主なキャスト感想
※飯田洋輔くんの感想は個人的思い入れが強すぎるため(汗)次の項に書いてます。
ジャベール:伊礼彼方くん
伊礼ジャベ、久しぶりに見たけど本当にどっしりとした存在感があって見応え十分でした。5年前よりも凄味が加わってた気がします。個人的には、激熱な伊礼くんと柔らかな印象の洋輔くんがぶつかり合った時の化学反応がどう出るのかをとても楽しみにしていたのですが、想像していたものとは違う雰囲気になっていて面白かった。
伊礼ジャベ、基本的には厳格でいつもメラメラしているんだけど目の前のことに夢中になって広い視野が持てずバルジャンを取り逃がしてしまう綻びがちょいちょい滲み出ていてなんだか予想外に親しみやすさを感じました。
そして洋輔くんバルジャンとの対峙では、伊礼ジャベがどんどん自分の中にある規則正しいリズムを崩されていくかのような感覚があった。仮出獄許可証を破り捨て逃げ延びたバルジャンを捕らえることが正義だと信じているのに、洋輔くんバルジャンと相対することを繰り返していくうちに彼の持つ独特な柔らかい感情に狂わされて知らないうちにどんどん崩壊していった、みたいな印象がとても強くてジャベールの哀れがより強く伝わってきました。
伊礼くんも公演後に洋輔くんのバルジャンを「優しい」と語っていました。
ご観劇ありがとうございました。
本日は飯田くんとの初日でした!!
お楽しみ頂けてたら幸いです!優しいバルジャン☺️
シュガー・光夫さんとまた違う面白さがあるね。もっともっと深めていきましょう!さあ!今日から3連チャン。
寒いのでお身体に気をつけてね。メリークリスマス🎄🎅
— 伊礼彼方 Kanata Irei (@irei_kanata) December 24, 2024
この公演をきっかけに伊礼くんと洋輔くんに新しい絆が生まれることを願ってます。二人の共演は3月に大阪でもう一度見れる予定なので、さらなる変化に期待したいところ!
ファンティーヌ:昆夏美さん
昆ちゃんは「この世界の片隅に」以来でしたが、ファンティーヌ役が想像以上にピタリとはまっていてビックリしました。これまではエポニーヌ役で見てきたので、ファンテのような儚い女性役がどうハマるのか予想が付きづらかったのですが、全く違和感なかった。むしろ、もう何公演もファンティーヌ演じてるよね!?と思わせてしまうくらいの説得力がありました。
工場をクビにされたあとどんどん不幸に堕ちていく昆ちゃんファンテは本当に痛々しくて…。愛する娘・コゼットのために必死にお金に縋ろうとする姿に胸打たれるものがありました。可愛らしい女の子っていうイメージから、見事に人生の悲哀を感じさせる大人の女性になったんだなぁと思うと何とも感慨深かったですね。
エポニーヌ:屋比久知奈さん
屋比久さんは映画「モアナ~」の声優として大抜擢された後からミュージカル界で大活躍している女優さん。エポニーヌは2019年からの参加ということですが、私は当時見ることができなかったので今回が初めての屋比久エポになります。
屋比久さんのエポニーヌはすごい等身大の女の子って印象が強くて親しみやすさを感じさせました。マリウスに一途に恋をしている姿も現代の女の子と通じるような空気感があって、思わず応援してあげたくなるような雰囲気。♪オンマイオウン♪の時の熱唱も素晴らしかったし、♪恵みの雨♪でマリウスの腕の中で幸せそうな笑みを浮かべていた姿も泣けました。
マリウス:中桐聖弥くん / コゼット:敷村珠夕さん
中桐くんは今回が初めましての役者さん。調べてみたら、まだ24歳にして国際声楽コンクールのミュージカル部門第2位を獲得したすごい経歴を持っているのだとか!これは将来がものすごく楽しみです。
