『ニューブレイン』ガラコンサート 10.06.12

 

昨年の3月から4月にシアタークリエで上演されたミュージカル「ニューブレイン」。そのガラコンサートが同じ劇場で一夜限り開催されました!

そもそも6月のクリエは違う演目が上演されているはずだったのですが事情により空白ができてしまうことになってて…(汗)、今月はその穴埋めの色んな演目が企画されているんですよね。
その合間の1日だけ、こうして大好きだったミュージカル「ニューブレイン」がガラコンサートとして復活することはファンとしてもとても嬉しかったです。

 

ガラコンが決定したのはけっこう遅かったのですが、私がチケット状況をチェックするのはもっと遅く(爆)最初に見たときは見事に完売…。

あぁ、観たかったなぁ…と後の祭り状態だったのですが、ところがところが、ガラコン1週間前に何気なくもう一度チケット状況をチェックしてみたらいくつか戻りチケットが出てるじゃないですか!しかもサイドながらも中央前寄りが空いている…!
気がついたら購入ボタンをクリックしてました(笑)。こうして運よく観に行けたわけです。

「ニューブレイン」は98年にオフ・ブロードウェーで初演された比較的規模の小さな作品。

主人公の作曲家ゴードンが突然脳の病気で倒れてしまった時から退院して新たな再出発をするまでを描いたストーリーでした。この作品にものすごく魅力を感じたのは作品自体が持つ世界観と、主演の石丸幹二さんの姿が重なって見えたからでした。

なぜ石丸さんがこの作品をミュージカル再出発の第一歩にしたかったのか、観終わった時にものすごく実感できたんですよね。

作品としての規模は大きくありませんが、劇中に出てくる楽曲はどれもバラエティに富んでいて素晴らしい。さらにゴードンの回りに関わる登場人物は個性派ぞろいなんだけどみんなすごく温かい。

私にはそれが、皆が石丸さんの再出発を温かく支えてくれる仲間達っていう風に見えてしまって…クライマックスの「春の唄」は溢れる涙を止めることができませんでした。

※当時の「ニューブレイン」観劇感想はコチラ

 

今回のガラコンサートには当時出演したメンバーがほぼ全員大集合。

ミスター・バンジーのダブルキャストだった本間さんだけ参加されてなかったのかちょっと残念ではありましたが(本公演でも観れなかったので…)、それでもよく皆この日にスケジュールが合ったなぁと!それはそれは奇蹟的な一夜でございました。

 

出演者

石丸幹二、マルシア、畠中洋、樹里咲穂、初風諄、パパイヤ鈴木、赤坂泰彦、友石竜也、田村雄一、中村桃花

 

以下、もう少し詳しくは追記にて。

 

 

ガラコンサートということでどんな形式で行われるか開演前は予想がつかなかったのですが、劇中曲のほぼ7割~8割を当時の舞台そのままの振り付けなどで演じながら歌うというスタイルでした。

ビッグナンバーの合間合間にはメンバー紹介があったり、当時の裏話があったり、ちょっとした小芝居があったり(笑)で、休憩なしの約1時間40分…あっという間の本当に楽しい奇蹟の一夜でございました!

衣装はレミコンみたいな役の扮装ではなく、皆さん自前(?)っぽいフォーマルな装い。マルシアさんは劇中では乞食の役だったので石丸さんから「乞食なのになんでそんなきれいな格好してるの?」とツッコミ入れられ会場が爆笑するという一幕もありました(笑)。

ただ一人フォーマルな装いじゃなかったのが劇中では医師役だった友石さん。知り合いから白衣を拝借してきたということで、しっかりお医者さんな扮装でそれがなんとなく浮いて見えてて(笑)こちらも会場からの笑いを誘っておりました。

もしかして友石さんってイジられキャラだったりして(←トークコーナーでもちょこちょこ遊ばれてました 笑)

 

なぜこういう形式になったかというのはトークコーナーの時にマルシアさんが明かしてくれました。

最初は舞台上のバンドのみなさんの前に椅子を並べて、自分の出番がきたらマイクの前で歌うといった計画だったそうなのですが、マルシアさんの「みんな覚えているんだったらそのままやらない?」みたいな提案で今回のような本舞台とほぼ同じ動きをしながらのよりミュージカルに近いコンサートになったんだとか。

しかしながら、皆さんがこうして一同に集まったのがガラコンサート当日だったというからすごいですよ!

