久しぶりに夏劇場の『美女と野獣』を観に行ってきました。
考えてみれば、1月に中井ビーストデビューを観に行って以来…実に約3か月ぶりになるのか。
ちょっとご無沙汰になっていた大井町に行くきっかけとなったのは…飯田洋輔くんがビーストに配役されたことです。前の週にCATSにいたのに1週間でBBへ移動してくるとは思わなかった。先週無理して横浜に行っておけばよかったかな…とも思いましたが、我が家からはだいぶ遠いので(電車賃もかなりかかる 汗)正直、大井町に来てくれたことは嬉しかったりしました。
それにしても、団体さんの数がやたら増えましたなぁ。この日は2階席がほぼ学生の団体さんで埋まっていたらしい。1階席も後方部分に学生団体さんがいましたね。しかしながら…サイド席から真ん中がごっそり空席(汗)。センターゾーン中央前方部だけに人がいる、みたいな感じで…特に上手サイドの空席っぷりが気持ちいいくらいな状態になってました(苦笑)。
お陰様で前日予約したのにめっちゃ良席が取れたわけですがw…なんか客の配置が不自然というか微妙な感じ。これ、団体さんがいなかったらかなり危険な状況!?7月に2周年を迎えるようですが、そのあともしかしたら早い時期に楽が決まるかも…なんて懸念が…。
BBといえば、先日まで放送されていた「ヒルナンデス」の企画。あの観覧申し込みに見事振られた私はテレビで観たわけですが、いとうあさこさんのベルの頑張りは素晴らしかったですね。それと同時に、いつも笑顔で涼しい顔しながら踊って歌って芝居している役者のみなさんの凄さも実感できました。
その放送を見てから初めてのBB観劇だったので、ビーアワゲストのシーンなんかは今回特に目を皿のようにして観てしまった(笑)。あそこまでこなせるようになるまで、皆さん本当にいろいろ苦労して大変だったんだろうなぁ…なんていつもとは違う目で見てしまったり。ラインダンスとか軽々やっているように見えて実はものすごくキツいんだろうなとか…そういった意味ではすごい新鮮な気持ちで観れたかも。
ちなみに、この日のBOGで大人気だったのがマットさん。私の周りの席の皆さんはマットが回転したりアクロバットしたりするたびに大喜び状態でした(笑)。私はいまだにあのマットを見るとサカケンさんを思い出してしまうんですけどw。
カーテンコールは通常の2回で終わってしまいましたが、私はものすごく満足。2回で終わらせてしまうのがもったいないと思えてしまうほど感動してたw。カテコで飯田くんが田島さんと手をつなぐときに二人で「やりきった!」って確信を持ったような表情をしてたのがとても印象的だったな。
以前にもよく見られた光景ですが、劇中では対立関係にある二人が熱く手を握り合っている姿はなんだか見ているこちらもジーンときてしまいます。
劇団四季ミュージカル『美女と野獣』感想一覧
主な出演者
ビースト:飯田洋輔、ベル:高木美果、モリース:種井静夫、ガストン:田島亨祐、ルミエール:百々義則、ルフウ:布施陽由、コッグスワース:青羽剛、ミセス・ポット:織笠里佳子、タンス夫人:倉斗絢子、バベット:小川美緒、ムシュー・ダルク:川原信弘、チップ:牧野友紀
以下、ネタバレ含んだキャスト中心感想です。
久しぶりに見るBBのキャストボードに洋輔くんの名前がある…、それだけで観劇前から胸熱になってたのはここだけの話(笑)。壁抜けにも出てた川原さんの名前があったのも嬉しかった。どうやら3週くらい前からBB入りしていたようですね。洋輔くんとの共演は壁抜け以来か~…って考えるだけでも楽しい観劇前の私なのでしたw。
では主なキャストの皆さんについての感想です。
ベル@高木美果さん
昨年10月にデビューしたばかりの頃見たとき、正直"苦手だな"と思ってしまった高木ベルだったので…今回もちょっと不安がありました。が、あのときよりもかなり色々と改善されててなかなか素敵なベルになっていました。以前軽すぎると感じたセリフ回しもこの日はあまり感じなかったし。
長い間坂本ベルで見慣れてしまっていたので、ところどころ比べてしまうんですけど・・・雰囲気がだいぶ違いますね。キャラクターがちょっと違う。坂本さんはディズニーのアニメの世界に居そうなタイプのベルですが(まさにザ・ベルみたいな感じw)、高木さんはディズニーではなくシリアスなドラマからやってきた少女みたいなベル。オペラ座の怪人のクリスティーヌがちょっと明るくなった感じw!?なので逆にとても新鮮で面白かった。
高木ベルは登場した時からポワーーンとしてて本当に夢のなかで生きてる雰囲気。「美人だけれど変わってる」と町の人々が歌うそのまんまのベルです。待ちの人に相手にされないでシュンとしてしまう暗さもあったりするのがなかなかいい。モリースに対して「町の皆が…」と話すときも本当に落ち込んでいる感じでとても繊細な印象があります。で、お父さんとデュエットするわけですが…歌い方がめっちゃマイペース(笑)。クラシック的で比較的余裕を持った自分のリズムで歌っているので録音音楽と声が微妙にズレまくっていたのが気になりました(汗)。
ガストンに対しては本当に毛嫌いしている感じ(笑)。坂本ベルはちょっとガストンに心許してる雰囲気が最初あるんだけど高木ベルは最初から拒絶反応示してますw。表情はあまり豊かじゃないんだけど雰囲気で分かるww。
ビーストに対しては1幕では相当気が強い少女って感じですね。このあたりは前回もそうだったけど、でも今回はそれがあまり苦手に思えなかったかも。かなりキツい感じでツンとして気丈に振る舞ってるんだけど、その雰囲気に洋輔くんのビーストが合わせてた感じがしたな。だから以前のような違和感を感じなかったのかも。