中桐くんのマリウスはとにかく”恋愛”する喜びに溢れまくってる印象がとても強い。コゼットに一目ぼれした後の浮かれっぷりは少女漫画に出てくる溺愛彼氏のよう(笑)。その一途さが爽やかで本当に可愛らしい。それ故、恋愛と革命参加を天秤にかけて苦しむ場面はとても切なかったし、バリケードの中でも常にコゼットのことが頭から離れない想いがより強く伝わってきました。とても好感度の高いマリウスだったと思います。
敷村さんは前回公演からのコゼット役とのことですが、私は観に行くことができなかったので今回が初めましてになります。これまで見てきたコゼット役の女優さんはどちらかというと可愛らしい系が多かったのですが、敷村さんは少し大人っぽい女性の雰囲気を纏っていてなんだかとても新鮮でした。声も美しく高音も不安なく伸び伸び出せていたのもすごい。
敷村コゼットも、中桐マリウスと同じように”恋愛”感情がとても素直で、大人っぽい外見とは違い少女漫画の恋に落ちたヒロインのような感情の盛り上がりが初々しくて可愛かった。私がこれまで見たコゼットの中で一番”恋愛”に盛り上がってるタイプかも。
テナルディエ:駒田 一さん / テナルディエ夫人:森公美子さん
駒田さんのテナルディエとモリクミさんの夫人・・・レミゼの超ベテランコンビにこの日会うことができたのが本当に感激!!駒田さんは2003年、モリクミさんは1997年からずっとこの役を演じられてますからね。特にモリクミさんは私が初めてレミゼに出会った時からのご出演になるので、個人的にも感慨深さがあります。海外のテナ夫人の体系がデカくなったのはモリクミさんの影響があったからというエピソードは面白くて今でも覚えてるw。
駒田テナとモリクミ夫人のコンビ、最初はめっちゃ怖い雰囲気に進化したのかなとちょっとビクビクしてたのですが(笑)全くその逆で。一時期テナ夫妻がコミカルよりもホラーに近い怖さを前面に出してる印象が強かったこともあって構えてたんですが、今回見たら思わず吹き出してしまう可笑し味がそこかしこに滲み出ていて終始楽しませてもらいました。
駒田さんもモリクミさんもこのキャラを演じ続けて長いこともあり、お芝居の匙加減も最高。締めるところはきっちり締めて、緊張を緩めるところは絶妙のタイミングで緩め客席の笑いを誘う。さすが熟練の”ご夫婦”でございました。
アンジョルラス:小林唯くん
今年劇団四季を退団してから2作品目となる「レミゼ」出演の唯くん!今は退団した後も早い時期に舞台出演できる環境になったようですから(以前は厳しい暗黙のルールがあったらしい…)、本当に良い時代になったなと思います。1作目の「この世界~」での唯くんがめちゃめちゃ感動的だったので、今回のアンジョ役も期待しかありませんでした。
いやぁ…、もうねぇ、想像以上にアンジョルラスでしたわ!!実は役が決まる前まではマリウスいけそうかも、なんて思ってたのですが、唯くん本人はアンジョ一本で決めてたってインタビューにあって。あまり彼のリーダー像が想像できなかったのでどんな感じか楽しみにしていたのですが、ビックリするほどのカリスマ性を備えたリーダー・アンジョルラスを演じていて本当に驚いたし感激しました!!
まず凛としたスコーンと遠くまで確実に通る声が本当にアンジョルラスにぴったり!!どんなに学生たちがワイワイ騒いでいても、唯くんアンジョの鶴の一声がかかると一気にそこに視線が行く。そうさせるだけの説得力ある歌いっぷりが素晴らしすぎて震えましたよ。さらに歌だけではなく、ちゃんと学生たち一人一人と誠実にしっかり向き合ってコミュニケーションをとっているお芝居も非常に好印象。あのアンジョルラスだったら誰もが命尽きるまで共に戦いたいと思うのも納得です。
それから大きな見どころのバリケードでの最後。銃声が響いた後の唯くんアンジョの落ちっぷり!!!あれは本当に身体能力高くないとあんな落ち方できないと思う。リアルすぎてめちゃめちゃ衝撃受けたし涙止まらなかったよ(泣)。
これからまだ長い公演が続いていく中で、唯くんのアンジョがどれだけ進化していくのか本当に楽しみです(私は3月の大阪まで会えないけど)。怪我のないよう頑張って!
