劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2013.01.27 東京公演千穐楽

大井町夏劇場でロングランされてきた『美女と野獣』公演もとうとう千秋楽の日を迎えました。

予想外にこの劇場に足を運んできた経緯もあり、やはり一抹の寂しさがあります。

このBBの旗も、もうすぐLMに変わるんだろうな…。

けっこう早めに劇場入りしたんですけど、スタンプ前にはすでに長蛇の列(汗)。あれよあれよという間に列がトイレの方向にまで伸びててビックリしました。これが楽の雰囲気なんだなぁと。
千穐楽なので関係者も多数招かれていたようで。フジテレビの某アナウンサーの姿も見かけました。あとBBに出ていた四季役者も数人…。楽週にキャスティングされていたにもかかわらず途中で抜けてしまっていた松下さんのお姿もありました。お病気でもされたのではと心配していたのですが、お元気そうだったので安心しました。

劇場入るときに何も記念品みたいなものが配られなかったので、四季も経営難で作る余裕がなかったのかもしれないと余計な推察をしていたのですがw、劇場を出る時に大入り袋が配られました。

BBの刻印の入ったコースターみたいなもの。なかなか素敵です。本当にこの演目には通い続けたのでいい記念になります。あと、BBのハンドタオルも買ってしまった。これも記念。

劇団四季ミュージカル『美女と野獣』感想一覧

主な出演者

ビースト:佐野正幸、ベル:坂本里咲、モリース:石波義人、ガストン:野中万寿夫、ルミエール:百々義則、ルフウ:布施陽由、コッグスワース:青羽剛、ミセス・ポット:早水小夜子、タンス夫人:倉斗絢子、バベット:長橋礼佳、ムシュー・ダルク:川原信弘、チップ:牧野友紀

以下、ネタバレ含んだ感想になります。

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2週間前からまたキャストがけっこう変わってましたね。特にアンサンブルさん。

大石真由さんが復活していたのは個人的に嬉しい。あとマット役者に塩山君が戻ってきた!久しぶりにあのアクロバットが見れる~、とテンション上がりました。

今回は久しぶりに2階席後方からの観劇。1階席が続いていたので遠くには感じるのですが、オペラグラスを持っていればそんなにストレスになる距離ではありません。ただ、音楽がとても遠くに聞こえるのがね(汗)。生演奏じゃないから、なんか演奏がストーリーから一歩離れたところで鳴っているように聞こえてしまうんです。まぁ、こればかりは四季の経営とか色々あるだろうから仕方がないんですけど…。
客席の雰囲気はなんか、緊張感が漂う感じで楽独特。力を抜くシーンとかももう皆さんリピーターで知っている人が多いこともありあまり大きな笑いは起こらず。最後のBBを息を詰めて見守るっていう感じだったと思います。

私がBBのシーンの中で好きだったひとつのマグダンス。この日は久しぶりに会心の出来のものを魅せてもらった!マグの鳴らす音にズレもなく、ぴったりと揃ってた。キャストの皆さんの心が一つになってるなぁと感じた瞬間でしたね。終わった時にはいつも以上に大きな拍手を送りました。

それからビーアワゲスト。何度か通っているうちにウルウルしながら見るようになったシーンです。楽ということもあり、この日は見ていたら何だかひとりひとりのアンサンブルさんたちに"これまでありがとう"って気持ちが沸き起こってきて胸が熱くなりました。チーズ役者の松出くんのグランジュテにはひときわ大きな拍手、さらには塩山君のマットの動きに対しても盛大な拍手が!!いやぁ、違うマット役者さんを数回見てきたせいか、改めて塩山君の身体能力の高さに驚愕してしまった。連投しているときにはその行動が普通だと思われていた動きも彼ならではだったことが判明(片手で逆立ちとか)。それが分かってよかった。

他のシーンもアンサンブルさん気合入ってたな。いつも通り…とはいってもやはり千穐楽ですからみなさん力が入ったんだと思います。その熱さは2階席後方まで伝わってきました。

で、肝心の本編はと言いますと…、何と言うか、これまでリピートし続けてきたのとはまるで別の物語に見えてしまって(汗)。すごく素敵なストーリーだし楽しいんだけど、涙するという感情までは至らなかった。楽なのでこみ上げて涙するかと思ってたんだけど…一滴も零れることなく(爆)なんか、普通に見てしまった
いかに自分が、これまで、違うところを中心に見てきたかっていうのを痛感させられた観劇となりました(爆)。作品そのものは大好きだけど、基本的には自分にとっては涙してまで感動するのとは違うのかな…みたいな。あくまでもこれは個人的意見ですのであしからず。私のBB熱は1/14に燃え尽きたのかも(苦笑)。

