劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』大阪公演 2023.01.21ソワレ/01.22マチネ

飯田洋輔くん(ファントム役)について

最後に洋輔くんの舞台を見たのは昨年(2022年)の10月初め。そこから約3ヶ月半ぶりの再会となりました。昨年はかなり頻繁に通っていたこともあり、ちょっと間が空いてしまったかなぁといった感覚。以前のように前日予約で突発的に行ける距離ではなくなってしまったので、こうやって無事に会えるという機会は私にとっては本当に貴重。本心はといえばもう…

会いに行きたくてたまらなかったよーーーーー!!!

です、ほんとに(汗)。1番の推しですから、やっぱり何度も会いたくなってしまう。

いやぁ・・・、なんかもう、色々衝撃受けまくってしまって息が詰まるかと思った。洋輔くんファントム、またさらに感情表現のお芝居のギアが上がったような気がします。進化が止まらんよねぇ。最高の役者だよ、本当に。どんどん私の理想を上回ってくる。ファンになって大好きになって良かったと改めて思った。

♪ミラー♪

ラウルがクリスティーヌに「可愛い、ロッテ」と色気たっぷりに言いながら去っていった直後の登場になるわけですが・・・、「私の宝物に手を出すやつ!!」の歌い出しが構えてる私の体がビクッとする程のすごい迫力でものすごい衝撃を受けました!!体中の血が一気に高速で駆け巡り、心臓がものすごい勢いでドクドク鳴り出し震えが来たほど。何という怒りのパワー!!これまで見てきた中でも1−2を争うほどのすごい声でびっくりした、と同時に、洋輔くんのさらなるアップデートを実感して本当に嬉しくて感極まってしまった。

ミラーから姿が現れたときは3ヶ月ぶりの洋輔くんファントムの勇姿に感極まり涙が溢れて仕方なかったです。もう、クリスティーヌと一緒に心のなかで「エンジェルオブミュージック、私の大切な方、音楽の天使なの、素敵な方」って歌っちゃってますからね、私(←ヲイっw)。なんかもう、本当に吸い込まれそうな感覚だったww。

♪The Phantom of the Opera♪

ボートに乗って現れる姿、久しぶりに見たけれど本当に美しい。それと同時にファントムとしての貫禄も感じたかなぁ。まさに闇を治める帝王のよう。その存在感の大きさにまたまた感極まってしまい後から後からボロボロ涙止まらなかったよ。嬉しかったなぁ、ホント。

クリスをボートから下ろしたあとのハット投げですが、昨年見たときにはきれいにスーーッと舞台袖に飛んでいっていたけど今回はけっこう近くにファサッと落ちてましたね。きれいに飛ばすことにこだわらなくなったのかな。それはそれでファントムのクリスに対する執着心の強さが見えて私は好きです。マントのたたみ方も最初の頃よりもけっこう手早くなった気がします。

クリスがファントムに誘われて歌うシーン。昨年見たときは一緒に口を開けて歌っていることが多い印象でしたが、今回は2回ともほとんど口が閉じてた。彼女の歌にどんどん心酔していって心の中の興奮度がこれでもかってくらいに上がっていくよう。目はギラギラしてるし、クリスは自分の方向を向いてくれているはずだといったような絶対的自信すら感じさせました。
「歌え!!エンジェルオブミュージック!!!」の叫び声のなんと力強かったことか!あんなに強気な洋輔くんの芝居が見れるなんて感無量しかなかったです(涙)。

♪Music of the Night♪

「連れてきた」からの歌いだしも本当にこれでもかってくらいに力強くファントムの威厳十分。「私はお前に求めた」の歌詞からはクリスティーヌへの飽くなき執着心のようなものも感じられて、なんだか心臓を掴まれたような感覚にさせられた。洋輔くんの圧倒的な歌唱と存在感に息ができなくなるくらいの衝撃を受けて、苦しいやら涙がボロボロ溢れてくるやらで大変なことになってた私です(汗)。

