2019年初の記事になります。旧年中は多くの方に読みに来ていただきとても感謝しております。大変お世話になりました。
今年も観劇作品についてたまに熱くww語っていこうと思っているので、引き続きご贔屓にしてくださるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。
2019年最初の舞台は・・・作品ではなくコンサートになります。
ミュージカル俳優の海宝直人くんのソロコンサートを観に大阪へ遠征してまいりました!
東京方面ではたまにコンサートを開催しているようですが(ちなみにこのコンサートも昨年東京で行われていました)、大阪での単独コンサートというのは今回が初めてだそうです。西の方に住んでいる者としては、来てくれたことが嬉しいです!
とはいうものの・・・実は、最初は海宝くんの大阪コンサートがあることすら知らなくて(汗)行く予定に入れていませんでした。ではなぜ今回遠征しようと思い立ったのかというと・・・
昨年10月に東京遠征した時に観た『グレイテスト・ミュージカルコンサート』での海宝くんの歌唱に衝撃を受けたからです。
当時の私の衝撃っぷりは以下のレポを参照していただければわかるかと(笑)。
この時の海宝くんを観ていなければ、今回のコンサートに足を運んでいなかったと思います。そういう意味でも、『グレイテスト~』は大変意義のあるミュージカルコンサートでした。
あんな凄い歌声が聴けるなら、コンサートにも行ってみたいと俄然興味が出た時には先行販売が終わってて(苦笑)。一般でなんとか取れたのが2階席でしたw。
サンケイの2階席って初めてだったんですが…思っていた以上に高さがある印象。
休憩時間に2階ロビーから撮影した雰囲気はこんな感じです↓。
傾斜がけっこうあって、上からステージを見下ろすといったイメージかな。特に今回は後ろから数えた方が早いような席でもあったので(苦笑)、オペラグラスは持って行って正解でした。
まぁ、コンサートなので歌が聴こえればいいかな…なんて最初は思ってたんだけどw、やっぱり海宝くんの端正な顔は少しでも大きく眺めたかったもので(笑)。
劇団四季の『ライオンキング』で少年シンバを演じていた海宝くんを観ているので、よくぞここまで立派なミュージカル俳優に育って…といった感慨深さもあったりしました。すごく良い環境でここまでキャリアを重ねてきたんだなと。
2019.01.05 17:00開演 in サンケイホールブリーゼ(大阪)
全曲リスト(クリックすると大きくなります)
東京コンサートでの曲目とほとんど変わりなかった模様ですが、今年レミゼに出演するということもあってか、その関係の曲がちょこっと多くリスト入りしていたようです。
2曲~3曲を歌い終わってからミニトークを挟む、といったスタイルでコンサートは進行しました。
最初、トークの時にも客席の照明が落ちていて全体的にあたりが暗くなっていたのですが、「みなさんの顔が見えない!」と海宝くんが困惑してしまう一幕があり・・・トークの時だけ客席も明るくなるようにしてもらってました。
明かりがついたときにはホッとしたように「あ~、よかった!皆さん、お元気ですか~?どうも~~」とゆる可愛く挨拶してた海宝くんにちょっと萌えたww。
そんなところからも、オーディエンスとちゃんと向き合ってコンサートしてくれてるんだなっていうのが伝わってきて何だか嬉しかったしホッコリしましたね。
以下、印象に残った楽曲を中心に、解説してくれてた海宝くんのミニトークを思い出せる範囲でご紹介したいと思います。
Heaven on Their Minds(ジーザス・クライスト・スーパースター)
ジーザスのオープニング音楽からユダのナンバーへ。冒頭の音楽が鳴った瞬間から、丘の上から歩いてくる海宝ジーザスの姿が真っ先に目に浮かんでしまった…!!海宝くんのジーザス役、見てみたいなぁ~。
と、思っていたら、黒地にキラキラのジャケット姿で舞台下手の段になっている上の方から海宝くんが登場。JCSは劇団四季がコンスタントに上演している作品ですが、英語歌唱で歌ってましたね。♪Heaven~♪を聴いてみると…海宝くんのユダもいいよねぇ!って思ってしまう。
この曲を歌い終わったあと、新年のあいさつがあったのですが「新年早々から不穏な空気のナンバーですみません」って苦笑いしてたの可愛かったなw。JCSのナンバー、好きなんだろうね。ちなみにお正月は初詣に行ったりと比較的ゆっくり過ごすことができたのだそうです。
