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ミュージカル『レ・ミゼラブル』大阪公演ネタバレ感想 2025年3月7日マチネ・ソワレ

2幕

エポニーヌがコゼットの家を訪ねる場面、シュガーくんバルジャンは追手が来ることに対しめちゃめちゃ怯えているので、エポニーヌが入ってきたときの腕の掴み方が半端なく強かったです(敵が来たと思ってのことかと)。エポが女の子だと知ってようやく胸をなでおろしたって感じだったかな。
それに対し洋輔くんのバルジャンも警戒心が強いんだけど、シュガーくんほどにはエポを強引に掴んでいなかった気がします。エポニーヌを返すときに彼女のコートの襟をさりげなく直してあげる仕草は帝劇公演の時も見たけど、あれ本当にグッとくるんですよね。洋輔くんらしさが出ててほっこりします。

マリウスからの手紙シーンは新演出になってからバルジャンがじっくり読むようになったので見応えがあります(旧演出の時は流れるように歌っていたので手紙の内容が頭に入ってこないことが多かったw)。シュガーくんも洋輔くんも、一文字一文字誠実に読んでいて、次の行動へつながる説得力がありとても良かったと思います。

オン・マイ・オウン

清水さんのオン・マイ・オウン、帝劇で見た時よりも”苛立ち”の感情が少し薄れていたように感じました。マリウスへの想いが届かないもどかしさを、苛立ちではなく”苦しみ”の感情を際立たせて歌っているように聞こえたかな。それだけに最後の「愛してる」×3のフレーズがとても切なくてグッとくるものがありました。

ちなみに新演出からエポニーヌは♪オンマイ~♪直後にバリケードの内部にいるようになって色々お手伝いをしているのですが、今回注目していたところけっこう長い時間そこに留まってたことが分かりました。ジャベールがやってきた時にサッと捌けた感じかな。

バリケードの戦い

石井くんジャベ、変装姿が進化したのでw学生たちと同化してて本当に味方のように見えるんですよ(以前フイイ役やってたこともあるし)。しかも息を軽く弾ませてやって来くるし、あれはち騙されても仕方ないよねとww。
で、今回一番グッと来たのがガブローシュに正体を見破られるシーン。石井くんジャベ、ガブに見下されているのに渋い顔しなかったんですよ。それどころか「お前、なかなかやるじゃないか」と言わんばかりに少し笑みを浮かべながら2度頷いてた。石井くんジャベはやっぱり高潔な人だとあの芝居を見た時感動してしまった。

伊礼くんジャベはバリケードを上ってきたときからめちゃめちゃ息が上がっていて”芝居”感出しまくってるのが面白い(笑)。しかも報告する時もかなり熱く抑揚つけて解説してるので、逆に怪しい、みたいな面白さもww。
ちなみにガブローシュに見破られた時はかなり悔しそうな表情をしていて、「子供だってナメるな、どんなもんだい!!」と頬を叩かれるとギュッと目をつぶってやられるがままになってましたね(笑)。伊礼くんのその時の表情がめっちゃ可愛らしくて萌えたw。

最初の戦いの時のアンジョルラスも個性が出てましたね。唯くんはしっかり一人一人に確認を取るように緊張感を持ちながらも冷静沈着に的確な指示を出していてカッコよかった。木内くんは少々ナルシストが入った感じでありながらも学生一人一人に呼びかける感じで頼れるリーダーって感じ。どちらも個性的で見応えがありました。

恵みの雨

エポニーヌがマリウスを庇い被弾する場面、このシーンは新演出からなのですが私の記憶の中ではまだバリケードに上ってきたタイミングで後ろから撃たれる印象が強いので、エポの背中に血が滲んでいないことに「あ、そういえば」と思ってしまいます(汗)。

