『宝塚BOYS』-team SKY- 18.09.01マチネ感想

ストレートプレイ『宝塚BOYS』のteam SKYバージョンを観に、大阪まで遠征してきました。

先月東京で観たteam SEAのメンバーはボーイズ経験者が多く配役されていましたが、今回のボーイズ役者さんたちは全員初参加というフレッシュな面々でした。

2.5次元舞台を経験してる若い役者さんが多く参加しているということもあってか、劇場入り口のスペースはお花畑状態🌹🌺🌻🌼🌷。

特に多くの人の目を惹きつけていたのが・・・

ボーイズ全員の名前が入った圧巻のスタンド花!!!

大阪公演は3日間しかないにもかかわらず(ちなみに大千穐楽が大阪の3日目でした)、お花の派手さは東京を越えてたと思います。開演前から楽しませてもらいました。

 

物販コーナーも開演前、休憩中ともに長蛇の行列。そんな中、今回も開演前に購入しました、ブロマイドw。
実は、今回のボーイズのなかで知っていたのは中塚皓平くんだけで、他のメンバーはほぼ知らない子ばかり。知っていても「名前だけ聞いたことがある」程度の認識で誰がどの顔かも分からない状況😅。ということで、パッと見てインスピレーションのあった2人と、あとは知ってる中塚くんをお買い上げ。

そして、今回はこの方↓の写真も購入してきました😊。

池田役の山西惇さん!!ご本人も「超貴重」とおっしゃってましたw。大切にします😊。

 

それから、東京の時に金銭不足で購入できなかった宝塚BOYSの戯曲が載っている『悲劇喜劇』の9月号本を入手しました。感動がよみがえってくる…!!興味のある方も是非読んでいただきたい。

[amazon_link asins='B07F7W7SWB' template='CopyOf-ProductCarousel' store='honobonolife-22' marketplace='JP' link_id='02b967fc-ae72-11e8-b6bd-3155c27c6d7b']

 

以下の感想はネタバレを含んでいます。ご注意ください。

 

スポンサーリンク

2018.09.01マチネ公演 in サンケイホール ブリーゼ(大阪)

キャスト(team SKY)

  • 上原金蔵:永田崇人
  • 竹内重雄:溝口琢矢
  • 星野丈治:中塚皓平
  • 太田川剛:塩田康平
  • 山田浩二:山口大地
  • 長谷川好弥:富田健太郎
  • 竹田幹夫:川原一馬
  • 君原良枝:愛華みれ
  • 池田和也:山西惇

 

※ あらすじと概要については前記事を参照してください。

『宝塚BOYS』-team SEA- 18.08.08マチネ感想
ストレートプレイ『宝塚BOYS』舞台感想。2018年8月8日マチネ公演。東京芸術劇場 プレイハウスにて上演。TEAM SEA公演。出演は、良知真次、藤岡正明、上山竜治、木内健人、百名ヒロキ、石井一彰、東山義久、愛華みれ、山西惇

参考 過去の『宝塚BOYS』観劇感想↓

宝塚BOYS
「宝塚BOYS」の記事一覧です。

 

全体感想

今回SKYチームを観劇するまでは、実は最初ちょっと不安があったんです。前回観劇の時にもチラっと触れましたが、8年前にBOYSの再演で若いメンバーで見たときに今ひとつ「昭和」の香りがしてこなくて感動しきれない想いになったことがありまして。
今回のメンバーもみんなとても若い。しかも、ほとんど知らない役者さんばかり。またその時と同じ感覚になるかもしれない…といった危惧が正直どこかにありました。

が、それは杞憂に終わりました。たくさん、たくさん、泣きました。タオルハンカチが使えなくなるくらい涙させられましたよ😭。

たしかに、みんな若いこともあってどこかキラキラしてて、「戦争から命からがら生き延びた経験」や「戦争中に精神的に追い詰められた過去」といったもののリアル感はどこか薄いようには感じてしまいました。
だけど、それを補って余りある、夢へのがむしゃらな想いというのは痛いほど伝わってきた。宝塚の舞台に何としても立ちたいといった、まっすぐでピュアで必死な姿が、当時のBOYSのみなさんたちの想いとリンクしているように思えたんです。