「私のために歌ってほしい、どうか」のところからは心の興奮を沈めていくような感覚。ひとつひとつの言葉とすごく丁寧に向き合っているのも伝わってきた。「どうか」のときの声なんてまるで祈りの一節のように聴こえたよ…。

そこからのMotNのなんと美しかったことか…!!毎回洋輔くんファントムの安らぎの歌声に心震えながら耳を傾けていますが、今回はまたさらに格別の響きに聞こえてきて最高の時間だった。柔らかさの中にチラチラ見え隠れする刃のような鋭さがすごくいい。「心の赴くまま」の声のハリと伸びも素晴らしかった。

クリスを鏡の前まで誘い彼女の花嫁姿のダミー人形を見せるとき。かなり前方席で見たからかオフマイクでの「ほら」って声が聞こえてきてめっちゃ萌えましたw。あれが聞けたの、ホント感激。すごい優しい柔らかい声で、クリスを大切にしたい気持ちが伝わってきた気がした。
クリスがビビって気絶してしまうシーンでは、相変わらず予想外の事態に動揺してちょっと手がパタパタってなるのが本当に可愛らしい。あれは洋輔くんならではのリアクションだよね。

倒れた彼女にマントを掛けようとしたとき、すぐに行くんじゃなくて彼女の姿を少しの間じっと見つめていたのはとても印象深かった。昨年見たときよりもクリスへの思慕が深まったように感じられてなんだかとても嬉しくて泣けちゃった・・・。

作曲中の洋輔くんファントム、まるで音楽と対話しながら楽譜に向き合ってるような雰囲気がとても好きです。カリカリとペンを走らせている時も、浮かんでくる音を自分の中に陥れながら作業してる感じで、ファントムは本当に音楽を愛してるんだなぁというのが伝わってくる。そこはすごく真摯なんだよね。

でもその直後にクリスのいたずら心の餌食になるわけで(汗)。剥がされた瞬間の「ぐわぁ!!」という叫び声はまるで悲鳴のよう。昨年見た時よりも驚きとショックの感情が入り混じった感じで、なんだか私の心もナイフで突き刺されたような感覚になってしまった…。
さらに「地獄へ行け!呪われろおぉぉ!!」とクリスを詰るシーンでは怒りよりも深い哀しみのほうが強くなっているような雰囲気だったのがめちゃめちゃ切なかった(涙)。声が最後の方少し掠れ気味になってる。昨年見た時よりも幼さみたいなものも垣間見えたし…。もうその声色聞いただけで私の胸はさらに締め付けられてしまい辛くてたまんなかったよ(涙)。クリスティーヌににじり寄っていく姿はまるで彼女に懇願しているかのよう。

クリスの目の前まで来た時に堪えきれず顔を背け蹲り涙する場面。その背中見るだけで心臓が痛い(涙)。私の場合は洋輔くんに関してはちょっといつもとは違うフィルターで見てしまうので(汗)なおさら辛くてたまらないんだよねぇ…。本当はもっと冷静に見なきゃいけないんだろうけど。
仮面を返してもらった後、クリスの顔に吸い寄せられるように手を近づけていくのですが寸でのところで理性が働いて唇をかみしめるように地上へと戻すべく連れ出してしまう。あの、感情をグッとこらえた時の洋輔くんの表情が私はものすごく好きで…切ないったらありゃしません!

♪All I Ask of You♪

♪イルムート♪のシーンは今回ましたから見る感じになったので表情まではちょっとよく分からずw。でも、下から眺めた洋輔くんファントムのあごのラインはとても奇麗で見惚れてしまったw。あの角度からもなかなか良いなと(なかなか取れる席ではないんですけどね 汗)。そしてやっぱり、カルロッタのカエル声を聞いてケタケタ笑う声が最高に好き!!

