劇団四季ミュージカル『CATS』2012.07.05マチネ

横浜のキャノン・キャッツシアターで上演中の劇団四季ミュージカル『CATS』観に行ってきました。

前回訪れたのが昨年の10月なので…なんと9か月ぶりです。半年振りかと思ってたけど実はそれ以上期間が空いてしまっていたことに軽く驚いたw。しかしながら、横浜は遠くてなかなかよほどのことがない限り足を運べないんですよね…。片道だけで約2時間近くかかるもので(汗)。

いつの間にか外にはこんな看板が設置されてました。8000回記念の時からみたいですね。そんな横浜CATSも先日ついに千穐楽の発表が…。しかも11月11日…記念日やん(汗)。楽の申し込みは会員分はもう終わってるのかな?相当の競争率になりそうですね。一人でも多くの猫ファンが観に行けますように。私は申し込んでないんですが、終わるまでにあと1回くらいは行きたいかも。

で、横浜の次には広島公演が決定しているようです。五反田から横浜と長い間関東地方で上演してきましたから、いよいよCATSも全国へ旅立つ時が来たのかなと思います。より多くの人に楽しんでもらえますように。

ただ、向こうでの知名度が未知数ですので…関東でも客入りが厳しくなってきたものをいかに地方で人集めするのかが気になるところです。実際に私が観劇したこの日もビックリするくらい空席が目立ってまして…前後左右に人がいなくてゆったり見れたのはいいんですが、それと同時に変な緊張までしてしまったくらいなので(汗)。あそこまで少ないと猫の握手もけっこう大変そうで、人がいるところを探しながらって感じでしたよ(苦笑)。なので広島公演の客入りがちょっと心配でもあります…。

さて…CATSに関しては私はまだ観劇初心者の域を脱していないので(笑)多くの猫ファンの人とはちょっと違った感覚で見てしまっていると思うのですが…、やっぱり音楽が好きですね。あのオーバーチュアを聞いてるだけでこみ上げてくるものがあります。久しぶりに聞いたけど、そのほかにも魅力的な歌がたくさん。改めてALWの凄さを実感しました。

クライマックスは特に泣けます。ストーリー的には本当に大したことないし、歌詞も感動的なものではないんですけどw…あの音楽の力に圧倒されて気が付いたらボロ泣きしてました(涙)。何度見てもあのドラマチックな盛り上げは素晴らしいなと思います。ダンスももちろん素晴らしくて見応えあるんだけど、私はやっぱりこの作品は音楽で見てしまうところが大きいかもしれません。

7月5日マチネのキャストはこちら

 

またしても写真のみですみません(汗)。あまりに登場猫が多いもので…(汗)。写真クリックすると大きくなります。

以下、キャスト別のネタバレ感想です。

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キャスト表を見てみるとやはり9か月前とは違う顔ぶれが多くなっていましたね。

そんななか、コリコパット役が前日と変わっていたようで軽く猫ファンの間で衝撃が走っていましたw。たしかコリコの新人さんがシングルキャストで出てきたはずなんですが…どうもあまり評判がよろしくなかったようで変えられてしまったみたい(汗)。新人コリコさんも見てみたかったんですけどねぇ…本当に厳しい世界です。
とかいうものの・・・実は私、コリコパットがどんな猫で舞台上で何をしているのか分からなかったりします(汗)。ただ、新庄くんが演じてるんだ…ってことくらいしか認識が…。

グリザベラ@早水小夜子さん
9か月前に見たときも早水グリザだったのでお久しぶりになりますね。相変わらず素晴らしい歌声!特に「お願い私に触って」と歌い上げるくだりは感動的でした。あのドラマチックな歌いっぷりがいいですね。グリザペラって本編で見てると本当に気の毒で…。登場するたびに他の猫にフーって噴かれたり引っかかれたり邪険にされまくり(汗)。そんなこんなで感情移入してしまいやすいキャラクターでもあります。