彼らには、彼らなりの宝塚男子部へのアプローチと真摯に向き合ってきたんだなっていうのがひしひしと伝わってきたのが本当に感動的でした。SKYチームのみんな、ありがとう。

 

印象に残った場面などを少し振り返ってみます。

 

冒頭、上原が戦争の傷跡から宝塚の歌声を聴いて生きる希望を見出すまでの一連のシーンは何度見ても涙がこぼれてしまいます。
ほんの2-3分弱くらいの短いシーンですが、その中に上原の宝塚に対する熱い気持ちが凝縮されているんですよね。流れてくる歌声が聴こえてきた時の上原の表情は本当に泣けるんです・・・。

一人で稽古場で待っている間の上原ですが、SEAチームの良知くんよりもSKYチームの永田くんの方がドタバタ度は少なかったかも。
スリッパも、良知くんが池田さんの入室にビビッてすっ飛ばしていたのに対しw、永田くんは池田さんが入る前に自分で丁寧に脱いで並べていたりね。上原のキャラの違いが鮮明に出ているようでなかなか面白かったです。

上原のほかの仲間たちが入ってくるところは、相変わらずとても楽しい。みんなそれぞれ戦争の深い傷がまだ癒えていないはずなのに、笑顔でそれを語っているところが切ないんだけど…そこに無理がなくて、それよりも早く宝塚の舞台で新しい人生を始めたいという希望にあふれてるんですよね。
個人的には、やはり戦争末期に重営倉へ送られてしまったという竹内の言葉がズシンとくる。顔が変わるほど殴られながらも、宝塚の歌を希望として終戦を向かえたという話を彼は穏やかに語るんです…。それだけに、誰よりも歌が大好きな竹内を見ているだけでグッとくるものがあります。

 

宝塚での稽古中の場面は、この舞台の中ではそんなに多くはありません。
でも、なぜか伝わってくるんですよね・・・彼らが必死に宝塚の舞台を夢見て頑張って努力していることが。寮の中での会話の中でそれぞれのキャラクターの人となりが見えてくるのですが、その抱えている想いを知れば知るほど不思議と懸命に稽古に取り組みながらもがいている姿が浮かんでくるんです。

この作品のこういう繊細なところが本当に素晴らしいと思う。一人一人の人間をとても丁寧に温かく描いているからこそ見えてくるんだよなぁと改めて感じました。

ちなみに、個人的に好きなレッスンシーンは・・・山田が必死に星野の動きを間近で見て研究しつつ動く場面w。星野にめっちゃ迷惑そうな顔されながらも食らいつこうとしてる姿がいじらしくて可愛い😊。山田はコワモテ設定で最初出てくるのでなおさらです(笑)。
それから、「馬の足」の訓練場面も捨てがたいですね。長谷川がスパルタで山田と竹田を特訓してるんですけど、相変わらず馬の動きが巧みで面白くてついつい笑ってしまいましたww。山田を演じた山口君、めっちゃ頑張ってたよ!!

稽古中といえば、芸名発表する場面も忘れちゃいけないw。SKYチームのみんなもかなり個性的なの持ってきてましたな(笑)。
ちなみにここ、池田がメンバーたちに「芸名なんか考えたらしいな!」とイライラした口調で問いかけるんですけど(その直前に誰かが禁を破って女子生徒に恋文出した事件が発覚してるのでw)、それに対して一番爽やかに「はい!!」って反応してた山田がめっちゃ可愛かった😆。男子部が認めてもらうために率先して「芸名」って言い出したの彼なんですよね。すごく前向きに宝塚に向き合っててホント顔に似合わず可愛いんですよ。

