなんかもどかしくてもどかしくて…(苦笑)。エルフィのナンバーはガーッと歌い上げるものが多いのでもっと胸に響く衝撃的なものを感じさせる歌い方をしてほしい。その点が本当に残念でした。

フィエロ@飯村和也

ライオンキングでシンバを演じてるらしい人っていうくらいしか知らなかった飯村くん。今回がお初です。スラッと背も高いし、動きも軽やか。グラサンかけて登場した時のビジュアルもなかなかカッコよかったw。最初のうちはちょっとセリフ回しがたどたどしいなぁ…と思ったりもしたんですけど、時間が経つにつれて魅力的にフィエロになっていき、エルファバと心を通わせるきっかけになるライオン事件のところなんかはすごく良かったと思います。歌声も芯があるしなかなか良いですね!爽やか好青年

だけど一つ気になったのが、グリンダの婚約披露パーティーのシーン。突然の婚約発表でフィエロは不快感を持ってるはずなんですけど(エルファバを裏切っているような気持にもなるし)、なんかけっこう最後まで嬉しそうな顔してた気が…(苦笑)。あそこはもう少しフィエロの複雑な心境を表現してほしいなと思ってしまいました

そういえば、ターザンみたいに登場してエルファバを助けに来るシーン。飯村フィエロのときにも大きな笑いが沸き起こってましたw。皆ライオンキングを連想するんでかね。何度か『ウィキッド』見てますが、あのシーンでは今までほぼ100パーセントの割合で笑いが起こってる。

ネッサ@保城早耶香

保城さんも今回が初めましてです。足が不自由でどこか暗い影を背負っているネッサの雰囲気がとてもよく出ていました。ボックを繋ぎとめようと呪文を唱えるシーンなんかはかなり鬼気迫る感じがあったし、歌も安定していたと思います。

ボック@伊藤綾祐

本当にめちゃめちゃお久しぶりの伊藤ボック。ただただグリンダが大好きで自分の気持ちを伝えたいっていう感情がすごくストレートに伝わってきます。グリンダのためにネッサと付き合おうとするけど、グリンダのことも諦めきれないっていう複雑な心境をすごく繊細に演じている伊藤ボック。ブリキになったときの怒りの表現もすごくよかったです。

モリブル@中野今日子

中野さんのモリブル先生は今回が初めて。猛烈教育ママって雰囲気が出ててそれなりに迫力もあったのですが…私の中では前回観た八重沢モリブルの恐ろしい迫力のインパクトが強すぎてまだ残っているので(汗)どうにもちょっと地味に思えてしまったw。中野さんくらいの迫力が個人的には一番ちょうどいいと思うんですけどね。

ディラモンド@斎藤譲
どこかで聞いたことあると思ったら、よく『オペラ座の怪人』に出ていた方でしたね。ディラモンド先生は山羊姿なのであの被り物を取らないと誰だかよく分かりません(笑)。

「めぇぇぇ」の鳴き方はすごくリアル。紙を食べるシーンは今回も笑いが起こってましたw。

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オズ陛下@渡辺正

最後に四季のナベさんを見たのは震災直後の2011年3月の「マンマ・ミーア」。その後、プライベートも充実し退団したというニュースを聞いてから約2年半。いやぁ、まさか、再びこうして四季の感想の中でナベさんを語る日が訪れるなんて思いませんでしたよ(笑)。今月いっぱいは佐野さんの陛下で行くと思っていたのに、私が行くタイミングでなぜかナベさんに代わっていたw。アイーダとソンダン55の時は本当にものすごく熱心に応援したからなぁ(逆風がものすごかったけどw)、その名残があったということだろうかw。何はともあれ、四季に復帰したナベさんを見られて素直に嬉しかったです

1幕でのオズ陛下の出番は後半のほうなのですが、冒頭で歌声だけでてくるんですよね。「飲みなよ、さぁこの酒を~」って聞こえてきたとき、思わず、"あぁ、ナベさんの声、懐かしい!"と心の中で叫んでしまったww。良くも悪くもあの歌い方は、間違いなくナベさんだと(笑)。
そして次の出番はあのブリキ人形の声から。もうねぇ、変わってないです、ナベさんのセリフの言い方ww。どんなに加工した声でも、あの語り口調はナベさんだよw、みたいな。なのでめちゃくちゃブリキにリアルを感じました(笑)。そして登場した姿は…私が予想していた感じとは違ってちょっとビックリして吹いたw。白髪交じりの初老の雰囲気と口髭。まるで研究室にこもってるオッサン科学者みたいな感じだった(笑)。だけど、スラッとしているのでオズ陛下の衣装は思っていたよりもずっと似合ってるなと思いましたね。これまでオズ陛下は松下さん、飯野さんとかなり年上の役者さんが演じてたのできっとナベさんもそれに合わせたんだなと(佐野さんはまだ未見だけど)。老けメイクもなかなかいい感じだったし、何よりも新鮮だった。