ジェニエニドッツ@鈴木釉佳乃さん
この方のオバさん猫見たの…初めてかも。以前違う役で見たことあるかもなんですが記憶にない(汗)。ジェニエニドッツのナンバーはいつ見ても楽しいですよね。ゴキブリしたがえてタップするところなんか可愛くて好きです。なのにグリザに対してはものすごく攻撃的という二面性もww。そんなところが面白かった。

ミストフェリーズ@岩崎晋也さん
岩崎さんも9か月ぶりの再会かな。ミストをやる役者さんって本当に素晴らしい動きをするなぁといつも感心してしまうのですが、岩崎さんのダンスも本当にキレがあって見応えありますね。シャキシャキ動くって感じ。だけどピルエットの最後のところでちょっとふらついていたのにはビックリした。そのあと涼しい顔で躍ってましたけど、本当に大変なんだろうなぁってちょっと苦労がしのばれてしまいました。

マンカストラップ@萩原隆匡さん
萩原さんはたしか以前違う猫の役で見たような気がするんですが、ここ最近はマンカスとして頑張られているようですね。堂々としていてリーダー猫の風格がありました。それと動きがちょっとコミカルだったのも面白い。歌声もしっかりしていてよかったと思います。

シラバブ@江部麻由子さん
前回も江部さんのシラバブだったと思うんですけど…声は可愛いんですよね。雰囲気もいいと思うんです。ただ、やはりもう少しきれいに歌ってほしいなと…どうしても思ってしまう(汗)。それが残念でした。

ジェリーロラム=グリドルボーン@熊本亜記さん
ライオンキングに出ていたのは知っていましたが、ここ最近で猫入りされてたんですね。実は初めて見る女優さん。前評判はあまり芳しくなかったのですが…(汗)、私はそんなに悪いとは思わなかったんですよね。ただ、印象が非常に薄かったかも…。歌の音程も若干不安定だった気が(汗)。見せ場のあるシーンがあるのでもう少し頑張ってほしいと思います。

ラム・タム・タガー@荒川務さん
荒川タガーは実に五反田以来ですよ!懐かしいww。もう長い事この役を演じられているだけあって余裕ですね。尻尾もぶんぶん振り回してるし、腰もグルングルん回してノリノリでした(笑)。なんていうか、リーダー猫のマンカスよりも貫録あったかもしれません。

オールドデュトロノミー@種井静夫さん
先日はBBのモリースでお目にかかりましたが、今は猫にいらっしゃったとは。種井さんのデュトってドッシリしてるんだけど威厳はあまり感じないかなぁw。どっちかというとお茶目キャラ。歌い方も何となく独特で、もう少ししっかり芯をもって歌ってもいいんじゃないかなぁと思うことがチラホラ…。嫌いじゃないんですけどね。雰囲気は他のデュトよりもちょっと異質な感じがします。

以下、私情が入りまくりの洋輔くん感想になりますのでご注意を(笑)

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アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ@飯田洋輔くん

なぜ私が横浜まで出向いてキャッツ観に行ったかといえば、この人がキャスティングされたからですよ(笑)。以前も猫に入っていたのは知っていたのですが1週間で抜けてしまうということが2度あって見逃してしまい…最後に洋輔くんのガスを見てから9か月もの時が経ってしまいました。
今回も1週間抜けかもしれないって思ったから…というのもありましたが、どうしても今週会いに行きたい個人的な理由がありましてww…それでちょっと無理をしてでも横浜まで行ってしまったというわけです。本当はもう少し近い大井町だったらよかったんだけど…BB記念日目前にして抜けてしまったしね(予感はあったとはいえちょっと凹みます…)。でも今週も舞台に立ってる洋輔くんに会いに行ける機会があってよかった。

前回は猫についてほぼ無知だったために1幕で洋輔くんを見つけられないという失態を犯しましたが(汗)、今回はどこにいるのかちゃんと把握したうえでの観劇だったので…正直、群舞のシーンで洋輔くんが出てるシーンはそこしか見ていませんでしたww。ほぼ一点集中ww。