で、芸名ですが・・・インパクトがあったのが太田川の「笑わし 太陽」だったww!!これは考えたな!と思いました。太田川のキャラクターにすごくマッチしてる。塩田君、ナイス!って心の中で拍手送りました😁。
それから、山田の「未来 カワル」も最高だった!山田の、今後分かる本当の経歴がこの後出てくるんですが、それを念頭に置いてこの名前を聞くと・・・なんかすごくグッとくるものがあるんですよね。

他のみんなの芸名も楽しかったけど、覚えきれなかった(汗)。あ、長谷川が「長谷川 愛之助」だった気がするww。苗字そのままなの初めて聞いたかも😁。

 

女子生徒の恋文事件で、リーダーの上原が寝ないで犯人が名乗り出るのを待ってる場面。誰も心当たりがなくて名乗り出ないので、上原は眠くなるのを必死にこらえながら待ち続けていますw。
その待ち時間、眠れない面々が時間つぶしをするシーンがあるんですが・・・SEAチームはこの時、ちょっとおまぬけな「しりとり」を展開していたのに対し、SKYチームは机の上に置かれた大量の折鶴で「名前当てクイズ」みたいなのをやってました(笑)。どうやら鶴ひとつひとつに名前をつけていたらしく、「これは、鶴子?」「いや、違う、鶴美だ」みたいな地味なやり取りが延々続いてましたwww😅。
あの鶴の量からして、相当長い時間事件が解決するのを待ってたんだろうなっていうのが伝わってきて面白かったです。

結局、手紙事件は男子部の仕業ではなく女子生徒の嫌がらせだったことが判明するわけですが、この出来事にショックを受けてしまうメンバーたちがとても切ない。自分たちは受け入れられない存在なのだとこのときハッキリと認識してしまうんですよね…。
そんな最中、池田が持ってきたお酒に酔った竹田がうっかりと山田の秘密をバラしてしまう。この時の山田の取り繕おうと暴れる姿がめちゃめちゃ派手で笑えるんですけどw・・・でも、その後、彼の真実の部分が見える場面になって…。

やっぱり、何度見ても、山田の真実の姿が明らかになるシーンは切なすぎて大泣きしてしまいます😭😭。今回も大粒の涙がボロボロ落ちるのを止められないほど泣きました…。
このことでボーイズの心が一つになり、田端義男の「帰り舟」を皆で歌う場面も切ない…。いつもニコニコしてた弟的存在だった竹田が感情を抑えきれず飛び出してしまうのも泣けるんです…。そんな彼らの気持ちを察して温かく見守る君原さんのシーンもグッとくるんです。

 

スポンサーリンク

 

2幕に入ると時がだいぶ進んでしまったことが分かる。それでも宝塚の舞台に立てず、彼らのストレスもギリギリのところまで来ている。
そんな時に突然入ってくる「男女共同公演」の話が出てきてテンションが上がるメンバーたち。見ているこちらも「あ~~~よかった!!」とテンションが上がって嬉しくなってしまいます。

ここで面白いのが、長谷川と竹田の恋愛事情ww。女子生徒との接触はご法度と言われながらも、まっすぐに「清く正しく美しい恋をしている」と言い切る竹田は何だか清々しいんですよね。
それに対して、同じ女子生徒に恋をしていた長谷川が「男女共同公演」の話にも載れないくらい落ち込んでしまうのが実に可愛い。「僕は彼女をジロジロなんか見ていないーー!!」と部屋でジタバタ暴れる音が聞こえてくる場面が特に可愛くて好きです😁。

しかし、その計画はなかなか実現することなくいたずらに時が過ぎ…さらにその最中に太田川の肺の病が発覚してしまうのが残酷で切ないのです…。いつもみんなのムードメーカーで盛り上げ役だった太田川だっただけに、見ているこちらもショックが大きい😣。
皆に気付かれないようにずっと肺の病を隠していた太田川に対し、「バカな男だ」と苦い顔で言い捨てた星野。それに対し「バカって言うな!」と憤りを見せる山田でしたが、「一番バカなのは俺だ!未だにここにいる!!」と苛立ちの気持ちをぶつける星野の場面が特に印象深かったです。星野は実力的には他のところでやっていけるのに、男子部メンバーたちへの愛着や宝塚への想いが強くなりそこから離れられずにいるんですよね…。そのジレンマみたいなのに彼自身も大きく傷ついているのです。