光田ラウルと牧クリスの超ラブラブシーンの直後の洋輔くんファントム、エンジェル像から顔を出すときからもう哀しみの雰囲気に溢れててめっちゃ切ない(涙)。「そのお返しがこれだというのか」と歌う時の声なんか消え入りそうで聴いているだけで辛くてたまらんです…。ほんと、芝居とはいえ推しのあんな哀しい姿目の当たりにするって…こんなにも心臓が痛くなるほど切ないものかと実感させられてしまうシーンでもあります(←そんな目で観ちゃいけないんだろうけど 汗)。
クリスとラウルの二人の愛溢れる歌声が頭の中にリフレインしている時の洋輔くんファントムは、けっこうその声をまともに受けちゃってる感じに見えます。そして最後の方でついに耐えきれなくなって目をギュっとしながら手を耳にやって塞いでいく。その過程の中で哀しみが怒りへと変化していくので、「これほどの辱めを決して許しはしないぞ!!」の歌いっぷりが余計に激しい感情の爆発に聞こえてくる。このあたりの演じ方も実に丁寧で繊細。それを見るたびに、苦しいながらも幸せだなぁと心が満たされた気持ちになる私です。

スポンサーリンク

♪マスカレード♪

レッドデスの姿で登場なので表情は見えないのですが、階段を降りてくる姿はものすごい貫禄があります。参加していたパーティー客たちが悲鳴を上げてよけていく場面のも納得。そんな姿を目の当たりにして、どんどん役者としての存在感を挙げている洋輔くんを実感しまた感極まってしまった。

ドンファンの楽譜投げはかなり正確。うまーい具合に増田アンドレの手にきっちり収まるので、心の中で思ず「ナイスコントロール」と拍手してますww。でも、あそこはもう少し乱暴にやってもいいかなとも思うかな。岩城さんなんか片手でぶん投げてる日あるしねw。

♪墓場♪

クリスティーヌが歌っている間も、どうしても十字架の中でじっと耳を澄ましているであろうファントムの様子が気になって仕方がないw。これは正しくない観劇方法だと分かってはいるんだけど、あの中に洋輔くんが…と思うとどうしても意識がそちらに削がれてしまう(汗)。21日ソワレに見た時はマントの裾の部分がちょこっとだけ十字架の外に出ていただけになおさらww(22日は全部入ってた)。

そして去ろうとするクリスティーヌを誘うために「ここへおいで、私の愛しいクリスティーヌ」と歌いかけるわけですが…その声はまさに”エンジェル・オブ・ミュージック”そのものです!なんと優しく柔らかい歌声なんだろう(涙)。天から降ってくる声のように聴こえてきて…私はそれだけでも自然と涙があふれて仕方がない。洋輔くんの歌声は本当に私の魂まで揺らしてくる。
2度目の「ここへおいで、クリスティーヌ」からは歌声に力強さが加わってきてファントムの彼女への執着心みたいなものが見え隠れしている。そしてラウル、クリスとの三重唱へと入って行くわけですが…、そこにありったけの彼女への気持ちを込めて歌ってるのがこれでもかと伝わってきて…私はもうここで号泣モードに(汗)。聴いているだけでなんだか胸がギューーッと苦しくなるというか…酸欠に近い感じになってしまう。この感覚は洋輔くんの舞台を見ている時だけ沸き起こってくるんだよなぁ。

ラウルへの火の玉攻撃はかなーリ前のめりに敵意剥き出しにしてました。数発火の玉が向こう側に飛んで行かないこともあったんだけど、そんな時でも悪意に満ちた敵対心剥き出しにしてて声色さえもゾクっとさせるほどの怖さがあった。
でも、結局クリスがラウルを選んで去ってしまう時の「行くなぁ!!」は少し泣き声が入り混じったかのようになっててめちゃめちゃ切ないです(涙)。剥き出しの敵意から、手に入りそうだったクリスを逃してしまったことへの哀しみに変わった瞬間だったような…。そしてそこからまた激しい憎悪に駆られるわけで、ここの感情の揺れ動きの芝居がとても印象深かった。

♪The Point of No Return♪

パッサリーノの呼びかけで黒いフードを目深にかぶりながら舞台上に現れる洋輔くんファントム。いや、なんかもう、すごいものを見た…!!っていう衝撃が本当に強くて…上手く言葉が見つかりません。昨年見た時よりも確実に彼のこのシーンにおける感情レベルが上がっていたんです。

