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ミュージカル『ジャージー・ボーイズ 』 2025年9月1日マチネ(チームYELLOW)ネタバレ感想

約3年ぶりに再演されたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』を観にシアタークリエへ行ってきました。

8月から上演がスタートしていますが、色々予定が詰まっていたこともあり9月に入ってようやく…満を持してのJB観劇となります。ちなみに今公演は珍しく地方公演がなく東京のクリエ公演のみとのこと。ここ数年は大阪公演あっただけにちょっと残念ですね。

今年のJBは今までの楽しみ感とはまたちょっと次元の違うテンションで迎えることになりました。

飯田洋輔くんがニック役で出演決定!!!

いやぁ〜〜〜、びっくりしました、このお知らせは。まさか洋輔くんがJBオーディションを受けているとは思わなかったんで。このチャレンジ精神がまた嬉しいじゃないですか、ファンとしては!!洋輔くんのニック…あまり想像がつかないからこそ絶対に見ておきたかった。

今回東京公演オンリーということもあってか、チケット戦線はけっこう厳しくて。

それでもなんとか4公演は確保。YELLOW3回BLACK1回の予定となります。本当はDa-iCEの花村想太くんが2度目のフランキーを演じるTeam GREENも行きたかったのですが、公演日程が少なく予定が合わなかったため断念せざるを得ませんでした。洋輔くんと花村くんが共演してる姿も見たかったんですけどね。
ちなみにチケット戦線で最も厳しい日程だったのがNew Generation チーム。初演や再演の頃からアンサンブルとして出演していたキャストが主役の4人を演じるという画期的な公演があったんですよ。初演からJBを観ている私としては、ぜひ彼らの晴れ姿を目撃したいと前売りめっちゃ頑張って参戦しました。しかし・・・

結果、全て玉砕(涙)。

たった2日しかなかったしなぁ(本来は1日だけだったけど追加されて2公演になりましたがそれもアカンかった…)。今回はやむなく断念しましたが、次に上演されるときにはもっと多い日程で組まれることを希望します。めっちゃ実力あるキャストさんたちですもの!!個人的には、加藤くんのトミーと石川くんのボブを猛烈に観てみたかった…。

物販は8月の内にほぼ売り切れてしまったらしく、私が行った時はパンフレットとペンライトのみしかありませんでした(汗)。限定キーホルダーとかちょっと興味があったので、次回観劇時にもし入荷してたら購入しようかな。

以下、けっこうネタバレを含んだ感想になります。

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2025年9月1日公演 in シアタークリエ(東京・日比谷)

キャスト(Team YELLOW)

  • フランキー:小林唯
  • トミー:Spi
  • ボブ:有澤樟太郎
  • ニック:飯田洋輔

アンサンブル

  • ボブ・クルー:原田優一
  • ジップ・デカルロ:川口竜也
  • ノーマン・ワックスマン:畠中洋
  • メアリー:ダンドイ舞莉花
  • ロレイン:原田真絢
  • フランシーヌ:町屋美咲
  • リードエンジェル:柴田実奈
  • ハンク:大音智海
  • ドニー:山田元
  • ストッシュ:伊藤広祥
  • ジョーイ:若松渓太

※あらすじと概要については2018年公演の記事を参照

上演時間は約180分(3時間)

内訳は、1幕80分(1時間20分)、休憩20分、2幕80分(1時間20分)。マチネの終演時間はおおよそ16時5分頃でした(カテコ含む)。

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全体感想

ミュージカル『ジャージーボーイズ』は、実在した4人組の音楽グループ”フォーシーズンズ”の物語を実際にあったエピソードを交えて展開させていく作品です。

グループ名にちなみ、春・夏・秋・冬と4つの季節をメンバーそれぞれが振り返りながら語り紡いでいくスタイル。
は出会いから結成まで(語りはトミー)、はボブの加入でヒット曲を連発してノリにノッていた頃まで(語りはボブ)、2幕から始まるはグループ内に隙間風が吹きやがてバラバラになっていくまで(語りはニック)、そしては様々な苦難に直面しながら奮闘するフランキーが奇跡の大ヒット曲と巡り会い光を浴びるまで(語りはフランキー)…といった感じ。

