ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』 2006.07.13マチネ

2度目の「ダンス・オブ・ヴァンパイア」観に行ってきました!

今回は念願の1階席デビューです。しかも一桁台の列だったのでキャストの細かい表情や動きが見えてとても楽しめました。座席も前と後が交互に配置されていたので以前よりもずっと見やすくなりました。この配置についてはかなり前から苦情出てましたしね(苦笑)。今回の大改装(?)で改善されてて良かったです。

でも、これが最初で最後のS席1階観劇なんだよなぁ…。来月はすべてA席、ちょっと遠くなりますが1階席なのでそれもまた楽しみではあります。

で、近くで見たからでしょうか…私、かなりヴァンパイアウイルスに侵されてしまったかもしれません。劇場出たときに2枚チケット買い増してしまいましたから(爆)。私のヘソクリもだいぶやせ細ってきました…。でも、新作ミュージカルや演劇見て(歌舞伎は除く 笑)ここまで好きになったの久しぶりなので個人的にはなんだかちょっと嬉しかったりします。ウイーン産ミュージカルとはかなり相性が良いみたい。

さて今回はちょっとロビーにある柱写真をちょこっと掲載します。

山口祐一郎さん演じるクロロック伯爵のデカ写真。入り口入ってすぐです。カメラ持つ人が一番集まってた場所(笑)。

こうもりのリー君が飛び回ってる下あたりにWキャストのサラとアルフレートの写真があります。私が見た回は前回と同じ泉見くん&ちひろちゃんコンビ。この写真が終演後に変化しますよ!

さらに奥へ行くとこの舞台のキーになる二人の写真も。この二人も終演後には…。

と、こんな感じでロビーも遊び心がたくさんありますよ。

以下、ネタバレ含む感想です。ちなみにキャストは7/8と全く同じだったので(笑)今回は割愛します。

 

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2006.07.13マチネ in 帝国劇場

前回はストーリーをほとんど知らなかったので一つ一つの出来事に新鮮な驚きがあったのですが、今回は内容も把握できていたのでちょっと冷静な目で見ることができたような気がします。

 このミュージカルが賛否両論分かれている原因のひとつになっているのがたぶんラストだと思うんですよね。ストーリーをずっと追ってきて最後ハッピーエンドになるわけでもアンハッピーエンドになるわけでもない、アルフレートが助けたサラに吸血鬼にされてしまってENDみたいな(初めて見たときはけっこう衝撃的でした 笑)。
つまり、結論がないんですよ、このストーリー。「結」がハッキリしないまま吸血鬼たちが大集合してフィナーレを『ヤヌスの鏡(どうしてもこのタイトルが頭から離れない 爆)』で踊りまくった後に幕なので釈然としない人も出てくるのではないかと思います。なので、ストーリー重視でミュージカルを楽しみたい方はもしかしたら向いていないのかも。ラスト以外にもツッコミ入れたくなるようなシーンもいくつかありますし。
なので、あまり深くストーリー細部を追わずにスコーンとそのままストレートに受けたほうがいいのかも。そのほうが楽しめるのではないでしょうか。ちなみに私はストーリー重視型なほうですが、この作品に関しては楽曲の素晴らしさもあってか流れ全体的にあまり不満に思うことはありません。むしろ、こんなコメディもいいかもって感じで楽しんでます。ラストの受け止め方としては、

「こうして吸血鬼はまた増えてってエンドレスにドタバタつづいていくんだろうな」

って単純な解釈して納得(笑)。こんなんでいいと思うんですよね、この作品の場合は。

それから演出についてですが、今回かなり1階客席全体を使っていてキャストが頻繁に出入りする姿を楽しむことができるようになっています。ただ、2階席だとそれがよく見えなかったのでそのあたりの工夫も少しほしかったかも。でも舞台全体で見て視覚的には色々楽しめる場面も多いので、よほど役者を近くで観たい!!という欲望がない限りは(笑)あまり気にならないとは思います。

ただ、シーンごとのつながりがなんとなく『ブツギリ』っぽく見えるところがあるのはちょっと残念。もう少しスムーズな流れがほしいところではあります。

でもやっぱり音楽が素晴らしいので私はもうそれだけで大満足してしまうのです。

極論を言えば、この作品はストーリーを追うよりも音楽を堪能するほうに重点を置いたほうが楽しめるのかも…。ガンガンのロック系あり、コメディチックなナンバーあり、胸に染みるようなバラードあり、ととにかく飽きることがないです。