 

そしてようやく、男子部が舞台に立てる話が前進。台本の初稿を目の前にしてテンションが上がるシーンは涙と笑いの連続です。

無邪気にはしゃいでいる彼らの嬉しそうなキラキラした表情はとても微笑ましい。クールキャラの星野が、みんなが配役を見てキャッキャ騒いでいるのを最初は遠くから気にしてチラ見してるんだけど、自分の名前と配役を聞いたら我慢できなくなって輪の中に入っていくのが特に可愛いのです。SEAチームの東山くんよりもSKYチームの中塚くんのほうがツンデレ度は上だった気がしますww。

台本の舞台であるパリを再現してはしゃぐシーンも微笑ましい。SEAチームとSKYチームではちょっと作るものが違ってるんだなぁっていう発見もあって面白かったです。
特に手拭いで作った「フランス国旗」と練習シューズで作った「花」の表現が実に斬新で笑えました😆。
でも、いざ練習となると相手役の女性がいないってことになって。竹内が女性役を買って出るわけですが・・・溝口くんの女性っぷりがけっこうリアルで可愛くて、これホントにイケるんちゃう!?って思ってしまったwww。

女性役として君原の存在に思い当たる場面。強引に君原を稽古場に連れてくるシーンがあるのですが、SKYチームの場合は山田(だったかな?たぶん)が君原をお姫様抱っこで入ってきてビックリw!めっちゃジェントルマンやんかww。
そしてこの稽古の最中、実は君原もタカラジェンヌだったものの、けがで夢を諦めざるを得なかった過去があることが分かる。君原は男子部メンバーをずっと母親の目線で応援しているように見えましたが、それと同時に彼らに自分の果たせなかった「夢」を実現してほしい想いもあったことが分かるんですよね…。

そして何より泣けるのが、台本に出てくる彼らの設定が当て書きされていたこと。君原が彼らを愛情深く見つめていたことがこの時にハッキリと形となって表れてて・・・もうその愛情に見ているこちらはボロ泣きさせられてしまうのです😭😭。

 

しかし、それ以降本格的な舞台化の話は全く進まず、遂に精神的限界を迎えた星野は宝塚を出る決断をしてしまう。
そんな時、竹田の父親に関する通知が届いて・・・。もうこのシーンからは号泣の連続でした😭。いつも先輩部員たちの弟的存在で穏やかに笑ってた竹田が、震えながら見たその通知で精神崩壊してしまう場面はあまりにも残酷すぎて涙なくしては見れません😭😭😭。

このあと、竹田のモノローグが入るのですが…

「運がいいとか悪いとか、そんな言葉は聞きたくありません。運が悪かったのではありません。ただ、懸命に生きていたのです」

という言葉がものすごく刺さります…。結果が出せない、報われない、そんな連続の中でも懸命に前を向こうとしてきた男子部。そう、彼らはその中で、戦争で生きたくても生きられなかった人の分まで懸命に生きていたんです😭。
そう思いながらこの言葉を聞くと、もう本当に、涙を止めることができませんでした…。

 

さらに、入院中の太田川が検査目前にして病院から脱走し宝塚の稽古場まで来てしまって…。
早く病院に戻るように仲間たちが説得した時の

「夢の続きが見たかったんや!!」

と泣きながら訴える太田川の姿にまた更に涙が止まらない😭😭😭。男子部のメンバーとの時間は太田川にとってどれだけ大切なものだったのかが痛いほど伝わってきて本当に泣けるんです…。
彼は戦争のための徴兵検査を肺の病のためにパスできなかった。楽団をやめたのも肺の病が原因だった。何も成し遂げられないと思い込んでて…だからこそ、宝塚の舞台を目指して彼らと頑張った時間は何物にも代えがたい大切なものだったんですよね😭。本当にその心情を想うと切なくて切なくて仕方がなかったです…。