1960年代の同時期に飛びぬけて有名になったのはザ・ビートルズでした。なので、洋楽ファン以外でフォーシーズンズというグループ名をよく知らない人は多いかもしれません。しかし、楽曲を聴けば”あ~~!聴いたことある!!”と思うようなものがゴロゴロ出てくる。洋楽に疎い私ですら、このミュージカルに登場する半分は以前どこかで聴いたことがあるような馴染みのあるものでした。
ちなみに、フォーシーズンズではありませんがタモリ俱楽部のOPで使われた♪SHORT SHORTS♪(THE ROYAL TEENS)も劇中に登場します。

  • Sherry
  • Big Girls Don’t Cry<恋はヤセがまん>
  • Walk Like a Man <恋のハリキリ・ボーイ>
  • December ’63 (Oh What a Night)<あのすばらしき夜>
  • Dawn (Go Away) <悲しき朝やけ>

このあたりの楽曲は、洋楽を知らない方もどこかで聴いたことがあると思うかも。

JBは”ジュークボックスミュージカル”(既存の楽曲をそのまま使うミュージカル)と呼ばれていますが、ちゃんとしっかりとした物語として成立しているのでドラマとしてじっくり楽しむことができる。そのことが長くミュージカルファンを惹きつけているのではないかなぁと思います。

フォーシーズンズは破天荒でトラブルメーカーでもあったトミー・デヴィートが天使の歌声を持った少年フランキー・ヴァリを発掘したところからスタートします。フランキーの誰も出せない美しい歌声は、ニュージャージー州の街角で細々と歌っていたトミーやニック・マッシたちに衝撃を与え音楽の成功の夢を抱かせるのに十分だった。トミーの兄のニックが刑務所に長期入所となっていたことからフランキー、トミー、トミーの悪仲間だったニックの3人でライブ活動を活発化させていきますが、トミーは3人組ではなく4人組にこだわる。やがて紆余曲折の末に音楽センス抜群なボブ・ゴーディオが仲間入り。
私はこのボブが加入したことが、”フォーシーズンズ”にとっての分岐点になってるのかなと思ってしまうんですよね。

ボブが入ったことでどんどん画期的なヒット曲が生まれグループは注目を浴びていきますが、彼自身が実は”フォーシーズンズ”のメンバーとして歌うことに対し小さな違和感を持っていた。それに加えて破天荒で自己中なトミーとプライドが高く天才肌なボブとではもともと性格的にも合わないわけで(苦笑)。それでもフランキーや中立の立場で寄り添うように存在していたニックの存在が彼をグループに留め、それなりに貴重な経験(大人の経験ともいうw)もたくさんします。
しかし、ボブの中にはグループを大きく成長させることとは違う野望がムクムクと育ってしまうわけで…。あの提案をした時点で、4人組シンガーとしての”フォーシーズンズ”は終焉への道を歩み始めてしまったのかなと今回も思ってしまいました。

結果的にグループが崩壊するきっかけを作ったのはとんでもない借金をこさえたトミーなんだけど、彼がそのような行動に道を踏み外していってしまった原因の一端はフランキーとボブが自分よりも一歩先の音楽の未来を見据えていた空気を察してしまったからかもしれない。彼らにはどうしたって追い付けないと絶望する気持ちもあったんじゃないかな。そう思うと…自業自得ではあるんだけど、トミーが少し哀れにも見えてくるんですよね。