清水さんのエポニーヌはやっとマリウスが自分の方を向いてくれたという喜びが滲み出ていて、苦しい息の中で必死に想いを伝える姿に胸打たれるものがありました。最後のキスが届かない演出になってこれもまた切ないんですよねぇ。
エポニーヌを失った時の山田君マリウスはショックで体中の力が抜けて放心状態のようになってた。三浦くんマリウスはあんなにキラキラだったオーラがスーッと薄れ生気が一気に消えていくような儚さがありました。エポニーヌのことは完全に妹としてしか見てなかったけれどもマリウスにとっては大切な存在だったんだなというのが伝わってきて胸が痛かったです。

バルジャンがバリケードにやってきてジャベールと対面した場面。石井ジャベはバルジャンを見て今までよりも感情のスイッチが一段階上がったかのような動揺を見せてましたね。伊礼ジャベは「あの野郎!」といった屈辱的な表情してた。対する洋輔くんバルはハッとして衝撃受けてるんだけどあまりジャベに気を取られすぎてない印象。アンジョの銃の使い方説明もけっこうしっかり聞いてる。

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最初の攻撃

注目したのが最初の撃ち合いの場面。この時グランテールは酒を飲んでいて戦いに参加していないのですが、深堀グランテールのジャベールに対する反応が面白かった。
マチネの石井ジャベに対してはなんと銃弾が飛び交う中で「酒飲むか?」って誘っていてビックリ!石井くんは「いや、いい」といった感じで静かに首を振ってそっぽ向いてて、とても過酷な線上にいるとは思えない別世界の二人って感じになってました。ソワレの伊礼くんに対してはお酒勧めてませんでしたね。おそらく彼が悔しさでギリギリしてたので酒を勧める雰囲気じゃないなと判断したのかもw。

バルジャンとジャベールが学生たちに隠れて攻防を繰り広げる場面。ここで一番印象的だったのがマチネの石井くんジャベのお芝居です。
シュガーくんバルが思わせぶりな感じでナイフを出した時の「やるのは、ナイフか?」の言い方がめっちゃニヒルで痺れた!!バルジャンに刺されてやられる自分をあざ笑うような表情してて何とも痛々しいのです。ところがバルジャンは縄を切っただけで彼を逃がそうとするわけで。「分らんぞ!?」の言い方がもう本当に混乱状態だったんですよね…。縄を切られた瞬間に、彼がそれまで抱き続けてきた崇高な信念をも断ち切られてしまったかのように感じたのかなぁと。そこから崖を転げ落ちるようにどんどん感情が混乱して壊れていく石井くんジャベが哀しくて切なくてたまりませんでした(涙)。

洋輔くんバルジャンvs伊礼くんジャベの攻防も見応えありました。ナイフを見た時の伊礼くんの「殺るのは、ナイフかぁ…!」の言い方がめちゃめちゃ漫画チックでちょっと笑いそうになったかもw。少年漫画の悪役の台詞っぽかったんですよ。でも、石井くんと比べると伊礼くんのジャベールはバルジャンに殺されるかもしれないことに対して若干恐怖心も抱いたんじゃないかなという雰囲気を感じたんですよね。すごく人間的というか。
あと、洋輔くんのバルジャンが本当にすごく誠実で一言一言届くように逃げるよう訴えていく感じに見えるので、伊礼くんジャベールがどんどん崩され壊されていく感じなんですよね。めちゃめちゃ敵対心を抱いていた相手からあんなに真っ直ぐ見つめられながら「きみは自由だ、本当だ」と言われたら、そりゃ自分が何をされてるのか混乱してしまう気持ちも分かるよ。洋輔くんと伊礼くんのペアはこのあたりの感情のやりとりがけっこう顕著に見えてくるのでとても見応えがあります。

共に飲もう

アンジョルラスとグランテールのやり取りは熱さが増してました。「死など無駄じゃないのか?」と涙目で訴える深堀グランに対し、唯くんアンジョは彼を見つめながら自らの信念が揺らぎそうになる不安に襲われたような目をしてた。それまでリーダーとして常に毅然とした振舞で皆を引っ張ってきた彼があの時初めて動揺するわけで…。このあたりのメリハリを唯くんはかなり繊細に演じていてグッときました。
木内くんのアンジョはそれまでちょっとナルシストが入ったかのようなリーダー像で皆を引っ張ってきましたが、あのグランテールの「死」という言葉を聞いた時に一瞬夢から覚めたかのような不安な表情を見せてたような気がします。

