『デストラップ』兵庫公演

1週間前にも訪れた兵庫芸術文化センター(笑)。今回は片岡愛之助さん主演の「デストラップ』を観に行ってきました😁。

このポスターは前の週に観た『僕だってヒーロー~』に行ったときに撮ったのですが、ど真ん中にある「ラブリンも待ってます(しかもハート❤付w)」の張り紙に思わず吹いちゃったよw。主演だけど、共演がアイドルの橋本君だったからね😅。

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※前の週に観劇した作品はこちらです。↑

今回の物販はパンフレットのみ。他に何かないかなと思ったりしたのですが、パンフのみでちょっと残念😅。東京でもグッズはこれだけだったのかな。

ロビーには立派なお花が並んでました。さすが愛之助さんや!

と思ったら、劇場外には佐藤仁美さん宛ての立派な楽屋花も!

夏らしく、佐藤さんのイメージに合ったお花でとても華やかでした😊。

以下、ネタバレ含んだ感想になります。

 

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2017.08.04マチネ
in 兵庫芸術文化センター 中ホール(西宮)

キャスト

  • シドニー・ブルール:片岡愛之助
  • クリフォード・アンダーソン:橋本良亮(ABC-Z)
  • マイラ・ブルール:高岡早紀
  • ヘルガ:佐藤仁美
  • ポーター:坂田聡

全体感想

観劇するまで知らなかったのですが、この作品はブロードウェイで最初に上演された後に映画化もされているほどの人気作なのだとか。

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そういわれてみれば名前は聞いたことがあるかも…くらいの知識だったので😅、なんともスリリングな観劇タイムとなりましたw。タイトルからして和訳すると「死の罠」ですからなんとも不穏ですよね。
ただ、演出がコメディ作品を数多く手がけている福田雄一さんだったので、観る前はサスペンスよりも笑いのシーンが多いのかななんて暢気に構えてました😄。それがよかったのか悪かったのか…大いにゾクゾクさせられっぱなしで…見事術中にハマった気分w。サスペンス8割、笑い2割くらいの割合だったかと思います。

物語の舞台はブロードウェイ作家であるシドニー(愛之助さん)の自宅。全編彼の家の中でドラマが展開していきます。以前はヒット作を生み出していたものの、すっかりスランプに陥ってしまい創作意欲を失いかけていたシドニー。妻のマイラ(高岡さん)は彼を元気づけようと様々な言葉で鼓舞するものの、シドニーの気持ちは晴れないまま。
そんな時、教え子だったクリフォード(橋本くん)から処女作の戯曲台本が送られてきます。タイトルは「デストラップ」。初めてのものにしては質の高いその内容を読んだシドニーは、クリフォードを殺害して本を自分のものにしてしまおうという恐ろしい計画を思い立ちます。さっそく呼び出してそうとは気づかせないようにもてなすシドニーに、妻のマイラは気が気ではない。そしてついにクリフォードを油断させた直後殺害に成功。おびえる妻を優しく諭し、万事うまくいくと思われたのですが、次の瞬間信じられない出来事が起こり事態は急転していきます。

この作品、1幕目だけでも相当ショッキングな内容だったんですけど😱実は本当に怖いのは2幕だったりするんですよね。シドニーとクリフォードの命がけの化かし合いというか…二人が普通に会話しているシーンですら、いつ関係がおかしくなってどちらかが暴発するかわからないかのような危険をはらんでいるので常に心がざわつきながら見守る感じ。
シドニーは自分のことしか考えないようなところがあって、その成功のためなら人を殺すこともためらわないような恐ろしい一面を持っているのですが、対するクリフォードも自らの成功のために手段を択ばない一面を持っていて・・・似た者同士みたいな関係だなと思いました。自分の殺人計画をそのまま本にしてヒットを狙うことを考えていたクリフォードのほうがもしかしたらシドニーより恐いかもなぁ😵。
クライマックスでの二人のどんでん返しの連続による殺し合いはもう、ハラハラざわざわの連続!!愛之助さんも橋本くんもやられ顔がリアルでほんと怖かったです😱。いやぁ、これホントに福田雄一さんの演出か!?って思ったくらいですから(笑)。