ニックは、一番最初にフランキーとボブの密約を知ってしまった時から心にずっとモヤモヤするものを抱えていて。それがトミーが離脱する事態になった時、自分も去る時期が来たと悟ったように見えたんですよね。4人ともフォーシーズンズというグループをそれぞれ大切に想っていたけれど、その中でも一番グループを誇りに想い愛していたのはニックかもしれない。でも当時は誰もニックが”家に帰る”理由を理解することができなかった。それがなんだかとても切なかったです。

フランキーはトミーから完全に離れて音楽に専念するようボブに説得されますが、ついに最後まで首を縦に振らなかった。フランキーは自分一人でトミーの負債を返済する決意をする。フランキーにとってトミーは腹の立つことの多い(特に自分のガールフレンドにちょっかい出された時の怒りは相当でしたからね 汗)存在でしたが、彼はトミーを完全に見放すことができなかった。ストーリーの中でフランキーはその理由を「自分は古い人間で彼に恩を感じているし、何よりもジャージーっ子だから」と語っています。
オリジナルの”フォーシーズンズ”は空中分解してしまった形になっていたけれど、フランキーにとって駆け出しだった時代は決して忘れえぬ大切な思い出なんだろうなと感じてウルっと来ました…。

そしてやがて時が過ぎ、ボブはフランキーにとって絶対的ともいえる神曲を作り上げ必死の売り込みの末に世に出すことに成功します。

  • Can’t Take My Eyes Off of You <君の瞳に恋してる>

洋楽を知らない人でも一度は耳にしたことがあるのではないかと思う、超名曲です。初めて公の場で披露した時のフランキーの輝きはあまりにも眩しかった。そして彼の後ろに何故か、フォーシーズンズの仲間たちの気配も感じたんですよね…。フランキーは色んな想いを背負ってあの場に立っていたのかなと思うとなんかちょっと泣けてしまった。

プロデュース業に専念したボブと、新たな仲間を経たフランキーは音楽業界を疾走していく。成功を手に入れ公私ともに何もかもがうまくいっている。そう思った矢先、フランキーに突然大きな悲劇が襲い掛かる。「悪いことはいつか終わりがくる、それは逆の場合にも当てはまる」という彼のモノローグが心に突き刺さる…。

それからさらに時が経ち、1990年。フォーシーズンズがロックの殿堂入りを果たし、その記念ステージに久しぶりにオリジナルメンバーが集まります。以前よりちょっと性格が丸くなったトミーでしたが、フランキーとの距離感はまだちょっと微妙。ボブとニックがそんな二人を苦笑いしながらも温かく見つめてる。
やがて一人一人がソロで自らの「これまで」「本音」を語り去って行きます(ここの演出、以前までは年齢を感じさせる扮装してたけど今回からはそれが無しになってました)。

最後にフランキーは決意を新たにします、「僕はこの先もずっと歌い続ける」と。

  • Who Loves You <愛はまぼろし>

彼のセリフを聞いた後に歌われるフィナーレ曲は涙無しには見れません!!!今回も手拍子しながら大号泣してしまった(涙)。そして思うのです、やっぱり『ジャージー・ボーイズ』最高だなと。

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主なキャスト別感想

フランキー:小林唯くん

今回のJBで初めてフランキー役に抜擢された唯くん。この役ってフランキー・ヴァリさんご本人の許可がないと演じられないことになっていると聞いています。
初演からずっと中川晃教くんが一人で演じ続けてきましたが、2022年についにDa-iCEの花村想太くんが新しく加わって二人体制になりました。その3年後に唯くんがさらにフランキーとして登場することになるなんて…本当に凄すぎるよ!!なんでも、最初はボブ役かと思ったそうなのですが歌のオーディションの時にスタッフさんが「フランキーいけるんじゃない?」とざわめいてそちらに変わったそうな。本人はビックリしすぎて息が止まりそうだったと言ってたけど、これはもう、来るべき時が来たんだなと思いますね。

