ミュージカル『パジャマゲーム』アフタートークショー in東京

ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』9月27日公演マチネ後にアフタートークショーが行われました。20分チョイという短い時間でしたが、とても楽しい時間だったので少しレポートしたいと思います。

※この日の観劇感想はこちら↓になります。

ミュージカル『パジャマゲーム』 2017年東京公演
ミュージカルコメディ『パジャマゲーム』を観に東京まで遠征してきました。 実はこの公演は大阪もあるのですが…第一次抽選でアフタートークの回を申し込んだところ落選してしまって(苦笑)。これはかなり競争率激しいのかもと第二次抽選の時に「どちらかが...

 

スポンサーリンク

『パジャマゲーム』アフタートークショー
2017.09.27マチネ終演後

トーク参加者

  • 新納慎也くん(シド役)
  • 栗原英雄さん(ハインズ役)
  • <司会>上村由紀子さん

※司会の上村さんが天然さんで面白い方だったので途中妙なテンションの雰囲気になってしまうのも面白かったです(笑)。

まず初めに上村さんがご挨拶されて、そのあと新納くんと栗原さんが登場。下手側から上村さん、栗原さん、新納くんの順番で着席しました。二人とも衣装はカテコのものとは違って、売店で販売されていた紺色のスリープタイト社製パジャマシャツで登場。新納くんが栗原さんを連行してくるような感じで出てきててww仲良し兄弟のような雰囲気がのっけからムンムン出ておりました😁。

自己紹介

まずは新納くんからご挨拶。「平日の忙しい時間にご観劇ありがとうございました」と言った後にちょっと考えてる風だったのでどうしたのかな?と思ったら…

「超2枚目のシドを演じました新納慎也です」

と(笑)。そこ強調したかったのね😁。すると次に挨拶が回ってきた栗原さんがそれを受けるように

「超3枚目のハインズを演じました栗原英雄です」

と合わせてたのが笑えましたw。こういう機転が相変わらず早いよね~栗原さん😁。

3回公演を終えての感想

「まだ3回か!!というほどの疲労度です(汗)」と、新納くん。

そうとう体力を消耗するようで、思わずあとなん公演か数えたら…大阪までまだ38回もあると愕然としてしまったんだとか。それに対して栗原さんも「まだ道は遠いねぇ!」と愕然w。舞台稽古もかなりハードだったそうですが「まだ3回とは思えない」ほどの充実感だと新納くんが語ってました。

お稽古については栗原さんが。

「初日の前まで作ってはやり直しての連続でした。フレッシュではあったんだけど非常にドキドキしながらお稽古やってました」

とのこと。トムの演出って独特なんだなぁって思いました。タイタニックやグランドホテルもそんな感じで創り上げていたのかも。

トム・サザーランドについて

演出家のトム・サザーランドさんの話題が出たところで彼の印象についてのトークが。

「非常にチャーミングな人。若い感性と日本人にない発想力でどんどん演出を変えていくのが印象的でした」

とは新納くん談。「身長が2メートル45くらいある」とか「僕より2つ下」と大きくサバ読んだりと新納流のジョーク飛ばしてましたが(ちなみに本当は10くらい下らしい。そんなに若かったのかと私もビックリ!)、非常にいい関係を築いていたんだなと思いました。
ただ、普通の舞台稽古は1か月間みっちり稽古してその積み重ねがあるから本番でもちゃんとできるんだけど、今回は毎日変えられちゃうので全然積み重なることなかったとのことでそこはカルチャーショック受けたみたいですね😅。特に新納くんが演じたシドと北翔さんが演じたベイブは変更が多かったらしくて「言えたらOKみたいな気分になってしまった」のだとか。かなり瞬発力が要求される現場だったんだなと改めて驚愕しました😲。

すると、この話題を聞いた司会の上村さんが「全然気づきませんでした~」とおっとり発言されてww。それに素早く反応した新納くんが

「そうですよ、プロですから!」

と思いっきり足を大きく振り上げながら組んでドヤ顔ww。それを横目に見ていた栗原さんもすかさず同じポーズ真似してたんですが、イスからずり落ちそうになってたのが可愛くて笑えました😆。
それを見た上村さんが「ありがとうございまぁ~す」とおっとりニコニコしてたのがまた面白かったww。この方、こんな天然な人だったんですね(笑)。

真田丸に配役されて

栗原さんはトム演出が『タイタニック』以来2回目という事で。この『タイタニック』が縁で呼んでもらえたと思っているそう。だけど

「まさかこんな3枚目な役だとは思いませんでした」

って、正直な感想を述べていたのが笑えましたww。うん、私もそこは非常に意外な配役だったなって思いましたよw。でも新しい栗さんが見れて嬉しかったけど😃。
で、タイタニック以降は様々な縁が繋がったんですよね、という話題が振られてから・・・あれよあれよという間に昨年の大河ドラマ『真田丸』の話題へ(笑)。

