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劇団四季ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』東京公演 2025年4月23日マチネ感想

2025年4月に開幕した劇団四季の新作ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観に四季劇場秋まで行ってきました。

開幕してまだ日が浅いこともあってか来場者の数が半端なく凄かったです!ロビーの開場も予定より5分くらい早かった。たぶんあと2ヶ月くらいはこのような大盛況かと思われます。ということで、今回感じた劇場内のことについて少し触れてみます。

グッズ売り場は劇場の外と中の2カ所にありますが、どちらも凄まじい行列でした。私は中の売店に行きましたが、階段の上まで伸びる盛況ぶり(四季の新作の場合はいつもそんな感じですが)。なので、グッズを買いたい派の方で時間に余裕を取れそうな方はなるべく開場前の時間に劇場入口へ行くことをお勧めします。今回混雑することは予想できていたので中に入ってから真っ先にグッズ売り場に直行したところ、階段列まで行かずに並び割と早い時間帯に購入することができました(開場してから5-6分くらいのタイミング)。
13時10分過ぎあたりから「後ろの方の人は1幕に間に合わないかも」というアナウンスが流れていたので、もしそのあたりでグッズ列後方になったら休憩時間に並ぶ方がいいかもしれません(上演後も売ってますし)。

グッズを購入した後はキャストボードを撮影、の流れが一番ベストかも。グッズ売り場に行く人が多いので早めに購入できたタイミングだとまだ人だかりも少なかったです。

観劇日が記されたボードは2階ロビーにあります。ここもけっこう行列になっていますが、割かし早めに順番が回ってきます。
それから2階席の目玉がもうひとつ。BTTF日本初上陸記念としてクリエイティブに関わったスタッフによる生サイン入りのポスターを拝むことができます。

ロバート・ゼメキスさんの名前まであったのは内心かなりテンション上がりました!

ちなみに休憩時間の女子お手洗い列はえげつないくらいの混雑になっていますが、他の劇場と比べると個室の数が多いので割かし回転率はいいかなといった印象でした。

客席内は上演5分前までは撮影可能です。ロビーから客席に入ったとたんにガラリと世界観が変わる雰囲気になっているのでぜひ記念に収めてほしいところ(客席そのものがデロリアンの運転席って感じ)。数秒ごとにユニークな注意喚起のコメントがゲーム文字のように出てくるのも面白いです。

以下、ネタバレを含んだ感想になります。

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2025年04月23日マチネ公演 in 四季劇場・秋(東京・浜松町)

概要(原作・上演時間など)とあらすじ

作品についての簡単な概要

基になっているのは1985年にアメリカで公開されたSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Part1)です。日本ではアメリカから遅れること約5か月後の12月に上映され一大ブームを巻き起こすほどの大人気作となりました。主演のマーティ・マクフライを演じたマイケル・J・フォックスはこの作品で一気にスターに駆け上がった記憶があります。

マイケル・J・フォックス (出演), クリストファー・ロイド (出演), ロバート・ゼメキス (監督) 形式 Blu-ray

監督・脚本を担当したのはロバート・ゼメキス(脚本はボブ・ゲイルと共同で担当)。アメリカのロックバンド、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースが歌った主題歌「The Power of Love」は世界的大ヒットとなり、今でもこの作品の象徴的存在となっています。

映画第1作目が終わった段階で既に続編を作ることで話がまとまっていたようです。約4年後の1989年にパート21990年にパート3が制作されどちらも大きな話題となりました。パート2とパート3は同時期に制作されたそうで、本来は1本の物語として上演を目指したもののあまりにも長編となってしまうため2作に分けたという経緯があります。このパターン、最近だと映画『ウィキッド』が同じ感じですかね(こちらも1本では長すぎるということで前編と後編に分けてます)。
ちなみに当時私は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の1作目と2作目の存在を知らなかったため映画館に行ったのは3作目が最初でした(笑)。続編ものだったので”?”な部分もありましたが、めちゃめちゃ面白かったので映画館から帰ってきてすぐにレンタル屋で1作目と2作目を借りコンプリートした経緯がありますw。

