ミュージカル『ミス・サイゴン』を観に大阪まで遠征してきました。
2017年公演(東京は2016年)以来約5年ぶりの再演となります。本来であれば2020年に公演されることが決まっていましたが、新型コロナの影響を受け残念ながら全公演中止という憂き目を見ることに…。
あれから約2年半が経過したわけですが、未だに状況は好転しているとはいえず東京は10公演が中止に追い込まれる事態となってしまいました(涙)。その次の公演地となっていた大阪もどうなるか分からない予想がつかない状況だったので、今回無事に上演されることが決まって本当に安堵しました。いつになったら安心して劇場へ行くことができるようになるのでしょうか…。とにかく、カンパニーの皆さんには何とか健康で最終地まで乗り切ってほしいと思います。
ちなみに今回私はこの日を含めて2公演を予定しています。大好きな作品なので本当はあと1回くらい観たい気持ちはありましたが(とある理由により某キャストの方はあえて選択肢から外しました。私の中ではもう”卒業”と思っているので…)、ここ数年の間に高騰してしまったチケット料金がネックとなり数人のキャストは見れずじまい。もう少し落ち着いた金額に下がってほしいのですが…今の時代はそれも難しいのかなぁ。コロナ禍のしわ寄せがお客側にも回っているような気がして少し釈然としない。
当日券も少し出たようでしたが、客席はほぼ満席に近かったと思います。今回は大人気の海宝くんがクリス役として出演するということもあってか確保できたのが2階席。やはりちょっと距離は感じましたが(汗)オペラグラスもしっかり持参していたし中央ブロック前方ではあったので照明美術や群舞の美しさなど全体像が堪能できたのはとても良かったです。でも欲を言えばあと1000円でもいいから2階席は安くしてほしいんですけどね(汗)。
ちなみに、2階席最前は安全柵が目の前にある状態なのでお子さんのような極端に座高が低い人は係の人に相談したほうがいいです。大人の方でも座高的に厳しい人には背中のクッションを貸し出してくれてたしその後ろの列の人にもまんべんなく配られてました。私はギリギリなんとか手すりが目線の邪魔にならなかったので普通に見ることができましたが、今度から不安なときは蛍嬢の方に相談してみようかなと思っています。
以下、ネタバレを大いに含んだ観劇感想になります。ご注意を。
これまでのミスサイゴン感想記事
2022.09.10 マチネ公演 in 梅田芸術劇場メインホール(大阪・梅田)
主なキャスト
- エンジニア : 東山義久
- キム : 屋比久知奈
- クリス : 海宝直人
- ジョン : 上野哲也
- エレン : 知念里奈
- トゥイ : 西川大貴
- ジジ : 青山郁代
この日は大阪公演2回目ということで、メインキャストの殆どの皆さんは大阪初登場だったと思います。無事に元気で揃って舞台に立っている姿を見れたことがまず本当に嬉しかった。東京で途中から出れなくなってしまった役者さんも多かったですからね…。どうか今度こそ、どなたも欠けることなく最後まで走り切ることができますように(祈)。
概要とあらすじ
これまで概要やあらすじについて書いてきていなかったので、ここで少し記しておこうと思います(興味ない方は飛ばしてくださいw)。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作チーム(作曲はクロード=ミシェル・シェーンベルク、脚本と作詞はアラン・ブーブリル、リチャード・モリトビーJr)が第2弾として発表した作品です。原作はありませんが、ベトナム戦争の悲劇を写した一枚の写真にインスピレーションを受け、プッチーニのオペラ『蝶々夫人』のストーリーをベースに描いているとのこと。
