劇団四季の新作ミュージカル『ゴースト&レディ』を観に四季劇場秋へ行ってきました。6月の観劇以来1か月ぶり2回目になります。
開幕してから約2か月経ったこともあり前回より少し客足は落ち着いてきたかなとは思いましたが、それでも1階席はほぼ満席に近い状態で人気の高さが伺えます。
2階ロビーにある特製パネル前には今回も多くの人が見入っていました。近くでよく見ると…
初日に観劇された原作者の藤田和日郎さんによる直筆のイラストとサインが!!初めて見た時は気づかなかった(汗)。ぜひ近くで確認してみてください。
以下、ネタバレを含んだ感想になります。
2024年7月11日マチネ公演 in 四季劇場・秋(東京・浜松町)
主なキャスト
- フロー(フローレンス・ナイチンゲール):真瀬はるか
- グレイ:金本泰潤
- ジョン・ホール軍医長官:瀧山久志
- デオン・ド・ボーモン:宮田愛
- アレックス・モートン:ペ ジェヨン
- エイミー:木村奏絵
- ウィリアム・ラッセル:内田圭
- ボブ:平田了祐
【男性アンサンブル】
味方隆司(ハーバート戦時大臣)、中田雄太(フィッツジェラルド)、澁谷智也(フローの父)、塚田拓也(メンジーズ)、小林清孝、木内和真、政所和行、緑川諒人、吉田功太郎
【女性アンサンブル】
近藤きらら(フローの母/ヴィクトリア女王)、持田紗希(フローの姉 )、あべゆき(レディエリザベス)、町真理子(シャーロット)、大岡紋、矢鳴優花、清水智紗子、奥平光紀、織田なつ美
※概要とあらすじについては2024年6月7日感想を参照
上演時間は休憩を含んで約170分(2時間50分)。
1幕80分(1時間20分)、休憩20分、2幕70分(1時間10分)カーテンコールの時間は除きます(だいたい平均5回くらいあるので+10分弱考えておいたほうがいいかも)。
1回目観劇との違い
前回はサイド席からでしたが、今回は中央ブロック席からの観劇です。
コロナ禍以降、劇団四季では開演5分前まで舞台撮影が許される演目が増えました(休憩、終演後はNG)。それにより、新作ミュージカル『ゴースト&レディ』(通称・ゴスレ)のカーテン幕は撮影されることを意識したデザインになっているのだとか。カーテンのヒダ一つ一つ細部に至るまでこだわりが詰まっているそうです。
さて本編内容について。先月は原作の内容を知らずに見たわけですが、今回は電子書籍で原作を購入し読んだうえでの観劇となりました。力強く濃いタッチの絵や文字数も比較的多いので慣れるまで少し時間がかかりましたが(汗)、フローレンス・ナイチンゲールの実話を交えながらのファンタジーな物語が面白く一気に読破。
『ゴースト&レディ』は原作を知らなくても十分楽しめる作品だと思いますが、読んだうえで見るとさらに場面ごとの世界観が広がり見応えを感じるなというのを実感しました。迷われている方はぜひ原作もお勧めしたいと思います。
2回目のゴスレ観劇。1回目の時も感動してグッとくることが多かったのですが、あと一歩気持ちを押し上げる何かが欲しいと思う気持ちも正直出てしまったんですよね。泣く気満々でタオルまで用意していたのに全く泣けなかったのが悔しかった(苦笑)。
でも今回は原作も頭に入っていたし、2度目ということで舞台のストーリーも分かっていたので前回よりも体感時間が短く思えたし存分に楽しめました。ちょいちょい「ここもう少し短縮してほしいなぁ」というところはありましたが(汗)、それでも終わった後の満足感は前回を上回ったと思います。ラストシーンも涙が自然に零れたし、これだけでも観に行けて良かったなぁと。
それから、前回はキャストの殆どが『ノートルダムの鐘』メンバーと被っていたというのが個人的に没入し損ねた原因のひとつだったかもしれません(苦笑)。メインの3分の1にノートルダムなキャストが揃ってた(当時のキャスト)ので、ダメだと分かっていても違うキャラが頭に浮かんじゃって集中しづらかったんですよね(汗)。
今回はメインでは泰潤くんと宮田さんのみが”ノートルダムキャスト”だったこともあり、きっちりゴスレの世界観に入りこめました。まぁこれは、私個人の体験談なのであしからず(本当はキャスト被りでも目の前の物語に集中するのが正しい観劇だと思うので)。
印象に残った場面などは次のページにて。