セットからして剣やらボーガンやらといった物騒なものが壁に所狭しと飾られているのがまた見る者の気持ちをざわざわさせましたねぇ😱。誰かがいつかこのどれかを使ってヤバイ行動に移すんじゃないかという危険を常にはらんでるみたいな…そんな部屋のセットもすごく印象的でした(後半には使いまくりでしたからね💀)

そんななか、清涼剤的な存在感を放っていたのが佐藤仁美さん坂田聡さんです。この二人は福田雄一イズムを発揮していてww作品の中で一番ほっとできるシーンでしたね😁。大いに笑わせていただきました。特にラストシーンをあの二人で〆たのは良かったなと個人的には。いやその前のシーンがあまりにも凄惨だったもので😱。カテコはちょっとホッとした気持ちで拍手ができてよかったですw。
っていうか、あの二人が最後に出てきたことで、これまでの恐怖の出来事は架空だったのか!?みたいな錯覚も起こったくらいだったからな😅。色んな見方ができる芝居だったかもしれません。

キャスト別感想

片岡愛之助さん(シドニー)

冒頭から愛之助さんの怒涛の台詞が始まるんですけど、いやはや、よくぞあの量を完璧にこなしたなと!まずそこにビックリしました。よどみなく噛むこともなくごく自然にずーっと喋りまくってましたから…もう素直に「愛之助さん、さすが!」と思いました😃。
もう一つビックリしたのが、セリフの話し方が外国ものの戯曲に合わせた雰囲気のものになっていたことです。日本人的な聞いていてなじみのあるリズムというのではなくて、海外の人がその現場で起こっていることを自然に語っている、みたいな。よく吹替えの声優さんがセリフを言っている、あんな感じ。いやぁ~、愛之助さんがあそこまで海外の人間に染まったセリフ回しをされるとは予想してなかったのでそれも驚きましたね😃。ファンとして新しい顔がこうして発見できたことは非常に嬉しかったです。

あと表情もすごく豊か。歌舞伎役者さんだけあって表情筋がよく動いていて、シドニーが穏やかな口調で話していても「あ、こいつ裏ではとんでもないこと考えてるな」みたいなことが見ていて分かるんですよ😜。だから、そのあと何か悪いことが起きるのではと終始ハラハラさせられた感じで(笑)。その不敵なニヤリ顔がまたゾクっとさせられるんですよねぇ。普段穏やかな笑顔を見せてくれてる愛之助さんとは真逆!そこがまた面白いところでした。
一番うわ~~と思ったのがクライマックスでクリフォードと殺し合いを展開する場面。あの死の間際の壮絶な表情は…まさに歌舞伎のグワ~っと魅せるときのものでww、あぁ、愛之助さんはやっぱり歌舞伎役者なんだと実感した次第です😄。いや、十分怖かったんですけどねw。

こんなふうに、ガッツリと愛之助さんの芝居を堪能できて非常に充実した観劇となりました。またたまにでいいからこうして現代劇(ミュージカルも)にチャレンジしてほしいです。

 橋本良亮くん(クリフォード)

私はアイドルのことはよく分からなくて、橋本くんのこともABC-Zのメンバーだと知ったのはごく最近だったんですよね。よく考えてみたら、以前に他のメンバーの子が出てた舞台も観たことがあったので(たしか五関くんだったかな)2人目になります。

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もう少し声量が欲しいかなと思う部分はあったものの、お芝居はすごく惹きこまれて…なかなか見応えあるものを魅せてもらいました!アイドル的なオーラはあまりなくて、あくまでもクリフォードという青年としてそこに存在していたのが非常によかったと思います。

最初は可愛らしい青年だったのに、徐々にその化けの皮がはがれていって最後にはシドニーを追いつめるといった難しい役どころだったのですが、濃い~出演者の中でも堂々と溶け込んでいたしちゃんと存在感を放っていたのはすごいと思います。
アドリブにも自然に対応しててw、愛之助さん演じるシドニーから「おまえダンスは得意なんだろう」と振られたときに「いや、僕はむしろできない方で、特に黄色い髪のやつがヤバイです」みたいなメンバーいじりらしきセリフもサラサラ~っと出てきて客席湧かせる一幕もありました(笑)。ABC-Zのことはよく分からないけど、言っている意味は理解できたので思わず吹いたww。