1989年にイギリスのロンドン・ウェストエンドで初演され大ヒットを記録。その後1991年にはアメリカのブロードウェイに進出。トニー賞の11部門にノミネートされ、3部門受賞。このうちミュージカル主演女優賞を獲得したレア・サロンガは、アジア人(フィリピン人)として初めての受賞ということで当時大きな話題となりました。
日本初演は1992年。無期限のロングランとして上演を重ね約1年半という記録を打ち立てるほどの大ヒット作に。キャストはすべてオーディションで選出され、アイドルとして活躍していた本田美奈子.さんがキム役に決まったことは当時大きなニュースとして取り上げられました。本番中の事故に巻き込まれながらも1幕を演じ切った彼女の伝説は今も語り継がれています。
美奈子さんは『ミス・サイゴン』に出演された後多くのミュージカルに出演し、女優としてメキメキ存在感を増していました。私も「レミゼ」のエポニーヌ役をはじめ何本か作品を観て魅了されていたうちの一人。大きな病で天国へ行かれてしまったと知った時は本当にショックで数日涙が止まりませんでした。もっともっとたくさんの作品で輝く美奈子さんを見ていたかった…。
1993年東京公演の記録を修めたCDは現在も発売中です。今では第一線でメインキャストとして活躍されている石井一孝さんや石川禅さんのアンサンブル時代の若々しい歌声を聞くこともできる貴重な一枚(この作品でデビューした石井さんがサイゴンスクールを一日も休まず通い続けた逸話は有名)。
でもそろそろ新しいサイゴンのディスクも発売してほしいところ(汗)。
2012年の東京公演からロンドンでブラッシュアップされたことを受けて新演出版での上演となりました。ヘリコプターやホーチミン象など巨大セットが大きな見どころだったオリジナルに比べるとかなりコンパクトになった印象。劇場によってはヘリコプターは映像表現となり(大阪は映像でしたが、東京のヘリはどうだったのか不明。飛ばないだけで実物は出てくるのかしら?)ホーチミン象は胸から上のみしか登場しません。
ただ、巨大セットがネックとなり上演される劇場が限られていた現実があるので個人的には新演出になったことはより多くの人に見てもらえる機会となって良かったと思います。また、歌詞やドラマもより濃密になったので見る者の心に深く刺さる場面が多くなりました。
2016年(日本では2017年)には初演から25周年を記念してロンドンで公演された舞台(2014年9月上演のときのもの)が映画として公開されました。弱冠17歳で主演のキムを演じたE・ノブルザダの熱演は本当に素晴らしかったです。
2022年は『ミス・サイゴン』日本初演公演からちょうど30周年にあたる記念の年に当たります。初演から現在も出演を続けているエンジニア役の市村正親さんは本当に凄い(あの発言さえなければ…)。
2020年に発表されたメインキャストは今回ほぼ全員が出演ということになりましたが、キム役に選ばれていた大原櫻子さんだけはスケジュールの都合で出演できなくなってしまったようです。大原さんのキムも見てみたかったのでとても残念。コロナさえなければ…(涙)。
以下、簡単なあらすじです。
1970年代のベトナム戦争末期、戦災孤児だが清らかな心を持つ少女キムは陥落直前のサイゴン(現在のホー・チ・ミン市)でフランス系ベトナム人のエンジニアが経営するキャバレーで、アメリカ兵クリスと出会い、恋に落ちる。お互いに永遠の愛を誓いながらも、サイゴン陥落の混乱の中、アメリカ兵救出のヘリコプターの轟音は無情にも二人を引き裂いていく。
クリスはアメリカに帰国した後、エレンと結婚するが、キムを想い悪夢にうなされる日々が続いていた。一方、エンジニアと共に国境を越えてバンコクに逃れたキムはクリスとの間に生まれた息子タムを育てながら、いつの日かクリスが迎えに来てくれることを信じ、懸命に生きていた。
<公式HPより抜粋>
