舞台 『西遊記』福岡公演 アフタートークショー 2023年11月21日ソワレ後

2023年11月21日の舞台『西遊記』福岡・博多公演ソワレ後にアフタートークショーが行われました。

2023年11月21日の感想はこちら↓

アフタートークということなのでネタバレが相当含まれています。ご注意を。なお、トークのコメント部分は私の脚色がだいぶ入っていますのであしからずw。

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舞台『西遊記』福岡公演アフタートークショー 2023年11月21日ソワレ後

トーク参加者:片岡愛之助さん小池徹平くん戸次重幸さん加藤和樹くん村井良大くん

先頭で入ってきた村井くんが、玉竜の”体半分”を滑車に乗せてニコニコと登場した時には客席のあちこちから笑いが漏れてましたww。そのあまりにも異様な光景wに私も思わずププッと吹き出しちゃったよ(笑)。村井くん曰く「この半身が無いとなんだかちょっと恥ずかしい」のだそう(笑)。

博多座公演の感想

愛之助さんは「西へ行くほど反応が濃くなっていくのが嬉しい」と。博多座でもけっこうところどころでウケてたし、あと「個人の声もけっこう聞こえる」と笑ってましたねww。まぁそれは”舞台を見た素直な感情が口に出ちゃってる人”ってことだと思いますが。これが博多座だとよりクリアに聞こえてくるらしいです。

徹平くんも客席の反応が良かったのをとても喜んでましたね。特に客席から登場するシーンとかでは近くの人がビックルする声とかリアルに聞こえてきて楽しいし、気が引き締まってたんだとか。

シゲさんはTEAM NACSの九州公演のエピソードが面白かったww。最初に鹿児島から入って上に行くにしたがってウケがよく笑い声も大きくなっていったらしいのですが、「博多に来たら意外と静かだった」とオチが(笑)。つまり、福岡には九州5県から集まった人たちが来てくれてるから独特の空気があるんだなと思ったってことみたいですw。これには愛之助さんたちも「なるほど」とニマニマしてました。
ちなみにここで「福岡以外から来てる人」と挙手を求める場面があったのですが、けっこう手が上がってて。特に前方席が多かったかな(たぶんFC枠が多かったんだと思う←自分も含めw)。九州全土から集まってくれた皆さんありがとうございます、みたいなコメントもあったのですが…、この時密かに「私は関東から遠征をば…」と思っておりました(笑)。

村井くんは「博多座のお客さんは演劇の観方が分かってる人が多いかも」と。拍手のタイミングや笑いどころもバッチリなことも多く、一緒に盛り上がってる感があって嬉しいと話してくれました。

和樹くんは、ミュージカル以外での博多座は今回が初めてだったとのこと。たくさん笑ってくれることも嬉しいし、客席からの話声や息遣いもすごく良く聞こえるので「身が引き締まる想いがしてる」と語ってました。残り公演が2つっていうのに関しては「寂しいです」とハッキリ。

ワイヤーアクションについて

愛之助さんは歌舞伎で宙乗りを何度も経験しているので、今回のワイヤーアクションについては慣れたものだったのでは?みたいな質問があったのですが、これに関しては「歌舞伎では今は機械が宙乗りの操作をしてくれてるので楽なのですが、今回の舞台はすべて人力で動かしてもらっているので呼吸を合わせるのが大変でした」と苦労話をしてくれました。

物語中盤では愛之助さんが舞台上から飛び出して客席前方をぐるりと飛び回る演出があるのですが、板の下手側には踏み出しのための大きな”矢印”があるとのこと。私の席からはちょっと見づらかったんですが(角度的に)2階席からとかなら見えてたんじゃないかな。そういえば、メイキング番組でこの飛び出しのところの連携を図るのに苦労されてたなというのを思い出しました。
こういったフライングをするのは今回が初めてだったという愛之助さん。手動で動かしてくれるスタッフさんに対しては「信頼しかない」と力強く語っていらっしゃったのが印象深かった。

傍で見ているシゲさん、和樹くんは「すごいなぁ」と思いながら見上げてるらしいw。村井くんは「手の角度とかも細かく計算されているのがすごい」と感心してましたね。2幕後半で映像と愛之助さん演じる悟空が融合しなきゃいけない場面も、手の角度がビシっと決まってるのが本当に凄いと大絶賛でした。そういう”型”的なところはさすが歌舞伎役者の愛之助さんだよなぁと思います。目の付け所が違う村井くんのコメントに嬉しそうにしてました。
ちなみに観劇した日は、悟空と飛びだしていく筋斗雲のタイミングがちょっとずれて悟空が空中浮遊してるようになってましたけどwww、それはそれで面白かった(笑)。