ジェリクルソングの時の洋輔くん、ところどころで歌うんですが…歌声の豊かさが一人際立ってました。改めていい声持ってるなぁと感動。体系はビースト演じてからすぐの猫だったこともあってかけっこう貫録あるものになってたな(汗)。キャッツって体の線がクッキリわかる衣装(?)なので余計にそう見えてしまうのかも。太ももとか他の猫と比べると明らかに太い。でも、ビーストはそのくらいの体系じゃないと持たないだろうし…そういった意味では今回のシフトはちょっと可哀そうだったなと思わなくもありません。そういえば、ビースト入る前も休みなしの猫だったっけ…。こういった使われ方は仕方ないのかもしれないけど体壊してしまわないかちょっと心配になります…。

でも、冒頭のダンスも一生懸命頑張ってた…っていうか、けっこうみんなと同じテンポで踊っててすごいなと思っちゃった。キレという部分ではどうしても追いつかないものはあるけど、それでもすごく動いてたし遅れはとってなかった。でも相当汗かいてたな…。ダンサー猫が多い中であれだけの踊りについていくの本当に大変だと思う。
♪驚いてる、顔をしてるぞって歌ってるのガスなんですねぇ。その時の歌いっぷりがカッコよかったな。で、そのあとネーミングになるんですけど…洋輔くんの声が遠くまで響いて聞こえてきてちょっとビックリしました。私の席から洋輔くんのネーミングゾーンはけっこう離れていたはずなんですが、ちゃんと低音の声が響いて聞こえてきたんですよね。"あ、これ、洋輔くんの声だ"って…それだけですごいなぁと感動してしまった。

次に出てくるのはバストファージョーンズさんのシーン「いらっしゃぁぁい」とやってくる時の可愛さは前回と同じなんですが、愛想のふりまきっぷりに余裕すら感じましたよ!ニコニコして色んな席に目を配りながらヒラヒラ手を振ってる洋輔くんのバストファさん、超可愛い!!

で…ソロナンバーですが…洋輔くん、変わったね!壁抜け以降の猫はすごくよくなってるよって話には聞いていたんですけど、この目で目撃するのは初めて。ビーストの芝居がとても繊細になって変わったなというのは実感していたのですが…猫でもしっかりとした進化が手に取るようにわかりましたよ。歌声の素晴らしさはもちろんなんですが、バストファさんのキャラクター像が以前よりもすごく膨らんだ感じ。歌いながらも細かい仕草とかが入ってきてそこでちゃんとお芝居してるんですよ。周囲の反応にも柔軟に対応してたし、何よりもおっとりとした洋輔くんんらしさが反映されているかのようなバストファさんが可愛くて仕方なかった。
いやぁ…こういう進化を見せてくれると本当に一ファンとしては嬉しい。内面から滲み出てくる面白さや可愛さというものをちゃんと表現してくれてた。なんかそのことにすごく感動しちゃって思わず涙が溢れてしまった。たぶんあのシーンで落涙してたの私だけだと思うけど(笑)。

そのあとのジェリクル舞踏会ではメイクしなおしてまたちょこっと登場しますが、一回前に出て躍るシーンがあるんですよね。以前ここでカツラがずれて元に戻ったハプニングがあったと話していたことがあったのでついついそれを思い出してしまう(笑)。この日は無事にカツラもズレずに乗り切ってました。ちゃんと周りに合わせて踊ってたし、とても頑張ってるなぁと。

そして2幕のアスパラガス=グロールタイガーのシーン

ガスは老いぼれながらも過去の栄光を思い出してシミジミする猫なんですが…洋輔くん、まだ若いのにあんなくたびれた感じが出せるとは!そこに座っているだけで枯れた雰囲気が出てたよ。"やせ細り"っていう歌詞とは合わないけど(笑)引退した劇場猫の雰囲気はすごく出てた。で、「やろうか、グロールタイガー」のところでいつものように拍手が起こり、そこからどんどん声を上げてく。「見せようか?見せようか?」のくだりは一気にオペラっぽい歌い方になってゾクゾクしました!

