ミュージカル『レ・ミゼラブル』大阪公演 2019.07.18ソワレ

今季2度目のミュージカル『レ・ミゼラブル』を観に大阪遠征してきました。

公演期間が短いこともあり、今回はこれが最後のレミゼになります。後からレミゼのあとしばらく年末まで梅芸とはサヨナラってことに気が付いた(汗)。よく考えると2019年ももう半分過ぎてしまってる…。早いっっ!!

私が観劇した日はけっこうな大雨だったのですが、舞台は非常に熱く盛り上がっておりました。

 

※7月4日マチネ感想↓

 

以下大いなるネタバレを含んだ感想です。

 

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2019.07.18ソワレ公演 in 梅田芸術劇場(大阪)

主なキャスト

  • ジャン・バルジャン:佐藤隆紀(LE VELVETS)
  • ジャベール:伊礼彼方
  • ファンティーヌ:二宮愛
  • エポニーヌ:唯月ふうか
  • マリウス:三浦宏規
  • コゼット:小南満佑子
  • テナルディエ:KENTARO
  • テナルディエ夫人:鈴木ほのか
  • アンジョルラス:相葉裕樹

前回観劇したときのアンサンブルさんは「前半組」でしたが、今回は「後半組」。その中でも、劇団四季で見ていた中井智彦さん武藤寛さんの姿があったのは嬉しかったです。
♪宴会乞食♪のシーンでは二人並んで踊っててなんだかちょっと和んじゃったよ(笑)。

中井さんは07年にレーグル/司教様役(新演出前はこういう組合せになってました)で舞台デビュー、その後09年にも同役で出演してました。そのあと数本舞台に出たあと劇団四季で長いこと頑張っていたので、そちらのイメージの方が強いかもしれません。
退団されてから数年が経ち、こうしてまたレミゼに戻って来てくれたのは嬉しい。今回はコンブフェール役です。新演出になる前はコンブ役者は工場長も演じていたのでそっちの方も見てみたかったかもww。

中井コンブはそこにいるだけでなんだか安心できるような、頼りになるアンジョの右腕って感じでしたね。冷静でうまくみんなをまとめるお兄さん的な雰囲気もあって安心して見てられました。
観劇中、な~~んか誰かに似てる気が…と考えてたんだけど…ちょっと、松山ケンイチ君に雰囲気似てるかもって思っちゃたw。

武藤さんバマタボア役と学生その他で出演。娼婦に落ちたファンティーヌを痛めつける嫌~~な敵役ですが、粘着質な厭らしさを感じさせるキャラでけっこうゾクッとさせられました。
逆に、学生役になると知的で優秀な雰囲気が滲み出てました。パーマヘアとメガネ男子なので見つけやすかった(笑)。

あと、アンサンブルではグランテール役の丹宗立峰さんがやっぱり泣ける…!!長いことグラン演じていらっしゃることもあって、お芝居にも深みがあります。

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全体感想

あらすじと概要はこちら

大阪レミゼも終盤の頃だったこともあってか、オケの音にちょっとふらつきがあったのは残念だったかも。特に金管楽器がね(汗)。難しい音階が多いので大変だとは思うのですが、ツアー最後まで頑張っていただきたいです。

今回は1階席のやや後ろからの観劇。2階席に比べると全体像は掴みづらいこともありますが、やはり臨場感はありますよね。以下、気が付いたことなど諸々。

1幕、やっとの思いで仮出獄の許可を得たバルジャン。伊礼ジャベがバルジャンに許可証をすんなり渡さないでギリギリしてたのが印象的だった。あと、世間の冷たさに晒されてバルジャンがヤサグレてしまう場面のシュガーくんバルジャンの荒くれっぷりがけっこう激しくて本当に野獣みたいだったな。

そんな時に出会ったとある教会の司教様。食べ物を恵んでもらったにも拘らず恩を仇で返すように高く売れそうな食器を盗んで逃げたバルジャンを許し、「正しい人になりなさい」と銀の燭台まで与えて諭すのですが、この時の司教様のバルジャンに対するリアクションが泣ける…!!

