ミュージカル『カム・フロム・アウェイ』東京公演 アフタートークショー感想 2024年3月20日

2024年3月20日のミュージカル『COME FROM AWAY ~カム フロム アウェイ~』マチネ公演後にアフタートークショーが行われました。

2024年3月20日の感想はこちら↓

アフタートークということなのでネタバレが相当含まれています。ご注意を。なお、トークのコメント部分は私の脚色がだいぶ入っていますのであしからずw。

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『カム・フロム・アウェイ』東京公演アフタートークショー 2024年3月20日マチネ後(ホリプロ会員限定貸切)

トーク参加者:石川禅さん濱田めぐみさん安蘭けいさん田代万里生くん(下手からの座席順)

いつものトークショーでは最初に各々自己紹介があるのですが、今回は「時間がもったいないから」ということで登場してからすぐにスタート。安蘭さんとか「え?もう!?」みたいに笑い出してて可愛かったww。

事前にSNSで質問を募っていたということで(気づかなかった 汗)、ホリプロ担当の司会者の方が質問してゲスト出演者が答えるといった一問一答形式で行われました。

一番好きなナンバーは?

安蘭さんはビバリーが歌う♪Me and the Sky♪。目の前に情景が広がってくるかのようなめぐさんの歌いっぷりに毎回ホロッと涙が出そうになっているそうです(「めぐちゃん」って呼んでるみたいです)。
あ~、その気持ちめっちゃ分かるなぁと頷きながら同意してしまった。この作品の中では数少ないビッグソロナンバーなのですが、めぐさんが演じてるビバリーの幼少期からパイロットになるまでのドラマが鮮明に頭の中に浮かんできたものなぁ。やっぱりすごい女優だと思う、濱田めぐみさん。

それからもうひとつ♪ 38 Planes (Reprise) ♪を島から飛び立ったシーンで歌うのも大好きと興奮気味にw語ってた安蘭さん。「お客さんになった気持ちになる」って語ってたのが印象深かったです。

万里生くん♪Welcome to the Rock♪に出てくる「ここにあなたはいます」のフレーズが印象深いと語っていました。これは物語の中でもけっこうキーワードになっているそう。OPではこのワードは小さめに(ピアニッシモ的な)歌っているけれど、ラストのリプライズでははっきりと強く(フォルティッシモ的な)で歌うのがすごくグッとくるのだと。
同じワードでも、歌い方の強弱を変えるだけで違った景色が見えてくるシーンって良いですよね。次回観劇の時にはその点にも注目して見たいなと思います。

禅さんは皆が教会で祈りを捧げ黙祷するシーンを挙げてました(ナンバーでいうと♪Prayer♪かな?)。あのイントロを聞いただけでいつも堪えきれず涙が零れてしまうとのこと。分かる!私もあれは泣いたので。
ただそのあとに、「良い歌なんだけど、私だけあの場面出てないんですよね」と苦笑いしながらオチを付けてきた禅さんが最高だった(笑)。ナンバーが流れるたびに「歌いたかったな―――!!」と悔しい想いをされてるそうですw。

めぐさん♪Stop the World♪だそう。後ろで椅子を動かしながらも「実はしみじみ聴き入ってる」とのこと。安蘭さん演じるダイアンと禅さん演じるニックのカップルが景色を眺めながめるシーンでは、「後ろからその情景が見える様で感動する」そう。
あの時点ではダイアンもニックも”これが二人で過ごす最後の時”って感覚でいるシーンだからねぇ。そう思いながら見るとなおさらグッとくるものがあります。

このシーンに関しては万里生くん的には「僕たち二人(浦井君が演じてるケビンTと万里生くんが演じてるケビンJのカップル)のシーンでもああいう曲書いてほしかった~」と忸怩たる想いもあるらしい(笑)。たしかに二人のカップルにもああいった感情を歌う印象的な曲が一つあればよかったかもなと思ったかな。「最後はなんか〇〇に●●ちゃうし」(←ネタバレになるので伏字にしますw)ってムクれてたのめっちゃ笑ったwww。めぐさんもそれを聞いて「対極にある二組なのにねぇ」と笑いながら同調してましたw。

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本番前のルーティーンは?