ミュージカル化の話が動き出したのは2014年。パート1が原案となること、企画当初から映画の監督のロバート・ゼメキスや共同脚本を務めたボブ・ゲイルが参加しすることが発表されました。また音楽も映画版を担当したアラン・シルヴェストリがグレン・バラードと共同で参加することも決まり、大きな話題となりました。
(※映画の続編やスピンオフはもう作らないと決めていたそうですが、ミュージカルならばと許可を出した経緯があるのだとか)

2020年にイギリスのマンチェスターでプレビュー公演開始、2021年9月にロンドン・ウェストエンドに進出し本格的に開幕。瞬く間に話題となり、翌年のイギリスの権威ある演劇賞を次々と受賞します。
その後2023年にアメリカ・ブロードウェイに進出。この折に映画に出演したマイケルJフォックスやクリストファー・ロイド、リー・トンプソンが駆けつけ大いに盛り上がったそう。

そして2024年に劇団四季が上演権を得たことを発表、2025年4月に無事開幕しました。

ちなみに、今回の演出に関しての注意書き表記がありました。

色々細かく書いてありますが、個人的には全く気にならず楽しめました。あまり構えるほどでもないかなと思います。

台本/共同創作者:ボブ・ゲイル
共同創作者:ロバート・ゼメキス
作詞・作曲:アラン・シルヴェストリ/グレン・バラード
演出:ジョン・ランド

日本初演:2025年4月6日 四季劇場・秋<東京> ロングラン公演中

あらすじ <公式HPより引用>

1985年、カリフォルニア州ヒルバレー。
ロックスターに憧れる高校生のマーティ・マクフライは、冴えない日々にうんざりしていた。
彼の友人である科学者の“ドク”ことエメット・ブラウン博士は周囲から
変わり者扱いされていたが、ついにデロリアンを改造したタイムマシンを発明する。
マーティはデロリアンの実験を手伝う中で、
アクシデントにより1955年のヒルバレーへタイムトラベルしてしまう。

その時代のドクを探し出し、なんとか1985年に戻ろうと奮闘するマーティ。
ところが、あろうことか高校時代の母親・ロレインに惚れられてしまう。
一方、若き日の父親・ジョージは内気で自信がなく、ロレインに話しかけることもできない。

両親が恋に落ちなければ、自分が生まれない!
果たして、マーティは二人の仲を取り持ち、未来に帰ることができるのか……!?

上演時間

上演時間は約175分(2時間55分)。ただしカーテンコールは除く。

内訳は、1幕が80分(約1時間20分)25分休憩2幕が70分(約1時間10分)となります。マチネの終演時間はだいたい16時前後でした。

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主なキャスト

  • マーティ・マクフライ: 笠松哲朗
  • ドク・ブラウン:阿久津陽一郎
  • ロレイン・ベインズ:木村奏絵
  • ジョージ・マクフライ:塚田拓也
  • ビフ・タネン:神永東吾
  • ゴールディ・ウィルソン: ペ ジェヨン
  • ジェニファー・パーカー:竹内華
  • ストリックランド: 藤田光之
  • デイヴ・マクフライ:柴田鴻洋
  • リンダ・マクフライ:上田伶

【男性アンサンブル】

平田了祐、筒井圭児、横井漱、佐野隼平、緑川諒人、深堀拓也

【女性アンサンブル】

藤原遙香、新宮有香子、小坂華加、福田愛、佐野奏実

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全体感想・主なキャスト感想

まず驚かされるのが客席に入った瞬間からもう『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(以下、BTTF表記にします)の世界観にどっぷり取り込まれること。劇場に来たというよりも、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)に来たんじゃなかろうか!?という錯覚に陥るレベル。ロビーには80年代の洋楽がずっと流れているし、客席はコンピューター音と時計の針の音がずーっと聞こえてるし。足を踏み入れた瞬間から気分はタイムトラベラーw。