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佐野ビースト

久しぶりに佐野さんでビーストを観たわけですが、洋輔くんとは演じ方がかなり違うことに改めて気が付きました。仕草、間の取り方、セリフの抑揚の使い方など…これまで慣れ親しんできたものとはかなり違う。なんていうか…全くの別人ビーストを観ている感じだった。
佐野さんは本当に動きの一つ一つがとても丁寧で優雅で分かりやすい。特に凹んだ時の仕草は秀逸で、かなり大きなリアクションで演じられるので伝わりやすいと思います。それがわざとらしくなく、自然に見えるように演じているから本当にすごい。

1幕でのベルへの接し方ひとつにしても洋輔くんとはかなり雰囲気が違う。佐野ビーストは1幕では夕食に強引に誘うシーン以外はあまりヘタレた部分を見せません。モリースに顔を見られてもそむけることなく睨みつけているのが印象的。ベルに対してもどちらかというと厳しく冷たく当たる感じで怖さがあります。部屋に案内するときも扉はベル本人に開けさせてたし(洋輔くんは自分で開けてあげてた)

2幕に入るとベルと距離が近づくわけですが、洋輔くんビーストが無邪気にはしゃいでいるのに対し佐野さんビーストは比較的落ち着いた雰囲気。ちょっと女性らしい柔らかさを見せつつ英国紳士の様に振る舞っている感じかな。洋輔くんが落ち着きなく思えたくらい(笑)。ゆっくり静かにベルと歩調を合わせようとしている姿が印象的だった。ベルと食事をとるときのグラスの飲み方も洋輔くんとは違って普通に貴族らしくスーっと飲んでいたのも驚きました。

変身した時は…貫禄です、ほんと。ヤンチャな王子様ではなく、落ち着きある大人のオトコ。結婚式の時にも洋輔くんの様にあまり笑顔を見せません。終始キリッとした感じです。以前見たときにはこの落ち着き方と野獣の時のソワソワのギャップが大きすぎるかもと思ったんですけど、この日はなんだか野獣から王子への流れが自然に見えました。

こうして見ると、やっぱり佐野さんは貫禄ですね。余裕がある。リアクションも分かりやすいし客を乗せるタイミングとかも上手い。あとスタイルが抜群にいい。スラッとしていて落ち着きがある。さすがだなぁと思いました。
この日は客席に洋輔くんの姿もあって佐野さんの芝居をどんな想いで見たのかなぁなんて思ってしまった。けっこう厳しい表情だったって目撃談があるので、自分の芝居のこととかいろいろ反省したりしてたのかもしれないなと。佐野さんから学ぶ点は本当にとても多いと思います。それを吸収してもっともっと素敵な役者になってほしい。

だけど…、洋輔くんには洋輔くんの良さがあります。少なくとも私は彼の芝居でかなり泣きました。素晴らしいものをたくさん持ってる。だからそういった部分はこれからも出していってほしいなと思います。

坂本ベルは久しぶりに見ましたが、佐野ビーストとだとものすごい安定感がありました。やはり年齢が近い役者同士だと見ていて違和感がないな。元気印の鳥原ベルとは違って、坂本さんはやっぱり母性愛溢れる少し影のある優しいベル。私はそんな坂本ベルも好きでした。

石波モリースも相変わらず可愛らしかったし、野中ガストンも安定感があった。野中さんはちょっとカツラの部分が気になっちゃったんだけど(苦笑)。百々ルミエール青羽コグスワースもいいコンビだったし、早水ポット夫人はキュートで可愛らしいお母さんだった。長橋バベットはやっぱり可愛い系ですね。

カーテンコールでは百々さん、青羽さん、野中さん、早水さんがご挨拶。ここにきてようやく私の涙腺が緩みだした。そして、百々さんのすごい力の入った、万感こもった…「2年半、本当にありがとうございました」という言葉に思わず落涙…!!あのコメントを聞いたとき、初めて本当にBBとお別れなんだって実感が沸きました。

カテコはどのくらい続いたのかなぁ。5回目くらいの時に一人一人がお辞儀をしていくスタイルで出てきたりして感動的だった。そのあとも続いて最後のほうは客席と役者との根競べみたいな感じになっててw。私は最後の最後までは見ずに途中で外に出てしまった。素晴らしかったし、BBに対しては感謝の気持ちでいっぱい。だけど、私が心底感動したBBはもう2週間前に終わってしまったので・・・なんか異空間に来たようでちょっと居たたまれなくなった。

こうして、本当に大井町での『美女と野獣』は終わりました。何と言っても、私にとっては飯田洋輔くんのビーストとの出会いが大きい。彼のビーストに出会っていなかったら、BBをこんなに好きになることもなかったし泣くこともなかったと思う。改めて、洋輔くん、楽しい思い出・素敵な思い出をありがとうと言いたいです。

次の公演地は北海道。どのキャストが行くのか、どのくらいの期間上演されるのか、色々気になることはありますがカンパニーの皆さんには頑張ってほしいと思います。

夏劇場では4月から「リトル・マーメイド」が登場。ナンバーもソンダンに出てきたものしか知らないし、ストーリーやキャラクターもほとんど分かりません(汗)。なるべく早い時期に1度見に行きたいと思います。

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