先月から約2週間ぶりの『ダンス・オブ・ヴァンパイア』です。
ロビーに入ってまず「オッ」と思ったのが、こうもりの「リー君」が2匹増殖して合計3匹になってたこと(笑)。以前はアルフレートの柱の上だけ飛んでいたのに、今ではクロロック伯爵の柱の上とシャガールたちの柱の上あたりにも元気にバタバタ回ってました。
今月はすべてA席1階席からの観劇なのですが、椅子の高さがかなり高く短足チビの私は足が浮いてしまいました(爆)。まぁ椅子が高いおかげで観やすくはあったのですが・・・足が浮くとけっこう疲れますね。
それから、オペラグラスやっぱり持っていけばよかった~とちょっと後悔。裸眼だとやはりちょっと限界がありました。
気になった部分はそんなもんで、舞台自体は本当にすごく楽しかったです!なにげにアドリブとかも増えてたりして(笑)、キャストの皆さんにも余裕が出てきたようですね。
それから、1階のA席だとキャストが出入りするのがけっこう間近で見れたりするんですよ~。
2幕墓場でヴァンパイアたちが不気味に歌うシーンでは全員退場が客席扉になるんですけど、アンサンブルさんたちがもうノリノリで客席を脅しまくり。私のすぐ前の列の人達は2回「ガーーッ」と襲われそうになって悲鳴上げまくってました(笑)。雰囲気はさながら、『実際に襲い掛かってくるホーンテッドマンション』って感じでしたかね(笑)。
フィナーレは7月よりも確実に『熱く』なってます!!あれはもうロックコンサート会場そのもので、個人的にはものすごく盛り上っちゃいました。公式ブログなどでフィナーレの過ごし方(笑)をアピールした結果かな。残席照会の紙にも余白に『リー君からの招待状』なるものが書かれてあり、一番の盛り上がりどころのフレーズを掲載しているという力の入れよう。
その甲斐あってか、カーテンコールが始まった瞬間に客席は総立ち状態で『帝劇』であることを一瞬忘れるほどでした(笑)。『SHIROH』のカーテンコールもけっこうすごかったんですけど、あれ以来かな。
ヴァンパイアさんたちも一斉に客席通路までなだれ込んできましたが(最近では2階席にもヴァンパイアさんたちがなだれ込んでるようですよ♪)、なんと今回はそれに混じって浦井アルフレートも補助席あたりまでノリッノリで駆け込んできて大盛り上がりでした。補助席の上にまで乗ってガンガン弾けててとにかくすごかったです(笑)。
私はこの舞台の音楽大好きだし作品もかなりハマッているので、こういうノリノリの雰囲気大好きなのですが、そう思わなかった人はちょっと引くかもしれないです。なので、乗れない舞台だったと感じた人はカーテンコールが始まる前に退却することをオススメします(笑)。なにせ私も「ちっとも乗れない」と思った某舞台、カーテンコールが始まる前に退却した過去ありますから(爆)。
以下、キャスト別ネタバレ感想です。
2006.08.03マチネ in 帝国劇場
主なキャスト
クロロック伯爵:山口祐一郎、アブロンシウス教授:市村正親、サラ:剱持たまき、アルフレート:浦井健治、シャガール:佐藤正宏、レベッカ:阿知波悟美、マグダ:宮本裕子、ヘルベルト:吉野圭吾、クコール:駒田一 ほか
山口祐一郎さん
前回観た時、あのバズーカヴォイスにけっこう掠れが混じっていて「こりゃこの先大丈夫か?」と心配になったのですが(苦笑)、今回のマチネはかなり持ち直していたのでひと安心。どうも私と祐一郎さんの相性はあまり良くないようなので(舞台のですよ 笑)いらぬところでドキドキしちゃうんですが、ちゃんと胸にズシリとくるような声を聞かせてくれたので『満足』です。
手の位置はもう・・・あれは気にしちゃイカンですね(でもやっぱり気になるけど 苦笑)。
あと気づいたところはお風呂のサラを誘惑するシーン、例のクレーン巨大コウモリのやつ(笑)。クレーンから降りたクロロック伯爵、以前よりもかなり熱心にサラを説き伏せようとしていたように見えました。サラ誘惑に力を入れてるクロロック伯爵はなんだか可愛かった。
唯一気になったのは2幕クライマックスでの屋上シーン。教授やアルフの前に姿を現すタイミングがえらい早くて「ビックリ」感があまり味わえなかった(苦笑)。これは祐一郎さんが原因じゃなくてスタッフのせいだと思うんですが、もうすこしタイミング遅いほうがいいんじゃないかと。
カーテンコールでは舞台の上でパワーに押され気味な祐一郎さんでした(笑)。