そしてもうひとつ衝撃受けたのが、オケピに生オーケストラ(14人編成)がいたこと。つまり、全編生演奏だったのです!!なぜこれが驚きかと言うと、長い間劇団四季は様々な大人の事情で(経費削減とか)ほとんどの演目が「録音」演奏だったからです。近年ではロイドウェバーコンサートと「オペラ座の怪人」東京公演(他地域は録音)くらいしか生演奏がなかったはず。なので、オケピから音合わせの楽器音が聞こえてきたときは「!???」となりましたw。おそらく上演権を得るにあたって”生演奏で”というのも契約に含まれていたのではないかと思われます(オペラ座のようにせめて東京だけはって話なのかもしれないけど)。
久しぶりに劇団四季の演目の生演奏を聴いたけど…やっぱり音の臨場感や厚みが全然違います!!!生に勝るものはない。そこそこの人数収納できるとはいえ、劇場の造りが比較的コンパクトなのでなおさらガツンときまくります!あのロックミュージックを生演奏でガッツリ聴ける、こんな幸せな環境はない。

さて全体についてですが、まだ開幕したばかりの時期なので今回は少しざっくりと書きたいと思います。

ミュージカルを見る直前、BTTFの内容を思い出すためにオンデマンドで映画版のパート1とパート2をチェックしていました。改めて思ったのは、何年たっても非常に面白く画期的な作品だなということ。時間を忘れて没入しながら見入ってしまいましたよ。1985年代にあの迫力の映像や奇想天外な物語を実現させたアメリカってやっぱりすごい国なんだと感動させられました。
これを一体どのようにミュージカルにしたのか、それが一番の関心事。そもそもBTTFを舞台化するという発想自体がビックリで、非常に興味がありました。

で…見た結果ですが…、めちゃめちゃ良かったです!!!映画のクリエイターが関わってこだわり抜いた舞台というだけあって、あの世界観を損なうことなく臨場感たっぷりに再現されていたことに大きな衝撃と感動を覚えました。あの演出考えて実現させたクリエイターの皆さん、天才かっっ!!
映画とは違うストーリーや演出もそれなりにありましたが(たとえば、ドクの相棒である犬のアインシュタインが登場しないこととか)、それもちゃんと舞台の良いスパイスになっていてちゃんとBTTFを感じさせてくれるものになっていたのが本当に凄いなと思いました。

特筆すべき演出の見所のひとつとしては、やっぱりデロリアンの存在でしょう!これは見てのお楽しみではあるのですが、再現力が半端なかったですよ!あれは映画ファンも舞台版BTTFにも没入できるはず。1幕のドクが登場するシーンや2幕のラストシーンは特に必見。映画で見たようなデロリアンを”実物”として目撃できたかのような臨場感と感動を味わえるはず。私はクライマックスからラストシーンにかけての再現力にビックリしてシビれまくって思わず涙してしまったほどです。

再現と言えばもうひとつ感動的だったのが「時計台」。BTTFでは非常に重要なシーンで登場するわけですが、個人的に映画版のハラハラドキドキしたあの”雷”をどのように表現するのか非常に興味があったんですよね。
演出の都合上、多少端折った形にはなっていましたが(映画版でのドクはあの嵐の日に絶体絶命級の大変な想いをしまくってますw)・・・舞台版での魅せ方も負けず劣らずすごい迫力だった。それから個人的には時計台に上っていくドクの見せ方も”おおぉ!!”となった。映像でしか実現できないのではと思っていたことが、実写舞台としてあのように表現されたことが衝撃的。世界の舞台技術はここまで進化しているのだなと本当に驚かされました。

演出面でもうひとつ注目したのが「ドクの妄想」シーンw。あれを見て『ミス・サイゴン』のアメリカンドリームが過ったのは私だけでしょうか(笑)。めちゃめちゃ被って見えたんですがww。