中西さんが演じる司教様は博愛の塊のような雰囲気で、狼狽えるバルジャンの頬を包み込むように触れてたのが特に印象深かった。そしてこれは新演出からなんだけど、諭した後の去り際にももう一度バルジャンを振り返るんですよね。あれがすごく良いのです。
この出会いによって雷が落ちたかのように自分自身を振り返り生まれ変わる決意をするバルジャン。シュガーバルの張り裂けそうな思いが伝わってきて感動的でした。

ちなみに、仮出獄証を最後に破るのですが…前回観た時には歌の最初の段階でステージ上に落としていたのですが、今回見たらずっとポケットに入ってたようでしたw。落とすと見つけるの難しそうだからそれで正解なのかもw。

裁判シーンはバルジャンが身代わりの人に罪をなすりつけるのはダメだと思い直して出廷するわけですが、この時の伊礼ジャベのビビりっぷりにちょっと笑ったw。
あまりに衝撃受けてその場動けなくなってて、警護の人が身代わりの人がはめてた鎖をジャベに渡しに行ってたよww。理生ジャベは自分で鎖取りに行ってたから、その違いが興味深かったですね。

♪宿屋の主人の歌♪シーンはKENTAROさんとほのかさんのガツガツした雰囲気が活気を与えていて面白かったです。斎藤テナ&モリクミ夫人のコンビを前に観た時にかなりコミカル路線に寄ったなぁと思ったんですが、KENTAROさんとほのかさんは面白さのほかにもすこしゾクっとさせる怖さみたいなのも感じたかな。ほの暗い感じ。
ちなみに、バルジャンから金をもらった後のリアクションが斎藤テナコンビと違ってたww。あっちはそのあと不実な行為に走ってましたが(笑)、KENTARO夫妻はただ大喜びしてるだけだったのでちょっと安堵したwwww。

ちなみに「便所など、2度入りゃ」の歌詞ですが、消費税の時代とともに変遷しておりますw。最初にレミゼを観た頃は3パーセントだったのが、やがて5パーセントとなり、8パーセントに移ろい・・・ついに10パーセントに到達(苦笑)
この歌詞聴くたびに「あ~~、嫌な時代が来る…」とゲンナリしてしまう私ですw。

余談ですが、7月末に放送されたフジ系の音楽特番でレミゼチームも参戦していたのですが、おそらく♪宿屋~♪をテレビで披露したのは初めてじゃないかとww。トレエンの斎藤司さんがメンバーにいたことが大きいと思うんですが、正直、これ、公共の電波で流すにはあまりにも歌詞がアブナイ(笑)。それ故使われることが今までなかったんだと思うんだけどw、どうするのかと思ってたら、その部分だけ歌詞テロップが消えてましたwwwww。思わず吹いた(笑)。

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バルジャンが少女のコゼットを引き取ったあと、時代が移ったことを示すようにガラリと音調が変わるシーンは何度見てもゾクゾクしますね。いよいよレミゼの本丸に入って来たぞっていう雰囲気がしみ込んでくる感じが好きです。

その最中に恋模様もあって。エポニーヌはマリウスへの愛情表現を一生懸命するんだけど気づいてもらえない。エポニーヌがモヤってると、突然バルジャンが連れてきたコゼットとマリウスが運命的な一目惚れをしてしまうわけで。
この場面の時にマリウス、エポニーヌ、コゼットの3人に照明が当たってクローズアップする演出、ベタだけど嫌いじゃない。旧演出よりも今後の関係性が分かりやすくなりました。

ABCカフェでの学生たちの熱気シーンも見応えがありますが、マリウスが恋に浮かれている場面の時にカフェのマスターが「お!革命だな!?」ってマイクに入らない声でテンション上がってたのを初めて目撃。
旧演出には出てこなかったカフェのマスターが登場したことで、より一層臨場感のある場面に進化したと思います。

それから気になったのが、革命に盛り上がるアンジョルラスや学生たちのテンションにマリウスが追いついていないように見える演出。一度はそれと同じくらいにテンション上げるんだけど、アンジョが♪民衆の歌♪を歌い始めたあたりからまた意識がコゼットの方に飛んでしまってるのか、マリウスはちょっと距離を置いた場所にいるんですよね。
旧演出では熱量が同じまでに上がってたはずなんだけど、新演出からマリウスとアンジョ達との間の微妙な心のズレみたいなものが見え隠れするように思える。より深い表現になったんじゃないかなと思います。