ベトナム戦争によってさまざまな絆が引き裂かれてしまう悲劇を描いた作品。ベトナム人のキムとアメリカ人のクリスの辿る運命はあまりにも過酷です。壮大でドラマチックな音楽がより深い人間ドラマを引き立てていきます。悲しいストーリーではありますが、不思議と何度も見たくなる秀作。
上演時間は、1幕75分・休憩25分・2幕65分の内訳で合計約2時間45分となります。
全体感想
2年前に全公演が中止になったのを受けての今年の上演決定だったのですが、なんだかそうなるべくしてなったのかなぁと思ってしまうほど『ミス・サイゴン』が今現実に起きている世界の出来事とリンクしているようで…。これまで以上にものすごくリアルな物語に思えて仕方ありませんでした。”物語”というよりも、”ドキュメンタリー”を見ているかのような感覚すらあった。
ストーリーの中には”理不尽だ”とか”残酷だ”とか思える場面がいくつも出てきます。でもそういう気持ちにさせられるのは、いま私たちが戦争のない平和な国に生きているからなんだろうなと…。もしもこれが生きるか死ぬかの刹那に自分が直面した時だとしたら、彼らと同じ選択をせざるを得ないのではないかと…。
約1年前に、私たちはニュースで衝撃の光景を目にしました。アメリカ軍のアフガニスタン撤退です。それに伴う混乱の様子は、まるで『ミス・サイゴン』の舞台で見た光景そのものに見えた。飛び去って行く最後の軍用機に必死につかまろうとし振り落とされる人々の映像は本当にショッキングで…、ベトナム戦争の時と同じようなことが再び起こっているのだと思うと本当に胸塞がる想いだった(涙)。
まだその記憶が脳裏に色濃く残っているので、今回の『ミス・サイゴン』は今までとは違う”すぐそこにあるリアルな話”に思えて仕方なかったです。アフガンだけでなくイラクやミャンマーなど、戦争や紛争のニュースが絶えない今日にこの演目が上演されたことはとても重い意味を持つと思います。
理不尽な戦争・紛争は巻き込まれた多くの人の人生や人格を破壊してしまうという悲劇。その恐ろしさや哀しさを全カンパニーの皆さんが魂こめて創り上げていて、大きく心動かされる公演でした。
『ミス・サイゴン』はラストシーンが非常に衝撃的で、捉え方がとても難しい作品。たぶん初めて見た人はショックですぐに手を叩くことができないんじゃないかな。私の周りにも初見と思われるお客さんがけっこう多くて呆然自失状態でカテコになっても拍手していいものか戸惑っているような方もチラホラいらっしゃいました。”戦争の悲劇”が今までよりも身近に感じられる時代だけに、キムの最終決断は余計ショッキングですよね(涙)。
それでも、なぜか終わった後には悲壮感だけではなくて”もう一度この物語に戻りたい”という衝動のようなものすら感じさせる。その大きな理由の一つとして挙げるとすれば、やっぱり音楽の素晴らしさだと思います。たぶん、ストレートプレイだったらこの作品は”何度も見たい”という気持ちにならなかったかもしれない。それだけ胸抉られるシーンが多いので…。このミュージカルに登場するナンバーは、人々の心の痛みを壮大でドラマチックな音楽が包み込んでくれているかのようです。シェーンブルクさんは本当に凄い楽曲を書かれたんだなぁと改めて感動いたしました。
演出は2012年公演から新しくなりましたが(コンパクト化)、今回はまたさらに細かい変更がいくつかあったかと思います。印象に残ったシーンについて少し(思い出したら次回観劇感想の時追加するかも)。
冒頭の爆弾の音が鳴り響く場面。新演出からここがすごく丁寧に描かれるようになっていますが、今回見たら爆弾の落ち方の表現がさらにリアルに進化。何発も散弾的に落ちているようで、より戦争の恐怖が浮き彫りになっていたと思います。
