劇団四季ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』高松公演 2022.08.30ソワレ/岡山公演 2022.09.01マチネ

主なキャスト別感想

田邊真也さん(ベン役)

田邊さんは岡山県倉敷市出身ということを今回初めて知りました。岡山公演はまさに地元凱旋ということもあって、ご自身も感慨深いものがあったかもしれません(劇団が長い方なのでこれまでも旅公演できてると思いますけどね)。

今回の出演者のなかではちょっと四季独特の”開口術のセリフ”が目立ってる印象が拭えず所々で力が入りすぎてる言い回しかもと思うこともあるのですが(他の役者さんたちはスムーズな会話セリフを言えてるだけになおさら 汗)、ベンという人物の繊細な心の機微はとても丁寧に演じていると思います。様々な場面ごとに見せる表情も多種多様で感情移入してしまうシーンも多かった。
特に、タングに向ける表情がとても印象的だったなぁ。わがままっぷりに翻弄されてアタフタしてる時や、ケンカして思わず子供っぽくスネてしまう表情などその場その場の感情がとても素直。その中でも一番グッと来たのは、タングに向ける優しい眼差しです。あの表情見ただけで涙がこみ上げてしまうほど温かで慈愛に満ちてた。ベンにとってタングがかけがえのない人生のパートナーなんだなということがこれでもかというほど伝わってきました。

田邊さんは私個人としてはダンンサーの俳優さんという位置づけの印象がとても強い方だったんですが、今回のベン役を見て少しイメージが変わった気がします。もちろん、しなやかでキレのある動きや美しい立ち姿は”ダンサー”ならではと思うのですが、それ以上に感情のお芝居がとても繊細で素晴らしかった。良い役者さんになられたなぁと嬉しく思います。
ちなみに田邊さんは私とほぼ同世代の方なので、勝手に初期の頃から親近感を抱いておりましたw。これからのさらなる進化にも期待しています。

前田更紗さん/小原てつをくん(タング役)

二人の息はピッタリ合っていて、とても魅力的なタングの動きを表現。まさに、タングと一心同体になった感じで感情表現豊かに魅せてくれていました。
前に観劇したときも触れましたが、基本的に私はあまりパペットを使ったお芝居は好みではありません。でも、タングはなぜだかものすごく愛しいしドップリ感情移入して見てしまう。それだけ動かし手さんの”芝居”が素晴らしいのだと思います。

個人的にはタングの「ウィ~~~」っていう反応がめっちゃ可愛くて大好き!両手をフラッと挙げてベンの言葉に反応する時に出てくるんですが、このシーンがくるたびに癒されまくっておりました。それから濡れた体を拭いてもらう時の仕草もめっちゃ萌えます!まるで本物のロボットがその場にいるかのような可愛く自然な動きに高松のお客さんも岡山のお客さんも自然に笑顔になっちゃったみたいな雰囲気になっていました。

前田さんと小原くんは声質もすごく合ってますよね。男女ペアではあるけれどもどこか同じ波長のような感じもあってとても聴き心地が良い。歌声も二人ともとても素敵でした。

岡村美南さん(エイミー役)

岡村さんを最後に見たのは4年前の『ノートルダム〜』エスメラルダ役以来。あのときはキリッとした男前でカッコいい雰囲気が印象深かった。エスメ以外の岡村さん(メイン)は見たことがなかったので今回のエイミー役をとても楽しみにしていました。

弁護士として忙しく働くエイミーはキャリアウーマンでカッコいいんだけど、どこか柔らかさとコミカルさがあって何だか可愛らしい。特に冒頭で鼻歌を歌いながらお尻をクイックイッとさせる動きが最高でした。
ベンに対しては最初はソフトに接しているんだけど、彼の自主性のない態度を見るにつけてどんどん尖った気持ちが沸き起こってくる感じ。だけどそこにはイライラだけじゃなくて、何だかちょっと悲しげにも見えたのが印象的でした。自分の思いが正確に伝わらないことや、いつまでたっても前を向かずにただ言いなりになっている彼の姿を見て気持ちが押しつぶされそうになっちゃったのかな…みたいに思うと何だかとても切なかった。だから「離婚」を切り出したときもすごい断腸の思いがあったんじゃないかなとも感じましたね。