あと、やはり今回も注目してしまうコゼットとエポニーヌの皮肉な再会シーン。ここは新演出の中で特にいいなと思ってるところでもあるんですよね。
コゼットはエポニーヌとの記憶を無意識にそれまでは辛い経験から消していたように思うんですが、彼女の姿を目の当たりにした瞬間にハっとするように見える。バルジャンに過去のことを教えてほしいと訴えるくらい辛かった出来事を消してたコゼットが、あの瞬間に断片的にエポニーヌのことを思い出したんじゃないかなぁと。エポはコゼットのことを完全に覚えてるわけで、この二人の想いがあの瞬間だけ重なるのがなんだかすごくドラマチックに思えて好きな場面です。

ちなみに、テナルディエたちがバルジャン邸を襲撃した時にエポニーヌがあげる悲鳴は全世界共通です(笑)。毎回あの声出してたら潰れちゃいますからねw。

そして1幕最後の前進する♪ワン・デイ・モア♪。2階席からだと隊列がよく見えて面白かったけど、1階席からだと迫ってくる臨場感があってドキドキしました。フォーメーションのように動いて前進してくるのは新演出になってからだけど、個人的にはこちらの方が好きかな。
ただ、奈落からテナ夫妻が出てこなくなったのはちょっと寂しいけどw。

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2幕でマリウスからコゼットへの手紙を託されたエポニーヌがバルジャン邸を訪ねる場面。ここも新演出になってからより細かく描かれるようになりました。
バルジャンが引っ越し準備に忙しくしてる描写が入ったしね。旧演出まではバルジャンとコゼットが違う場所へ移動しようとしていることを2幕になると失念してしまうくらい軽く思えたんですけど(笑)、今では引っ越し準備をしてるのを見て「あ、本気なんだな」って実感できるw。

そして、エポニーヌがまた切ないのですよ!
少年の格好をしてバルジャン邸を訪れていたために始めは不審に思われて無愛想な対応を取られるんだけど、その態度を見たエポが思わず帽子を取って自分が女性であることをアピールするんですよね。それを見てバルジャンも「女の子だったのか!」と態度を改めるわけで。旧演出は「少年」の認識のままだったので、これは新しい解釈だなって思いながら見てます。

で、バルジャンから半ば強引にお駄賃をもらうエポですが・・・、私が見逃したかもしれないんですけど、今回は町に出た時にコインを投げ捨てる描写がなかったな。ふうかさんだけかな?

♪オン・マイ・オウン♪のセットも暗いんですけどけっこう巨大化した印象。でも、エポニーヌの孤独な想いはストレートに伝わってくる感じですごい泣けましたね。
歌い終わったあと、旧演出では走り去っていたエポでしたが、新演出からはバリケードの中に戦闘が始まる前には戻ってることになった。それによって、この後の悲劇の展開の印象がずいぶん変わりました。

味方のフリしてバリケードにスパイとして侵入したジャベールでしたが、ガヴローシュの機転で見破られてしまう。見破られた後の伊礼ジャベの荒くれっぷりがけっこう迫力あって、学生たちが羽交い絞めにして必死に捉えてたのはちょっと面白かったw。

でも、このいざこざの直後にエポニーヌが狙撃される事件が起こる。

旧演出では手紙を届けた後にバリケードに戻る際中撃たれていたエポでしたが、新演出になってからバリケードの中で狙撃兵に狙われたマリウスを助けるために撃たれたという描写に変わりました。こっちのほうがよっぽど悲劇性が大きい(涙)。エポは笑顔で♪恵みの雨♪を歌いながら命を落とすわけですが、マリウスを庇う役目を果たせたことに喜びを感じたんだろうなっていう気持ちがひしひしと伝わってきて泣けるんですよね…。
マリウスへの口づけが叶いそうで叶わないまま亡くなってしまうのも切ないです(旧演出では接吻するエポが多かったんですが)

エポが亡くなった後のガヴとマリウスのリアクションも切ない…。
ガヴローシュは落ちていたエポの帽子をマリウスに託してからグランテールの胸で涙を流すんですよね…。ガヴはエポがマリウスに恋をしていたことを知っていたのでそのような行動をしたと思うんですけど、今まで悪態ついていたけど本当のところは彼女のこと好きだったんじゃないかなって…。
三浦マリウスはエポを失った直後は呆然としていたけど、そこからじわじわと悲しみに支配されてバルジャンが砦に入ってきた時も立ち上がることができないくらい憔悴していたのが泣けました(涙)。