そして、男子部が全員そろった時、彼らを何とか舞台の上へと影で支え続けた池田が「解散」を告げる。覚悟はあったものの、いざ本当にそれを突き付けられ激しいショックを受けるメンバーたち。その中の一人、いつも比較的冷静にみんなをまとめていた竹内が池田にすがりつきながら無念の思いをぶつけて号泣するシーンは、あまりにも切なすぎて涙が止まりません😭😭。
さらに、「自分たちには実力がなかったということなのか」と聞かれたときに池田が

「ここが宝塚だったってことだ。男には居心地が悪い」

とポツリと告げる言葉が非常に印象に残りました。彼らは十分によくやった。誰が悪かったとか運がなかったとかそういうことじゃない。ただ、場所が適していなかっただけなんだと。
池田は最後の最後に、自分が上原からの「男子部設立を願い出たハガキ」を小林一三に提出したことを明かすんですよね。口ではいつも厳しいことを言ってきたけど、本心では彼らを何とか舞台に出したいと孤立するような立場になろうとも必死に戦ってきたことが分かるんです…。
その熱い彼らを思いやる気持ちに、更に涙が止まらなくなりました😭😭😭。

稽古場の中央で、池田を交えて涙を流しながら肩を組み宝塚の歌を熱唱する男子部メンバーたちに激しく心揺さぶられて号泣でした…。

 

そしてレビュー。男子部が熱望した夢の舞台。あの場面は、池田が思い描いた世界でもあるっていうのが分かる演出になってるのがまた泣けるんです😭。

ちなみに、歌の面ですが・・・それにおいてはSEAチームの方がちょっと上だったかな。でもSKYチームのみんなもすごく頑張ってて、その姿を見ただけでももう胸が熱くなって仕方なかったです。
自己紹介がてらにソロダンスする場面は、皆の結束力が最大限に出る演出になっていて・・・手を叩きながらも溢れる涙を止めることはできませんでした😭。

 

ラストシーンは笑顔で男子部メンバーたちが稽古場を出る場面になります。皆次へ目線を移し新しい未来へと向かおうとしていく。9年間の間に結ばれた熱い絆のまま、ワイワイ楽しそうに明るく稽古場を後にするシーンを見ながら、彼らの幸せを切に願わずにはいられなくなりました。

ちなみに、この日、太田川が皆に飴ちゃん配る場面があるんですが、竹田役の川原君だったかな?食べ損なって床に落としちゃってw。それを皆に拾われて口の中に投げ入れられちょっと笑ってしまった😊。「ハッカ味はどれだ?」みたいにワイワイやってるのすごい可愛くて愛しかったよ~。
あと、山田の鞄の取っ手が出ていく寸前のところで壊れてしまったらしくて「取っ手が壊れた!!」って思わず叫んじゃってる一幕もww。「竹田、お前持ってくれ!」とか言いながら出て言ったけどww、あれ、ハプニングだったのか狙ったのか!?何はともあれ微笑ましかった😊。

そして一番最後に出ていくのが、男子部結成のきっかけを作った上原。永田くんはこれまでのパターンと違って、ちょっと立ち止まったあと後ろを振り返らずにその場を後にしたんです。この芝居にはハッとさせられるものがありました。
その裏話はトークショーの中で明かされていたので、次のレポで紹介したいと思います。

 

いや、もう、本当に涙、涙、涙の連続で・・・自分の体内にこんなにも水分があるのかと驚くくらい泣かされてしまいました(汗)。その後のトークショーやカテコのことを振り返って、思い出し泣きまでしちゃったよ😢。

若いSKYチームのBOYS、素晴らしかったです!!熱演をありがとう!!!