クライマックスでシドニーと壮絶な殺し合いをする場面もすごい熱演でゾクゾクさせられまくりました。鬼のような表情になるところも印象的。真摯にお芝居に立ち向かってるのが分かって好印象でした。また舞台にチャレンジしてほしいですね。

 高岡早紀さん(マイラ)

高岡さんというと気が強い女性のイメージが私の中でかなりあったので😅、今回の役柄はすごく新鮮に映りました。何を考えているのかつかめないような夫のシドニーをハラハラしながらも一生懸命に支えようとする健気な奥さんで。いつもどこか不安を抱えてシドニーを見守ってる場面などは、まるで見ているこちらを代弁しているかのようでしたね😱。

心臓に不安を抱えているといった病弱な一面もあり、シドニーが最初にクリフォードを殺害した後の場面で「お前の心臓、大丈夫だったようだな」みたいに言われた後「なんとか…」とギリギリ生き残った感を出してたのがすごく印象的でした。彼女の中ではシドニーがそういう好意に及んでしまうことを心のどこかで容認していたんだろうなということの説得力があったなと。
それだけに、夫に理解を示した直後の「真の目的」のために犠牲に遭う場面はかなり衝撃的でビックリしました😵。

高岡さんの出番は1幕のみで2幕は登場されなかったというのもちょっとビックリw。それでもかなりの存在感でした。

 佐藤仁美さん(ヘルガ)

チラシやパンフレットの写真が「謎の美女」的な雰囲気だったので、舞台に登場してきた佐藤さんを見たときは椅子から落ちそうになるほどビックリしました(笑)。あの妖しい美女的なビジュアルはフェイクだったのか!?みたいな😅ww。

佐藤さんが演じたのはシドニーたちが住む家の隣に住んでいたちょっと名前の知れた霊媒師。シドニーがクリフォードをやってしまった後にやってくるんですが(本当はやってないんですけど)、見た目がインディアンみたいな風貌でwwセリフ回しは「~あるよ」みたいな日本語を無理やり話す中国人みたいな感じ😅。その部屋で何が起こったのかを想像しながら語っていくといった、展開的にはちょっとスリリングな場面ではあるんですけど・・・食いつきっぷりがもう見ているだけで思わず笑ってしまうみたいなww。
あのグイグイっぷりを間近にしながら愛之助さんも高岡さんもよく吹き出さないでいられたなと思ってしまったくらい😝。ある一場面では愛之助さん演じるシドニーに「前にお○まもやってただろう!」と霊視するアドリブまであったなww。あまりにも想像していた雰囲気とは違っての登場だったのでホント驚きましたよ~。

2幕でもものすごい勢いでなだれ込んでくるんですが、面白怪しさが満載でww立ち去った後には愛之助さん演じるシドニーが思わず「あの人はいったい何人なんだ!?」と漏らしてしまったほど(笑)。あ、あと、突然橋本くん演じるクリフォードのそばに行って「今日はハッシーの日らしいぞ」と囁く一幕もww。観劇した日が8月4日だったということでの佐藤さんの気を利かせたアドリブだったようで😝、カテコになった時に橋本くんが「今日はハッシーの日ではありませんっ」って主張してたのが可愛かったですw。

「ひよっこ」の高子さんは農家の嫁へ行くと同時に、怪しい霊媒師としてデストラップに降臨しておりました(笑)。

 坂田聡さん(ポーター)

坂田さんは初めて見る役者さんだったのですが、ポスターやチラシで見たときにはもっと硬派な役柄で登場されるのかなと思ってました。舞台の展開的にもシドニーを追いつめるような、レミゼで言うところのジャベール的立ち位置なのかなと。
ところが、追い詰めるどころか大いなるお笑い要員として舞台を沸かせててwwこれもビックリしましたよ~😅。佐藤さんがパンフレットの中で「私と坂田さんは福田さんの作品を知ってる者として配役されたんだと思う」みたいなことを語っているのですが、今回の舞台を観てその意味がよく分かりました(笑)。