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ストーリーの雰囲気は、超”アメリカ”っぽいです。元々アメリカ映画を原案としているので当然と言えば当然ですが、めちゃめちゃ”アメリカ”を感じました。この感覚は観た人でないと伝わらないかも。私個人としてはミュージカルはどちらかというとヨーロッパ的なものの方が好みなのですが、BTTFのアメリカな雰囲気は大好きでした。これはたぶん映画版が好きだからというのも大きいかもしれません。
漫画を読んでいるかのような疾走感とワクワク感。それに映画から抜け出てきたかのような個性的で楽しいキャラクターたち。映画を知っていれば「あのシーンを舞台ではこう変えたんだな」とクスリとしながら楽しめる利点がありますが、全く知らない人でも十分すぎるくらいに満足できる内容になっていると思います。本当によくまとまっている。

それから観終わって実感したのが、BTTFとミュージカルの相性はとても良かったのだなという事でした。ロイドウェバー作品のように1回観て頭の中に強烈に残る楽曲、というのはなかったのですが、全編通してロック色が強くストーリーをより分厚く盛り上げるノリのいいナンバーがこれでもかというほど散りばめられています。そのどれもがBTTFの世界観にものの見事にマッチしている。
最初見る前まではミュージカルにすることのメリットみたいなものが思い浮かばなかったのですが、見終わった後には”こんなにもミュージカルと相性がいい作品だったとは”と驚かされました。映画で大きな話題になった楽曲♪The Power of Love♪シーンもしっかりと再現されていますし、見ていてワクワクするようなナンバーに何度も心躍らされました。

全体的に手拍子を入れたくなるような楽曲揃いでしたが、私が見た日のお客さんはけっこう大人しい雰囲気で(汗)。元々私も「ひゅう~~!」とか言いながら見るタイプではないのですがww、ここは手拍子入れたいかもと思う瞬間は何度かありました。でも周囲がジーッとして見てる中で叩く勇気が私にはなかった(笑)。
もしも大阪公演が実現したらもっと盛り上がった雰囲気になったんじゃないかなぁとは思ったかも。ただ、まだ開幕したばかりなので日が経つにつれて客席のテンションも変わってくるかもしれません。

役者さんたちの大熱演にはただただブラボー!!しかありません。やっぱり劇団四季のレベルは半端なく高い。メインからアンサンブルに至るまでの演技力、歌唱力、身体能力、など…どこをとっても間違いなく世界でも戦えるくらいのトップレベルだと思います。すごく印象深かったのは、キャストの皆さんがものすごくイキイキしていたことでした。
私が劇団四季を見始めた頃(90年代後半から2000年初頭にかけてあたりは特に)は、このようなガッツリとした冒険コメディ作品を上演する雰囲気ではなかったように思います。楽しい系の作品もいくつか見たのですが、どこかお堅い雰囲気が抜けきらなくて好みにハマらなかった。それ以来四季のコメディ作品は意識的に避けてきたのですが、今回のBTTFはそれまでとは明らかに違う新しい風をすごく感じました。キャストの皆さんが熱演の中にも肩の力を抜いて思い切り楽しんで演じてるなというのがひしひしと伝わってきたのです。それがすごく良かった。

ひと昔前の四季だったら決まり文句のようにしか聞こえなかったかもしれないシーンとかも、お芝居の端々からコメディの可笑しみがちゃんと伝わってきます。特にドクがアンサンブルさんに対して発する言葉や表情などは”ここってアドリブ!?”と思えるくらい自然でビックリ(基本的に四季はアドリブ禁止の劇団だそうなので)。まるで外部のコメディ舞台を見ているかのような面白みがあって、見ているこちらも思わず吹き出しちゃうといったシーンもかなり多かった。今回のBTTFを見て、四季も色々と変化の時を迎えているのかもしれないなと思いとても嬉しかったです。