リハーサル期間も数日しかなかったようで、当時の動きやナンバーを思い出しながらの作業だったとのことですが・・・皆さん少し動いただけですぐに動けるようになったんだとか。約2ヶ月の公演でしたから体が覚えていたみたいなことを語ってましたが、やっぱり役者さんっていうのはすごいなぁと感動。本番ではチョコチョコっと間違えたところも合ったようですが、私は全く気にならなかった…というか、気づかなかったくらいです(笑)。

皆さん本当に素晴らしい!

 

ところどころに挟まってくるトーク&小芝居ネタは本当に面白くって色んなエピソードが語られたんですが、その中でも印象に残ってるのをいくつか。

パパイヤ鈴木さんは昨年の上演時と比べるとかなりダイエットして痩せたので石丸さんたちからやたらツッコミ入れられてました(笑)。

というのも、パパイヤさんが演じてた看護師・リチャードは“太ってて貧乏”というキャラなので。今回のガラコンのなかでもリチャードのナンバーが出てきたということで「痩せちゃったから信憑性が」みたいなことを盛んに回りから言われて痩せたのに苦笑い状態のパパイヤさんでかなり笑えました(笑)。

 

石丸さんと畠中さんはたしか「ニューブレイン」が上演される前までは”さん”付けで呼び合うような関係だったと思うのですが、ガラコンでの二人は「石丸!」「畠中!」と呼び合うほどしっかりとした男の友情が築かれておりました。

劇中では二人はゲイという関係だったので、演出家からはかなり濃厚なお稽古をつけられたそうな(二人だけ呼び出されて特別稽古を受けていたらしい 笑)。 もう二人の仲の良さっぷりは劇中を越えてると思わせるくらいで(違)二人のじゃれあい(笑)を袖から見てたパパイヤさんが「もういい年なんだから」とツッコミ入れに出てくる一幕も(笑)。

ちなみに石丸さん、畠中さん、パパイヤさんはほぼ同学年同士ということでかなり気が合うようです。

 

このガラコンで一番笑いを誘っていたのはミスター・バンジー役だった赤坂さん。

最初のメンバー紹介の時には姿がなくて「誰か一人足らない気がしますけど…まぁいずれ出てくるでしょう」みたいな雰囲気だったので何かあるなとは思ってたのですが(笑)、皆がビシっと決めた服装の中、ゴードンの頭の中が出てくるシーンになってカエル姿でさっそうと登場!あの扮装をするのに時間がかかっていたようです(笑)。

出てくるなり、「何で紹介してくれなかったんだ」と憤慨。さらには「俺の曲だけCDに収録されてないぞ!まぁ、分かる気がするけど」と半分自虐ネタが入った愚痴も(笑)。CDに収録されていない分ガラコンでは弾けて歌ってました。

さらに2度目の登場の時にはミスター・バンジー風に石丸@ゴードンに言いたいことを言いまくり(笑)。

「おまえはCDを出してるようだが、その中で”セイリング”を歌ってるそうじゃないか」

と言い出し、「今ここで歌ってみろ」と石丸さんに無茶ぶり(笑)。バンドメンバーにも伴奏を要求して会場からも拍手が起こり、石丸さんが歌わざるをえなくなる状況に。

で、一節だけ歌ってくれたんですが、途中で「畠中ゴメン!!もう二度とやらないから」と素で舞台袖に向かって謝罪してた律儀で可愛い石丸さんなのでした。

ちなみにこの”セイリング”というナンバーは畠中さんが演じるロジャーのビックナンバーなんですよね。「あとはCDを買って聞いてくれ」という赤坂@バンジーの気の利いた言葉でこのハプニングは終結しました(笑)。

kanji ishimaru
  • ソニーミュージックエンタテインメント and 石丸幹二, 石丸幹二 feat.宮本笑里, 一路真輝
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↑赤坂さんがさりげなく宣伝してたw石丸さんのCDです。劇場にも販売されてました。