フジ系の音楽番組「ミュージックフェア」で最初にお披露目された時は、ちょっとフランキーとしての歌声が完成されてない印象があったのですが、今回初めて舞台で目の当たりにして衝撃を受けました!!めっちゃ、フランキーやんっ!!!!!
いやぁ~~~~、ほんっとに驚いたし感動しました。劇団四季の時代から唯くんの歌とダンスは天下一品と思っていましたが、さらにそれを越えてきたなと。あの歌声がとても心地の良い透き通った響きと共に聴こえてきたときの爽快感ったらなかったですよ!!全く違和感なし!!軽やかな身のこなしもキレがあってカッコいい。

さらに凄いと思ったのがお芝居。登場したばかりの頃は右も左も分からない少年で不良のトミーに翻弄されまくっていたのが、フォーシーズンズが結成されてメキメキと実力をつけ始めたころから表情に自信が漲ってくる。やがてボブと出会い一段高みの音楽を目指すことになっていくと、プロのミュージシャンとしての大人っぽさやプライドがひしひしと伝わってきた。家族関係、女性関係に直面した時なんか、もう少年の面影はどこにもなかったですからね。
フランキーの成長物語のドラマがくっきりと見えてくるようなお芝居の変遷が本当に素晴らしかったです。これまで見てきた中で一番フランキーの人物像がクリアに見えたかもしれない。

月末にもう一度見る予定なのでさらなる成長を遂げた唯くんのフランキーに会うのがとても楽しみです。

トミー:Spiくん

Spiくんは2018年と2022年公演の時に2度ニック・マッシ役で見ています。彼は背丈も大きいしニックの雰囲気にもすごい合っているなと思っていたので、今回トミー役での配役が決まったと知った時には少しびっくりしました。Spiくんがあの超問題児のトミーを演じるとどうなるんだろう!?という興味が非常に沸いたので、楽しみにしていました。

これまで見てきたトミーは本当に息をするように不良道を突き進んでいくような問題児って印象がとても強かったのですが(右近くんはちょっとインテリ悪みたいな感じだったけど、藤岡くんと伊礼くんの荒ぶりっぷりはビビるくらい怖かったww)、Spiくんが演じたトミーは基本的には不良道突き進んでるんだけど、どこか柔らかみがあってちょいちょい可愛らしさが垣間見えるんですよね。あの背の大きさを生かしてもっと怖いイメージで行くのかと予想していたので、それとは違った雰囲気に少し驚きました。
彼の演じるトミーは、基本的に”ワル”道を進んでるんだけど…どこか寂しさも抱えていて実は繊細な一面も持っているのかなと感じさせるキャラクターだったので親しみやすかったです。フォーシーズンズから距離を置く結果になるくだりの時も、心理的に追い詰められたが故に暴走していったんじゃないかとも思えたし。

フランキーはトミーを厄介な存在であると分かっていながらも最後まで見捨てませんでした。彼の借金を馬車馬のように働いて返済する義理堅さを見せる。その行動の説得力がSpiくんがのお芝居から感じられたのがとても良かったです。

ボブ:有澤樟太郎くん

有澤くんのボブは2022年に続いて2回目。初めて見た時は”めっちゃ綺麗な男の子が出てきた!”という驚きのほうが強かったんですが、今回は爽やかだけではない…人間としてのしたたかさみたいな部分を感じさせるキャラになっていたのがとても印象深かったです。

フォーシーズンズの中でボブはどちらかというとインテリな印象がある。ちょっと異質な存在でもあるように見えるんですよね。それでいてちょっと神経質で拘置所に入れられた時の振り切った狂いっぷりは最高に面白かった(笑)。
ボブは音楽の才能に溢れた人物ですが、有澤くんの凛としたお芝居からその説得力を強く感じました。歌声もまっすぐでとても奇麗だし(キンキーブーツの時も上手かった)フランキーを上に押し上げていくプロデュース力を魅せる演技も印象深いです。