クリスティーヌが視界に入った瞬間からもう黒いフードの下で呼吸が荒々しくなっているのが見える。のっけから激しい興奮状態に襲われてて、それをなんとか残された理性で必死にこらえてる感じなのが歌声を通してめちゃめちゃ伝わってきました。もう、その姿を見ただけで私の心臓も激しく脈打ってしまって…半分酸欠状態に近いような感覚で見入ってしまった(汗)。何が何でもクリスティーヌを自分の手に入れるんだという並々ならぬ覚悟みたいなのがあるような気すらしたなぁ。
でも、彼女の顔が自分の近くにくるとどう対応していいのか混乱状態に陥ってしまい慌ててそこから逃げようとしてしまう。それでも「クリスティーヌが欲しい」という飽くなき欲望は高まる一方で…。彼女が歌っている間、両手が落ち着きなく動いてて時に痙攣するように震えてたりと感情の揺れ幅がすごい。あの「手」を見ただけでフードの中の表情が浮かんでくるようだった。

あぁ、もう、ほんと進化がすごいよね、洋輔くん。思い出すだけでも私も興奮状態になって胸が苦しくなるよ。

彼女の手が自分の手と絡まった瞬間に洋輔くんファントムの理性は吹っ飛んだように感じた。クリスを舞台中央まで力づくで連れ出していく迫力がとにかく狂気的ですごい。そしてベールを剥がされてしまうわけですが、その瞬間の言葉にならない「!!!!!」となった表情がもう、忘れられませんよ(涙)。目をまん丸くしながら驚愕のあまり口が大きく開いて、そこからだんだん顔が歪んでついにはショックのあまり泣きそうな顔へと変わっていく。その一連の感情の動きのなんと切ないこと(涙)!!
さらに舞台に背を向けた後ろ姿がとにかく哀しい…。あの間にありったけの彼女への想いを募らせているよう。ゆっくりと向き直ってクリスの方へ近づいていく時の洋輔くんファントムはとても頼りなく、心の中で「頼むから、頼むから、僕のものになってよ」と叫んでるようにも見えてしまって私の涙腺大決壊(泣)。それでもクリスは仮面を根こそぎ剥がしてしまうわけで…、その瞬間の断末魔はまるで泣き叫ぶ声にも似た哀しい響きがありました(涙)。

スポンサーリンク

怪人の隠れ家

壮絶でした、本当に。このシーンは毎回嗚咽しそうな勢いで涙してしまうのですが、今回はそれに加えて胸が苦しくて苦しくて…殆ど息ちゃんとできてなかったかもってくらい消耗したかも(汗)。

クリスを隠れ家へ無理やり連れてきたときの興奮状態は昨年見た時よりも荒々しく激しい。まるで獣のように唸り声をあげながら彼女を引きずる姿には戦慄すら覚えました。でもその後「飢えた悪魔の餌食の私」と激しく彼女から罵られると、見る見るうちに表情が歪んでいく。
「血に呪われた運命」と歌っている時はこれまで自分が受けてきた仕打ちを思い返しながらギリギリした雰囲気だったのですが、「それが私をこうした」と歌い出したところからもう涙声になってて…。もうその声があまりにも哀しくて聴いているこちらとしては堪んなかったよ(涙)。「母にも嫌い抜かれて」のところは、まるで過去に戻ったかのような寂しい少年のような表情にも見えて切なくてたまんない…。

そんな感情を打ち消すように再び激しい感情をむき出しにしながら「哀れみはいらぬ」と彼女へ怒りをぶつけてしまうのがまた哀しい…。ベールの付け方は以前よりも簡素化されてたかな。ガッと一気に被せるような感じ。
その後の「醜さは顔にはないわ」と説得にかかるクリスの歌声は全く聞こえてこない様子で、”花嫁にはブーケを持たせなきゃいけないよな”みたいな完全に自分の中だけの世界に入り込んでた洋輔くんファントム。笑みを浮かべながらブーケを差し出すときの一連の仕草はとても幼くて未熟です。「穢れは心の中よ」という彼女の言葉の意味も理解が追いついてなくてちょっと混乱してるようにも見えたかも…。