エルファバやグリンダに親しげに話しかけるナベ陛下w、なんか、人当たりがすごく良くて話しやすそうな雰囲気だったな。特に笑顔が柔らかいし、語り口調も穏やか。なんかすごくナベさんっぽい。あと思っていたよりも機械的じゃなくて血が通った感じのセリフ回しだなと…贔屓目に見てそう思いましたww。エルファバが呪文を唱えた後からオズ陛下はちょっとブラックになっていくんですが、ナベさんが演じてるとなんかブラックまで行かなくてグレーって感じw。威厳もないし、モリブルに操られてる感じwww。今まで見てきた私のオズ陛下のイメージとはかなり違います、やっぱり。だけど、ナベさんはこれでいいよなって、なんか納得できてしまう(贔屓目なのであしからず)
ちなみに、1幕のナベ陛下は思っていたよりも笑いどころは少なくて意外にも普通に見れちゃったので少し拍子抜け(ヲイww)。

で、2幕でエルファバと再会するシーンで再び登場するわけですが…ここからが面白すぎた(笑)。期待はしてたんだけど、それ以上に面白かったwww。これ、間違った観劇の仕方ですのでナベさん否定派の方はスルーしてください(汗)。

「こんなことになって後悔してるんだ」って言い回しが…なんか、ラダメスを彷彿とさせたよ。あの当時、もう何度見たか分からないってくらいナベさんラダメス通い詰めてたのでwどうしても思い出してしまうw。さらに「君にまた会えてうれしいぃぃんだっっ」って言い方にもナベラダメスの名残がwwww。なんかアイーダを一生懸命口説いてたあの時のラダメスが蘇ってきたかのようだったw。エルファバにも不器用にも一生懸命語りかけてる感じが出ててヘタレな陛下がちょっと可愛らしい。
そして、その必死な感じからの「Wonderful」。もう、このナンバー吹きまくった(笑)。笑いどころ満載ですっ!全てがナベさんらしい。このナンバーって踊りながら歌うんですけど、スマートに踊ってた飯野陛下や松下陛下に比べるとナベ陛下は完全に余裕を失っているww。とにかく必死!初っ端からカクカクけっこう怪しい動きに見える(笑)。わたしゃ、あの動きを見て、ソンダン55を思い出したよ。もう本当に見るだけでも面白くてたまらん、ナベさんのカクカク動きwww。

そして、その流れで…突然の、歌い出し「ヴぅワァンダフォフゥゥーーーー!!」ですからwww。もう、この、無駄に力の入った「ワンダフル」の歌い方が笑撃的過ぎて笑い堪えるの必死だった私(爆)。そのあとも「ぅワァァァんだふぅぅ~」って感じで繰り返し出てくるのでもう、たまらんっっっ!!ナベさんらしいよ、ホント。さらに、シルクハットをクルリと回すシーンがあるんですけど、あれ、完全にもたついてて落としそうになってたよ(笑)。思い出したなぁ、これも、ソンダン55をwww。全てが面白くて懐かしかったよ。
で、けっこう動きに余裕はないんだけど、歌っているうちに気持ち良くなってきてるのかけっこう楽しげ(笑)。「ホラっ」とかテンション上げ上げだったしw。なんか見れば見るほど面白くて憎めないんですよねぇ、ナベ陛下。クライマックスのところもけっこう力が入っててホントに面白かったです。そしてエルファバとちょっと距離が近づいたと思った時にディラモンド先生が出てきて再び彼女を怒らせてしまうシーン。その時のブリキ人形の後ろに走っていく姿が、スタコラサッサって感じでコントみたいだった(笑)。本人にそんな気はないんだろうけど、コントに見えてしまったwwww。そんなところすら、なんか愛しく思ってしまうナベ陛下なのでした。

そしてクライマックス。グリンダがエルファバの持っていた緑の瓶を差し出すシーン。ここでオズ陛下はエルファバが娘だったことを初めて悟るのですが…、そのあとの「A Sentimental Man(リプ)」のナンバーの中に出てくる♪いつも夢に見ていた~・・・パパにっっ!!!がめちゃめちゃ笑いそうになった(笑)。ちょっ、ナベさん、"パパに"に力入れすぎだろうwwww。めっちゃ気合の入った「パパに」だったから一瞬ビビったよwww。そしてそのあと、二つの瓶を見つめながら退場していくナベ陛下。その姿はなんともヘタレ感満載で憐みすら覚えた(笑)。あんなガックリ感漂う陛下見たの、初めてかもしれないww。

カーテンコールでは笑顔がたくさん見られました。あの人のよさそうな笑顔が妙に懐かしい。そんな姿見てたら、本当に素直に、ナベさん、舞台にお帰りなさいって思いました。
スラッとしてるし衣装も似合って黙ってればカッコいいナベ陛下なのに、本当に…特に2幕は楽しませてもらいました。実は『ウィキッド』の中では今までオズ陛下のシーンがちょっと退屈に感じることが多かったんですが、ナベさんのおかげで今回は本当に楽しめました(それが正しい観劇方法だとは思いませんが 爆)。ナベさんの芝居は拒絶反応起こす人がけっこう多いんですが(その気持ちも分かるんだけど 苦笑)、私はやっぱり注目してしまいます。なんかどこか惹きつけられるものがある。それは芝居の良し悪しといった点ではなくてw、きっと雰囲気だろうな。ナベさん見てるとなぜか心躍るものがあるんですよ。そういう人がいてもいいと私は思います。どういうわけか四季に復帰したナベさんではありますがw、これからも応援していきたい人です。

次の『ウィキッド』予定はありませんが、年末か、来年あたりもう一度行きたいなと思います。

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