万里生くんは「ストレッチを入念にやること」。30分くらいやってるそう。今回のミュージカルに限っては開演前の発声練習はあまり積極的にしていないとのことでした(ハミングレベルって言ってたかな)。発声練習すると「歌っぽく」なってしまうからといった感じのことを語っていたのが印象的でした。たしかにこの作品って、セリフ劇的に感じる部分が多いですものね。

安蘭さんは「舞台の上を一周して空気を感じる」。劇場に向かって「よろしくおねがいします」といった気持ちで立つのだそうです。

めぐさんはストレッチをしつつ、「ガタガタと体が震える健康器具に乗ること」。本番前かなりギリギリまでそれに乗ってセリフの確認をしているとのことで、それを聞いた禅さんたちが目を丸くしながら「そんな間際まで!?」みたいにビビってたのが面白かったwww。

禅さんは「本番前に”外郎売”を唱えてる」そう。役者を目指す人は必ずと言っていいほど経験していると聞くのが歌舞伎に出てくる”外郎売”。ものすごい情報量が詰まった早口言葉のような台詞で、全部唱えると7分以上かかるみたいですね。毎回舞台始まる前にウォーミングアップで舞台の一番前を行き来しながら唱えてるという禅さんでしたが、他の皆さんは何をやっているのか分かっていなかったらしく(笑)、この時初めて禅さんが”外郎売”をやってたことを知って目を丸くして驚いてましたww。
昔は”般若心経”唱えてそのあと塩撒きまでやってた(!?)そうなのですが、スタッフさんから「塩はやめてほしい」と懇願されてやめて”外郎売”にしたというエピソードには皆大爆笑www。でもそれって、禅さんが常にお芝居と誠実に向き合う役者さんってことだよなと感動もしてしまいました。

あと、5分前には毎日キャスト全員で円陣を組んでるとのことでした(SNSにも載ってた)。

 ちなみに、モリクミさんや光夫さんは最初の頃は「みんなで円陣とかあまり好きじゃないんだけどなぁ」なんてボヤいてたらしいのですが、今では率先して「さぁ、やるぞ!!」と張り切ってるのだそうです(←万里生くんによるミニ情報 笑)。

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マチソワ間の過ごし方

マチネとソワレの間は約3時間とけっこう長いので、めぐさんと安蘭さんは一緒にお弁当を食べた後少し喋って「またあとで」と一旦お別れするそうです。

万里生くんは浦井くんと和樹くんの3人楽屋ということで。マチソワ間には同じくお弁当を食べるのですが、なぜかこのエリアだけプラス豪華なサラダがついてくるそうなw。それを作っているのが誰あろう、お料理大好き…というか既にコックレベルに達しているのではないかと思われる和樹くん!この時の様子を万里生くんがリアルに再現してくれてて(和樹くんの口真似とかww)会場大爆笑でしたww。

あと、とある日には3人それぞれ”ファンクラブ向け”バースデーカードに生サインを黙々と書いてたそうなww。さすが人気者トリオ!

禅さんは一言「寝てます」とww。30分くらい眠ってしまうそうで「先に寝る派」とも。本番近い頃に寝るとうまくセリフや歌が出てこないからというのもあるようでした。

食生活で気を付けてること

万里生くんは衣装合わせの時に「すごいピチピチなやつが用意されてた」そうで(笑)、これは大変だと思いかなり食生活を変えたようです。その成果が出て今ではその頃よりも3キロ瘦せたんだとか!!

安蘭さんは「遅い時間に消化の悪いものを食べない」くらいで他はあまり気にしていないようでした。
めぐさんも特には意識してなくて「食べないことをしない」ことを心掛けるくらいかなとコメントしてましたね。ちなみにかなりの”サプリメントおたく”とのことで、一日に20錠くらい飲んでいるらしい!!そんなに飲んで平気なのかな…とちょっと心配にもなりましたが(汗)役者さんは皆さん健康管理しっかりしてると思うので大丈夫なんだろうなと思いました。

禅さんは「ほかのみんなとは年齢が違うから」とお年寄りアピールしてきたのですがww、めぐさんや安蘭さんが「意外と私たちとそんなに変わらないですよ」とツッコミ入れまくってましたw。
で、最近は手料理にハマっていらっしゃるということで。コロナ禍で外食禁止令が出たことで自宅にいる時間が長くなり、そこから料理に目覚めたそう。こういう方多いですよね。今度和樹くんとお料理祭り企画とかやってほしいかも。

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ハマってることは?