彼を帰して

このナンバーはシュガーくんも洋輔くんも繊細にドラマチックに歌い上げていて本当にグッときました。でもやっぱりファンの欲目で洋輔くんをしっかり見てしまったかなぁ(シュガーくんも素晴らしかったよ!)。

洋輔くんのバルジャン、マリウスを見つめる視線がめちゃめちゃ慈愛に満ちてるんですよ。聴く者の心を包み込むような深く柔らかい歌声がものすごくこのシーンにマッチしている。一つのナンバーというよりも、祈りの言葉に聞こえてきて…「彼に命を、死ぬなら私を死なせて」のフレーズはこの上なく美しくて儚くて胸が震えて仕方なかった(涙)。このナンバーを洋輔くんのバルジャンで聴けることの幸せをめちゃめちゃ噛みしめて泣きました…。

最後の戦い

最後の戦いのシーンで一番泣けるのはガブローシュがバリケードから出て銃弾を探す場面です。新演出から砦の外の様子が見えなくなってしまいましたが、学生たちが身を切られるような気持でガブローシュの無事を祈る背中がめちゃめちゃ切ない…。最初の銃声が聞こえた時、彼らはガブローシュがどこにいたのか見えなくて「見えないぞ!?」と動揺してるし、砦の奧でグランテールは彼の名前を叫んで泣き崩れてるわけで…。
それでも無事に何とかバリケードを上り切ったガブローシュ。あの時ガッツポーズをしてなければと何度見ても思ってしまいますよ…。彼の小さな体を受け止めた時のアンジョルラスがこれまた超絶切ない!!唯くんは受け止めた時に初めて「死」をリアルに感じて絶句していたし、木内くんは革命熱から覚めて突然現実を目の当たりにした恐怖を感じたような表情をしてるように見えた。

覚悟の玉砕をアンジョルラスが決断した時、洋輔くんバルジャンは学生たちに必死に何かを訴えようとしてるように見えました。命を粗末にしないでくれと言いたかったのかなぁと。でも結局言葉を発することができなくて。そんななか、戦闘開始直後くらいには逃げ道を必死に探してるんですよね。学生たちを逃がしてやりたい気持ちが強かったのかもしれないと思うと切ない…。

バルジャンはマリウスが倒れてからすぐに駆け寄って、弾が飛び交う中彼の体を下水道の入口の方へ引きずろうとします。このタイミングが洋輔くんはけっこう早いように思いました。とにかくマリウスを助けたい一心という想いがひしひしと伝わってきて泣ける…。でも、再び気が付いた時に学生たちの哀しい光景を目の当たりにして大きなショックを受けたかのような表情も見せるんですよね…。マリウスを引きずっていきながらもチラチラと砦を気にしてるようにも見えて、それがまた泣けました。

アンジョルラスの最後のシーンは二人とも迫真のお芝居だったのですが、特に唯くんの撃たれ演技がめっちゃ衝撃的だった。弾が彼の体に命中してるのが”見える”んですよね。落ち方も本当に凄いです。
あと、グランテールは頭に銃弾を受けたんだなということが今回分かりました(たぶんだけど)。学生たちの最後は一人一人に光が当たっていくので、一つ一つ命が散っていく姿がリアルに伝わってきて毎回泣いてしまう。

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下水道

駒田さんのテナルディエは下水道の中でも圧巻で、駒田さんが…というよりも、テナルディエ本人が降臨してその場所で●体を漁っているようにしか見えない。歌声の迫力もすごいし見ていてゾクゾクします。
斎藤さんのテナルディエはネチッこくて笑い声とか結構不気味。一見すると面白キャラに見えそうなんだけど、実際はめちゃめちゃ悪に染まっていてかなり怖いです。あと、歌がめっちゃ上手いなぁと改めて感心してしまいました。バルジャンに気づいて逃げてく時の「ひゃっは~~」的なテンションはちょっと面白かったけどねw。