市村正親さん
市村さんのプロフェッサーはやっぱり何度見ても可愛い!特にあの柔らかい体を生かした動きが可愛くて、客席を魅了しております。1幕シャガール夫妻やアルフたちと「♪人類の為」って歌うシーンで最後伸ばす見せ場があるんですが、今まではポヨンって倒れていたのを今回は喉を手でガガっとつついて無理に伸ばそうとしてました(笑)。アドリブが変わってて楽しいッす!あと、浦井くんのアルフと接する時は、浦井アルフの口調を真似しまくってました(笑)。
それから客席に降りるたびに色々なお客さんにチョッカイ出したりして可愛かったですよ~(笑)。フィナーレで歌い終わった後に客席へ降りたときなんか通路の人ほぼ全員とハイタッチしてて、扉から去るときも客席に向って大きく手を振ったりして盛り上げてました(特にA席下手あたりはかなり盛り上ってました 笑)。 浦井健治くん
今回初の浦井アルフレートでしたが、なかなか可愛くてよかったです。キャラクター的には天然クンって感じかな(笑)。とても賢そうなんだけど、なんだか騙されやすそうな・・・そんな抜けたところのあるアルフでした。
一番印象的だったのはヘルベルトとのシーン。泉見アルフよりもなにやら流されてそのままカップルになっちゃうんじゃないかという雰囲気すら感じてしまったのですが(爆)、襲われそうになって客席へ逃げる時の浦井アルフはスゴかったですよ~。半ば発狂しながら逃げ回ってて・・・なんか、浦井くんじゃないみたいな(笑)。
それからカーテンコールの時の浦井くんもすごかったなぁ!あんなに熱くノリノリな浦井くんは初めて見たのでちょっと衝撃的でした。これもヴァンパイアに変身したせい!?(笑)。あ、そういえば、サラに血を吸われた後のリアクションが泉見くんと違ってて面白かったです。
そうそう、もうひとつ。この日ちょっとしたハプニングがあったんですよ。舞踏会でサラが伯爵に噛まれたとき、浦井アルフはショックで失神してしまうのですが・・・その時に浦井アルフの変装カツラが市村さんの変装甲冑に引っかかってしまってこれがなかなか取れない(笑)。ギリギリまで舞台下で奮闘してて、どうやら市村さんは浦井くんの変装カツラを引きちぎって取った模様(爆)。この時の二人のアセアセしているのが妙にリアルで面白かったです。
剱持たまきさん
剱持サラも今回が初めて。色々レポートを見てみると「声量が・・・」という意見が多かったのでちょっと心配していたのですが、私はあまり気にならなかったかな。たしかに高音部分はちょっと足りないかなと思うこともありましたが、それは「レミゼ」を見たときにも感じていたし(苦笑)。
たまきさんのサラはちひろちゃんと比べると「セクシー」系がかなりアップしますね。浦井アルフを見事に手玉に取ってるというか(笑)。村の娘にしてはちょっと派手っぽいイメージでした。
佐藤正宏さん&阿知波悟美さん
佐藤さんと阿知波さんのコンビもだいぶこなれてきたようで、余裕を持って見ることが出来ます。特に阿知波さんは声量も落ちないし音程もバッチリだし素晴らしいです。ヴァンパイアな阿知波さん、何度見てもかっこいいです!
宮本裕子さん&駒田一さん
宮本裕子、セクシーで美しいのですがやはり高音が厳しそうなのがちょっと気になります。難しい音程ですが頑張ってほしいな。
駒田さんのクコール、ろうそくをもらいに来た時の台詞回しがだいぶ聞き取りやすくなってました。それになんだかアドリブも増えてきてるようで・・・プロフェッサーたちに紅茶を用意するシーン、立去り際になぜかコショウでくしゃみを(笑)。紅茶にコショウはないだろう(笑)。
初めて見たときは「不気味」な印象が強かった駒田クコールですが、3回目にもなるとなんとなく「愛」が芽生えてきて可愛く思えるようになりました。今回初めてクコールの最期シーン、ウルッときたしなぁ・・・。幕間のお掃除タイムも一度見てみたいんだけど。
吉野圭吾さん
相変わらず濃いです、吉野ヘルベルト(笑)。お尻のタトゥーもさらに濃くなってませんか!?妖しさも日に日に増しているようで見応えありまくりです。アルフレートを初めて見たときの「恋に落ちた」瞬間の表情が特に可愛かったなぁ。
それから、今までは「♪パラダイス」歌っている最中も優しく妖しく迫っていたのに今回見たら途中から「ヴァンパイア」の凶暴な顔を見せるようになってました。あれはけっこう怖いぞ~(笑)。
次回観劇は9日。ヴァンパイア最高!