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主なキャストの皆さんの印象を少し。

マーティ・マクフライ: 笠松哲朗くん

笠松くんってこんなに濃い顔つきだったっけ!?と思うほど顔の筋肉がすごい。時折、藤岡正明くんに重なって見えたのは私だけでしょうか。マーティは特に物語中ビビりまくることが多い役柄なのですが、笠松君はめちゃめちゃ顔の筋肉を使いまって色んな感情をリアルに私たちに伝えてくれた。それが漫画チックで本当に面白く、心底楽しませてくれました。
スコーンと突き抜けるような高音も見事に歌いこなし、マーティ独特の膝を折り曲げてのジャンプの迫力もすごい!!かなり高いセットから飛び降りるシーンも非常に軽やかで(ドキドキしたけど)、改めて笠松君のポテンシャルの高さに驚かされまくりでした。

ドク・ブラウン:阿久津陽一郎さん

いやぁ~~、阿久津さんがあんなにもドク役にマッチするとは意外な驚き!!まるで映画から抜けて出てきたかのようなアグレッシブさで”ドク”その人にしか見えなかった。たまに大きな声を出すと少しダミ声になるところとかもすごいリアル。オモロイおっちゃんなのに時折感じられるあの独特の色気にもドキリとさせられました。
歌のうまさは言うまでもないのですが、何よりも素晴らしかったのがコメディセンスです。BTTFではドクの存在がとても重要で、彼の発する言葉がドラマを動かしていると言っても過言ではないくらいだと思っています。阿久津さんは全ての台詞を本当に魅力的にテンポよく聞かせてくれて、しかもそこに思わず吹き出してしまうような可笑しみを確実に入れてきた。この塩梅が本当に最高すぎ!!特にギャーギャーまくし立てた直後に”イケメン声”に切り替えてセリフを語るシーンとかめっちゃ笑いました。

ロレイン・ベインズ:木村奏絵さん

木村さんは『ゴースト&レディ』のエイミーで拝見したことがありますが、あの時と全く違う雰囲気にビックリしました!!あの清楚なお嬢様的雰囲気だった木村さんと同一人物!??とビビるレベルww。
ロレインはマーティの母親なのですが、”現在”も”過去”もけっこうぶっ飛んだ女性。特に”過去”のロレインは強いイケメンが大好きな肉食系女子というキャラクターなのですが、それをものの見事に振り切ったお芝居で表現。マーティを後ずさりさせるほどの超グイグイな肉食っぷりお芝居は特に見もので(ここすごいアメリカ的だなと思ったw)吹き出しまくってしまった。表情豊かで終始楽しませていただきました。

ジョージ・マクフライ:塚田拓也くん

『ノートルダムの鐘』のフレデリック役を見てから注目している塚田くん。今回は「アナ雪」のハンス王子以来でしたが、相変わらずの美男子っぷりでめっちゃオペラグラスでガン見しちゃいましたw。そんな美形男子の塚田くんが、超ヘタレでナヨナヨしまくりなジョージを演じてるわけで、もう面白くないはずがありません。っていうか、映画版とそっくりでそこにまずびっくりしました!!
フニャァ~~~っとした笑顔が情けなさすぎるんだけど最高に可愛らしい!!ビフにコキ使われまくるときの貧弱さは「ドラえもん」ののび太も真っ青レベルなのですが(笑)、もっとしっかりしろよ!とツッコミ入れたくなるのにもっとそんな顔見たい~~と思えてしまうくらい萌えましたww。舞台を背に向けてお尻を突きだしカクッカクッとロボットのように動かす仕草のキモさやww、自分をごまかすときに笑う「ひぃ~~ひゃっひゃっ・・・」みたいな超独特の笑い方とかも最高よ(笑)。美形の塚田くんが演じるからこその面白みを存分に感じられ心底楽しませていただきました。また会いたいわ!!