ラウルがやって来た時の表情はまさに”悪”。「ようこそおいでを」と歌ってる時の挨拶ポーズは形としてはとても奇麗なんだけど、そこには彼に対する軽蔑の想いがこれでもかというほど込められてるのが伝わってきました。
そしてラウルを入れた後は、完全に表情が悪意に満ち溢れてて。どうやって彼を屈辱のままに始末しようかと頭を巡らせているようで、その笑顔がゾクっとするほど恐ろしい。

ラウルの首に縄をかけた直後、クリスティーヌに「支度はできた、手を合わせて頼むのだ!」と迫る場面。このあと「助けて下さい、どうか」と歌うのですが、ここの部分、歌というよりもセリフに近い感じにしてたのがとても印象的だった。そうすることによって彼女を挑発している意図がハッキリ伝わってきました。でも、徐々に自分自身を見失っていくように感情が混乱していくわけで…その崩壊していく姿を見るのが本当に辛い(涙)。

クリスティーヌから「哀しみの涙今、憎しみに変わる」とこれまでにない敵意を向けられた瞬間の洋輔くんファントムの芝居がこれまた最高に辛いんですよ…。まるで心臓をナイフで突き刺されたかのような衝撃を受けた様子で、そこから見る見るうちに表情が歪みオルガンの椅子にへたり込んでしまう。この一連の動きがとにかく哀しくて哀しくて仕方がないです(涙)。
あの瞬間に、洋輔くんファントム、ものすごい悔恨の表情も見せるんですよ…。正しいと思っていた自分の行動が、逆に彼女からの敵意を浴びる結果となってしまった現実に激しく動揺していて見ていて本当に辛い(涙)。予想外の出来事にどうしたらいいか戸惑い混乱し、どんどん自分自身を追い詰めてその場から逃げ出したい気持ちに駆られているようにも感じたかなぁ。「もうだめだ、取り返しはつかぬ」というフレーズはクリスに向けているようで、実は自分自身に告げているように聞こえて仕方なかったです。

そこからはラウルを庇おうとするクリスティーヌの姿にどんどん心理的に追い詰められていく洋輔くんファントム。激しい言葉で詰りながらも、彼女の表情を直視することができずに今にも泣きだしそうな表情で逃げまくってる…。
だけど、最後にクリスティーヌが「昔は心捧げた」と跪いて手を合わせたシーンでは”本当に彼女の心が自分に向いた瞬間があったのか?!”と驚愕しているかのような表情をしてたのがとても印象深かった。その言葉にほだされそうになる気持ちを自分自身で断ち切って「許さない、選べ!!」と激しい言葉で詰りながら顔をそむけてしまう姿が本当に辛いです…。「選べ!!」のところなんかもう涙声だったし…。洋輔くんファントムが苦しみにもがいてる姿を見るの、ホント心臓を締め付けられるように苦しくて切ないよ(涙)。

そしてキスを受けるシーン。昨年よりもあまり目を見開かなくなったなという印象。1度目は本当に何が起こっているのか分からずに頭の中が真っ白になって呆然としてる感じ。2度目の時も何が何だか分からない感じなんだけど、得体のしれない温かい感情が自分の中に駆け巡っていくのを感じたように震えて伸ばした手が無意識に彼女の背中に回ろうとしてた。それが触れるか触れないかのタイミングでものすごく苦しそうに彼女から離れる…。そこに至る行動がもう、死ぬほど切なくて涙止まらなかったよ(泣)。

クリスティーヌから離れフラフラと上手の方に向かって歩いていく時の洋輔くんファントムは、息遣いも荒くて未知の感覚に戸惑いそこに湧き上がってきた感情をどう理解していいのか混乱してるように見えた。そして、自分の唇に手を当ててクリスの姿を見た瞬間にフワァっと何かが芽生えてきたみたいな表情見せたのがすごく印象深かったな。