2幕からのビーストに対する高木ベルの雰囲気は以前見たときと比べるとだいぶ柔らかくなっていました。感情がまだ乏しいと感じるところも多々あるけど、ジンワリジンワリ明るさを出していく感じがよかった!二人の距離が少しずつ近づいていくシーンもリアリティがあったし。
そんなわけで、以前よりも高木ベルがちょっと好きになりました。これでもう少し感情表現が豊かになってくればもっと素敵なベルになるような気がする。
ガストン@田島亨祐さん
4か月ぶりに田島ガストンを見たわけですが、やっぱりこの人のあのアニメから出てきたかのようなキャラクター作りは素晴らしいなと感心してしまった。特に前半のユーモアを挟んだセリフの言い回しや間などは最高です。歌声も張りがあるし、表情もとっても豊か。田島さんのガストンって後半は悪に変わってしまうんだけれど、どこか感情移入できるような隙を作ってくれているので私は大好きなんですよね。
あ、でも、そういえばこの日珍しくハプニングが。ベルに結婚を申し込むシーン。プロポーズを歌っているときベルから鉢植えの花を引っこ抜いて井戸に捨てるという場面があるのですが、ちょっとタイミングがずれたのか、花が井戸の中に入らず舞台上に落ちてしまったんです。思わず「アッ」って思っちゃいましたが何事もなかったかのように舞台は進行。誰があの花を処理するんだろう…と見ていたら、ガストンが振られた直後にやってくるガールズの一人がさりげなく登場するときにサッと拾い上げてその花を持ちながら芝居を続けてました。それがすごいサマになってて自然だった!あんな演出もありかも?なんて思ったくらい(笑)。
ルフウ@布施陽由さん
今回お初のキャストだったのが布施さんのルフウ。体系は中嶋さんとちょっと似てて少し細めかな。衣装とメイクで体格よくは見せようとしてるんだけど、どこかほっそり見えました。顔のつくりはなんだか、柄本明さんの息子さんに似てるなぁと思ったんだけど…私だけ?
雰囲気的には溌剌としてて若々しいルフウです。ドン臭いっていうんじゃなくてどこかちょっと要領がよさそうみたいなw。声がすごくハキハキしているので歌やセリフは聞き取りやすくてよかった。ただ、ガストンの酒場シーンで一瞬歌詞が飛んでしまったハプニングがありました。音楽だけ流れてて…あれっ?みたいな。歌詞が飛ぶハプニングを見たのって久しぶりだったな。頑張れ、布施さん。
モリース@種井静夫さん
種井さんのモリースも初めて。種井さん自身は昨年のソンダン以来です。
まず、出てきただけで周囲からは笑いが漏れてたw。それくらいインパクトのある種井モリース!あの立派な体格にモリースのカツラ姿が…なんか、見た目だけでコメディっぽいんですよ(笑)。石波さんよりもちょっと立派な体格の種井モリースは迫力があるんだけど、見た目、なんとなく、くまのプーさんみたいにも見えてしまった(笑)。
ベルの話を聞きながらヘルメットをかぶるシーンがあるのですが、ゴーグル部分がほとんど顔全体にかかっていてロボットみたいになってて思わず吹き出してしまったww。あのモリースヘルメットで笑ったの久しぶりだよww。
でも演じている種井さんは一生懸命な感じがよく出てて。その行動の一つ一つが本当に可愛らしくて癒されました。動きがぎこちないところもいくつかあるんですけど、それさえもなんだか許せちゃうみたいなw。ガストン酒場で担がれるシーンがあるんですけど、ここでは担ぐ役者さんがかなり重そうにしててこれも思わずプッと吹いてしまったw。あぁ、面白かったなぁ。もう一度会いたいかも、種井モリース!
ムッシュー・ダルク@川原信弘
これまでも何度か川原さんのダルクは見てきましたが、壁抜け男での好演が記憶に新しく今までの中で一番注目してダルク探しをしてしまいましたw。ずっとわからなかった、ダルク以外のアンサンブルでの川原さんが…嘘みたいに全部わかった!
オープニングではヘアドレッサーさん、酒場では店主さん、ビーアワゲストではコルクの栓抜きさんになってたんですね~。「あ、川原さんだっ」って発見するたびに嬉しくてそれもあっていつも以上に楽しいBB観劇となった私です。寺田さんがダルクに来たときにもこれで楽しめそうw。
そして久しぶりのダルクさんですが、粘着質で根暗な感じが特徴的。川原さんの原型がほとんどないのでww本当にこれを川原さんが?って感じで観てしまいました。あのメイク、すごいよな、本当にw。
百々@ルミエール&青羽@コグスワースのコンビは以前から連投が続いているのでしょうか。12月に見たときから変わっていない様子ですが、相変わらずの凸凹コンビっぷりで楽しめました。
織笠@ポット夫人も久しぶりでしたがなかなかいい声を響かせてましたね。ただ彼女は「ヒルナンデス」でのあの顔が時々過ってしまって…(汗)。倉斗@タンス夫人は大和さんに比べるとインパクトは少ないのですがw母性溢れる歌声は好きです。小川@バベットはかなりお久しぶりですが、長寿さんとだいぶ雰囲気が違って柔らかいのが特徴的ですね。女の子って感じです。牧野@チップは相変わらず溌剌としてて可愛かった。
以下、飯田洋輔くんの感想になりますが…ものすごい私情が入ってます。ウザそうだと感じた方はスルーしてくださいまし。ちなみに私がここで"洋輔くん"と書いているのは現在オペラ座に出演中の弟の"達郎くん"と分けているからです。あしからず…。