飯田洋輔くんの感想
ジャン・バルジャン:飯田洋輔くん
ついに、この日が来たんだなぁと…。帝劇でキャストボードに”ジャン・バルジャン 飯田洋輔”という文字を見た瞬間、心の底から感情がこみ上げてきて涙抑えるのに必死になってた私です(汗)。洋輔くんには劇団四季時代に本当に数えきれないほどのたくさんの感動を貰いました。「オペラ座の怪人」のファントム役で見たいという私の個人的な夢も叶えてくれた。感謝しかないです。
そんな彼を応援し続ける中で、ここ数年くらいの間に「外部舞台にも演じてほしい役がいっぱいあるんだけどな」と思うことが多くなりました。その中の筆頭として浮かんでいたのが、『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役です。そしてそれがついに現実になる時が来た…っていうか、本当にバルジャンを演じる洋輔くんを観れる日が来たんだ!!という感慨深さがめちゃめちゃ強くて、感無量な心境でした。
こんな尋常ではない心境でこの日を迎えたので…、ほぼ洋輔くんのシーンは感極まりすぎて後半などはほぼ記憶が飛ぶほど泣きまくってしまい(汗汗)。覚えている場面をいくつか挙げてみようと思います。
♪囚人の歌♪
幕が開いた瞬間、レミゼの舞台の上に洋輔くんの姿が目に入った瞬間から感激しまくってしまいオペラグラスを持つ手も震えてまともに見ることができなかった(汗汗)。ジャベールに問い詰められた後の第一声「自由なのか!?」が聞こえた瞬間涙が溢れて止まりませんでしたよ…。ちなみに囚人スタイルの洋輔くんバルジャンは五分刈り姿。あの扮装は初めて見たんですが、なかなか似合っていて違和感もなかったです。
釈放された後の荒くれ芝居は今回楽しみにしていたところですが、低く唸るような声で歌っててすごいギラついた目をしてました。ファントムの時とも違う、飢えた獣のような色をしてて…それがものすごく新鮮。こんな洋輔くんも見てみたかっただけに本当に感動しました。
司教に諭される場面での狼狽えっぷりは涙無しには見られない(←既に泣いてるんだけどw)!!愚かな行動をしてしまったという後悔の念がじわじわと体中に浸透して苦しくなっていく感じがもう…、思い出すだけでも泣ける。
♪バルジャンの独白♪
制作発表の動画を見た時は、これまでに見たことがないような気迫と何かが乗り移ったかのような絶唱っぷりにちょっと心配してしまったんですよね。でも、本番舞台での洋輔くんバルジャンの独白はそれとは全く違う。ジャン・バルジャンとしての激しい心の動きが手に取るように伝わるような迫力の歌いっぷりに、私の中の全感情が怒涛のようにグワーーーッとこみ上げてきてしまって嗚咽するほど泣いてしまった(←声が出ないよう必死にタオルで押さえこんでましたがw)。何だろう、もう、本当に・・・言葉が出ない。
工場で虐げられたファンティーヌに縋られる場面ではバルジャンは彼女に構わずシレっと去ってしまうのですが、洋輔くんバルジャン(この時点ではマドレーヌ市長)は足早に去ろうとしながらもファンテの肩に触れ「もう一度話してみなさい」といったような雰囲気を醸し出していました。それを見た時に、あぁ、洋輔くんらしいバルジャンだなと胸熱くしていた私です。
その後、波止場でボロボロになったファンティーヌを目の当たりにして「知っていたら!!」と自分の行いを後悔する洋輔バルジャン。ファンテに触れる手がとても優しく柔らかい。彼女にちゃんと向かい合えなかった後悔もひしひしと伝わってきました。
