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ミュージカル『ミセン』東京貸切公演 アフタートークショー感想 2025年2月9日

2025年2月9日のミュージカル『ミセン』合同貸切公演マチネ終演後にアフタートークショーが行われました。

この日は【ホリプロステージ会員・前田公輝・安蘭けい・石川禅FC合同貸切公演】と銘打たれていたので、その特典としてのトークショーとして開催されたようです。私はホリプロステージ会員だったのでこの日に狙いを定めて購入しました(笑)。

本編の感想は後日アップ

アフタートークということなのでネタバレが相当含まれています。ご注意を。なお、トークのコメント部分は私の脚色がだいぶ入っていますのであしからずw。

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ミュージカル『ミセン』東京公演アフタートークショー 2025年2月9日マチネ後(合同貸切公演限定)

冒頭

トーク参加者:内海啓貴くん安蘭けいさん前田公輝くん石川禅さん(下手からの座席順)

最初に名前を紹介されて、前田くん、禅さん、安蘭さんが登場してきたのですが、一番最後から「あれ?僕の紹介は??」みたいにおろおろしながらやって来た内海くんに萌えた(←ちゃんと最後にトリみたいな形で紹介されてたww)。
ちなみに、内海君は昨年11月から事務所がホリプロエージェンシーになったようですね。「ホリプロ歴4ヶ月の内海啓貴ですっ!!」と元気よく挨拶していたのがめっちゃ可愛らしかったです。

トークはホリプロの方が司会としていらっしゃいましたが、1問投げかけてあとは基本4人でトークといった感じで自由度の高い楽しい雰囲気となりました。以下、覚えてる部分をピックアップしてレポします。

公演数を重ねてきて思うところは?

前田公輝くんが一番感じてるところは、「ミュージカルを演じているのにストレートプレイをやっている感覚」なのだそう。このトークの過程で「舞台には魔物が住んでるっていうじゃないですか」というくだりがあったのですが、禅さんと安蘭さんがそれに鋭く反応して「え?俺たち魔物??」ってツッコミ入れて前田くんがタジタジになってたのがめっちゃ面白かったww。

前田君が言いたかったのは、この作品はお稽古でやった通りのことが起こらないことが多く、臨機応変に色々なパターンでお芝居を対応していかなければいけないことがストプレみたいな感覚だっていうことだったようでした。
演出のオ・ルピナさんは「ちゃんと台詞でつなぐことができていればあとは個別の判断で自由に表現していいから」といった指示が多かったそうで、それを率先してやって見せてくれていたのが禅さんと安蘭さんだったと(「お二人とも魔物じゃないですよ」と何度もフォローしてた前田くんww)。それが若手にとってすごい心の支えになっていたみたいですね。「本当にこのカンパニーにいることが幸せだ」と繰り返していた姿が非常に印象深かったです。

このエピソードを聞いて、禅さんと安蘭さんは『ミセン』カンパニーの大黒柱的存在だったんだなぁと感動しました。

内海啓貴くん「毎回色々なパターンのお芝居が舞台上で展開されていくので、作品自体の成長を肌で感じています」と少し興奮気味に語っていました。

石川禅さん「もう言いたいこと言われちゃったなぁ」と苦笑いしながら、「このミュージカルに出演が決まった時に一番うれしかったのが橋本じゅんさんと共演することができた事なんだよね」と感慨深そうに語っていました。このコメントする前に、横にいた前田くんに気を遣って「ごめんね」と一言謝っていたのが優しい禅さんらしくてホッコリ。前田くんも恐縮しまくってたw。
じゅんさんとは過去に現場ですれ違うことはあっても共演したことがなくて、会うたびに「いつか一緒に芝居やりたいですよね」と語り合っていたのだとか。それがやっと実現できて本当に嬉しいと顔をほころばせていました。

ちなみに、禅さんがこのカンパニーで初めて共演したメンバーは・・・前田くん、じゅんさん、糸川くん、あべさんの4人だけなんだとか。でも、初めましてとは思えないくらい皆、アンサンブルメンバーも含めて「阿吽の呼吸」で分かり合っていてすごいなと思うし、このメンバーにいられることが本当に幸せだと実感こめて語っていらっしゃいました。

安蘭けいさんは前田くんの成長について「最初は映像を多くやってる俳優さんだからミュージカル大丈夫かなと思っていたけど、今ではすっかりミュージカル俳優の顔になっていてビックリしています」と率直な感想を。たぶんこれは見る人も同じこと感じていた人多かったかもしれないですよね。私も前田くんのミュージカル、未知数だよなぁと最初思ってたし(←ミューで見るのはロミジュリ以来だったので)。