宮田愛さん演じるプライオニーとは義理の関係で親友同士という間柄のエイミー。二人の和気あいあいとしたやり取り(お尻叩いたり叩き返したり、みたいな)が可愛らしかったんだけど、個人的には『ノートルダム〜』のWエスメラルダ夢の共演!!ってところで密かにテンション上がっておりました(笑)。並んでいる姿を初めて見て、タイプが少し違う女優さん同士だけどどちらもめっちゃカッコいいし可愛いなと思った。

岡村エイミーはベンに離婚を切り出した後もどこか不安げで未練が感じられます。ロジャーとの一見のときも頭の中にはいつもベンの存在があるように見えるほど。エスメのときと違ってとても繊細で柔らかい岡村さんはとても新鮮。歌声も温かく素敵です。
そんな彼女が最後に選んだ選択は自然なことだったなとすごい腑に落ちるものがありました。タングから指摘されたことを受けての泣きそうな表情に見ているこちらも思わず涙…。最後に見せた笑顔もとても温かく心揺さぶられるものがありました。

この高松公演をもって岡村さんは一旦エイミー役から抜けられるようです。宮田さんとの貴重なツーショットも見れたのも嬉しかったな。お疲れさまでした!

鳥原ゆきみさん(エイミー役)

鳥原さんのエイミーは、やはり終始一貫してベンのことを愛している女性だったなという印象がとても強かったです。

ベンに離婚を切り出したのに彼がそれに対して強く反論してこなくてショックを受けてしまう場面はとても印象深かった。鳥原エイミー、声の調子は比較的アッケラカンとした雰囲気なんだけど、何もかも諦めたようなベンの態度に対してすごく悲しい思いをしてて…みるみるうちに目に涙が浮かんでた(涙)。強い調子でベンの無気力さを責めているときも、なぜしっかり自分と向かい合ってくれないんだという、苛立ちよりも辛さの感情が滲み出ていてものすごく切なかったな…。

ベンと距離をおいてブライオニーの元に身を寄せてるときも、鳥原エイミーの頭の中には常にベンの存在が大きくあることが伝わってきます。明るく振る舞ってるんだけど、すごく強がって頑張っちゃってる…みたいな。新しい恋人と一度は向き合おうとしながらも、どうしてもそれができなかったという後半の彼女の気持ちが凄く腑に落ちた気がしましたね。

旅を終えたベンが前向きな気持ちが芽生えてもう一度エイミーとやり直したいと告げた時、鳥原エイミーはものすごく安堵したような嬉しそうな笑顔を浮かべていました。更に新しい命が宿っていることもわかって、あんなに幸せそうな顔見たらもう…見てるこちらも泣いちゃうよ。やっと愛する人と気持ちが通じあえて本当に良かったと心から思える鳥原さんのエイミーでした。

山崎遥香さん(リジー役)

山崎さんはメインの役で拝見するのは今回が初めてだったと思います(Bridge公演で見てたけど御本人と認識できなかった 汗)。いやぁ〜〜、めちゃめちゃカッコいい女性でございました。ちょっと、宝塚の男役さん的な雰囲気もあったな、みたいな。それでいてちょっとコミカル的な雰囲気もあったりしてとても魅力的。

ベンと初めて遭遇したときのテンションはかなり高いのですが、もうその時に一目惚れしちゃったんじゃない!?みたいな可愛らしさも面白かった。特に「早く仕事に戻って」という催促に混乱しまくってた姿が最高に可愛い。
お料理はあまり得意ではないという設定がけっこうハマってる雰囲気だったのも良かったです。炊事洗濯はちょっと苦手にしてるっぽいなという感じが滲み出てたw。男前でかっこいい女性なのに少し抜けてるところがあるキャラがとても親しみやすかったです。

カイルに対する愛情表現はとても柔らかく女性的。本当に”彼”のことが大好きで愛しているんだなというのが伝わってきて思わず涙が溢れてきてしまった。深みを感じさせる素敵な歌声もとても感動的だった。

カトウとのことはベンに語るときにけっこう前のめり的になっていたので、まだ想いが残っているんだろうなというのが感じられる。それゆえ、結果的に幸せな結末になって見ているこちらも嬉しくなりました。ラストシーンでの幸せな笑顔、久しぶりに再会したコリーとのフランクな笑顔、どれもとても魅力的で良かったです。

山崎さんも高松公演がいったんの区切りとなったようです。素敵なリジーをありがとうございました!