どの曲も本当に大好きなのですが、私はやっぱりロック系が好きだなぁ。

お風呂に入っているサラに突然クレーンリフト(人力!)に乗ったクロロック伯爵がバーンと現れて歌うナンバー(衝撃的な登場なのになんとなくマヌケっぽいあの姿はちょっと笑えてしまうんですが 笑)、アルフレートの悪夢でのバリバリロックナンバー、舞踏会を前にクロロックがヴァンパイアたちにサラを紹介するナンバー、そしてフィナーレのヴァンパイアダンスナンバー(これが『ヤヌスの鏡』なんだなぁ 笑)、このあたりが相当好みです。体が自然に動きそうになりますし体中の血が騒いでいるのを感じます!今回ついにラストでスタンディングしてしまったくらいです(笑)。

・・・ってあまり冷静じゃなかったみたいですね、私w。

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以下キャストに関して感想です。

山口祐一郎さん

登場するまで時間が少しかかってますし全体的には主役のはずなのに出番が少ないということで、ファンの方にはちょっと物足りない印象があると思います。たしかに、『祐一郎さん』だけをお目当てに…という方にはちょっと向かないかもしれないです(苦笑)。

でも祐一郎さんの歌うナンバーは迫力のバズーカヴォイスもの(笑)からしっとりとしたバラードまで色々あるのでけっこう美味しい役だと思うんですよね。出番少なくても記憶には残るんじゃないかな。ラストにはババーンとでかい垂れ幕もあるしね(笑)。

市村さんとの共演は祐一郎さんにとってかなり刺激になっているのかも。二人の会話シーンになるとなんだかすごい嬉しそうに見える(笑)。そんなあたりがなんだか可愛いと思えてしまったり。

でも祐一郎クロロック、今回登場シーンで近くを通ったのでよく見てみたら・・・けっこう年相応になってました(爆)。メイクがそうなのか、すでに年齢を隠せなくなってきたのか・・・でも役の設定的にはちょうどいいのかも・・・とか余計なことまで考えてしまった(ファンの皆さん、ゴメンなさい)。

気になるついでにもう1つ・・・歌うときの手の位置はもうクセなんだろうから仕方ないとして・・・伸ばした時の声にちょっとのどの疲れが見え隠れしてました。開幕してまだ2週間・・・大丈夫か!?なんだか今後少し嫌な予感が…(苦笑)。とにかく喉のケア、お願いします。

市村正親さん

市村さんのコメディ演技は本当に最高です。ボディバランスもすごくいいんですよね。幕開きの凍ってしまった体の表現なんか本当にカチコチに見えるし、溶けていく時の体のほぐし方なんかも絶妙です。やっぱり一人芝居を多く経験している役者さんは色々なところで私たちを楽しませてくれますね。2幕で宙吊りになるシーンなんか、見ているこちらはけっこうドキドキしてしまうのですが(笑)ご本人は操り人形みたいにカキコキ動いてて見ているこちらを笑わせてくれる、こういったところも流石だなぁと。あれ、本当はすごく怖いと思いますよ~。

今回の客席を使った演出に一番喜んでいるのは市村さんじゃないでしょうか。シャガールに道案内されるときプロフェッサーとアルフレートも客席に降りるんですが、ちょこちょこっとアドリブをお客さんに投げかけては場を和ませているようでした。それからラスト客席から退場する時なんかはハイタッチ気味なことまでやってましたし(笑)、つくづくエンターテイナーだなぁと思ってしまいました。

カーテンコールもノリノリで十字架を出して吸血鬼退治して客席沸かせてました。でも、やっぱり一番好きなのは市村さんの指十字架!何度見てもあれは可愛い

泉見洋平くん

泉見アルフレートを間近で見る最後のチャンス!と思ってかなり視線集中させてしまったのですが(笑)、はぁ~…信じられないくらい『可愛かった』です、ほんと。サラと心が通じてニコニコしている泉見アルフも可愛いんですが、プロフェッサーの横でいつもビクビクしてるときのあの表情がなんというか、漫画チックでとにかく可愛い。オドオドした気弱な少年の感じが非常によく出てると思います。

一つ一つの行動でコロコロと色々な顔を見せてくれる泉見アルフ。ちょっと大袈裟なくらい大きく演技しているので一番分かりやすいキャラだったんじゃないかと思います。小悪魔サラに誘惑されて勘違いしちゃってる時なんか

『バカ~、そんな単純に解釈しちゃダメだよ~』

とまるでこちらが親のような心境になってしまったり(笑)、とにかくほうっておけないほど可愛い泉見アルフなのでした。それだけに、ラスト噛まれたあとの

『悪くないねぇ』

のギャップがっっ!あれはけっこう衝撃的でした(笑)。フィナーレではもうガンガンにコンサートのノリっぽい洋平くん。客席に向ってスタンディングをアピールしまくってました。そんなワイルドな洋平君も好きです~。それにしても、「汗」・・・あれはすごいですね、ほんとに。冬の寒さとは思えないほど少し動くと大量の汗がっ!がんばれ~