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マリウスを救うために砦にやってきたバルジャンは捕えられていたジャベールと運命の再会を果たします。

バルジャンは学生たちに「自分にジャベールのことを任せてほしい」と頼み承諾される。てっきり復讐心から殺されると思い込んでいたジャベールでしたが、「俺が生きていたら来い、逃げ隠れはしない」とバルジャンから縄を解かれ助けられることに混乱してしまいます。
この場面、新演出になってから舞台の一番下手側で展開されるようになったので(苦笑)座席によっては見えにくいんですよね。今回はたまたま下手寄りの席だったのでよく見えたんですが…けっこう重要なドラマなのでやはりもう少し真ん中でやってほしいかなぁ(学生たちに見つかっちゃうかもしれないけど 苦笑)

バルジャンから情けをかけられたことで、ジャベールの執念はますます粘着質を増していくことになってしまいます。このあたりから、完全に自分を見失い始めてしまうんですよねぇ(汗)。
一方、バルはジャベを始末したかのように偽装したので学生たちはそれを信じて感謝をするんですが、銃を床にガンガン叩く仕草が以前よりもだいぶおとなしくなった印象があります。旧演出のときにはけっこう激しくみんなガシガシ叩いてたのでねww。

暫しの休息のとき、グランテールは酒の勢いで「死など無駄じゃないのか!?」と学生たちに呼びかける。心のどこかで他の学生たちもそんな気持ちがどこかにあったはずなんだけど、みんな必死にそれを押し隠して戦っているのでグランの言葉は許しがたいものでもある。
この日見た時は、他の学生たちと一触即発状態になったのに気付いたアンジョルラスが急いでバリケードから降りてきてグランを落ち着かせるって感じだったな。引き離されたグランの背中も切なかったけど、心の動揺が微かに芽生えたかのように少しためらいがちに再びバリケードに上ってくアンジョの背中も哀しかった…。

相葉アンジョはグランテールのことを本当に大切に想ってるよね…。

そのやりとりの中でバルジャンはマリウスを見つけ、彼が仮眠に落ちたときに傍に行って「神よ、彼を救いたまえ」と歌う♪家へ返して♪。シュガーバルジャンの慈愛のこもった深い歌声に思わず目頭が熱くなりましたね…。

そして最終決戦へと向かうわけですが…ストーリーのテンポが早くなったとはいえ、次々に命が失われていくドラマはやはり涙なしには見られない(泣)。
印象的だったのは、ガヴローシュの死を目の当たりにしたアンジョルラスがこの時に初めて「死」の本当の意味を知ったように見えたことかなぁ。それまではどこかで「死」に対して漠然とした崇高なものとして捉えてるようなところがあったんだけど、自分の腕の中でガヴの命が消えた時に「死」を真正面から初めてとらえたように思えたんです。そこからの「死のう!!」の叫び声は非常に重い…。

マリウスが撃たれて重傷を負った時、アンジョルラスは生きることを放棄してしまった。同じく、可愛がっていたガヴローシュの死に絶望感しか持てなくなっていたグランテールもついに生きる意志を手放してしまう。
そんな二人が、死に向かう瞬間にガッチリと手を握り合い抱擁を交わした場面は本当に泣けました(涙)。

ただねぇ、学生たちが傷ついていく最中にバルジャンがマリウスを安全な場所に運ぼうと動いてる演出はやっぱりまだ慣れないかも(苦笑)。旧演出までは一緒に戦ってたのでね。

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下水道のシーンはやっぱりあの後ろに流れる景色の映像の美しさに思わず目を奪われてしまう。
他のシーンは照明が暗くて半分以上がぼやけててよく見えなかったり注目されるような映像が出てこないんですが、下水道だけはくっきりと浮かび上がってて風景として舞台と一体化してるのがすごく良いなと思います。

下水道から出たところで執念で追いかけてきたジャベールと遭遇するバルジャン。
これ、前から思ってたんだけど、ジャベールはよくバルジャンが出てくる下水道の出口特定できたなと(笑)。まぁ、案外調べれば簡単だったとは思うけど。後はもう、タイミングの問題。よりによって瀕死のマリウスを担ぎながら「時間がない!譲れ!!」って迫られたら、そりゃ、人間としての感情が働いて「すぐ行くのだ!!」って言ってしまうよなぁと。
マリウス担いでなければバルは静かにジャベに捕まって、それはそれで違う未来があったかもしれないのにと思うと、この場面はいつも皮肉だなぁと思ってしまいます。

