2019年6月7日に公開されたディズニーのミュージカル映画『アラジン』を観に行ってきました。
『アラジン』といえば1992年に公開され大ヒットしたアニメ映画が有名ですが、今回の実写はそのアニメをベースとしてリメイクされたものになります。
また、2014年にはブロードウェイでミュージカル化されトニー賞にもノミネートされるほどヒットしました(ジーニー役の役者さんがトニー賞獲りましたね)。
これを受けて、2015年には劇団四季が上演権を獲得し現在も東京汐留の海劇場で上演中です。
アニメは大好きで何度も見たくらいだったのですが、劇団四季のミュージカル版は意外にもちょっと好みに合わなくて1回しか行かなかったんですよね(汗)。
※その当時のレポ↓
なので、実は今回の映画が気に入るのかどうかはちょっと未知数で(汗)ちょっとドキドキしながら観に行きましたw。
結果…めちゃめちゃハマりましたっっ!!最高でしたーー!これはお勧めしたい作品です。
以下、ネタバレを含んだ感想となります。
ディズニー映画『アラジン』 作品概要
実写版
映画鑑賞日:2019年6月19日(水)吹替・6月24日(月)字幕
日本公開日 2019年6月7日(金)
原題 「Aladdin」
音楽:アラン・メンケン
監督・脚本 ガイ・リッチー
主なキャスト
- アラジン:メナ・マスード(声・中村倫也)
- ジャスミン:ナオミ・スコット(声・木下晴香)
- ジーニー:ウィル・スミス(声・山寺宏一)
- ジャファー:マーワン・ケンザリ(声・北村一輝)
- サルタン:ナヴィド・ネガーバン(声・菅生隆之)
- ダリア:ナシム・ペドラド(声・沢城みゆき)
- アンダース王子:ビリー・マグヌッセン(声・平川大輔)
メインのキャラクター吹替えのなかで、アンダース王子が人気声優の平川大輔さんだったことにちょっと驚きました。全然気が付かなかった(汗)。
サウンドトラック発売中です。
アラジン (オリジナル・サウンドトラック / デラックス盤)
アニメ版(日本語吹替)
日本公開:1993年8月公開
- アラジン:三木眞一郎(2008年~)/ 歌:石井一孝
- ジャスミン:麻生かほ里
- サルタン:あずさ欣平
- イアーゴ:神谷明
- ジーニー: 山寺宏一
- ジャファー:宝田明
- アクメッド王子:安原義人
アラジンのセリフを一番最初に担当したのは某H氏。この当時はまだあんな転落人生を歩むことになる人だとは思いもしなかった(汗)。アラジンの吹き替えの声もなかなか良かっただけにとても残念でした。
事件後にアラジンのセリフを新たに担当したのが声優の三木眞一郎さんです。
ちなみに、アラジンの歌を担当していたのがミュージカル俳優の石井一孝さん。
今でこそベテランの舞台俳優さんとなりましたが、オーディション当時はまだ舞台デビュー直後(ミスサイゴン)だったためセリフを言ったことがなく、何度かチャレンジはしたものの結局歌だけの担当になったという裏話があるそうです(ご本人がブログで当時を振り返ってます)。
先日、石井さんがSNSでその当時のことを写真付きで呟かれてました。若いっ!!!
今夜21時からオンエアの #アラジン。初演の #ミスサイゴン が終わる直前に受けて、右も左もわからぬまま合格したのを覚えている。#顔がアラビアン だったのだろう(笑)。#ジャスミン は #麻生かほ里 ちゃん 28年の大親友。Soul Friendだ。わかりやすく言うと魂の友(訳しただけ あほ)#石井一孝 pic.twitter.com/JDPgB2NCWw
— 石井一孝&STAFF (@Ishii_Kazutaka) June 14, 2019
日本版ジーニーの声を担当したのは実写と同じく山寺宏一さんですが、原語版では今は亡きロビン・ウィリアムズさんが担当されていました。芸達者で大好きな役者さんだったなぁ。もっと長生きしてほしかった…。
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『アラジン』ストーリー感想
簡単なあらすじは以下の通り。
ダイヤモンドの心を持ちながら、本当の自分の居場所を探す貧しい青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、 “3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。
果たして3人はこの運命の出会いによって、それぞれの“本当の願い”に気づき、それを叶えることはできるのだろうか──?