「年が明けてもう5日になっちゃいましたね。そんななかよくぞ来てくださいました」
なんて、客席に向かって語りかけたりしててw。海宝くんのトークはなんとも初々しさの残るほんわかした空気感があってなんか癒されちゃいますね。客席の反応がちょっと薄かったりするとちょっと不安そうにワタワタしちゃうとこも可愛かったな(いや、客席もどうやって海宝くんのトークに返したらいいのか分からないような様子だったのでww)。
Till I hear your sing(ラブ・ネバー・ダイ)
今年上演される「ラブネバ-ダイ」。どうやらセットの都合で東京でしか上演できないらしいので(苦笑)今回初めて遠征して見に行く予定にしている作品だったりするのですが、♪Till~♪は単体で聴いたことがあって(ラミンのCD)すごく大好きな曲なんですよね。
それに先駆けて海宝くんの歌声で聴いたのですが…2階席までもファントムの熱い気持ちが届くような熱唱で本当に感動的でした!特に最後の歌い上げが素晴らしかった!!(日本語歌唱でした)
ちなみにこのナンバー、舞台ではけっこう前半に披露されるらしいのですが…「ビッグナンバーなのでもっと後の方に出てくるかと思ってた」ので最初に聴いたときはビックリしたんだとかw。それと同じ感覚で驚いたのが「エリザベート」の♪私だけに♪らしいですw。
このあともう1曲披露された「ディア・エヴァン・ハンセン」は日本ではまだ上演されていない作品とのことでしたが、明るく素敵なナンバーだったのでいつか海宝君の歌声で観てみたい。
The Phantom of the Opera(オペラ座の怪人)
昨年は海外で仕事をすることがあったという海宝くん。1か月近くロンドンやポーランドを回っていたそうですが、その間はめちゃめちゃ暑くて好天が続いたのだそう。
で、これ初耳なんですが…海宝くん、どうやら「雨男」って言われちゃうことが多いらしい(笑)。でもロンドンで晴が続いたことで「君はシャイニーボーイだ」なんて呼ばれたことで自信がついたようでww「雨になるのは僕のせいじゃないですよ」ってニンマリしてたのが可愛かったw。
そのポーランドでコンサートを行った時に♪Phantom~♪を歌う機会があって。ポーランドの有名なヴァイオリンの方?(名前忘れた…)と一緒にジョイントコンサートやったみたいですね。
その時、最後にファントムに促されてクリスティーヌが声を出す♪Ah~~~の部分だけ海宝くんが担当したんだとか!本人曰く「その一発芸を今回も披露したい」ってことでww。
いやぁ~~、海宝くん、高音もすごく気持ちよさそうに出すよなぁっていつも思ってましたが、改めて最後のクリスティーヌのパートを聴いてビックリ!!とても柔らかい、それでいてしっかりとした深みのあるソプラノ音を最高地点一歩手前のところまで自前の声で歌い上げてくれました!これは現地ポーランドの人も驚いたのでは!?
ちなみに今回はバンドメンバーの第一ヴァイオリンの方とデュエットという形式で実現しました。歌うようなヴァイオリンの音色もとても素敵でした。
オペラ座の後は、ポーランド語での歌(現地でも歌ったそうですがポーランド語が難しくて大変だったらしい)と、有名な♪you raise~♪の2曲。明るい曲とバラード曲、どちらも極上の歌声でした。
愛の賛歌
劇団四季の35周年記念のCD「35steps」で、今は亡き志村幸美さんが歌われている♪愛の賛歌♪を初めて聴いてとても感動したという海宝くん。
志村さんと海宝くんは『美女と野獣』の時にポット夫人とチップの親子関係の役を演じていたんですよね。志村さんは若くして亡くなられてしまったので、当時はとても大きなショックを受けたことを思い出します…。海宝くんの話を聞いて久しぶりにCD聴いてみたくなってしまいました。
また、この歌は坂東玉三郎さんのコンサートでも歌われたということで。
っていうか、玉三郎さんが歌を披露されていたってことからしてまずビックリしたんですが!!どうやら、越路吹雪を歌うっていうコンセプトで開かれたコンサートだったようで、海宝くんのほかにも元宝塚の女優さんたちが一緒に参加していたようですね。
そのときに、玉三郎さんが一人一人に衣装を作ってくださったそうで…!!今回海宝くんが1幕で着ていたキラキラの黒のスーツは玉三郎さんからの贈り物だとのこと!いやぁ~、太っ腹というか、やはり人間国宝の玉三郎さんは器が違いますねぇ~~!!