ラウルの縄を断ち切るシーンはもう、自分自身との激しい葛藤です。彼の表情を見つめながら憎悪する気持ちを決死の想いで打ち消そうとしてるようにも見えて…堪んないよ(涙)。縄を焼き切った瞬間の悲鳴にも似た叫び声が忘れられない…。そこからの「行け、行ってくれ、お願いだぁーーー!!!」ですからねぇ…。見てるこちらとしては息もできなくなるほど辛いです、ほんとに。

二人の姿が消えた時に猿のオルゴールが♪マスカレード♪を奏でる場面。力なく哀しげな声色でそれに合わせて歌っているのですが、「仮面に隠れて生きてきたこの人生」のフレーズの後に自分自身の運命を振り返りながら一瞬「ふっ・・・」と自嘲気味な笑みを見せるんですよ。それが本当に哀しくて辛くてねぇ…。自分の人生は所詮幸せとは無縁なんだといった諦めの境地の笑いにも見えて本当に泣けた(涙)。

クリスが再び隠れ家に姿を現した時、その手から指輪が外されるのを見た洋輔くんファントムはまるで覚悟を決めたかのような表情で彼女を見つめてた。そして、ゆっくりと自分の想いが確実に彼女の伝わるように「I LOVE YOU」を歌ってて…もう涙無くしては観れない(嗚咽寸前 泣)。彼女の手を離さなきゃいけないのに心の踏ん切りがつかない、でも離さなきゃ、みたいな葛藤が見えるその後のお芝居も最高に泣けて仕方なかったです(涙)。なんと繊細な表現…。

消えていく彼女の背中を最後の最後まで見送った後、その指輪を穏やかな表情で見つめ優しくキスをする。そのまま自分の玉座へ向かおうとしたのですが、クリスが投げ捨てていったベールが目に飛び込んできてしまって…、一瞬そこで立ち止まるんですよね。そして見つめているうちにどんどん表情が涙で歪んでいって想いが止められないままベールを抱きしめるといった感じで…もう私、その姿見て自分が壊れるかと思うくらい切なくて涙止まらなかったよ(号泣)。これまでとは違う感情で愛する人の名前を口にし声を殺すようにして泣いている洋輔くんファントム…本当に哀しかった。

最後の♪ミュージック・オブ・ザ・ナイト♪の一節を歌う時にはどこか達観したような表情をしてるように見えたかも。追手の気配を感じながら姿を消す瞬間はとても奇麗なスーッとした雰囲気があったな(言葉にするのが難しいけど…)。

あぁ…本当に今回洋輔くんのファントムを見れて良かった…!!やっぱり大好きでたまらないよ

後述

今回は上手側からと下手側からと均等に違う角度から観ることができたので、色々な発見が多く実り多き観劇となりました。しかも、相当な前方席だったのでそこに居るだけで緊張感がすごくて座る前は自分を落ち着けるためにスマホで猫の動画見てたほどでした(笑)。

かなりの至近距離で観た洋輔くんファントム、これでもかというほどの熱演が直に伝わってきて圧倒されまくって大変なことになってしまった。カーテンコールでは充実したような笑顔も何度か見られて…その表情見たらまたさらに涙が溢れてきて大号泣状態に(汗)。すべてが終わった後は消耗のあまりぐったり状態な私でしたw。

帰りは新幹線トラブルに直撃しちょっと大変なことになりましたが、久しぶりの洋輔くんの熱演を目の当たりにできたことへの喜びで満たされていたので苦にならなかった。推しの力は本当に偉大ですw。

おそらく今サイクルでの洋輔くんファントムはこれで最後かなぁ。またしばらく会えない時期が続くと思うんだけど…寂しいけど、次の機会をまた待ちたいと思います。
本当は来週のアフタートーク見たかったなぁ…。抽選に外れたことは想像していた以上に悔しい(苦笑)。っていうか、以前は観劇した人全員見れてたのになんで抽選になっちゃったんだろう…。

error: Content is protected !!