伊礼ジャベとの最初の対決シーン。ここはすごく楽しみにしていた場面でもあったのですが、見る前は激熱な伊礼くんとどう対峙するのか…負けてしまわないかといった余計な心配も正直ありました(汗)。タイプが違うのでね。
伊礼ジャベは燃えるような執念で鎖をぶん回して対抗しようとしてるのですが、洋輔くんバルジャンはけっこうどっしりと構えていて今まで見てきた対決の雰囲気とはちょっと違う空気感があったように思います。なんか、伊礼ジャベが微妙に少しずつ調子を崩され追い詰められていくようで。洋輔くんバルジャンもかなり激しくジャベと対決していたのですが、どこか不思議な柔らかさみたいなオーラを感じたんですよね。それがなんだかすごく独特で面白かったです。
このシーンは段取りとかいろいろ大変だと思うけど、回数重ねるうちにさらに迫力あるものに変化していくんじゃないかなと思います。
コゼットと対面する場面の洋輔くんバルジャン、視線が本当に優しくてほっこりする。出会った瞬間からもう優しいパパ。子役さんと一緒の場面は劇団時代にあまり見たことがなかったのでとても新鮮だったし、洋輔くんならではの温かい雰囲気がさらに増幅したような気がしてとても癒されました。
テナ夫妻と対面した場面、夫人と接近した時に一瞬「うわっ、くっさ!!」みたいな歪んだ顔して歌が止まった演出が見事にハマって(笑)。あれを見た時に、洋輔くんのコメディ作品も見てみたいってすごく思ってしまいましたw。
10年後のパリのシーンではさらに年齢が進んだバルジャンが登場するわけですが、その時の扮装が本当に洋輔くんにものすごくよく似合ってた。洋輔くんのバルジャンはビジュアル的にもハマるはずだと思っていた私の想像は間違いなかったんだとこの時思いましたね。成長したコゼットと施しを与える姿からは慈愛のオーラをすごく感じました。でもその直後ジャベが現れた時は逃亡者の顔に変わる。このあたりの表情の変化もすごく繊細に演じてたと思う。
マリウスと恋に落ちたコゼットから「過去の真実を教えて」と迫られる場面。バルジャンは「おやめ!!」と顔をそむけてしまうのですが、そこにはバルジャンの言うに言えない苦しい心境が滲み出ていて見ているだけで胸が苦しくなってしまった(涙)。コゼットへの温かい愛情、彼女とずっと穏やかに暮らしたいという願い、それを守るために過去を必死に隠そうとする切なる気持ちが背中からひしひしと感じられて切なくてたまらなかったよ…。こういう洋輔くんの切ない温かさのお芝居、本当に大好き。
♪ワンデイモア♪
レミゼの中で一番大好きなナンバーなのですが、ここに、洋輔くんが今加わっているんだと思うと…もう色んな感情がこみ上げるだけこみ上げてきてしまって、またしても嗚咽レベルで泣いてしまった(涙)。感無量すぎて、自分の感情が本当におかしいことになってた(汗)。私はそれほど、洋輔くんのバルジャンに会いたかったんだなとこの時改めて実感しました。
エポニーヌがマリウスの手紙を届けに来る場面、最初少し荒々しく彼女の腕を取ったあとエポが女の子だと分かると驚いたように手を離し彼女を見つめる。この時の視線が優しいんですよね。こんな危ない状況のなかで必死に手紙を届けてきてくれたエポのことを本気で心配している。彼女が帰る前にそっと服の乱れを直して送り出す洋輔くんバルジャンの優しさに胸打たれて涙が出たよ…。あの時の手がとにかく温かかった…。
マリウスからの手紙も一言一言かみしめるように読んでいて、彼のコゼットへの本気の愛がバルジャンにしっかりと伝わっているのが分かる感じでした。