バルジャンとジャベール最後の対峙シーン。

シュガーくんバル vs 石井くんジャベ、シュガーくんは少し抑え気味ながらもマリウスを一刻も早く助けたいという気持ちが前面に出た歌い方でした。それに対して石井くんはもう正気を失っている感じでものすごい興奮状態。バリケードから逃がされるまでは冷徹で高潔な雰囲気だったのが嘘のように取り乱していて、それだけでもう切なくて泣けてきてしまう。
シュガーくんバルジャンから「見ろ!!」と迫られた時、石井くんジャベは一瞬我に返ったようになって瀕死のマリウスをちゃんと見てた。その姿を見て、これは一刻も早く病院へ連れて行かなければいけないと認識してから「すぐ行くのだ!!」と二人を通した感じでしたね。石井くんジャベは、最後までバルジャンへの敵対心ではなくバルジャンが法を犯して逃げたという罪に対して敵意を向けたんだなと思いました。

洋輔くんバル vs 伊礼くんジャベ、12月に見た時よりも二人の魂のぶつかり合いがめちゃめちゃ激しかった!!伊礼くんジャベはバルジャン本人に対する執念が本当にすさまじくて、すごい圧で立ち塞がってました。それに対して洋輔くんバルは全く引くことなく毅然として真っ直ぐ立ち向かっていく感じで。特に「あと1時間!!!」のフレーズの時の必死さが本当に凄くて…マリウスを救いたい気持ちでいっぱいいっぱいになってる気持ちがヒシヒシと伝わってきたよ。
さらに衝撃的だったのが「見ろ!!ジャベール!死にかけてる!!」と瀕死のマリウスを見せる場面。全身全霊をかけた叫びだった。あんなに激熱な洋輔くんの芝居、これまであまり見たことがなかったので思わず涙が零れました…。伊礼くんジャベは瀕死のマリウスを目の当たりにして、というよりも洋輔くんバルの鬼気迫る叫びに狼狽えて通してしまったというような雰囲気でした。

ジャベールの自殺

石井くんジャベはバルジャンに道を譲ってしまったその時点からもう涙声になってたんですよね…(涙)。あぁ、本当にこれまで信じて支えにしてきたものを彼は壊されてしまったのだと実感して切なくて泣いた…。バルジャンと比較しながらどんどん自らを追い込んで暗闇に堕ちていく石井くんの取り乱したお芝居がとにかく哀しい。
バルジャンと出会うまでは厳格に法律に忠実に生き、それを自らの居場所としていたジャベール。石井くんは特に「法は正義」と信じる気持ちが強烈に強いお芝居をしています。そんな彼がバルジャンに命を救われてしまったことで自らの信念が見えなくなり、結果的に崩壊してしまったわけで…。石井くんジャベの最期のシーンを見ると、本当に今すぐにでも助けに駆けつけたいという衝動に駆られてしまう。めちゃめちゃ救ってあげたくなるんですよね…。本当に素晴らしい熱演でした。

伊礼くんジャベは洋輔くんバルジャンに出会ったことで、徐々にペースを乱されて最終的に崩壊してしまったという印象がとても強いです。役者としてのタイプも全く違うので、なおさらそう思えてしまったのかもしれない。「あいつは、どんな悪魔だ!??」という叫びがめっちゃリアルに聞こえる。今まで出会ったことのない自分を狂わせる人と会ってしまったことで、知らず知らず削られていってしまったようにも見えた。「俺は法律、なめるなぁ!!!」と叫んで必死に自分を取り戻そうとするんだけれど、もう後戻りできないところまできてしまってて…それがなんだか哀しかったですね。
橋の上に来た時の伊礼ジャベは未だ混乱状態で、必死にバルジャンの正体に迫ろうとしてた。そのうち心の迷路深くにハマってしまい、気づいたら欄干の上にいて。下の景色が目に入ったときに思わず恐怖の感情を露にしてしまうのが伊礼ジャベの切ないところだと思います。落ち方もすごくダイナミックでした。

