トーク&コンサート『Yuichiro & Friends -Singing! Talking! Not Dancing!-』を観にシアタークリエまで行ってきました。
コロナ禍真っただ中の頃にはミュージカルコンサートに足を運ぶことがちょいちょいありましたが、ここ最近は「作品」を観たいという気持ちが強くコンサート形式の舞台はとんとご無沙汰になってしまいました。
今回の公演のことを知ったのが昨年末とかなりギリギリで(汗)。興味あるけどどうしようかな~~と悩み続けること約1ヶ月w。初日明けた後の評判がかなり良かったこともあり、公式から推奨されてるリセールサイト(お世話になってます、おけぴ様)からゲットし行く運びとなりました。
私がチケット購入をどうするか迷った要因は…、山口祐一郎さんと石川禅さんが一緒に楽しく歌とトークしてるところが見てみたいと思ったことです。祐一郎さんと禅さんが共演する舞台は私がミュージカルファンになってまだ日が浅いころから何度も見てたので、気心知れてるであろうお二人がどんなトークや歌を繰り広げるのかとても興味がありました。
あと、中川晃教くんも出演するっていうのも大きかった。言わずもがな抜群の歌唱力を誇るあっきーですが、コロナ禍真っただ中の2020年にストリーミング配信された「MY STORY」での祐一郎さんとの絡みが”カオス”級に面白すぎたのでww今回も何か化学反応が起こるのではないかと思ってこれはぜひ生で見てみたいと思ったわけです(笑)。
祐一郎さん、禅さん、あっきーの3人が揃った日程で調整して決めたのがこの回でした(ちなみにFriendsゲストは日替わりで組み合わせも変わる形式になってます)。マチネも同じメンバーだったようですが、私はソワレのみということで。
有楽町には16時頃に到着したのですが、このときすでにあたりが真っ暗になってて何やら不穏な天候に。軽く夕食をとっていざクリエに向かおうとした17時半過ぎにはなんと吹雪になっててびっくり!!はからずも2024年東京初雪を体感してまいりました。
終演後はすっかり止んでいましたが、風がめちゃめちゃ冷たかった。能登地震で避難生活を送られている方たちは、これ以上の寒さのなか大変なご苦労をされているのかと思うと本当に胸が痛みます。なんとか一日も早く少しでも安堵できる生活に戻れますように…。
で、このブログの中ではこれまでネタバレ全開オンパレードって形を取ってきましたが(←ヲイww)、今回は内容については拡散しないでねってことみたいなので、申し訳ありませんが自分の鑑賞記録程度の記事になります。ちょこっと私見を書く程度に留めるのであしからず。
ちなみに2022年の時は全公演終了後にSNSにセットリストが発表されたので、今回もそのパターンになるかなと思っています(2024年2月16日に発表されたのでSNSを以下に貼り付けます)。
2024年01月13日 ソワレ公演 in シアタークリエ(東京・日比谷)
- 構成・演出:山田和也
- ゲスト:石川 禅、中川晃教、平野 綾、保坂知寿
2部構成で、上演時間は約2時間45分。内訳は1幕65分(1時間05分)、休憩25分、2幕80分(1時間20分)。ただし、トークの盛り上がり具合によって時間が伸びる可能性大なのでご注意を。私が見た日は予定より15分伸びてましたww。
セットリスト
全公演終了後の2月にSNS(えっくす)上に発表されました。こちらには全出演者様のナンバーリストが掲載されてますのであしからず。
#山口祐一郎
Yuichiro & Friends
-Singing! Talking! Not Dancing!-#祐友
魅惑のセットリスト大公開✨
この後、プレゼント企画も発表💘 pic.twitter.com/3MpIgDBwIn— 東宝演劇部 (@toho_stage) February 16, 2024
私が鑑賞した日のゲストは、石川禅さん、保坂知寿さん、中川晃教くん、平野綾さんです。
ちょこっと私見(うっすら内容かすってるかも)
山口祐一郎さんと縁の深い役者仲間さんたちが集ったトークコンサートは2022年に続いて2回目になるのかな(ちなみに2020年に配信されたのはトーク主体でした)。前回公演は結局見れずじまいで終わってしまったので(配信も逃した 汗)生で見るのは今回が初めてになります。
全体の配分としては、歌とトークがだいたい半分ずつといったところ。8割くらいは聞き覚えのあるミュージカルナンバーだったのですが、それ以外の歌もちょいちょい挟まってきて非常にバラエティに飛んだ構成になっていたと思います。特に祐一郎さんソロは”思い出深い歌”系なものが多かったかも。少年時代から青年時代にかけての青春を懐かしみ楽しそうに歌っている姿がとても印象深かった。
だいぶ前になるけど、一時期テレビのトーク番組とかに出演されてたときによく若い頃のエピソードを話されてたんですよね。かなり数奇でハードな内容が多かったと記憶してるんですが、それをやんわり笑いながらサラリと語っていたことを思い出しました。祐一郎さんにとって、どんな状況下でも今思えば辿ってきた道の一つ一つが貴重でかけがえのない時間だったんだろうなと、今回のトークコンサートを見て感じました。
それから、英語の発音がめちゃめちゃキレイ!!