敵の軍服を着てバリケードに乗り込んでいく場面。ここでパンフレットにあるバルジャンの扮装が出てくるわけですが、もう本当にあの姿の洋輔くんに生で会えたことが嬉しすぎてそれだけで涙が溢れてしまった(←感情の揺れ幅がヤバイ 汗)。ジャベールが囚われていることを知った時の洋輔くんバルジャンはあまり大きく驚いたリアクションをしていなかったんだけど、戦いに挑みに行く寸前までジャベの方をすごく気にした素振りをしていたのが印象深かったです。
戦闘シーンの時はどっしりとした落ち着きを感じさせ、狙撃兵を仕留める時もなんだかすごい貫禄がありましたね。この場面の後に唯くんアンジョと一緒になるんですが、この二人が並んだ姿を見るのがなんかすごい胸アツでした。同じタイミングで劇団卒業しましたからね。
2度目の伊礼ジャベとの対峙場面。伊礼ジャベが情けをかけられたことを憤慨しているのに対し、洋輔くんバルジャンは驚くほど落ち着いた口調で「出るのだ」と促してた。この一言に心を乱された伊礼ジャベが「俺を逃がせばまた対決だ」と食って掛かるわけですが、この時も洋輔くんバルジャンはジャベとしっかり向き合いながらまるで諭すように「それは違う」と言い含めようとする。この誠実すぎる態度に伊礼ジャベが感情をどう表していいのか混乱し何が何だか分からないまま脱出していくみたいな雰囲気になってて、このやり取りすごく興味深かったです。
あんな伊礼ジャベが見られたのは、やっぱり洋輔くんが本来持っている独特な柔らかい誠実な優しさがバルジャンに沁み込んでいたからじゃないのかなと思った。
♪彼を帰して♪
バリケードの中でバルジャンがマリウスを発見するタイミングが今回からとても分かりやすくなりました。アンジョがエポを失い悲嘆にくれるマリウスを気遣って彼の名前を呼び「少し休め」と促します。この時にバルジャンは初めてマリウスの存在を認識してましたね。
マリウスの姿を確認した後の洋輔くんバルジャンの彼に向ける視線がこれまた優しくて温かいのですよ…。そして物語の中で聴く洋輔くんの♪彼を~のナンバー、本当に、天から降ってきたかのような美しく優しい響きに溢れていて…。あの歌声を浴びられただけでも本当に高いお金を払った甲斐があると思えてしまうレベル。私個人的な感情も大いにありますがw、それ以上に洋輔くんを知らなかった人もあの歌声に心が震えた人はたくさんいたのではないでしょうか。マリウスへの深い慈愛に満ちた想いがこれでもかというほど迫ってきて大号泣してしまいました(涙)。
砦が落ちる寸前にマリウスを必死に助けようとするバルジャンの場面。彼のことを救いたいただそれだけの気持ちがとても強く伝わってくる。
ちなみに、旧演出の時はバルジャンは最後まで学生たちと戦って負傷したということになっていましたが(マリウスは置き去りだった 汗)、新演出になってからのバルジャンはマリウスを救う事しか考えなくなりました。地下道への脱出口も舞台中央の小さな穴から上手側にある地下へ続く鉄扉に変わりましたしね。あの扉の重さをもう少し感じさせるリアクションが取れればもっと良いかなとは少し思いました(←号泣しながらも、所々少し冷静に見てたww)。
療養中のマリウスに寄り添うコゼットを離れた場所から見守る場面。二人を見つめる目線が、寂しさと愛情と二つの感情が複雑に入り混じった感じでめちゃめちゃ泣けました(涙)。自分の役目はもう終わったんだなと悟ってしまうバルジャンの切ない気持ちが洋輔くんの立ち姿からすごい感じられて胸が詰まる想いがした。
ここからの流れでバルジャンがマリウスに過去を語るのですが…、洋輔くんにあのフレーズ歌ってほしかったなぁ~~。彼なら「愛する息子よ」と語り掛けるあの言葉がぴったりとフィットしたような気がするんです。