この安蘭さんのコメントに前田くんは「ほんとですか!嬉しいなぁ。もっと言ってくださいw」とホクホク顔。座長としての立ち居振る舞いも素晴らしいと安蘭さんはじめトーク参加者皆絶賛してて、めっちゃ嬉しそうにしてた前田くんが可愛かった(笑)。

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役柄と本人の印象について

禅さんが語る前田公輝くんの本読み時の立ち居振る舞いのエピソードはとても印象深かったです。ミュージカルの本読みだとたいていテンション上げて解放的な感じになることが多いそうですが、『ミセン』はどちらかというと心の機微を大切にする方向性だったのでとても繊細だったのだとか。
そんななかで前田くんは繊細さを表現するためにとても深いところから入っているなぁと実感したと。「この子の芝居を引き立たせるために自分たちも頑張らないとという気持ちになった」と”親心”を覗かせながら語っていた禅さんが胸アツでしたねぇ。

安蘭さんは前田くんの繊細な芝居プランを見て「彼もそれと同じキャラの人なんだと思っていた」と。映像ではけっこう”犯人役”も演じてる彼のお芝居を見ていたということで、ちょっと暗いもの持ってるのかなとお稽古見て感じたんだとか(笑)。そのコメントに対して「今は追いかけられる側じゃなくて追いかける方に移行した感じになってます」と恐縮しながら笑ってた前田くんにウケたwww。

内海くんも「公輝くんの最初のイメージと今のイメージがまるで違う」と食い込んできてましたねw。稽古に入る前あたりからチャン・グレ(前田くんの役名)が入っていて話しかけるのも躊躇したことがあったそうな。「味方から騙すタイプなんだなと思った」ってコメントしてた内海にめっちゃ笑ったww。
ちなみに、彼が演じるハン・ソギュル役と自分とについては…「ほぼあのまんまです!っていうか、内海啓貴を誇張してああなってますっ!」と宣言してたのが可愛すぎてまた爆笑だったよ(笑)。

最初と印象が違うと皆から言われていた前田くんは最初「みんなグレに似てるって言ってくるけどどこがなんだろうか?」と不思議に感じてたそう(笑)。でもある時、キャラクターに寄せた雰囲気でいたほうがカンパニーの自由度も上がるのではと考えてそう振舞っていた、というようなことを語ってたかな(うろ覚えですみません)。

本当の前田公輝くんはお喋りが大好きで、劇中キャラだと内海くんが演じたハン・ソギュル役にかなり近いそうです。

禅さんの雰囲気は?という話題になった時に安蘭さんが「あのまんまのキャラ?」って天然質問してきて、前田くんや内海くんが慌てて「いやいや、あのままだったらけっこうヤバイでしょう!」とツッコミ入れまくってたのは笑ったwww。禅さんも苦笑いしてたな(笑)。
禅さんが演じるチェ・ヨンフは後半にちょっとブラックな雰囲気になるんですよね。それに関して演出のルピナさんからは「悪い人のイメージをつけないようにしてほしい」とリクエストがあったそうです。これに関しては「あの絶妙なミスリードが最高なんだよね」と皆絶賛してました。

オ・ルピナさんの演出については、禅さんと安蘭さんは『キングアーサー』以来2度目ということで「勝手知ったる」といった感じだったそうです。役者が提案したこともちゃんと聞いてくださることが心地いいとお二人とも語ってたかな。
でもけっこう間際に歌詞やセリフが総入れ替えなんていうこともあったらしい(汗)。特に禅さんは歌う予定じゃなかったところにも急遽歌うことになったりなんていう事態になってたとかw。

ちなみに、1幕で出番終了だったはずの中井智彦さんも2幕で意外な形で登場する変更があったそう(笑)。本編見てて「あれ?いる!?」と思ったので、そういう経緯があったのかと納得しましたww。

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特に好きなシーンはありますか

安蘭さんが印象深いと挙げたのは、”2幕のクライマックスでじゅんさん演じるオ・サンシクが前田くん演じるチャン・グレにクリスマスカードを渡すシーン”だそうです。あ~~~、わかる!!私もあの場面号泣しながら見たので。
安蘭さんはあの場面に「これまで築いてきた関係が凝縮された男同士の熱い繋がりを感じる」と絶賛。ほんとあれは名シーンだったと思います。これを挙げてくれた安蘭さんに「ありがとうございます」と嬉しそうにしてた前田くんが印象的でした。