公式HPより引用
全体を見た大まかな感想としては、すごく面白かった!
アニメで見た当時は、あの縦横無尽に駆ける激しい躍動感(特に冒頭の市場の場面)やジーニーの独特の存在感を実写で表現できる時代が来るなんて思いもよらなかったのですがww、それらが違和感なく見事に映像で再現されていたことに驚きました。映像技術が発展した今の時代だからできた映画かもしれません。
映画オリジナルの設定があったのも興味深いです。
特に冒頭、なーーんかジーニーに似た人物が登場してきたなぁと不思議に思っていたのですが…クライマックスにそのからくりが明らかになって「あぁ、なるほど!」と。巧い具合に冒頭では母親を見せていないのですが、その理由もラストシーンで合点がいく仕掛けになってます。船に乗る男性がなぜジーニーと似ていたのかについての謎もスッキリw。彼が自分の子供たちに「昔話」として歌い聞かせるところから物語をスタートさせる構成もなかなか上手いなぁと思いました。
アニメでも大好きなシーンのひとつだったのが、アラジンがちょこっと盗みを働いたことで大勢から追いかけられる冒頭。ここの躍動感が大好きだったんですが、舞台版を見た時にはやはり表現とスペースの限界があってそこまでは再現できていなかったことに少しがっかりしたんですよね。
しかし、映画ではかなり忠実にアラジンの逃げっぷリアクションを再現していて驚きました!アラジン役のメナ・マスードの身体能力の高さには心の中で拍手喝采でしたね。アニメで見た時のワクワク感が蘇ってくるようだった。一緒に逃げるジャスミンに対して「僕を信じて」という決め台詞も印象的に描かれていました。
面白かったのは、アラジンがサルの相棒アブーが盗んでしまったジャスミンの大切なブレスレットを返しにやってくる場面。
巧い具合にジャスミンの部屋まで到達したアラジンでしたが、そこで侍女のダリアと鉢合わせしてしまう。ジャスミンは自分の素性を隠すために「女王の侍女」ってことにしていたため、急場しのぎでダリアに必死のアイコンタクトを送って彼女に女王のフリをしてもらうんですが…この時の二人のぎこちないやりとりが可愛くて面白かったw。どちらも超美人なのでどっちが女王か分からないというのも納得できたしね。
そして何といっても最大の見せ場の一つがジーニーの登場でしょう。
世界一の存在を目論むジャファーは、謎の洞窟から願いを叶えてくれるという魔法のランプを取り出せる『心の綺麗な者』としてアラジンに白羽の矢を立てる。洞窟に入りランプを手に入れる条件として、決して他の宝石に触れてはいけないという鉄の掟があるわけですが…実写版を見てみると「触れない」のは不可能ってくらい宝石がびっしりww。っていうか、そこを踏み分けていかないとランプまでたどり着けないのでどこかしらに触れないと近づくの不可能でしょう…とツッコミ入れたくなった(笑)。たしか、アニメでは「取っちゃいけない」って感じだった気がする。
そしてやっとの思いでランプを手に入れたものの洞窟の中に閉じ込められてしまって、偶然ランプをこすったらジーニーが登場!ここの場面、映画公開前に写真がちょこっと出た時にSNSで「青いウィル・スミスがいる」って話題になったんですよね(笑)。そのこと思い出してちょっと笑っちゃったww。たしかにビジュアル、ほんと、青いウィル・スミス(笑)。
でも、映像技術が本当に凄くて…実写なのにアニメみたいなコミカルな動きや突拍子もない格好が満載!!ついに実写技術もここまで来たのかと感心させられてしまった。めちゃめちゃスムーズで♪フレンド・ライク・ミー♪の場面はアニメ見てるんじゃないかと錯覚してしまうほどよくできてました。
そんなジーニーの魔法で笑っちゃったのが、アラジンがジャスミンに近づくために「王子になりたい」と漠然とした願いをしようとする場面。
「漠然とした願いだとどうしたらいいか分からない」って言いながらジーニーが魔法で砂漠の果てに”王子”を出現させちゃうんだけど…それが、ジャスミンに求愛してたチャラ男王子のアンダースなんですよね(笑)。「なんで僕こんなところにきちゃったの!?」って遠くの方でオロオロしちゃってる場面がなんだかすごく面白かったw。