祐一郎さんのことは劇団を退団したあとに認識したのですが(在団中されてるときに予定されていた作品を行こうと思ったら退団されてしまったので四季時代のは見れてないんですよね 汗)、実はどんな経歴を辿られているのかとか殆ど知らなくて。今回このトークコンサートを見るにあたってちょっとググってみたら…相当明晰な頭脳をお持ちであることが判明してびっくりしました。
10年前に有名大学の通信課程にも入られてたのも驚きです(23年に卒業された模様)。好奇心、探究心が旺盛でいらっしゃって「勉強していた時間は楽しいことしかなかった」とコメントされている(興味のある方は検索してみてください)。英語にしても、法律の勉強にしても、学ぶことに真摯で非常にクレバーな方なんだなと今更ながら新たな一面を発見して感動してしまいました。あのゆるふわでフリーダムなトークの雰囲気からは想像できないんですけどね(笑)。
Friendsゲストの皆様もじっくりたっぷり歌で魅了する時間が設けられているのも良かった。抜群の歌唱力と演技力を持ち合わせたメンバー勢揃いだったので、もう本当に五感が満たされまくりでした。今は卒業した”あの役”の歌も再び聞けたり、”あの作品”の生の歌を聞けたり、そこそこ長い期間ミュージカルを観てきた私としては「ひゃーーー!!」の連続でしたw。
そうそう、禅さんが最初にソロで披露してくださったのがまさに”当日の天候”をテーマにしたかのようなドンピシャ曲だったのでびっくりしちゃったよ(←雪の日にぴったりなナンバー)。ご本人も”まさか”だったようでしたw。
トークは祐一郎さんの独特の天然ペースが炸裂しまくり、もうそれだけでも十分面白すぎてかなり笑わせていただきましたww。久々に祐さんトーク聞いたけど、本当にあのなんとも言えないゆ〜〜ったりま〜〜〜ったりした不思議な口調は唯一無二だよなぁ。初めて祐一郎さんのトークを見た方は、あのすごい歌を歌う人とは結びつかないと困惑してしまうかもしれない(笑)。とにかく、自由に「思いついたことを素直に」バンバンゆる〜〜く出してくるのでトークが”あらぬ方向”へと突き進むこと多数で、もはやそれが”通常運転”(笑)な感じ。
Friendsゲストのみなさんも実に個性的。
綾ちゃんは”みんなの可愛いちょっとヤンチャな妹”って感じかなw。この日まで知らなかったのですが、1月3日に俳優の谷口賢志さんとご結婚されたばかりとのこと。最後のほうに「旦那も見に来たんですけど」ってコメントしてて、慌ててみんなが「その事に触れなきゃいけなかった」とお祝いしてたのが面白かったですw。ご結婚、おめでとうございます!