内海くんは、チャン・グレとお母さん(オモニ)二人の場面をチョイス。あ~~~、これも分かりすぎる!!!特に2幕の二人のやり取りは涙無くしては見れなかったからねぇ。

で、安蘭さんの2役についても話が盛り上がりまして(笑)。一番面白かったのが、前田くんの知り合いが観に来た時に「なんで2幕ラストシーンで安蘭さんが出てこないのかと問い詰められた」ってエピソードwww。安蘭さん、あの時はキャリアウーマンじゃなくて”グレのお母さん”の格好で登場するんですが、2役の雰囲気が全く違いすぎるので気づかない方もいると思うんですよね。「あのオバチャンっぷりがピッタリで」とトークメンバーも絶賛w。
「どうやって切り替えてるんですか?」と聞かれると、衣装を着た姿を見て気持ちを切り替えてるとサラッと回答してた安蘭さんがカッコよかったです。

禅さんは、あべこうじさんのシーンをチョイスしてました。「彼は僕の中でこの作品の中のMVPだと思ってます」と熱く絶賛。あべさんは今回の作品が初めてのミュージカルだったそうですが、全くそれを感じさせない熱演で。稽古場とかでも自分の出番以外も袖から真剣に観察して研究している姿を何度も目撃していたそうで「見習わなきゃいけないなと身が引き締まった」とコメントされてました。「本編では面白いことたくさんしてくれえるんだけど、実際はすごく真面目で熱い方」と他のトークメンバーも絶賛。

するとこのタイミングで突然ジャージ姿に着替えたあべさんが袖から急に飛び出してきてみんなびっくり(笑)。大盛り上がりする中、安蘭さんが自分のマイクをあべさんに貸してあげると「俺も嬉しい!!」と喜びのコメントを叫んで大拍手のなか恐縮しながら帰って行かれましたw。

前田くんは、チャン・グレが「感情は捨てる、感情は邪魔だ」と語る場面を挙げてました。なんでも、前日にすべての歌詞を読み返したそうで(!!)色々なシーンを振り返るなかで「ひとつを粒だたせるのは非常に難しい」とコメントしてたのもとても印象深かった。
そのなかであえて一つ、グレのこのセリフを選んだ理由は「人間は感情を捨てて生きることはできないし、自分たち役者は感情を捨てたら仕事にならない。今回それとは真逆の台詞を劇中で語ることで客観的に自分を見つめることを今後もやらなければと思ったから」といったようなこと(要約するとたぶんこんなニュアンス)を語っていましたね。いやぁ…、めちゃめちゃ役者として深い人だなと感心してしまった。禅さんが前田くんのコメントに感心しきりで「きみ、本当は今いくつなの??」とビックリしてたのが面白かったですw。

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最後に一言

まだ話し足りないといった雰囲気で4人口々に「え~~!?もう??短すぎる」とツッコミ入れまくりww。いやいや、ほんと、私ももっと聞いていたかった!!

内海啓貴くん

この作品は全体的にとてもリアリティに溢れていて。オ・サンシクが歌う「大事なのは人なのだ」という歌詞がとても好きで(このシーンをなかなか思い出せずにアセアセしてしまうの、可愛かったw←前田くんが「好きすぎるが故だよね」ってフォローしてた)、このカンパニーがまさにそれだと思ってます。毎公演皆さんのおかげで成長できてる実感があるので、千穐楽まで頑張りたいです。

石川禅さん

この作品は韓国のチームが日本のカンパニーにくれた贈り物だと思っています。大きな会社も本当は小さな一歩から始まっていたはずで、組織が巨大化していくと僕が演じたような人が出てくる。そういう人物を出さないようにしなければという警鐘みたいなものが普遍のテーマなんじゃないかなと思いました。最後まで丁寧に大事に演じていきたいです。

安蘭けいさん

2役とも素敵なセリフがたくさんで。その中でも一番印象深いのはグレの母親が「何になってもならなくてもいい、何になってもいいんだ」と歌うシーンです。何があっても息子を応援するといった愛情が伝わってきて好きです。ほかにもグッとくる台詞や歌詞がたくさんあって(サンシクが語る「感情を入れると人が見えなくなる」も挙げていらっしゃったかな)、皆さんも見終わった後に色々探してもらえればと思います。

前田公輝くん

劇中には温かく刺さる言葉がたくさん登場していて、演じていて「他人を思いやりながら前に進んでいく」というのは永遠のテーマだと思いました。カンパニーの一人一人が稽古前からそれを感じ合っていて、そんな最高のメンバーに出会えたことが本当に幸せです。おそらく皆、他の現場に行ってもこの作品で感じた幸せを感じて連鎖していくはず。残りの公演も愛を以て頑張りたいと思います。

本当は皆さんもっと熱くコメントされていたのですが、記憶に残ってる要点のみですみません(汗)。

 本編直後のお疲れのなか、楽しく興味深いトークをありがとうございました!!皆さんが語っていたように、私もこの作品の中にたくさんの”愛”を感じ涙しました。ぜひ次も同じメンバーで再演が実現しますように。

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