せっかく執念で追い詰めた人道的理由とはいえバルを逃がしてしまったことで精神を病んでしまった気の毒なジャベ。
錯乱した末にセーヌ川に身を投げるわけですが、「俺の命、与えて殺した」と歌い終わったあと後ろから迫りくるワイヤーにガッと掴まれるのが場所によっては見える(笑)。TDVのクロロック伯爵思い出しちゃうんだよねぇww。
でも、川に身を投げるのは新演出の方が分かりやすい描写になっていると思います。橋も立派になってるしね。

またその後の、女たちが歌う♪犠牲者たち♪からマリウスが仲間を想って歌う♪カフェソング♪のシーンも上手くつなげたなぁと思います。どうしても女性だけの歌のシーンはドラマ性が薄くて少し退屈してしまう場面になりがちだったのですが、小さな明かりを持って歌の最後に床にそれを置くことによってマリウスのシーンへの繋がりをみせる演出は上手い。流れができた感じ。

♪カフェソング♪の背後に路地とABCカフェの背景映像を流すことによって、新演出からはマリウスが町をさ迷い歩いてるんだというのが伝わるようになりました。以前はイスとテーブルがあったのでカフェの廃墟の中だなって思って見てたんですけどね。これは、解釈にもよるけど・・・やっぱりカフェの中の方がマリウスの哀しみが伝わるかもなぁ。
「ああ、友よ、聞くな!」の時にマリウスは仲間の霊に振り向き、その瞬間その霊たちは女たちが置いていった明かりを吹き消す。ここはドラマチックで良いなと思うんですが。ただ、あまり霊に見えなくなっちゃったかも…とも(汗)。

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それからもうひとつ残念なのは♪心は愛に溢れて(リプライズ)♪かなぁ。マリウスとコゼットが愛を確かめ合ってる時、バルジャンは最後まで二人の側には行かないんですよね。旧演出で最後に若い二人の手にバルジャンが自分の手を重ねる場面があって、そこでけっこうウルっときていたのでちょっと寂しいなと思ってしまう。

それからやっぱり・・・バルジャンのマリウスに対する話し出しが早いよ(苦笑)。前置きは必要だと思うよ、何度も言うようだけどww。「話があるのだ、ジャンバルジャンという男が~♪」って突然切り出されたらマリウスからしたら「え?突然どうした!?」ってなっちゃうよねぇ。展開が急すぎるというか、端折りすぎ(苦笑)

で、前回の内藤マリウスは最後まで「??」って感じだったけどwww、今回の三浦マリウスはなんとか必死にバルの告白を理解しようと前のめりにはなってましたw。たぶん、内藤マリウスよりかは理解できてたんじゃないかと(笑)。
ただねぇ、もっと余韻が欲しいよ、ここは~~。何をそんなに慌ててるんだ!って思っちゃう。

結婚式の場面はこの作品の中で唯一と言ってもいいほど平和な雰囲気。テナルディエ夫妻がド派手な衣装で乱入してくるけど、結局これもコメディの一環みたいになってるしね。一番気を抜けるところかな。
個人的には、アンサンブルさんたちの様子を観察するのが楽しみだったりする。

そしてバルジャンの最期。ずーっと照明が暗い作品ではあるのですが、クライマックスはさらに暗い。それゆえ、司教様からもらった銀の燭台に灯った明かりがぼんやりと幻想的に見えてもの悲しさを誘うんですよね…。
ここはほぼ泣き所ではあるのですが、個人的にはファンティーヌが駆けつけたコゼット達を見つけてバルジャンに時間の猶予を与えてるところがグッとくる。ファンテにとってコゼは本当の娘なので、すごい慈愛に満ちた表情で見守っていて泣けます。

そして、「最後の手紙」。これは涙なしには見れない!!シュガーくんの芝居も温かくてボロ泣きしてしまいました。

ラストシーンの♪民衆の歌♪。私は今までどちらかというと1幕ラストの♪ワン・デイ・モア♪のほうがグッと来ていたんですが、新演出になってからラストの♪民衆~♪にも同じくらい感動するようになりました。見せ方ひとつで違うドラマに見えるものですね。だから演劇は面白い。

次はキャスト感想を少々