あと一つ、髭姿のボブが登場する場面(年を取った後半)。有澤くん、あの髭つけるとけっこう印象変わりますねぇ。大物プロデューサー感が出てて面白かった。

ニック:飯田洋輔くん

これまで洋輔くんの本格的なお芝居は歌をメインとしたものしかなかったので(朗読劇を除く)、セリフ量も多いJBのなかでどう演じるのかとても楽しみにしていました。

一番長いセリフがあるのは2幕の冒頭から中盤までの「秋」パート。ここではけっこう長いモノローグも語ったりするのですが…、予想していたよりもめちゃめちゃ自然体でニックだったのが胸アツ!!!
本音を言うと、朗読劇の時にちょっと固くなりすぎた感じになっていたのが気になっていたんですよね。だから今回の台詞のシーン大丈夫かなと若干(よりもう少しw)心配してた。でもそれも全く杞憂に終わった!!ニック・マッシとしてその場に立って言葉の一つ一つを紡いでいて、そのことにすごく感動しました。洋輔くん、今後も台詞が多い舞台にチャレンジしてほしいよ!!歌声はもう言わずもがな。あの深みのある低音ヴォイスがフォーシーズンズのコーラスにベストマッチ!!なんという心地よさ。皆の歌声に寄り添っているかのような安心感すら覚えました。

お芝居について。ニック・マッシはトミーの悪友で何度も刑務所に入ったりしてる”不良”でもあるんだけど、どこか俯瞰していて流れに身を任せているかのような雰囲気もある難しいキャラクター。
”不良”らしい尖った物言いとかもしてたのがとても新鮮でファンとしては大喜び要素でもあったのですがw、一番衝撃受けたのは目力です!!これまで劇団四季でも色々な洋輔くんを見てきましたが、あんなにクワッとしたギラついた目はあまり見た記憶がない。レミゼのバルジャン役を経験したことによって、あんなにも強い意志を感じさせる眼光を魅せるような役者さんになったんだなと…なんだかそれがとても嬉しかった。

あと、洋輔くんのニックは決して前に出過ぎない。フォーシーズンズが本格的に動き出した時も後ろの方から皆のことを観察しているというか、寄り添ってる雰囲気を強く感じます。彼がいることでグループ内に大きな安心感が生まれている瞬間すら感じたほどだった。一見すると本当に目立たない存在にも思えるんだけど、必要不可欠な人物だというのが洋輔くんの立ち居振る舞いからすごい伝わってきたんですよね。
そんなニックがトミーの借金問題が深刻になった時に感情を露にする。「俺は今まであまり口数が多くなかった」と語っていたトミーがあの時だけは胸の内をぶちまける。洋輔くんは単純な怒りというよりも、自分の居場所だったフォーシーズンズを危機に陥れてるトミーへのもどかしさからくる憤りをぶつけてる感じだった。見開いた目には怒りと同時に悲しみも浮かんでるように見えて…それがとてつもなく切なかったんですよね(涙)。

切ないと言えば、ニックが脱退するシーン。あの時の洋輔くんニックの何とも言えない寂しさを感じさせる哀愁の眼差しがめちゃめちゃ刺さって思わずボロ泣きしてしまったよ(涙)。あの表現力、本当に凄いと思ったし、洋輔くんならではのニックだなと思えた。

あともうひとつ。面白かったのがパーティでのシーン。あんなにテンション上がりまくってビヨンビヨン飛び跳ねまくってる姿初めて見たよ(笑)。すっごい新鮮だったw。

9月末にもう一度イエロー観に行く予定なので、その時の進化もとても楽しみです。

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それから・・・、印象深かったベテランキャストの畠中洋さん川口竜也さん