その流れでのグロールタイガー!一気に生気を得たような大きな存在感に。ナイフの振り回しっぷりも若々しく溌剌としていた頃の劇場猫アスパラガスの姿がそこにあった。こちらも以前とは違って一回りキャラクターとして大きくなったなぁと思いました。動きの一つ一つに意味を持たせようとしてますよね。グリドルボーンが出てきたときのデレっぷりといいw、芝居にメリハリがある。最後の最後までカッコいいし魅せられるのです。すごいよ、洋輔くん!
そしてまた最後にアスパラガスへ。去りゆく背中がなんだかとっても切なくて思わずウルッときました。この役って一人二役担当みたいになるのですが、ちゃんと演じ分けてますよ。同一猫なんだけどそれがベースにあった上で違うキャラクターになってる。ここのメリハリが以前よりもクッキリしていてとても良かった。

ただ、連投が続いているからかグロタイの歌の後半がちょっとかすれ気味の声が入っていたのが心配です…。前日には♪センチメンタルジャーニー~で声が裏返ったって聞いていたんだけど、この日はそこは乗り切ったものの♪二人だけのものー…はちょっと苦しそうな印象を受けました。
抜群の歌唱力を誇る洋輔くんなだけにちょっと心配ですね…。ビーストとはまた違った歌い方の役ですから切替とかすごく大変だと思う。

そのあとはマジック猫のシーンで再び登場してきますね。
舞台の下手上のほうでミストフェリーズのマジックをジーッと見てるんだけど、ミストのアクション一つ一つにめっちゃ素直に驚いてて(笑)。光があまり当たってないし存在自体も目立たず地味なんですけど…私はもうミストのマジックよりも洋輔くんのガスの反応に注目しちゃいましたよww。岩崎ミストさん、ごめんなさい(爆)。デュト様が出てきたときには隣の猫に本当に驚いたって表情で♪おっどろいたもんだ、すっばらしい奴さ♪って歌っててすごく可愛かったw。

そしてグリザが天上へ行くシーン。一番初めにグリザに触るのはシラバブですが、そのあとかなり早い段階でグリザに手を差し伸べてるんですね、ガス。彼女を導こうとしている姿になんか感動。光の方向へ一生懸命何度も手を伸ばしてる洋輔くんガスに涙…。

最後猫からのご挨拶。ここはもう、ナンバーそのものに泣けるんですが…、あとこれでしばらく洋輔くんの舞台見れなくなるなって思ったら個人的感情でさらに寂しくなってしまいボロ泣き(涙)。結局洋輔くんでまた泣いてしまう私なのでしたww。なんか感極まるんだよね…色々進化してるところが発見できて嬉しくて…半分は嬉し泣きかな。
カテコの握手の時には前のほうの人とけっこうたくさん触れてましたね。席の奥のほうまで手を伸ばしたり体乗り出したり、できるだけ多くの人と交流しようとしてた。グリザさんの握手ゾーンに入って鉢合わせしてしまった時には「どうぞ」ってグリザさんに譲ってたりしてw、そのあたりの上下関係もきっちりしてるなぁと思いました(笑)。

今回は洋輔くん、猫長いかな?このところ1週抜けが続いてるけどどうなんだろう?
横浜はやっぱり遠いし交通費もけっこうかかってしまうので、たとえ猫に長く洋輔くんがいたとしても足を運べそうにありません(涙)。舞台に立ってるのに観に行けないのがなんだか悔しいんですけど…少しの間お別れかな。猫の千穐楽までにまた洋輔くんが入ることがあれば見に行きたいと思っていますが、ちょっと先の話になりそうです。連投してるので体調とか気にはなるんだけど…まだ若いから。その若さで乗り切ってくれることを信じてます。しばらく観に行けなくなってしまうかもだけど、応援してるよ、洋輔くん!!

劇団四季ミュージカル『CATS‐キャッツ‐』感想一覧

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