知寿さんは”クールだけどオモロイお姉さん”って感じ。祐一郎さんの自由な発言に対しての反応とかめっちゃ面白かった(笑)。劇団時代からこんな感じでやってこられたのかなぁ、なんて思ったらなんかちょっとホッコリ。爆笑エピソードから心温かいエピソードまで色々とネタがおありで、アッキーが「知寿さん、めっちゃネタ持ってますね!?」とびっくりしてたww。
アッキーは2020年の配信で見た祐一郎さんとのトークが”混ぜるな危険”的な自由さだったので(笑)今回はどうなるのかと思っていたのですが、意外や意外、今回のメンバーの中で一番冷静だったように見えたよ!話があらぬ方向へ向かいそうになるとさりげなく軌道修正したり、トークをうまい具合に回したり…、いい感じにコントロールしててビックリしました。結婚してから落ち着いた雰囲気になってさらにカッコ良くなった。それはそれでちょっと寂しさもあるけどねw。
禅さんはどちらかというと自由度でいったら祐一郎さん寄りかもしれない(笑)。話し方はぜんぜん違うけどww、頭に浮かんだことをそのまま”素直”に口に出して朗らかにキャッキャしてる姿はまるで少年のようでホント癒やされます。2幕では”とあるエピソード”で盛り上がりすぎてテレビで言うところの「ピーーー」的なワードが思わず出ちゃって周りがバタつくなんて一幕もあって大爆笑だったww。このときの祐一郎さんの禅さんへの反応がめちゃめちゃ可愛くて最高だったよ!!共演歴長いもんね〜〜。ついには”夫婦”役まで行きましたから(ミュージカル「ヘアスプレー」にて)、お互いを分かってて何の壁もなく自由にワチャワチャしてる光景に癒やされまくりでした。
あともうひとつ、直前まで爆笑しながらトークしてたのにすぐ後の歌披露になるとスッとその”役”の顔になってドラマを歌い上げてた禅さんに痺れました。これは皆さんそうなんだけど、素の顔からの切り替えがほんとすごいなと。プロの役者さんの凄さを改めて目の当たりにして感動しました。
ここでちょっと個人的な思い出話を。
祐一郎さんと禅さんが共演した舞台を最初に見たのは1997年に上演された『レ・ミゼラブル』ですが、個人的に一番思い出に残っているのは1999年に上演されたミュージカル『COMPANYー結婚しない男ー』なんですよね。ソンドハイムのめちゃめちゃ難解だけど何故か癖になる名曲揃いの作品で、当時複数回リピするほど大好きだった。禅さんがめちゃめちゃダンス頑張っててカテコの時には顔が青白く見えたことすらあったのが非常に印象に残ってる。
祐一郎さんが演じた主人公のボビーは、まるでこの人のために用意された役なのではないかと思ったくらいピッタリで。この作品の中で劇中にキャスト全員がボビーの周りに集まってきて「みんなあなたが大好き」って歌うシーンがあったんですよね。その光景と、今回のトークコンサートとが重なって見えてなんだかちょっとホロリともきました。
昔からのキャストから新しく共演した若いキャストまで、多くの仲間に愛されてる山口祐一郎さん。ちょっと(いや、かなりかもしれないけどw)不思議な独特のふんわりとした、そしてなぜか包みこまれるような優しさに癒やされ、いつの間にか惹き込まれてしまう。そんな魅力あふれる人だなと改めて感じました。
ここ最近特にスマートにシュッとされた印象の祐一郎さん。ちゃんと信頼できるドクターがいて健康管理をしっかりされているそうなので安心しました。「コキコキ」wがもうすぐ迫っているなんて信じられない若さをキープされてるのは本当にすごい。いつまでも艶々と健康で元気に活躍してほしいです。
#祐友 後半日程の新ナンバー
ヒントを少々・・・!1/18(木)~#山口祐一郎 閣下のソロ💓#大塚千弘 名曲熱唱🇻🇳#今拓哉 あの名クラブのMC✨#涼風真世 オリジナルの持ち歌🎤#平方元基 あの娘への想い🛀
1/19(金)~#平野綾 帝劇主演オリジナルミュージカルより👑#保坂知寿 あの名作の代表曲😻 pic.twitter.com/pGCeklsCpX
— 東宝演劇部 (@toho_stage) January 13, 2024
最初から最後までまったりと楽しい時間を過ごさせていただきました。ちなみにサブタイトルに「Not dancing」とありましたが、かる~~くソレめいた動きがあります。最後に「ただ動いてるだけじゃなくてちゃんとダンスに見えてよかった」と安堵の声を漏らしてた祐さんが可愛すぎたww。
大阪も含めてあと約1ヶ月くらい公演があるとのことですが、ゲストも組み合わせも変わるので色んな話が出てくると思います。この調子でいけば日替わりネタ全然大丈夫かと(←むしろ足りないかも!?笑)。劇場でしか聞けないその場限りの話がワラワラ出てくるはずなのでww、これからの方はどうぞお楽しみに。