カフェソング~バルジャンの告白

マリウスのカフェソング、山田君は仲間を失ってしまった事への悲しみに沈んだまま歌ってる感じだったのに対し、三浦君は仲間を失ってしまったのに自分だけが生き残ってしまったという罪悪感に囚われながら歌っているといった感じで、どちらも感情の籠った素晴らしいお芝居だったと思います。

コゼットと再会しようやく前を向き始めたマリウス、二人がラブラブになっている姿をバルジャンが遠くから見つめている。シュガーくんは寂しそうに「俺のものじゃない」と歌ってて、洋輔くんは寂しさも感じながら愛し合う二人を慈愛を以て見つめながら歌ってた。自分の感情よりも相手の感情を立てて歌っていることが多いように見える洋輔くんのお芝居がとても好きだなぁと実感(シュガーくんももちろん大好きですよ)。
洋輔くんバルはコゼットとマリウスが近くに来た時に大きな愛で包み込むように二人を両手で囲うんですよね。それを見て、マリコゼは幸せ者だなぁと思ってしまう。慈愛のオーラをムンムン感じたんで。

この後バルジャンは唐突に自分の過去を語り始めるわけですが、洋輔くんバルジャンの二人への優しさを目の当たりにした後このシーンを見ると、どうしても消えてしまったあの”歌詞”が頭の中に浮かんできて補完されてしまうんですよね。洋輔くんバルだったら、「愛する息子よ」という最初のフレーズを歌い出しても何の違和感もない、というか、むしろ歌ってほしい!!

バルジャンの告白を聞いた後のマリウスは動揺しますが、三浦くんは「そんな!!」とかなりショックを受けていて引き留めたい気持ちを前面に出していたのが印象的でした。そう言いたくなるくらい洋輔くんバルが温かい優しさを感じさせるので、あのシーン見ながら”うん、わかる、その気持ち…”と一人涙した私です。
断腸の思いでコゼットから離れていくシーン、洋輔くんはコゼットの部屋を外から見上げた後に家の柱にそっと手を置いて消えていくんですよ…。まるでコゼットとの思い出を自分の中に沁みこませているようで…。あの時の洋輔くんバルの背中は本当に切なすぎてボロ泣き(涙)。ぜひ注目していただきたい。

結婚式~エピローグ

結婚式シーン、山田君マリウスはやっぱりお坊ちゃん感が強く出ていて笑顔がとても可愛らしい。三浦君マリウスはもう”王子様”ですな、あれは。キラッキラしてた。それから彼は立ち姿がめちゃめちゃ美しい。ダンスをしている時のさりげない動き一つ一つに至る動きに無駄がなく見ていて惚れ惚れします。

テナルディエ夫妻が登場するシーンはレミゼで数少ないコメディ要素が詰まっているのですが、樹里さんは頑張ってたけどちょっとスベり気味だったかなぁという印象。モリクミさんはもうさすがの貫禄とコメディエンヌっぷり!!レミゼ出演歴が長いですから(私が初めてレミゼ見た時期)、宴会乞食シーンはもう”庭”みたいなもんじゃないでしょうかww。大阪でもかなりウケてました。
テナルディエが指揮者に音楽の合図を送るシーンもコメディですが、個人的には駒田さんの「アルデンテ」がツボですwww。斎藤さんはハッチャケまくって何言ってるのかよく分からなかった(笑)。

あと面白いのが後ろでわちゃわちゃしてる給仕さんたち。演じてるのが深堀さん(グランテール)丹宗さん(工場長)、そしてアンジョルラス役者なのですが、マチネに見た時は皆がダンスし始めた時に唯くんが中心になって何やらわちゃわちゃ楽しそうにお喋りしてて可愛らしかったですww。けっこう話し込んでたので、その内容がめちゃめちゃ気になってしまった(笑)。