坂田さんが演じたのはシドニーの知り合いである弁護士で、物語上は大事なキーワード的なことを提供しにくる、みたいな感じだったのですが・・・それ以外のところがめちゃめちゃ面白すぎて本役の印象がなくなったというのが正直なところw。いやこれ、褒めてます(いいのか分からないけどw)
まず、坂田さん演じるポーターは出番が2幕のほんのワンシーンしかないわけです。これは坂田さん的には爪痕残さないわけにはいかなくなるようでww立ち去ろうとする間際に扉のセットの前で「1幕の間めちゃめちゃ暇なんですよ~~」みたいに語りだしてw。ここは橋本くんもはけていないので愛之助さんとの二人芝居となるわけですが、思わぬセリフに愛之助さんも「え?」みたいな雰囲気になってて(たぶん他の公演でも二人のやりとりあったと思うんで予定調和だと思うんですけどww)「ぼくこのまま最後まで床になってますからそのまま続けてくださいっ」と床に伏せちゃって愛之助さんをアタフタさせるといった一幕もww(いや、見えてるから!って愛之助さんがツッコミ😝)

さらに、「ぼく、西宮初めて来たんですがすごく良いところで、西宮ガーデンとか店がいっぱいで!」と芝居から大いに逸れて劇場周辺にある西宮への愛を熱弁ww。「あの店終わったら一緒に行きましょう」と愛之助さん誘い出してww「それどこにあるの?」みたいに返してw。「そもそも誰と喋ってるんですか!」と愛之助さんのツッコミ入ると「森の妖精です」って返してたのも爆笑www。

なんやかんや続いた後、そろそろ退場してもらいたくなった愛之助さんが「エリザベスに宜しく!」とアドリブで言い出して、坂田ポーターが「あ、もしかしてそれ、僕の奥さん!?」って素の反応wwww。「そうですよぉ!」と何度も「エリザベスに宜しく!」と言って退場を促すのですが、扉の際で坂田さん粘る粘るww。
そして最後にはこの観劇当時大いに話題になっていた「一線」「手つなぎ」ネタを言い出した後、斉○由○の「卒業」を歌いだすという一幕に観客大笑いで手拍子まで起こってwww「西宮の妖精は温かい!!」と感動😂。それを笑いながら見てた愛之助さんも「もうこれ以上は、妖精も落ち着かなくなってるし!」とツッコミ入れて、「どうもお邪魔しましたぁ」と普通に最後は去って行かれましたwww。ものすごい爪痕残してたよ、坂田さん(笑)。
このすぐ後に出てきた橋本くんが「ポーターさんアドリブ長すぎっ」と思わずツッコミいれてたのも笑えました😂。

後述

カーテンコールは衝撃的展開の後に、のほほんとしたシーンで終わったこともありwホッとした雰囲気で大いに盛り上がりました😃。2回目か3回目くらいでスタンディングとなって出演者の皆さんも嬉しそうにしてました。
最後のカテコの時に愛之助さんから「みなさん、どうでしたか?怖かったですか?」ってニコニコしながら客席に聞いててw前方の人が頷いたのが見えたようで「あ、頷いてはる」ってしてやったり顔してたのが面白かったな😆。8月4日は「ハッシーの日」ってことでってことで愛之助さんがそのあと気を利かせて橋本くんにコメントを求める一幕もあったのですが、その時に前述したとおり「今日はハッシーの日ではありませんっ」って恥ずかしそうに叫んだだけで後ろに下がってしまいました😅。
あと、例の坂田さんのアドリブの件にも触れられてw佐藤さんが「戻ってきた後ずっと廊下で歌を歌ってしまった~と呟きまくって大変だった」みたいなコメントを(笑)。これ、芝居の中でもアドリブで言ってたからね、佐藤さん😆。それに対して恐縮しまくったように「ほんと申し訳ないです」とあの時の勢いが嘘のようにチンマリしてた坂田さんが可愛らしかった😁。

「西宮のお客様は皆さん温かく見守ってくださって応援していただいてありがとうございます。あと少しの公演ですがお時間ありましたらまた遊びに来てください」

という愛之助さんのコメントが最後にあり、大盛況のまま幕となりました。

予想していたよりも面白い観劇となり、行ってよかったなと思いました。皆様お疲れ様でした!