大阪では初披露ってことで「どうですか」とニコニコ客席の反応を確認しようとしてた海宝くんに萌えたw。
ちなみに、この衣裳を含めた展示会みたいなものが後日東京で行われる予定らしいです。西にも持ってきてくれたらいいのに~~(今のところ東京しか予定してないみたいな感じだったので 苦笑)。それにしても、展示会まで開けるとは・・・海宝くん、ホント人気者になったんだねぇ。
玉三郎さんの『愛の賛歌』にも深く感銘を受けたということで、今回チョイスしたそうです。
一音、一音、とても大切に歌詞を噛みしめて歌っていた姿がとても印象的でした。聴いていて、なんとも心地いいというか…歌声に包まれるような感覚すらあったなぁ。
On My Own(レ・ミゼラブル)
2019年に上演されるレミゼ。海宝くんは今回でマリウス3回目の登板(2015年~)とのことですが、初めてオーディションに受かった日のことは鮮明に覚えているそう。
子供のころからずっと憧れていた作品が「レミゼ」だったので、2015年にオーディションに受かったと知らせを受けた時はあまりの嬉しさに「駅のホームを端から端まで歩いてしまった」うえにw、「逆の電車に乗って違う場所まで行ってしまった」らしいww。
駅の上で叫ぶわけにもいかなかったので、感情のぶつけ所がそんな感じになってしまったとのことでしたが(笑)、それくらい嬉しかったってことなんですねぇ。そこまでレミゼに憧れていたとは知らなかった。
2019年のレミゼにはあの濱田めぐみさんも出演するし・・・やっぱりミュージカル役者にとっては特別な作品なんだなぁって思いました。
ちなみに、さりげなく語ってましたが・・・今回は前回までの演出家ではないそうです。また新しい試みができそうで楽しみだと話してくれました。
ということで・・・
「今回はマリウスは歌いませんっ!本番で皆さんイヤってくらい聴きますから許して(笑)」
とちょっとSな一面を見せた海宝くんww。ちなみに私…未だに海宝くんのマリウス見たことないんだよなぁ(汗)。これは今年、キャストに海宝マリウス組み込まないとw。
そこで、今回チョイスしたのが・・・エポニーヌのビッグナンバー♪On My~♪。
「女心が分からないマリウスなんてよく言われますけど、彼も一所懸命生きてるんですよ~」
と苦笑いして弁解してたの面白かったなww。劇団四季の『ノートルダムの鐘』でカジモド役を演じたことでエポニーヌの気持ちがちょっと分かるようにもなった…ってことでwこの曲をチョイスしたのだそうww。
うん、たしかに、キャラがちょっと似てるよね。
「ちなみに冒頭の囚人シーンから僕いるので見つけてくださいね!」
とさりげなくアピールもしてたなww。会場がちょっとザワっとしてたので、知らないお客さんもけっこういたみたいです。レミゼはほとんどのキャストが複数役こなしてるからそれを探す楽しみもあるんですよね。通称「アルバイト」と呼んでるんだそうなww。
このナンバーも、実に丁寧に繊細に歌い上げてくれました。海宝くん、エポニーヌもいけそうじゃないか!とすら感じちゃったよ!どんな曲も本当に美しく沁み渡る声で歌いこなすよねぇ~。脱帽。
1幕の最後はトニー賞のパフォーマンスで観て感動したという『カラー・パープル』から。日本では上演されていませんが(人種の関係する作品は日本ではなかなか難しいのかな・・・)、海宝くんの中ではかなり思い入れが深いようでした。
作品は見たことないけど、情景が浮かんできそうな歌唱っぷりでとても感動しました。