畠中さんのメインの役はギャングと関わりを持つ高利貸しのノーム・ワックスマンなのですが、その迫力がめちゃめちゃすごくて怖いんですよ!!あの細くて小柄な畠中さんのどこからあんな凄味が出てくるのか驚愕させられるレベル。かと思えば、違う役柄ではものすごくコミカルな老人に変身。またある時は方言を交えた警官で客席に笑いをもたらしてくる。ワックスマンを演じてる人と同一人物だなんて全く思えない。ほんと、すごい役者さんだなと改めて感じました。

川口さんは闘病されていることを公表されていて、見る前までは体調とか大丈夫なのだろうかと心配する気持ちも正直ありました。たしかに、以前よりも痩せてしまわれた姿を目の当たりにして最初はちょっとショックも受けましたが、心から楽しんで舞台に立たれている気持ちがストレートに伝わってきて純粋に役者・川口竜也さんのお芝居に没入させられていきました。
川口さんの本役はマフィアのボスであるジップ・デカルロ。裏社会の凄味を持たせながらも情に厚く(フランキーの歌に涙してしまう場面はグッときます)どっしりとした存在感で舞台を引き締めていました。最初少しかすれ声気味に聞こえた時はドキリとしましたが、それ以外の役での声にめちゃめちゃ張りがあったので、デカルロ役として声色を工夫されていたんだなと納得。面白かったのはラジオDJの役!!!あの時の川口さんの生き生きとした突き抜けた笑顔と迫力のロングトーンが最高すぎたっ!!!大拍手!!!!

川口さん、本当に大好きな役者さん。JBの舞台が川口さんの生命力に大きな力を与えてくれますようにと祈らずにはいられません。お顔色もよく声の伸びも素晴らしかった。まだまだ見ていたいです。9月末に再会できることを楽しみにしています。

めちゃめちゃキャラが濃かったのがボブ・クルーを演じた原田優一くん。クルーってこんなハイテンションなおもろいお兄ちゃんだったっけ!?と思うくらいすごかったですwww。

この公演日はお誕生日ということもあってかさらに張り切ってたのかも!?おめでとうございますっ!!ミュージカル『タイタニック』の時の少年のような美しい歌声に衝撃を受けてから18年、何とも感慨深いものがあります。

それから、今回チケット玉砕で観に行くことが叶わないチームNewGenerationのフランキー役に決まっている大音智海くんも印象深かったです。チームイエローではアンサンブルですが、よく響く美しい歌声がとても良い。きっと素晴らしいフランキーになると思います(カテコでその歌声の一端が聴けて良かった)。

SNSに挙がった洋輔くんと大音くんのツーショット、嬉しかった!

ロレイン役を演じた原田真絢さんもとても印象深かったです。フランキーへの愛は温かくもどこかクールで。別れの言葉を告げる時の大人な雰囲気がすごく良かった。原田さんはSIXでのシーモア役がとても素敵だったので、今後もっといろいろな舞台で見てみたい女優さんです。

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後述

カーテンコールで活躍するペンライト。唯くんの「皆さんここからまだまだ盛り上がりますよーー!一緒に踊りましょう!!」というノリッノリな掛け声と同時に皆パッと取り出してブンブン振って。劇場全体がイエローライトに照らされる光景は圧巻でした。

実は私、過去にペンライト購入して持ってるんですよね(しかも2個www)。ところが、その中には「イエロー」が無いんですよ(汗)。グリーンとホワイトとブルーとレッドはあるのに、今回初登場の黄色だけがないわけで。
洋輔くんと唯くんのチームカラー「イエロー」が出るやつ…やっぱり手元に持っておきたい!!という欲求に負けて今回も購入してしまいました(笑)。推しのためなら少々のお値段でも出す(ちなみに2000円)。

カテコの振付については、SNSに唯くんを中心としたレクチャー動画があるのでぜひ参考にしてみてください。

私はもう何度もJB見ているので、体が覚えておりますww。あの一体感を味わうと本当にJBの一員に慣れたようでテンションが上がりますよ。是非参加してみてください。

次回はブラックチームを観劇予定です。久々のアッキーのフランキー、楽しみ。

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