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大塚ちひろちゃん

泉見アルフがあまりにも単純で純粋なだけに、ちひろちゃんのサラはどんどん小悪魔に見えていく~(笑)。でも可愛いからなんとなく許せちゃう部分がおおきいんですよねぇ。父親にお知り叩かれて泣いてる時のサラが一番可愛かったかな。

お風呂シーン、あのセミヌードはどうなっているのか今回けっこう興味津々で見てしまいました(←お前は男か 爆)。最初はあまりよく見えなかったんですけど、ちょこっと見えたところによりますと・・・ヌーブラつけてるようでした(笑)。ヌーブラってあんなに肌の色と同化してしまうのねぇ…と妙なところで納得してしまった私(爆)。これで1つの謎解決。

もう1つはダンスシーン。前回は2階だったので入れ替わりなどよく分からなかったのですが、今回ハッキリ分かりました。ヴァンパイアのマントに上手い具合に隠れたと思ったらサラと同じ髪型のダンサーの方がササーっと現れて華麗に踊ってました。遠くからだとよく見えなかったんですが、近くで観ると顔が全く違うので一目瞭然です(爆)。

ちなみに2幕のダンスシーンも同じダンサーの方でした。謎解決でスッキリ!でも個人的にはサラ役者本人に踊ってほしかったかなぁ…なんて。でもまぁ、あそこまで見せるのは相当訓練が必要だと思うし、なんと言っても主役のヴァンパイア伯爵も踊りませんからね(笑)。

でも少し疑問なのは、サラはアルフレートのことをどう思っていたのかということ。なんか弄んで終わっちゃったみたいな感が否めなくてイマイチ感情移入できないんですよね。このあたりも賛否両論の原因のひとつだとは思うんですが…。でもこれはちひろちゃんのせいでもないと思うし。そうそう、吸血鬼になった時の表情はすごい艶かしかったですよ。要注目!

佐藤正宏さん&阿知波悟美さん

前回佐藤さんの歌が少し気になると書きましたが、今回はあまり気にならなかったなぁ。さして歌が上達しているわけでもないと思うし・・・慣れ(←失礼だよなぁ… 爆)!? あのなんとも言えない柔らかなテンションがなんとなく可愛く思えてきてしまった…。でも笑いを取るまではいかないんですが。

阿知波さんは上手いですよねぇ。キップのいい女将さんの役がはまってますしなんと言っても歌が上手いので安心して見ていられます!フィナーレのときの阿知波さんが一番かっこいいかな。しかしいつの間に誰に噛まれてヴァンパイアになったんだろう?(笑)

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宮本裕子さん&駒田一さん

宮本さん、近くで観るとかなりセクシーな女優さんですなぁ。なんとなく妖気を感じてしまった(笑)。吸血鬼前のシャガールに歌うシーン、あの色気はかなりすごいですよ。ただ、ちょっと高音が出にくいような印象があったのが残念!以前コゼットを演じていた女優さんなのですが、このところちょっとお疲れ気味なのかな?

駒田さん、相変わらずクコールが駒田さんとは分からないようなあの芝居、流石です。最初見たときは不気味な印象しかなかったのですが、2度目に見るとなんだか可愛く思えてくるから不思議です(笑)。2幕にはリー君と一緒に登場。あのシーンが一番好きかも!ソワレには幕間にお掃除タイムとやらをやっているらしい。私はこの先もマチネしか予定がないので見れないのが残念!マチネにもやってくれないかなぁ。

吉野圭吾さん

今回1幕で登場した時から笑いを誘っていた吉野ヘルベルト!もうすっかりあの「おネエ」っぽいキャラが定着しおります(笑)。あの妖しさはタダモノではないですよ、ほんと。

それ故にあの妖しさに嫌がりながらもついつい付き合ってしまうアルフレートの気持ちが分かってしまう(笑)。

しっかしあの「Tバック」はかなり強烈ですなぁ~。細いですよ、とにかく(爆)。あれは体に絶対の自信のある人でなければ捌けない…。吉野さんはダンスで鍛えた下半身があってこそあのTバックが捌けるんですよっ(笑)!しかも今回何度も見えるしまったお尻にはなにやら黒い「タトゥー」が刻まれているではないですかっ!どんどん妖しくなっていく吉野ヘルベルト。観客も大喜びでした(笑)。

今月のヴァンパイアはこれで終了。次回は8月観劇になります。しかも買い足してしまったのであと4回(爆)。そのうち1回は泉見くんの握手会も入っているのでこちらも楽しみです!

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