 

そのほかにもとっても楽しいトークがあったと思うのですが…、感動のあまり興奮してて思い出せません(爆)。

 

久しぶりに「ニューブレイン」の世界に触れたわけですが…改めて、自分がこのミュージカルが大好きなんだなということを再確認させられました。楽曲の一つ一つが本当に素晴らしいのです!バラードあり、ポップス的ナンバーあり、ロックっぽいナンバーあり…と、それはそれはミュージカルの宝箱みたいな素晴らしい名曲が粒ぞろいで感動の連続。

本編上演中は2回しか行かなかったのですが(しかも1回目は遅刻して最悪のコンディションだったし 爆)もっと通えばよかったなと後悔してしまった…。

 

さらに皆さん、1年前よりもさらに伸び伸びと迫力ある歌声を聞かせてくださっててさらに感動の上積み状態!

特に石丸さんの歌声はこの1年の間の確かな成長が感じられて本当に素晴らしかったです。石丸さんと確かな友情を築いた畠中さんは相変わらずの透明感のある心地よい歌声!それでいて包容力があって…最高!!時折妙なダンスで登場して笑いも誘ってました(笑)。

マルシアさんはパンチ力抜群の歌唱力だったし(ちょっと歌詞は聴きづらい部分もあるんですけど 汗)、樹里さんもコミカルな魅力と確かな歌唱力で魅了!パパイヤさんや赤坂さんもちゃんとツボを抑えた小芝居と確かな歌唱力で楽しませてくれたし、初風さんの母の大きな愛溢れる歌声も1年前と全く変わらず感動的!

友石さん、田村さん、中村さんも全くブレのない確かな歌唱力で楽しませてくれました。

 

そうそう、ゴードンの手術前のシーンで友石@医師が本編で「息子とライオンキングに行きたいから早くサインして」と言って笑いを誘うところがあったのですが、コンサートでは

「エリザベートを観に行くから」

と、さりげなく石丸トート宣伝をしてて会場が爆笑っていうのもありました(笑)。

 

一番感動的なのはやっぱりゴードンが病から立ち直って新たな一歩を踏み出すシーンでしょう。カエル衣装から着替えた赤坂@バンジーも加わり、皆で「タイム&ミュージック」を歌うシーンでは自然と客席からも手拍子が。

そして、石丸@ゴードンを取り囲むようにして歌われるラストの「春の唄」。もう、このナンバーの最初の第一声を聞いたときからブワッとこみ上げてしまって…ガラコンサートでも一人ボロ泣き状態にってしまいました(涙)。

この楽曲だけは本当に無条件で涙が出てしまうんですよ…。私にとっては奇蹟の一曲と言っていいほど素晴らしいナンバー。さらに、これを石丸さんが実に幸せそうに歌うんですよ…。で、それを仲間たちがすごく温かい笑顔で迎えてて…この光景を目にしただけでも泣けて仕方なくなってしまうんです(涙)。あそこで涙止まらず状態になっちゃうのって私だけですかね(汗)。

 

カーテンコールではアンコールで「ハート&ミュージック」を大合唱。客席は着席スタイルでしたが(個人的にはスタンディングする気満々でした 笑)、皆ノリノリで大盛り上がりでした!皆本当にこの作品か好きなんだなぁっていうのを肌で実感できた感じ。

ラストは石丸さんの「また会いましょう~」って言葉とマルシアさんの「よいお年を~」という季節はずれの言葉に石丸さんが「えぇ!?」となりながら引っ込んでいって(笑)お開き。

ホントに最高の一夜でした。

 

ちなみに石丸さんはこのあとトニー賞授賞式のためにNYへ行かれたようで、月曜日の生放送でタキシード姿で登場しててビックリ。そのあとたぶんとんぼ返りでコンサートの準備やエリザベートの準備にかかっていると思われます。いやはや、お忙しい!

でも、今の石丸さんはなんだかとても楽しそうだし幸せそうに見える。そのことが本当によかったなと思います。これからも体に気をつけて色んな活躍をしてほしいです。