三蔵法師のアクション

徹平くんが演じる三蔵法師は今回守られる立場なので立ち回りが少ないんですよね。それに関して「物足りないのでは?」と質問されると、「カッコいいなと思ってるけど、公演が重なるにつれて皆が疲れていく姿も見てるので少なくてもよかった」とニンマリしてたのがめっちゃ可愛かったww。

それに対して愛之助さんが「でも後半派手にやる場面の時の勢いすごいよね~。お師匠さん強すぎる」とニマニマ話しかけてきて、被せて和樹くんも「誰よりも強そうな顔してる」とツッコミがww。
するとこの場面に関してシゲさんが「実は台本には三蔵法師が戦うとはどこにも書いてなかった」とネタ晴らし(笑)。お稽古場で演出家の堤さんが付け加えたとのことでした。質問するアナウンサーさんからは「あのシーンでの小池さんすごく生き生きしてましたから」と言われると、徹平くんが慌てて「ほかのシーンでも生き生きしてますからっ」と猛反論してたのがこれまた面白かった(笑)。

ちなみに、三蔵法師が戦う場面の時に登場する”ある”リアクション”についての裏話も。稽古場と本番舞台とは違うものにしたそうで。これについては「監督からダメ出しが出た」ことが要因だったとのことでしたwww。うん、まぁ、そうだと思うわ(笑)。

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”自由な時間”シーン

本編2幕途中で挟まる、猪八戒、沙悟浄、玉竜による”自由時間(フリータイム)”wについての裏話について。事前打ち合わせについてはシゲさん曰く「ゴリッゴリしてますっ!!」とのこと(笑)。1幕が終わった後はシゲさんの楽屋に和樹くんと村井くんがやってきて3人で綿密な打ち合わせをやってるのだそうですw。
私が見た回の前のマチネ公演では”和樹くんのミュージカルネタ”が入ってきたらしいのですが(それも見てみたかった!!)、これに関しては「新作」とのこと(笑)。シゲさんによるとこの日替わりネタは実は8パターンくらい用意してて、日々カスタマイズしながらやってるらしいですww。

で、さらにネタ晴らしな話が飛びだしてきて。シゲさんが「本当は9パターンあったんです」と言い出して客席も噴き出しまくりw。どうやら3人の中では珠玉のネタで、稽古場でも「大阪の初日公演で披露しよう」と3人で意気込んでていざ実行となったらしいのですが…、それを見た堤監督から「もうこれは封印しろ」とお達しが出て蔵入りになっちゃったとwww。これに関してシゲさんが「だったら先に言ってくれよ!」とツッコミ入れまくりでもう爆笑しちゃったよwww。
で、その1回きりのネタがどんなのだったかというと…、公にはあまり出しちゃいけない感じのやつ(つまりは男子が好きそうな●ネタ系ワードがちょいちょい入ってきてるww)。もうシゲさんのトークが絶口調で、そのネタを途中まで早口でまくし立ててたもんだから(笑)隣に座ってた愛之助さんが笑いながらも「もうそのあたりで」とやんわりストップかけててww、もうホントここ面白すぎたwww。

ネタ探しについては特にしてないとのことで「ふとした時に降りてくるやつ」を織り交ぜてるとのことでした。
マチネ公演の”ミュージカルネタ”ではターンの話題が出てきて。この時村井くんが”胴体”をターンさせて爆笑をさらってたらしいですwww。これ見てみたかったぜ!!和樹君は「この作品では歌とダンスも出てくるからどこかでミューネタやりたいなと思って採用させてもらった」と裏話を話してくれました。

気に入ってるシーン

愛之助さんが一番好きな場面は「ラグビーやるシーン」とのこと。敵と戦う中でなぜかラグビーのボール回しのような展開になっちゃうって場面があってw、愛之助さんも徹平くんもここがめっちゃお気に入りなんだとか。でも愛之助さんは閉じ込められてる設定なので参加できてないんですよね。あれめっちゃやりたいと羨ましそうにしてましたw。
これに関しては実際にやってる村井くんが「あれ大変なんですよ」と苦笑い。和樹くんも「高速足踏みがすごく難しい」と苦労を語ってましたね。シゲさんなんかは「全身テーピング」とボヤキまくり(笑)。「みせましょうか?」とジョークか本気か分からないテンションでwwそれを見た愛之助さんが「いや、いいですから」と笑いながら上手ーく押しとどめてたのが最高(笑)。シゲさんの操縦を心得ていらっしゃるw。

徹平くんは、金角と銀角に囚われてるシーンで眠ってしまう場面のことをあげてました。なぜここをチョイスしてたかというと…あの時、本気の睡眠に入りやすくて一歩間違えたら上から落ちちゃうかも(高い位置にいる設定なので)とハラハラすることが多いからなんだとか。お気に入りっていうよりも、気を付けてる場面って感じですねw。
特にマチソワ日だと、ソワレにすごい眠気が襲ってくるとw。ホントに寝落ちしたこともあるらしく、和樹くんたちには「寝てて危ない時は絶対起こして」と事前に頼み込んでるそう。けっこう長時間動けない状態で寝てる設定なので、特に疲れがくるソワレだとマジ寝しちゃうのも無理はないんだろうなと、その苦労がしのばれました。とりあえず博多は無事に終了したのでよかったよ。