晩年のバルジャンのお芝居、シュガーくんとても繊細に演じてました。歌声が少しかすれ気味で、命の灯が少しずつ小さくなっていくのが分かる。切なくて涙が出ました。コゼットが駆けつけて少し生気を取り戻し彼女に最後の愛を注ぐシュガーくんバルジャン。あぁ、本当に最後まで愛したんだねって胸熱くなってしまった。

洋輔くんバルジャンは晩年も本当に穏やか。ゆっくりゆっくり命の灯が小さくなっていくような歌い方で、涙でもう前が見えなくなるくらい泣いちゃったよ(涙)。コゼットが駆けつけた時にはもう半分目も見えないんじゃないかなって弱々しさがあって…、それでも彼女の方に必死に体を向けて「愛しい子よ」と”娘”にすり寄るお芝居も本当に切ない…(この時に幼いコゼットの時にしてた鼻チョンをやるのがめっちゃ泣ける!!)。コゼットとの再会を愛しみながらマリウスの声もちゃんと聴いてるんですよね。マリウスが真実を語った後に少し困ったような「ふっ」とした笑みを浮かべるのがまたグッときたし。

そして召された後のマリウスとコゼットへの視線・・・なんて穏やかで温かい・・・!!!あんなん、もう泣くしかないやん(涙)。そして天国の門での司教様との再会。もうそこには”愛”しかなかった。

どうしてもファン目線に傾いて観がちなのでシュガーくんの感想が薄くなってしまい申し訳ない(汗)。ただ、個人的にはシュガーくんにはもうひとつギアを上げてもらいたかったなというのはありました。もっともっと熱く人の心に届くお芝居をされる役者さんなので。

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後述

カーテンコールはマチネもソワレも盛り上がりましたが、やっぱり大阪のお客さんの拍手は激アツだなと感じます。東京も分厚い拍手で湧いていますが、大阪はそれとは違うテンションの高さがあるんですよね。私はその雰囲気を約10年体感してきたので、久しぶりにその中に入られて嬉しかったです。レミゼカンパニーにもしっかり伝わっているようで、皆さんとてもいい笑顔でした。

ソワレの時、洋輔くんが出てくるタイミングがちょっと遅くなっててw。そしたら伊礼くんが笑いながら最後洋輔くんの方を見ながら肩をポンって叩いてたりして二人の親密さが前回よりもぐんと上がっていたように思えたのがとても嬉しかったです。ネット番組”伊礼くんの部屋”に洋輔くん出れてホントよかったよ!!

そういえば…、伊礼くん、合唱コンテスト番組にまたチャレンジするみたいですね!レミゼとハシゴで大変そうだ(汗)。だけど…、伊礼キャプテンで今度こそ真っ当な審査でミュージカルチーム単独優勝してほしいので、体調に気を付けて頑張ってほしい!!

ちなみに、1階ロビー奥に帝劇にもあったミニお立ち台撮影コーナーが設置されてました。

開演前はけっこう長い行列ができていて盛り上がってました。おそらく他のツアー地でも設置されると思います。

私の梅芸レミゼ遠征はこの日が最初で最後になります(お財布事情と時間の関係で 汗)。何度も通った梅芸に飯田洋輔くんが主役として立っている姿を見ることができただけで本当に感無量でございました…!過去にロビーで見かけたことはあるのですが(四季の大阪公演終わりだったであろう洋輔くんを発見した時は驚きすぎて心臓が止まりそうになったww)、やはり舞台に上に立っている姿を見るのが一番グッときます。

先日伊礼くんのネット番組で「俳優」へのこだわりを熱く語っていた洋輔くん。劇団四季時代(たしか大井町キャッツの頃だったかな)のトークで「歌だけではなくて役者として成長していきたい」と語っていた志は今でも変わらずしっかりと彼の中で活きづいているんだなと思えてとても嬉しかった。今回のレミゼ公演でもその想いがひしひしと伝わってきました。

次の私のレミゼは3ヶ月後のツアー最終地、高崎公演となる予定。きっとその日はさらに成長した洋輔くんのバルジャンに会えるはず。無事に会えますように。

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