ビフ・タネン:神永東吾さん

最初神永さんがビフ役と知った時は「?」と思ったものでした。ジーザス役者ですし、ビフってガストン級に筋肉凄い乱暴者キャラなので(ちなみにビフは現アメリカ大統領をイメージしたキャラだと言われています)いまひとつイメージ沸かなかったんですよね。なので、見終わった後はこんなにもハマるのかとビックリしました。
まず登場した時の扮装に衝撃wwww。あの髪型のキモさがめっちゃ面白すぎて、しかもやたらハマってて思わず吹いた(笑)。さらにガタイが大きいのでジョージを圧倒するだけの説得力が半端ないです。さらに”過去”で登場した神永ビフはガストンも驚くほどの迫力の存在感!!”現在”ではキモ系だったのが嘘みたいにカッコいいw。猛獣的な暴れ方も素晴らしく、見事な敵役っぷりでした。欲を言えばもう少しだけ弾けてほしいかなというのはありましたけどね。あ、でも、カテコの時の神永ビフは要チェックですよ!!めっちゃ可愛くて萌えた(笑)。

ゴールディ・ウィルソン: ペ ジェヨンさん

ジェヨンさんは以前『ゴースト&レディ』のアレックス役で拝見したのですが、あの時は役柄への違和感も少しあってあまり印象に残らなかったんですよね。ところが、今回のBTTFでは遺憾なく存在感を発揮されていてめちゃめちゃ魅了されました!!あんなにもすごい完璧な歌唱力を持っている方だったのですね(ちなみに、以前は五十嵐春さん名義で活動されていたことを最近知りました)。
ゴールディは映画ではさほど出番が多くないキャラなのですが、”過去”と”未来”とでは立場が大きく変わる結構重要な役柄だと思います(映画版は黒人なので色々と社会的な背景も背負っています)。今回の舞台版では、彼の夢や希望が生き生きと描かれていて、それをジェヨンさんが見事に体現されてるなと感じました。ドラマチックで伸びのある歌声がとても感動的でした。

他のキャストさんたちも素晴らしい熱演。アンサンブルさんたちにもそれぞれ重要な見せどころもあり、まさに全員野球といった感じの作品でもあるなと思いました。
ストリックランドを演じられていた藤田光之さん、私の中では未だにレミゼのプリジョン役が印象に残っているのですが、今ではすっかり劇団四季の中心的な役者さんとして染まられているなぁと感慨深く思いました。

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後述

とにかく最初から最後まで「すごい!!!」が詰まったミュージカルでした。カテコではドク役の阿久津さんがセンターだったので、舞台版のBTTFは毒が全体を引っ張る存在なのかなと思いました。
今回は1階席の真ん中より少し後ろの方からの観劇となりました。多少前の人の頭と被ることもありましたが(私の座高が低いので 苦笑)かなり快適でした。けっこう映像を使う演出が多いので、BTTFに限って言えばよほどのご贔屓役者さんがいない限りは中央より後ろ、むしろ2階席あたりから見るのが一番快適なのではないかなと思います。もし新しくチケットを取る機会があれば2階席前方を狙ってみたいかも。

最後に物販の種類について。今回もかなりバリエーション豊かで色々と悩みます。

私がこの日購入したのは、パンフレット東京公演限定ピンズコアラのマーチ2種類です。

コアラのマーチはミュージカル版とコラボで「バックトゥザフューチャーのマーチ」と名前を変えて2種類のデザイン。これはもう一目惚れで即買いでした(笑)。マーティとドクに扮したコアラのイラストが最高に可愛いのですっ!!あともう一つ、これは買わなかったけど不二家とコラボした「ミルキィ」もありました。

次回は5月に観劇予定。その時にもう少しシーンごとの感想を書いてみようかなと思います。

新作ミュージカルは観るまでハマれるかわからないリスクもあるので、前売りが発売された段階では2回分しか確保していませんでした。来年の公演分も発売されていますが、そこまで先の予定まで見通せないので今のところは5月が2回目にして最後になりそうです。ただ、今回かなり気に入った作品になったので、狙えそうな日があれば突発チャレンジもしてみたいかも。

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