シゲさんは「カーテンコールの兄貴のバク転」とキッパリw。これを横で聞いた愛之助さんがビックリしたように笑いながら「いやいや!!」と謙遜しまくってたのが萌えw。和樹くんによると、大阪初日の日に「いきなり」披露して皆もビックリしたらしい。
これに関して愛之助さん曰く、「何も特技がない自分はどうしようか考えて初日の前日にバク転しようかなと思いついたんですよね」とあの穏やかな笑顔でニコニコ種明かし。これにはまたみんなもビックリ仰天(笑)。ロビーの絨毯の上で練習するのは危ないと判断して、なんと、ぶっつけ本番で連続バク転をやってのけたとのこと!!しかもそれが20年ぶりくらいだった(もしかして時代劇「夜桜お染」以来とか??)というのが衝撃ですよ!!シゲさんも目をまん丸くしてたし、和樹くんも「ホントヤバいですよ!!」と大興奮してました。

和樹くんは牛魔王親子のクライマックスシーンを挙げてましたね。最後の紅孩児のセリフを聞くと後ろで見ていていつも泣いてしうそうです。「いや~ねぇ~」と沙悟浄バリに照れてたけどww、そこをチョイスするのが心優しい和樹くんらしいよなぁとホッコリしました。

村井くんは映像技術の凄さについて語ってました。特に冒頭から出てくる映像とお芝居のコラボシーン。顔はめのやつは今回の舞台で初めて取り入れてるものらしいですね。メイキング番組でもやってたけど、あれ、舞台上手の奥の方でグリーンバックのところに顔突っ込んで実際に生のセリフを語っているのをそのまま映像と併せて見せてるんですよね。
これに対して愛之助さんも「あれ、収録じゃないんですよ!」と熱弁。映像が収録だと思われてるかもってところで、シゲさんが「せっかく村井くんがその日に合わせたネタを言ってくれてるのに!!」と熱血フォローしてたの笑ったww。

最初は一人で舞台の表側にいる人と会話を合わせなきゃいけないのがすごく怖かったようで、途中から表に見えてる部分のモニターを脇に置いてもらうようにしたのだとか。視線が不自然にならないように相手がどこにいるか確認しながら台詞を語ってると。いやぁ~~、最新技術とはいえ、役者さんの対応力も本当に凄いなと思いました。今度からこのシーンはただ笑うだけじゃなくて「後ろで苦労してるんだろうなぁ」と想像しながら見てしまいそうw。

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松平健さん

愛之助さんは「松平健さんは僕にとっては”将軍様”なので、その方と剣を交えて芝居で戦えることが本当に嬉しい」と興奮気味に語っていました。そうそう、私たち世代は健さんと言えば『暴れん坊将軍』だよねぇ。愛之助さんが憧れの人だって熱弁する気持ちよく分かります。
一番痺れるのは「刀を抜いた瞬間の美しさ」とのことで。自分は特等席で毎日見させてもらっているという気分と嬉しそうにしてたの、少年らしい笑顔で可愛らしかった。太刀筋についても「あの年代の方でさらに重い衣装をつけてるのが信じられないくらい正確な立ち回り」と大絶賛。闘う場面の時も、ドンピシャなところにきてくれるので安心して演じられると語っていらっしゃいました。

最後に

徹平くん

大好きな博多座で講演できるのも残り僅かで寂しいです。このあと名古屋や東京もあるので、時間がある方はまた一緒に旅ができればなと思います。

シゲさん

日テレ70周年にちなんで公演数も70回に設定されています。日々進化していく舞台なので、2度3度見に来ていただければ嬉しいです。

和樹くん

博多座は残り少なくなってしまいましたが、僕たちの旅はまだまだ続きます。各地の新しいネタがあると思うのでまた足を運んでもらえたら嬉しいです。

村井くん

博多座の残りも精一杯演じたいと思います。その後名古屋と東京がありますが、来年の辰年にちなんで「竜」に関する新ネタも用意したいと思うのでよかったら遊びに来てください。

愛之助さん

年末年始の名古屋は特別バージョンでの上演になっているので、機会があればぜひいらしてください。よかったら、また我々が天竺を目指す旅を見に来てください。

こうして大盛況のうちにトークショーは終了しました。本当に爆笑の連続でめちゃめちゃ楽しかったし、意外な裏話もたくさん聞けて良かったです。

お疲れのところ、楽しい楽しいトークショーありがとうございました!!博多座の次は名古屋、そして東京へ。私もあと1回観に行く予定にしているので(追いチケしちゃったww)楽しみにしています。

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