アリ王子に変身したアラジンとジーニーは一緒に王宮を訪れてジャスミンと謁見するのですが、この時のアラジンとジーニーのコソコソしたやり取りの会話がまた面白かった。
宮殿なんて場所に訪れたのも偉い人に対面したのも生まれて初めてのアラジンは挙動不審まっしぐらでw、ジーニーは見かねて小さくアドバイスを送ったりするんですが、最終的にはついていけなくなってただツッコミ入れるだけになっちゃう(笑)。ジャスミンとダリアの掛け合いも良いコンビだったけど、アラジンとジーニーのやり取りもまるで兄弟のようで微笑ましくて楽しかった。特に「ジャムからいったん離れろ」っていうジーニーのアドバイスは笑ったなw。
最初の謁見で失敗したあと、夜のパーティーでリベンジを図るのですが「アリ王子」はジャスミンから不審な目で見られてしまう。
このパーティーシーンでは、二人のエキゾチックでキレキレなダンスが見どころになってます。すごい独特の動きで異国情緒にあふれてました。
なんとかジャスミンの気を惹きたくてジーニーに協力してもらって実現するのが、アラジンの中でもっとも有名な「空飛ぶ魔法のじゅうたんに乗ってのデート」シーンです。ここはさすが実写の映像美!
ですが、そのちょっと前にジーニーがダリアを誘い出す場面があって。この時のダリアの表情がめちゃめちゃ可愛らしいんですよ。ジーニーの前ではクール美女を装うのに扉を閉めてジャスミンと二人だけになると誘われてることに喜びを爆発させてテンションMAXになってるww。これが後々の伏線になるんですよね。
魔法のじゅうたんデートでジャスミンは「アリ王子」が市場で出会った青年・アラジンだと見破るのですが、アラジンは咄嗟に「身分を隠してコソ泥のふりをしていた」と嘘をついてしまう。そのことをジャスミンも本気で信じてしまい、アラジンはこのまま「王子」として本当の素性を明かすことを先延ばしにしてしまい、ジーニーとの関係もギクシャクしたものに…。
ここの場面は、アラジンの人間的な”弱さ”が浮き彫りになっていてとても印象深いです。どんなに好青年に見えても、身の丈以上のものを手に入れてしまったことでそこにしがみつき偽りの自分になろうとしてしまう。ちょっと考えさせられるシーンにもなってますね。
その心の隙を突いたのが虎視眈々とトップの座を狙っていたジャファーです。市場でアラジンから魔法のランプをかすめ盗ってしまうのですが、さすが元盗人だけあって実に鮮やかw。この時のジャファーがなんだかけっこうカッコいいのですよ。
それにしても、アラジンはどうやって王宮から抜けて自分の家に戻れたんですかね?ここに至るまでの経緯が描かれてなかったのでちょっと唐突感あったかも。
魔法のランプを手に入れたジャファーは自分こそが国王となり、サルタンやジャスミンたちを王宮から追い出そうと画策。ジーニーはランプをこすった相手の命令には絶対従わなければいけないので渋々ジャファーの願いを叶えていってしまう。
この場面で印象的なのが王の忠実な部下だったハキムの存在。幼いころからサルタンやジャスミンを慕い傍に仕えてきたハキムは、ジーニーの魔法で国王となってしまったジャファーの命令に従うべきか激しく苦悩します。この時のハキムの決断はけっこう感動的に描かれてました。
そして最後のジャファーの「願い」ですが、ここで彼が「自分はいつも2番目だ」と悔しさを滲ませていたが故の”失態”が起こるんですよね。1番じゃなければ気が済まない性格が、結果的に自分を追いつめることになる展開に。
ここの場面、アニメとはちょこっとニュアンスが違ったような気がした。映画の方がちょっと分かりづらい解釈だったかもしれない。
全てが終わったあと、アラジンはジャスミンに真実を告げ、そして残っていた最後の願いを唱える。ここは映画でもウルっときたんだけど、実写でも胸が熱くなって思わず涙しました(泣)。このクライマックス、ほんとに大好き!