 

スポンサーリンク

キャスト別感想

今回、最初にも書いた通り・・・実際に舞台で観たことあったのが中塚くんだけで、あとの役者さんは、名前だけは聞いたことがある…程度の認識しかありませんでした。2.5作品に出演してる役者さんが多かったのかな。普段そちらはあまり見ないので(ちなみに、個人的に2.5は肯定派です、私)、今回こうして知る機会ができたのはとても良かったと思ってます。

 

永田崇人くん(上原金蔵)

今回初めて名前と顔を知った役者さんでしたが、一生懸命でいつも必死に笑顔でみんなを元気づけようとしてた上原の役柄がすごくハマってました。リーダーとしては良知くんが演じた上原以上に頼りなさみたいなのはあったんだけどw、だからこそみんなが支えたくなるっていうタイプだったかな。
最後の稽古場で竹内が取り乱した時に優しく諭していた姿が印象的だった。この時は必死に笑顔でみんなを元気づけようとしててめっちゃ健気で泣けてきたなぁ…。そんな上原が、レビューの最後、舞台中央で座り込んで号泣してしまう姿は今思い出すだけでも涙が出ます😭😭。
繊細な感情表現がとても魅力的な役者さんでした。

 

塩田康平くん(太田川剛)

塩田君も今回初めて顔と名前を知った役者さんです。登場した時からヤンチャで人一倍テンションの高いお調子者の太田川を熱演しててすごく目を惹きました。髪型はSKYチームの中では一番短めだったと思うんですが、顔がものすごく美形!!ちょっとビックリしたw。
太田川のムードメーカー的なものと、塩田君のちょっとヤンチャっぽいところみたいなものがリンクした感じになっているように思えましたね。それくらいハマってた!ハキハキとしたセリフ回しもよかったし、病の太田川が稽古場で泣きながら「夢の続きが見たかった」と叫ぶ繊細なシーンでは泣かされました。
塩田君は香川県出身とのこと。私も現在は香川在住なのでなんかちょっと親近感持っちゃいました😃。

 

溝口琢矢くん(竹内重雄)

溝口くんも初めましてな役者さん。見た目は線が細くて個性派揃いのメンバーの中ではちょっと薄いかも…と最初は思ったのですが、あまり感情を表に出さないまでも、清々しい爽やかなハッキリとした声で皆をまとめたりする一面があって良いお芝居をしてました。
真面目でいつも背筋が伸びているような優等生タイプのようだったのも印象的。それ故にたまに感情を爆発させた時のインパクトはかなりあったと思います。特にクライマックスで池田に泣きながら「僕らの時間はどうなるんですか」と泣き崩れたシーンは胸が詰まるものがありました。
個人的には、最初に舞台に立つメンバーに選ばれなくてショックで服を後ろ前逆さに着てしまった場面がけっこうお気に入りですw。

 

富田健太郎くん(長谷川好弥)

富田君も今回が初めましての役者さんです。旅芸人をやっていた長谷川という設定なので大衆演劇のようなお芝居も何度か入ってくるのですが、その仕草とかセリフ回しが実にうまかったです!
それに、すぐ隣にいるような友達になりたい男子的雰囲気だったのもすごく好印象。どこかちょっと幼くて、それでもいつも一生懸命で。失恋した時に泣いてるシーンとかは思わず慰めに行きたくなるような母性を刺激するようなお芝居で魅了されてしまった。

 

川原一馬くん(竹田幹夫)

川原くんは名前だけは聞いたことがあったんですけど、舞台のお芝居を見るのはこれが初めてでした。竹田は第2期生として男子部に入ってくるキャラなので、どちらかというと弟的な存在になるのですが、川原くんの雰囲気がけっこう落ち着いていた感じだったので時々「お兄さん的」に見えてしまうこともしばしばありましたw。特に兄と慕う山田とはたまに立場が逆転してるように思えたり(笑)。
でも、後半の父の戦死通知を見たシーンはものすごく衝撃的で。いつも大人びた印象だった彼が激しく泣き崩れている姿があまりにも鮮烈で痛々しすぎて涙が止まりませんでした…。

 

山口大地くん(山田浩二)