相原萌さん(リジー役)

山崎さんと比べると、相原さんのリジーはめちゃめちゃ明るくて元気いっぱい。ちょっと慌て者でドタバタしちゃうところもあるけどそこが憎めない長所にも見えるしとても可愛らしいです。

ベンと出会った後、家に招いてからもテンションは高めでお転婆少女のよう。あの明るい笑顔には誰もが惹かれるだろうし、ベンが一瞬気を許してキスに応えようとしてしまう気持ちもわかってしまったw。バックハグしたときの相原リジー、すごくイジらしくて可愛かったもんなぁ。
だけどその根底には、遠距離になってしまった想い人への気持ちがあって。明るい笑顔の裏には彼女の寂しい気持ちも隠れてるんだと思うとすごく切なくなってしまった。心に空いた穴を埋めたくなっちゃったのかな…なんて。

カイルのことはとても大事に思っているリジー。タングを通じて”彼”の本心を知ったときの感極まった表情はとても印象深かったし感動的でした。

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野中万寿夫さん(ボリンジャー役)

野中さんはボリンジャー役として出てくるのは2幕の後半なので、それまではいろんなシーンで様々な役柄を演じている姿を楽しむことができます。飛行機の機長さんはちょっとナルシスト系で見た目のケアを欠かさないような雰囲気があったのがめっちゃ面白かったw。
でも一番笑ったのがベンとタングが辿り着いたホテルでアンドロイドたちが歌い踊り狂う場面。激しい歌とダンスが繰り広げられている中、野中さんは最後方でエアーギターをガンガン鳴らしながら超ノリノリ状態(笑)。悦に入った表情で超ハイテンションな動きを見せているので、思わず吹き出しそうになってしまったww。あんな楽しそうな野中さん見るの、初めてかもしれない。

ボリンジャーは登場したときは佐野さんと雰囲気が違って本当に”島の釣りしてるおじさん”といった、そのあたりにいる人っぽさがありましたね。だけど、穏やかそうな口調の中にもどこかダークな感情が潜んでいるのかもと予感させる雰囲気もあった。それでも”妖しさ”めいたものはなくて、とりあえずついて行っても大丈夫かなみたいな空気感が漂ってる。このあたりの不敵な感情をチラチラ見せてくるお芝居がやはり野中さんは上手い。

食事をしている時は穏やかそうな語り口調ではあるんだけど隙きを見せようとしない不敵さもあって。ベンとタングについて語り合っているうちにボリンジャーは本心を剥き出しにしていくのですが、野中さんの場合は最初の頃からどこか”気を許せない雰囲気”を感じていたので豹変したという印象はあまりなかったかもしれません。こうなるべくしてなった、みたいな。
だけど、実験の失敗のエピソードに入った後の野中ボリンジャーはかなり恐ろしかった。科学を追求するあまりに道徳を失い危険思想にとらわれてしまったボリンジャー。ついにはベンにも攻撃を加えようとするに至る場面、アンドロイドに命令した後一人優雅にワインを開けようとしていた背中にゾクっとさせられました。

そんな恐ろしいボリンジャーを演じていた野中さんですが、もう一つ重要な役も兼ねて演じているんですよね。ボリンジャーとは正反対の、自由と家族をこよなく愛していたベンのお父さん。ラストシーンではとても印象的な姿で登場するのですが、あれはもう反則級に泣けます!!あの優しい温かい笑顔に私は号泣してしまいました。

小林唯くん(カトウ役)

広島公演で唯くんのカトウを見た時に、もう一度会いたい!と思っていたので今回2公演再会できて本当に嬉しかったです。その時には分からなかったカトウ以外の役も事前にチェックしてしまったほどw。