『アラジン』主な日本語吹き替えキャスト感想
今回の映画、吹替えと字幕と両方見てきましたが、個人的には吹替えの方が物語が素直に入ってきやすかったかも。まぁ、私の英語力がなかった所以でもあるのですが(苦笑)。でも、アラジンの吹替え役者さんたち、みんなすごく健闘していたと思います。
主役のアラジンの声を充てたのは中村倫也くん。
朝ドラに出て知名度が一気に上がり注目される存在になりましたが、私が最初に注目したのは2012年に上演されたミュージカル『RENT』でした。ここでロジャー役を演じていた倫也くんに完全に心を撃ち抜かれて、彼目当てに何度も劇場に通ったんですよね。歌や芝居の表現力が私の好みにドンピシャにハマったんです。あれは本当に素晴らしかった。
※最初に中村ロジャーを観た時のレポ↓
しばらくミュージカルでの彼を見ていなかったので、今回アラジン役に倫也くんが決まったと知った時には本当に嬉しかった。
制作発表されたときに生歌唱を披露した動画を見た時には「あれ?倫也くん、どうした!??」って思っちゃったんですがw、あの時彼にしては珍しくド緊張していたので上手く歌えなかったらしい。どんな場所でもいつも飄々として緊張しないタイプだと思ってたので、そんな倫也くんが緊張しまくるなんてよっぽどだったんだなって思ったw。
でも、映画本編は…予想していたよりもずっと良かったです!アラジンの雰囲気にすごいマッチしてた。セリフの部分はちょっと手こずってる感もありましたが、逆に下手な抑揚をつけていない分自然な語り口にも聴き取れて個人的にはよかったなって思います。
それに、オリジナルの声と比較してもそんなに大きな違いは感じられなかった。かなり頑張って実写のアラジンに寄せて演じてくれていたんじゃないでしょうか。
歌はとても安定していたし、透明感のある爽やかな歌いっぷりがアラジンのキャラにとても合ってました。やっぱり倫也くんの歌、好きだな~。今度はミュージカル舞台でもう一度彼の歌と芝居を見てみたい。そんな思いを強くしました。
ジャスミン王女を演じたのは、ミュージカル女優の木下晴香さん。
一般的にはまだ名前が知られていないと思いますが、2017年に弱冠18歳でミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役に抜擢された逸材の女優さんです。まだ舞台経験が浅かったにもかかわらず、力強い歌声と輝く存在感はとても印象的で将来とても楽しみなミュージカル女優になるなという予感がしていました。
その後も何本か彼女の舞台を見てきましたが、そのたびに歌の表現力も増して存在感のある女優さんへと進化を続けています。
※木下晴香さんの舞台感想↓
いや~~、初めての吹替えとは思えないくらいしっかりしたキャラ作りをされていて、ジャスミンのプリンセスとしての力強さや気品といったものが声の調子からすごく伝わってきましたよ。全く違和感がありませんでした。やはりミュージカルの舞台で表現を磨いている成果が出たのかもしれないですね。ジャスミンを演じているナオミ・スコットさんの美貌ともマッチした声でとても良かった。
そしてあのしっかりとした意思を感じさせ、かつ透明感のある歌声がまた素晴らしい!特に後半に出てくるジャスミンのソロ♪スピーチレス~心の声♪はさすがの迫力で歌いきっていました。これはぜひ大画面で見てほしいかも。
ジーニーを演じたのは声優の山寺宏一さん。
アニメ版のジーニーの日本語吹き替えも山ちゃんが担当してましたが、あの時とはテイストの違う「ウィル・スミス」が演じるジーニーの吹替えで違いをきっちり出してきてるところが本当にすごいなと思いました。
もうね、山ちゃんの実写版ジーニーはぜひとも映画館の大スクリーンで見ていただきたい!あの大スクリーンに負けてない存在感と迫力はもう圧巻という言葉以外見つかりません。ジーニーのキャラクター的にテンションMAXで演じてるんだけど、アラジンと一緒にいる時はちゃんとトーンを下げて自分の立ち位置を確立させてるし、その緩急の付け方がウィル・スミスの芝居と見事にマッチしていて素晴らしいのです。