♪火がついたサイゴン♪は新演出から歌詞の内容や乱痴気騒ぎがかなりHiwai(漢字にするとちょっと憚られるかもなのでローマ字でww)化しててビックリしたんですが、基本的にはそこから大きくは変わっていなかったかなと。
細かいところでは、女の子たちがそれぞれ短いソロを歌うところでエンジニアが一人ずつの名前を呼びあげてたのが変わったかなと思いました。たしか前回は一列に並んでポージングするところしかエンジニアは名前呼んでなかったと思うのでね。それから、キムが「兵隊さん、ビールって…」と戸惑いながら歌うところがなくなってました。そのすぐ後にエンジニアが「仕事したいと言ってただろう」と圧をかけてくるので、あのフレーズがなくなったのはちょっと違和感かなと思ったかも。
それにしても、♪火がついた~♪シーンでのジョンの振る舞いはかなりヤバイですよね(苦笑)。新演出前は違うG.Iがその役割を担ってたはずなのですが、ジョンの戦争中のクレイジーさを強調したいがために変更になったのだろうか。でもそうなったことで、ジョンが2幕の冒頭に突然「良識ある人物」のような顔をして登場したことに謎が深まってしまっていた私(苦笑)。今回の公演を観るまではその変化がずっと理解できなかった(それについては少し後で触れます)。
♪ウェディング♪の場面。一番変わったのはキム達女の子が歌う”婚礼の歌”の歌詞です。旋律は同じですが、歌詞の言葉がほぼすべて変わっててビックリしました。噂に聞いたところ、よりリアルな婚礼の歌の意味にするために変更されたらしい。
それから、招待されたクリスが”しきたり”に戸惑う様子が以前に比べるとかなり分かりやすい描写になっていたと思います。ジジがクリスに「靴を脱いで」としっかりセリフとして指摘するのは今回初めて観ました(今まではみんなの視線に促されてクリスがアタフタするって雰囲気だったのでw)。
♪モーニングオブドラゴン♪の爆竹音は初めて見た人は特にビビりますよね。私は前回公演の時に「!??」となったんですが、今回もビクッとなりましたよw。舞台の最上部に火薬が仕込んであるようなので、2階席からだと破裂が正面に見えて迫力がありました。
【❤️🔥🐙㊗️大阪公演初日㊗️🐙❤️🔥】
本日9/9(金)大阪公演の幕が開きました👏
満員のお客様の万雷の拍手に迎えられ、素晴らしい全国ツアーの一日目となりました。
明日も、梅田芸術劇場にてお逢いいたしましょう❣️
ご来場ありがとうございました✨#土日祝は12時・17時公演となりますのでご注意くださいね pic.twitter.com/XA9DEg5rux— ミス・サイゴン JAPAN (@Miss_Saigon_JPN) September 9, 2022
ここは特に変更点はなかったかなと思いますが、ダンスシーンの美しさは2階席からのほうがより際立って見えるんじゃないかなと。綺麗に揃った隊列とキレのある動き、そして光との融合など見応え充分でした。
♪トゥイの死♪の場面の最後。キムがタムを連れて逃げ去った後に副人民委員長が駆けつけてきて涙に暮れるのですが、今公演はその悲しみの度合いがさらに増していたように見えました。今までは少しあっさり目に描かれてる印象だったけど、トゥイの亡骸に縋るようにして副人民委員長が泣き叫んでいて…あれは胸に迫るものがありましたね。そのあと、部下たちに「逃げて行った女を追え」とその特徴まで叫んでいたのもちょっと驚き。今まではそこまで描かれてなかったかと思います。
♪命をあげよう♪の場面。これまではキムが持っていたカバンの中から画用紙を取り出してタムに与えそこに絵を描かせる、といった感じでしたが、今回見たら画用紙が出てきませんでした。その代わりに、エンジニアが残していったボロ布を広げてそこに絵を描かせていたキム。この演出はすごくリアルだなと思った。