禅さん曰く、家にいる時間よりも劇場にいる時間の方が長くなったということで、いまハマってるのは『カム・フロム・アウェイ』と。
めぐさんも「帰ってから資料映像とか見て復習もしてるし」ってことで同じ答え。安蘭さんも「怖いくらいずっと歌ってるから」ということで同じ。万里生くんは聞かれてなかったけど頷いてたから同じだと思いますww。

最後に万里生くんが後ろにあるセットについての質問。この作品、舞台を囲うように「木」のセットが建てられているのですが、そのうちの2本が雷に打たれたように欠けているんですよね。それが何を象徴してるのか気になったようで。

これは、9.11の時に犠牲となったワールドトレードセンターのツインタワーを象徴しているとのことです。禅さんもめぐさんも安蘭さんも知らなかったようで、「そうだったんだ!!」と驚いてましたね。そのことを念頭にしてこの作品を見ると、また違った景色が見えてくるかもしれないなと思いました。

そしてセットの木々は「裏のほうまでちゃんと”木”になってるので、本当は皆さんにも舞台に上ってきて見ていただきたいほど」と禅さんが熱弁。シンプルだけど特別な思いがこもったセット美術なんだなとジーンときました。

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最後に一言

万里生くん

今回はホリプロステージ会員限定公演ということで、舞台上でさとしさんがクライマックスシーンの時に小切手宛先の欄に「ホリプロ」と書くアドリブやってました(笑)。でも、誰も気づかないだろうなとwww。
そんな遊び心を織り交ぜつつも一公演ずつ大切に演じてますし、日を追うごとに”ファミリー”が増えているような気がして嬉しいです。皆さんの心にこの作品がいつまでも残っていますように。

禅さん

長い間舞台をやっていますが、稽古初日に「間に合うだろうか」という不安を抱いたのは今回が初めてでした。とにかく役者がやることが多くて本当に大変なのですが、舞台が始まってみれば「やればできるんだな」と実感しています。
自分の生涯ずっと残るような作品だと思っているし、みんな心から楽しんで舞台に立っているので最後まで応援してください。

めぐさん

最初から客席のとても温かい雰囲気のなか演じられました。この作品を演じていると”人と人との繋がり”が最終的には一番強いんだと感じられます。これを見たきっかけに、少し縁遠くなっている人とつながりを持って触れ合ってもらえれば嬉しいです。人は”人に癒され人と共に生きるもの”だと思います。皆さんの心にも『カム・フロム・アウェイ』の精神が根差していきますように。

安蘭さん

演じれば演じるほど好きになっていく作品で、素敵作品に出演できたことを本当に感謝しています。忘れてはいけないのはこれが実話であり、登場している人たちは今も存在してるということです。その方達へのリスペクトを忘れずにこれからも演じていかなければいけないなと感じています。
大作ミュージカルといった作品ではないけれど、皆さんの心に響くようなシーンがたくさんあるかと思います。大千穐楽まで応援よろしくお願いします。

最後の安蘭さんの挨拶の時に禅さんが「もうすぐ終わっちゃうよぉ―――!!」と悲鳴を上げてて、あぁ、本当にこの作品のことを愛しているんだなというのが伝わってきてホッコリしました。でもその後みんなから「地方公演含めるとあと1ヶ月ちょっとあるから」となだめられてた(笑)。
それでも時の流れの速さを感じたからか「ついこの前まで学生だと思ってたのにぃーー」と唸ってた禅さんがやたら可愛くて笑っちゃいましたww。いやでもほんと、時の流れの速さは私も実感するところであります(汗)。

ここまでのトークの超ダイジェストがSNSにアップされてるので、そこで雰囲気補完してください(今回はかなりザックリしたレポ内容ですみません 汗)。

皆さん、お疲れのところ楽しいトークをありがとうございました!

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