山ちゃんのジーニーを聴けただけでもお金払ったかいがあると思えるくらいですよ。
日本でジーニー役を声で演じることができるのは、山寺宏一以外考えられないですね。
ジャファーを演じたのは俳優の北村一輝さん。
私は北村さんの役者としてのプロ意識が高い姿勢が素晴らしいなと思っているのですが、今回の吹替えに関しても「もっと怒られる存在でいたい」という気持ちから初めてチャレンジしたと語られてて…そういうところがホント好きです。
今回ジャファーを演じたマーワン・ケンザリさんは年齢不詳ながらも年老いたイメージだったアニメ版とは違ってかなり若い印象の役者さん。なので、クライマックスでジャスミンと…みたいなシーンになった時も見た目はけっこうお似合いだなって見えたほどww。悪役なんだけどイケメンで「悪の色気」みたいなものも感じさせる素敵な俳優さんだなと思いました。
実際の声色は落ち着いた、ちょっと低い感じだったかな。それもけっこう艶っぽい。
それに対し、北村さんはかなり「悪」を強調した役作りをされたようで、アラジンたちにとっての厄介な黒い壁といった印象の声の芝居をしていたのがとても印象的でした。久しぶりに北村さんの「超悪」な芝居を聴いたかもしれない。
このところ名前が売れてどちらかというと「悪」を演じることが少なくなってきた気もしますがw、それまで培ってきた悪役な部分をいかんなく発揮して生き生き演じられてるなというのが伝わってきてとても良かったと思います。
『アラジン』楽曲感想
今回の実写映画を改めて見て思ったのは、意外と『アラジン』ってミュージカル楽曲が少なかったんだなということ。実写では新曲も追加されてるので、オリジナルはもっと少ない印象か。
でもそれだけに、インパクトのある曲が目白押しで。やっぱりアラン・メンケンは天才だなぁと思いました。
♪アラビアンナイト♪
アニメでは行商人が歌っていましたが、実写では船で旅する親子の父親が子供に物語を歌い聞かせる形で登場します。これがラストシーンに繋がっていく演出になってて、上手くまとめたなぁと思いました。
♪ひと足お先に♪
コソ泥して追いかけられるアラジンが上手い具合に追っ手をまきながら逃げていく時に歌うナンバー。アニメを見た時から大好きなシーンでしたが、実写版も見事にこれを再現してくれていて見ていてテンションが上がりました!
♪フレンド・ライク・ミー♪
突然ランプから現れたジーニーに動揺するアラジン。そんな彼を見かねて楽しくショー仕立てでランプの説明を歌うジーニーの場面。この作品のなかでも肝になると言っていいシーンです!ウィル・スミスの軽快な芝居、山ちゃんの圧巻の吹替え、どちらのバージョンで見ても思い切り楽しめます。
これはもう、ぜひとも、劇場で体感していただきたい!
♪アリ王子のお通り♪
ジーニーの魔法でアリ王子に変身したアラジンが大勢を従えてジャスミンのいる王宮へ行進する場面。このナンバーは実写ならではのパワフルな映像で見ていてゾクゾクしました!予想以上に好きになったシーンです。
<吹替え版動画>
♪ホール・ニュー・ワールド♪
映画『アラジン』の中で最も有名なバラードナンバー。「僕を信じて」というアラジンの決め台詞が一番生きる場面でもあります。実写版は魔法のじゅうたんに乗って旅をする二人と一緒に世界を眺めているかのような臨場感があってとても感動しました。
吹替え版の倫也くんと晴香ちゃんのデュエットもとても素敵で、なんだかちょっと涙ぐんでしまった。
<吹替え版動画>
♪スピーチレス~心の声~♪
実写映画のために書き下ろされた新曲。ジャファーによって王宮から排除されそうになったジャスミンがその心の内側を吐露する力強いナンバーです。彼女を押さえつける存在が砂のように消えていく映像も印象的でした。
吹替え版では木下晴香さんが素晴らしい歌唱力を披露しています。
<字幕版動画>
字幕版も吹替え版もどちらも楽しめる映画だと思います。できれば大きなスクリーンで見てほしい作品です。