サイゴン陥落後逃げ惑うなかで、画用紙を買う…もしくは持ち出す余裕が彼女にはなかったのだろうなと。それだけ追い詰められた中で息を潜めながら懸命に生き延びていたのだということが想像できてしまって心が痛みました。
♪ブイドイ♪でジョンが演説する場面。このシーンの時にブイドイを紹介する実際の映像が流れるのですが、今回は前回とは違うものも多く含まれていたと思います。
1幕で見てきたジョンと2幕に登場するジョンはまるで別人のようなので、空白の3年の間に彼の中で一体どんな出来事が起こったらこんなに激変するのだろうかとずっと不思議に思ってきました。それが、今回見た時にあるフレーズを聞いてようやく腑に落ちることができたんですよね。
歌詞の中に「こんな私でも」というフレーズが加わっていた。これがあることで彼の印象が大きく変わったんですよね。おそらくジョンは、戦後になってから誰かに連れられてブイ・ドイの施設を訪ねることになったのではないでしょうか。その光景を目の当たりにしたときに大きな衝撃を受け、初めて自分が戦争という渦の中で犯した”罪”を自覚したのかもしれないと。そこから彼の人生は大きな変化を遂げていったのではないだろうか。そう思うと、色々と理解できる気がしたんですよね。
あくまでもこれは私個人の勝手な解釈にすぎません。でも、「こんな私でも」という短いフレーズひとつで頭の中にパーッとそこに至るまでのジョンのドラマが見えてきた気がしてすごく嬉しかったんです。言葉の力って偉大だなって今回すごく思いました。
♪バンコク♪の場面では、エンジニアの登場の仕方が変わったなと思いました。たしか前回までは舞台上手(向かって右側)の袖から登場してたはずなのですが、今回見たら中央奥から雑踏に紛れて後ろからやってきて光が当たるって感じだった。ちょっとインパクトは薄れた感じだけど、これはこれで面白いかなと。
クラブのオーナーとエンジニアとの丁々発止はこの作品の中で数少ないクスッとできる場面。新演出になってからここに取る時間がちょっと長くなった気がします(笑)。
東山エンジニアと萬谷オーナーとのやりとりも面白かったですねぇ。東山エンジニアが調子に乗って喋り続けてる言葉の途中で萬谷オーナーがセリフ無理やり被せてきたので「まだ俺が喋ってる途中だろうが~!」とキレちゃってて(笑)。それにオーナーも食って掛かってて、最後はなぜか「バーン」とピストルで撃ち抜く真似しながら去っていきましたww。
サイゴン陥落の場面は基本的に大きく演出は変えていなかったと思います。
この場面はアフガンからアメリカ軍が撤退する実際のニュース映像とものすごく重なって見えてしまって…、いつも以上に辛くて悲しくて涙が止まりませんでした。大使館の門に縋りついている人たちの絶望と苦しみが今までよりさらに胸に迫ってきて、まるで実際の出来事を目の当たりにしているかのような感覚に陥ってしまったほど。
キムとエレンが初めて会う場面は、全体的に印象が大きく変わったなと思いました。
まず、今までは歌で紡いできたやり取りが殆どセリフだけのやり取りに変わってたのには驚いた。セリフ劇にしたことでキムとエレンの複雑な心情がさらにリアルに胸に迫ってきて胸締め付けられるような気持になってしまう…。それから、♪Maybe♪の歌詞がまたけっこう変わったような気がします。このナンバーは新演出から追加されているのでまだ私の中に十分馴染んでいないんですけど、今までよりもさらにエレンの葛藤が色濃くなっていたように思いました。「私はクリスから身を引いてもいい」という本音とは逆の想いがこれまで以上に強く出てるように感じたのも印象的。
ジョンが戻ってきた後も基本的に歌ではなくセリフ劇としてドラマが展開しているのも前回から変わった点だなと思いました。こういうところが今公演では増えてて、『ミス・サイゴン』をさらにリアルな物語として深化させようという心意気みたいなものが見えた気がしました。
キャスト感想は次のページにて。