山口君は今回が初めましての役者さんです。一番最初に硬派なイメージで登場してきた時、まっさきに「あ、山田だ!!」って思いましたよ。それくらい説得力のある立ち姿だったししっかりとした雰囲気づくりをされてて一気に目を惹きました
皆の前では高圧的な言動が多くなる山田ですが、実はとても繊細で優しい男。印象的だったのが、まだ素性が明らかになる前に母親に手紙を書いていた場面です。この時、すごく優しそうな表情してて…山田の素性のことを前から知っているうえで見たらものすごく泣けてしまいました😢。
コミカルなお芝居と、繊細な感情表現の押しバイトのメリハリも素晴らしく、たくさん魅了されました。

 

中塚皓平くん(星野丈治)

男子部メンバーの中で唯一舞台で観たことがあったのが中塚くんです。今年に入って見た舞台『Romale』のアンサンブルダンサーとして出演していました。

ミュージカル『ロマーレ ~ロマを生き抜いた女カルメン~』大阪公演
ミュージカル『Romale ~ロマを生き抜いた女カルメン~』を観に大阪へ遠征してきました。 シアター・ドラマシティに来るの久しぶりだったなぁ。パジャマゲーム以来かな。ちなみに上の梅芸では「刀剣乱舞」を上演していたようで、ものすごい熱気に包ま...

アンサンブルとしては見たことがあったものの、役として見たことはなかったので、今回の星野役はとても楽しみにしていました。

登場した時からやはり映えますよねぇ~~。特に脚の線がすごく綺麗!君原さんの前で思い切り足上げを披露しまくる姿にナルシストの片りんを感じさせる星野(笑)。ちなみにこの場面、SEAチームの東山くんは机と机の間で足を横伸ばしさせてたなwww。
最初のうちはものすごくスレてる星野ですが、君原さんに見せる表情というのが180度違う。その甘えっぷりは東山くん以上で本当に子どもに戻ったみたいにトロ~ンとした表情になってるんですよ。それだけに、男子部に対する厳しい態度との落差がものすごく激しくてメリハリ効きすぎてビックリでした(笑)。
中塚くんの星野はかなり感情を表に出してぶつけるタイプ。特に苛立ちや哀しみの表現は特に激しくて、扉を叩く場面などは「壊れちゃうんじゃ!?」とビビるくらいの勢いでした。それくらい感情的な星野像はかなり新鮮で見応えがありましたね。

 

愛華みれさん(君原佳枝)

前回東京で観劇した時よりも母性がアップしていて、男子部メンバーを見つめる視線の温かさに何度も泣かされました😢。聖母のようだった初風さんにかなり近づいたイメージだったかも!
特に、戦死した父親の報を受けてショックを受けた竹田を慰める場面は・・・本当の母の愛を感じましたよ…。あの包み込む愛情があったから、竹田は再び前を向く勇気を持てたんだなって思えて、本当に感動的でした。

 

山西惇さん(池田和也)

山西さんの池田も、東京で観た時よりもさらに熱くなっていて…そこかしこに男子部に対する親にも似た感情が滲み出ていました。ちょっとコミカルな恋文事件の時のお芝居も楽しかったな~。手紙読んだ後、男子部に探りを入れる時声を高くして揺さぶったりするシーンは前回観られなかったので思わず笑ってしまったw。
でも、やはり物語後半になって徐々に追い詰められていった男子部のみんなを鼓舞する場面が一番印象的でした。特に、なかなか希望を持てずに諦めかけていたメンバーに向かって
「誰かが君たちを必ず見ている!!人生に無駄なことなど一つもない!!」
と泣きそうになりながら必死に鼓舞する姿は涙なくしては見れませんでしたよ😭。池田の男子部に対する深い愛情が伝わってくる一幕でした。

 

今回は若いメンバーによる宝塚男子部でしたが(歴代で平均年齢が最年少だとか)、今回の経験は彼らにとって大きくプラスに働いていくんじゃないかなと思います。これまで知らない役者さんばかりだったけど、これを機に覚えましたよ!彼らの活躍を今後も見守り応援していきたい気持ちでいっぱいです。