♪ラブ・ダイバー♪の場面でイケイケ熱唱する本城さんの歌に合わせて激しく踊る唯くんの姿を発見。カトウのイメージがとても強く残っていたので、ガンガンに踊りまくるシーンはかなり衝撃的で目を丸くしながら見入ってしまいました(笑)。
さらにビックリしたのが、マッスルレンタカーの場面。広島の時は気づかなかったんだけど、あのハイテンションなお兄ちゃんも唯くんが演じていたんですね!?事前にチェックしてなかったら分からなかったよ(笑)。超ノリノリのリズムを刻みながらひときわ高い声で高級車を勧めてくる姿に、「本当に唯くんなのか!?」と疑いながら見入ってしまったwww。金髪ヘアに赤いチークがなんだか可愛らしいんだけど、クセ強くて色々ビックリしました(笑)。

アンサンブル枠としてもう一つ気づいたのは2幕のベンたちがミクロネシアへ向かう場面。ここで波を起こすような演出を担当してますね。これは広島の時にも気づいたんだけど、カトウの時には見せなかった楽しそうな笑顔がとても素敵で可愛らしかったです。

そして本役のカトウ。「ここで待ち合わせをするべきじゃなかった」とベンに謝りながらスマホのような機械を操作する姿が実にスマートでカッコいい!!さっきまで「マッスルゥ~~」とハイテンションでクネクネしてた人と同一人物だなんて信じられないクールさにビックリだよw!!それに、しょっぱなの歌声がもうスコーーンと突き抜けるようにのびやかで美しくて本当に感動する。こんなに綺麗な歌声の役者さん久しぶりに出会ったと前回感激したけど、今回も本当に魅了されました。

タングを直すことは諦めたほうがいいとベンに告げる場面。ベンの前ではとても深刻そうな表情をしていたんだけど、タングがやってくるととても優しい表情で接している。この時の声色がベンに対する時と全然違うんですよね。このあたりの演じ分けがとても丁寧で好感度ますます大。
ベンにボリンジャーのことを語り「このまま帰った方がいい」と告げるシーンは切迫感を持たせながらもどこか苦しげで…複雑なカトウの心情をとても細やかに演じているなと思いました。この時の大人な表情もとても印象深いです。

雨に濡れたベンとタングを心配して傘を持ってきたあと、リジーのことについて恐る恐るベンに尋ねようとした場面。ベンがちょっといたずら心を出してからかっているとき、ハラハラしながら前のめりになって焦る表情がめちゃめちゃ萌えた!!相手が”カイル”だって分かった後の反応は広島の時は安堵感から崩れそうになってたんだけど、今回見たら「もぅ~~、からかわないでくださいよぉ~~」みたいな苦笑い系の反応に変わってました(笑)。どっちも超萌えwww。

そしてタングを挟んで田邊さんと一緒に軽くステップを踏む場面、立ち姿が本当に綺麗で思わず見とれてしまう。しかもベンに水を掛けられてしまった後の笑顔がまたとんでもなく素敵可愛かったんですよね~。なんかもう、色々と目が離せない(笑)。
そして、ベンとタングの絆を目の当たりにして歌う♪絆を信じて♪がまた泣けるほど素晴らしい。カトウの心が二人にどんどん惹きこまれていく様子が手に取るように伝わってきた。それ故、最後に告げる「もう止めない」というセリフにものすごい説得力がありました。あの時彼は、自分自身の気持ちとも向き合う決意をしたのかなぁとも思えてとても感慨深かったですね。

ラストシーン、リジーと絆を結んだカトウがベンとエイミーの元を訪ねてくる場面。唯くんカトウは本当にリジーの手を大事そうに握ってて…もうそれだけで泣けちゃったよ(涙)。もうこの手を離さないよっていう彼女を想う気持ちがあの短いシーンの中で十分すぎるほど伝わってきました。

芝居もできるし歌も超絶上手いしダンスもこなせるし…、唯くん、すごい逸材の役者さんじゃない!??今後色々な役を演じている姿を見てみたくなりました。ちょっと沼に入りかかったかもしれないw。

ブライオニー役の宮田愛さん、前回見た時以上にカッコいいなぁと惚れ惚れしながら見てしまった。スラッとした細身のモデル体型でありながら、性格はどこか男前で素敵。まるで宝塚の男役さんのようにも見えちゃう。いつも親友のエイミーのことを気にかけてくれるし、弟のベンのことも口やかましく言いながらも温かく見守っている。旦那さんのデイブに対してもしっかり愛情を注いでいるのが分かるし、もう本当に”理想の女性像”を見事に表現されていました。