ただ、今回初めてバルジャンが前置きなく「ジャンバルジャンという男が」と過去を突然語りだした流れを少しだけ受け止められたような気がしました。コゼットの傍にいたいけれど自分はその場にはもういないほうがいいと察して姿を消す決意を固めてしまったバルジャン。その気持ちがまだ少し揺れた状態の時にあの話を始めたのかなと。そう思うとなんか無性に切なくてねぇ…。
去り際にマリウスを気遣いながらもまともにその顔を見れなくなってしまう洋輔くんんバルジャンに泣いた(涙)。必死に涙堪えながら彼から離れていく姿は涙無しには見れない。
そしてバルジャンの最期となるエピローグですが…、しっかり見届けようと思っていたんですけど…、ろうそくの火を見つめながら「神よ、祈りを聞かせたまえ」と歌い始めた晩年の姿を目の当たりにした瞬間にこれまでにはない感情が一気にこみ上げてきてしまって涙…というよりも、慟哭に近い感じで泣いてしまった(汗)。なんか、洋輔くんがスーーっと消えていなくなってしまいそうに見えたんですよね。それくらい、洋輔くんバルジャンの臨終のお芝居は神がかって見えた。思い出しても涙が出ます(泣)。
そんなわけで、最後は想像以上にボロボロ状態となってしまい(泣き声が聞こえないようタオルで押さえこむことに必死になってた 汗)ほぼ記憶が飛んでますww。あそこまで自分が泣くと思わなかった。次こそは、もう少し冷静にしっかりと見届けたいです。せっかくの夢にまで見た瞬間でもあるので。
レミゼツアーはまだ始まったばかり。最後まで怪我なく体調万全で至高のジャン・バルジャンを目指して進化してほしいなと思います。次に洋輔くんバルジャンに会えるのは予定では2月。その時の再会を楽しみに・・・。あぁでも、会える予定が分かってるってホント幸せ(劇団時代はいつ会えるか分からなかったからな 苦笑)。
後述
カーテンコールでは満席の客席がスタンディングになるなか、イブ公演ということもあり最後にキャスト全員から「メリー・クリスマス!!」コールがあり大いに盛り上がりました。洋輔くんと子役さんたちの光景がとにかく可愛らしすぎてめちゃ癒された。
ちなみに、『レ・ミゼラブル』帝劇公演の期間中限定で日比谷のシャンテにあるレストランがコラボメニューを出すという企画をやっていました。それぞれ独自のレミゼをイメージしたメニューがあるのですが、そのネーミングがとにかく独特すぎてwwww。
ということで、メニューの写真を指差して注文してみました。
観劇前に食べたのが「イカはいってるじゃん!俺はジャン・バルジャン!」、帰る時に食べたのが「あの人思えば幸せになれるよ、エポニーヌの想い溢れる片思いフレンチトースト」です。レミゼが好きな人が考えたとしか思えない独特なネーミング(笑)。
ちなみに、コラボメニューを食べられるとオリジナルコースターがもらえます。
私は、コゼットとアンジョルラスをゲットしました。在庫があり次第ということなのでいつまでもらえるのかは分かりませんが、次回1月に行くときに違うメニューも食べてみたいと思いますw。
また、シャンテの3階ではレミゼのパネル展もやっていました。
2013年公演から2021年公演までの舞台写真を見ることができます。
このスペースの隣にある売店では劇場とほぼ同じグッズを買えるので、購入予定がある人は大混雑している帝劇よりもこちらに立ち寄ったほうがスムーズに手に入るのではないかと思います。ご参考までに。
次回は佐藤隆紀くんのバルジャンで見る予定。久々のシュガーくんバルジャンの進化を観られるのが楽しみです。