 

スポンサーリンク

後述

もう、タオルハンカチが使い物にならないくらい泣いた本編だったわけですが、カーテンコールのサプライズにもさらに泣かされてしまいました

私が観劇した日、宝塚歌劇団男子部第4期生だった吉井孝明さんもいらっしゃいました。

このことは事前にSNSで告知があったので知っていたのですが、初演から作品をずっと見てきて初めてリアルBOYSのメンバーだった方と同じ空間にいられるということに、言葉にならない感慨深さがありました。

 

その吉井さんから、カーテンコールに客席から一言ご挨拶があったんです。

私の席よりちょっと後ろにいらっしゃっていたのですが…私、そのお姿を振り返って目にしただけで感極まって大粒の涙が止まらなくなってしまって…それ以降は振り返ることができませんでした。
あのお芝居を見た後に本当の男子部だった方を目にしたらもう…それだけで溢れる感情を止めることができませんでした😭😭😭。今でも思い出すだけで涙が出ます…。

ボロ泣きしてしまったので、内容は詳しくは覚えていませんが…思い出せることを幾つか。

まず、これまでの『宝塚BOYS』のお芝居もずっと見てこられて、今回の舞台もすごく楽しみにされていたこと、そして、「また泣かされてしまいました、泣きました、ありがとうございました」と涙ぐみながら感慨深そうに仰ってました。
この言葉を耳にしたとき、もう、私・・・大号泣😭😭😭。

また、当時の思い出も少し。

歌劇団にいらしたころは「馬の足」を経験されたそうです。その時馬に乗っていたのが、長谷川一夫の娘さんだったのだとか!

それからバレエの練習も思い出されてましたね。「懐かしいですねぇ~」と当時の出来事を思い出すようにしみじみと語られていたのが印象的…。舞台のセットは当時をかなり忠実に再現してあるとも仰ってました。
バレエの練習中は女子生徒も大勢覗きに来たそうで、とても恥ずかしかったとはにかみながら…でも声は嬉しそうに語られてました。

今ご存命なのは、吉井さんと、西野バレエ団の設立者である西野さん、そしてもうお一方の3人のみとなってしまわれたとか…。そのうちのお一人は現在病に臥せっておられるそうです…(ちなみに第1期から4期の男子部には25名が在籍していました)
たしか初演の頃には6人の方が観劇にいらしていたと聞いています。あれから10年以上が経って、今は3人になってしまわれたという現実を知り…寂しくて切なくて涙が止まりませんでした。

「他の天国へ旅立ったみんなも、今回の舞台を見て喜んでいると思います」

としみじみと語られていた吉井さん。その言葉にもう、号泣でした、私・・・。最後は力強く「本当に、本当にありがとうございました!」と御挨拶。
吉井さんにとって、宝塚歌劇団男子部での出来事は、今でもかけがえのない宝物のような時間だったのだなということがひしひしと伝わってきました。

 

吉井さんのお話を聞いていたBOYSのメンバーも、舞台の上でみんな涙をぬぐいっていました。特に、富田君、山口君は人目をはばからずボロボロ涙を流し号泣していたのが印象的で・・・その姿を見て私もさらに泣けてきてしまって・・・😭😭😭。
愛華さんや山西さんも、前に乗り出すように一言一言を大切に受け止めようと聞き入っていた姿がとても印象的でした。

吉井さん、そしてお二人の男子部の皆様、次の再演までどうかどうかお元気でいてください!!大変貴重なお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

 

公演後に一緒に写真に写られている吉井さん、とっても嬉しそうな笑顔にまた感極まってしまいました。BOYSのカンパニーにとっても宝物の一枚になったことでしょう。

 

今公演後にはアフタートークショーもありました。涙と笑いに溢れた楽しいトークの様子は次の記事でレポします(トークショーでも泣かされてしまったよ…!)

error: Content is protected !!