宮田さんに関しては本役以外の出演シーンでもやっぱり目を惹くものがありましたね。ダンスしてる姿を見ると、なんだか『ノートルダムの鐘』のエスメラルダ役を思い出してしまったりして。宮田エスメラルダにまた会いたくなっちゃったな。

コーリー役は高松のときがカイサー・タティクさんで、岡山のときは富永雄翔くんが担当。

カイサーさんは広島公演のときも見ているんだけど、滑らかな日本語セリフをしっかりこなしているので見た目とのギャップが面白い。赤い眼鏡がとてもお似合いで満面の笑顔がとても素敵でございました。
富永くんは今回初めて観る役者さんでしたが、セリフ回しもナチュラルで明るいキャラクターがとても役にマッチしていたと思います。眼鏡のフチは白でしたね。あと、ソロの歌がすごく上手かった!今後さらなるメインの役にも期待して注目していきたい。

デイブ役はツェザリ・モゼレフスキーさん。どこかちょっと頼りない雰囲気がありながらも妻であるブライオニーのことを心底愛してる雰囲気がひしひしと伝わってきました。スキンシップとかもスマートで素敵です。そしてやっぱり「モーニングコーヒーは濃いめ」っていうセリフを聞くとスキンブルシャンクス思い出しちゃう(笑)。
アンサンブルとして登場してるツェザリさんはデイブとは違ってイケイケで時折ぎらついてるように見えて、そのギャップにちょっとビックリw。ガタイも良くてカッコいいのでやっぱりついつい目で追ってしまいますね。

ロジャー役は高松のときは五十嵐春くん、岡山のときはカイサーさんが担当。

五十嵐くんは今回メインで見るのは初めましてだったのですが、ちょっとインテリな気配がありながらもエイミーに対してはけっこう積極的に口説いてたなぁという印象。それでも無理強いはしてなくて彼女の意思を尊重するような雰囲気があったのがとても好印象でした。それゆえ、ラストシーンで元サヤに収まったベンとエイミーを祝福する場にいても違和感がなかったです。

カイサーさんのロジャー役は今回はじめて見たんですが、とてもスマートでちょっとクールな雰囲気が最高にカッコよかった!!かなりのキレ者感も滲み出ていて、あれはパーティーとかで絶対にモテるタイプだよって思ったくらい(笑)。エイミーに対しても常にオトナな対応。そこに一瞬寄りかかってみたくなってしまった彼女の気持ちもわかる。でもちゃんとエイミーの気持ちの部分も尊重していて、最後の最後に諦める決意をしたのかもという雰囲気だったな。

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後述

カーテンコールでのベン役の田邊さんとタングとのワチャワチャしてる姿がめちゃくちゃ可愛くて最高に癒されました。二人で同じ振りをしながら踊ってたりねw。でも、何度目かのカテコ(スタオベ)のなかで二人がハグしてた光景は思わずウルウルっとこみ上げてきてしまった(涙)。田邊さんすごく愛しそうにタングを優しく抱きしめてて…あんなん泣いちゃうよ~~~。

岡山公演の時は2階席に学生団体さんが入っていたのですが、帰り道に数人の男の子が「すごい面白かったし、なんだか感動しちゃったよ」と語り合っていて…それがなんだかとてつもなく嬉しかったです。あまり演劇に触れる機会が少ないであろう彼らの心にも、ちゃんとこの物語は届いたんだなと。

岡山の時は終わった後劇場の外を見るとすごい豪雨で、屋根からは滝のように水が落ちてきているような状況だったのですが(汗)ふと地面に目を移すと雨粒がキラキラ輝いて見えました。その時ふと、2幕で雨に濡れながらタングが楽しそうに「地面が輝いてる」と無邪気に遊んでいた姿を思い出してちょっと泣きそうになってしまった。それほど『ロボ庭』の感動が私の体に染みついたんだなと思うとなんだか嬉しかった。

私のロボ庭観劇は今回で終わりになりますが、ぜひまた再演してほしいと思います。出来ればディスク化もしてほしいなぁ。それから、小林唯くんのことは今後も要チェックしていきたいです!

カンパニーのツアーもあと少しですね。無事に千穐楽まで公演が続けられるよう祈っています。皆さん健康で、頑張ってください。

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