「(新納くんは)真田丸では超2枚目役だったよね」みたいに栗原さんが振ると

「アホなボンボンみたいな役でしたけどww」

と自虐(笑)。新納くんらしいコメントだなって思った😁。

真田丸の現場は舞台出身者の役者さんが非常に多かったわけですが、ミュージカル出身者がやたら少なくて最初は肩身の狭い想いがあったらしい新納くん。そんな環境だったので、栗原さんがキャスティングされていると知った時には

「ミュージカルの人、来たよ…!!」

と嬉しい親近感を覚えたんだとか(笑)。私もドラマの中でミュージカルの人が出てたりすると無性にテンション上がるよw。同じシーンは一度もなかったけれども「同郷の人」といった安心感はあったと新納くん。それには栗原さんも同調してましたね。
ちなみに栗原さんから見た新納くんは「舞台を観た印象だと、細くて顔小っちゃいな~という感じで、この子の隣には立たない方がいいと思った」とのことw。

大河の現場ではミュージカルの話題をすることはなく「真面目に(大河の)芝居のことばっかりしていた」と新納くん。でも基本的に同じ場面で出てくることがなくて、新納くんが登場した頃には栗原さんは「捕まってたか旅に出ていた」設定になってたと(笑)。あ~、たしかに新納くんが活躍したのは栗原さんが不在の期間が主だったな😅。
そもそも、真田丸はそれぞれの「家」でチームが出来上がっていた・・・っていうのは昨年のイベントのときにも話題になってましたね。豊臣チームはとにかく小日向さんを筆頭に派手だったとジンワリ思い出してる新納くん(笑)。「うちは調略の真田でしたが仲良く皆で喋ってましたよ」とは栗原さん談。すると新納くんが「北条は3人しかチームなかったね」って言い出すと栗原さんが「上杉は2人だけで押し通したからね!」とwww。まさかここで上杉チームが話題になるとは思わなかったよ😂。

自分たちの所属していた「家」チームの話題はまだ尽きずww

新納くん「豊臣の衣装は派手でしたからね~」

栗原さん「真田の衣装は地味なんですよ!味は濃い人間ばっかりだったんですけどww」

と大盛り上がりww。この日は「真田丸」ファンの方もかなり大勢観に来ていたらしいこともあって客席は大いに沸いておりました(笑)。
でも、そこではたと新納くんが我に返り…

「真田丸の話ばかりでいいんでしょうか」

と不安顔(笑)。「僕たち二人がトークするってことで真田丸がパジャマゲームに乗っかっちゃえみたいな雰囲気ありましたよね?」と弁解しだすとww上村さんが「全然ありですよ~」とニッコニコww。そもそもこの話引き出したきっかけ与えてたの彼女でしたからね😅。

共演が決まった時の感想

ひと通り「真田丸」トークに花咲かせた後、またパジャマゲームの話題へ戻りましたw。あのままトーク終ったらどうしようかと思ったよ😅。

栗原さんと共演が決まった時は二人とも喜びが大きかったそう。「共通言語があるといった安心感があった」とは栗原さん談。
新納くんも栗原さんもミュージカル俳優でありながらお芝居のできる人ってイメージがありますね、と振られると・・・

「ミュージカル俳優は芝居できないと思っちゃだめですよ!」

とそこ強調する栗原さん。それ、大事なとこですものね!それに対して「知ってまぁす」と相変わらず天然な笑顔を浮かべてる上村さん(笑)。で、演技的なことについて「前回(パレード)はアクの強い役柄演じましたよね」と振られると

「だいたい僕はアクの強い役しかやらないんですよ」

と新納くんww。なので今回の2枚目的な役柄は「手足もがれたような感覚」でやってるらしいです。すると栗原さんが「稽古場ではいつも笑いを取ろうとするのをやめろって言われていたよね」と暴露ww。新納くん的には上口くんが演じてたプレッツのキャラとかにめっちゃ乗っかりたかったらしいのですが、そこを必死に耐えていたんだとか(笑)。あ~、上口くんの役ってかなりはっちゃけてたしダンスもあったから楽しそうに見えたんだろうね😄。

役柄に対してのこだわりは?

「極力2枚目に見せようとしているんですけど・・・」

と何やら不安顔の新納くん。「それは大丈夫ですよぉ~」と上村さんがテンション高く盛り上げようとしたら会場からも大きな拍手が起こりちょっと安心した表情になってました。とにかく2枚目を演じるという事で髪型一つに関しても相当こだわっているのだとか。
それを聞いた栗原さんが「もともと2枚目ですよねぇ?」みたいにさりげないコメントすると

「知ってます、知ってます!」

と急に自信ありげなドヤ顔を見せてくる新納くんwww。「でも日本の人たちが僕を二枚目だと認識してくれないんですよ!」とご不満な様子(笑)。なので今回は「やればできるんだ」ということを証明したいらしい。

「まぁ、そこそこできてるかなぁ・・・」

と、ここで本音部分がチラリ(笑)。大丈夫だよ、新納くん!私、めっちゃ今回萌えたから😍。ちょっと自信持てない感じの新納くんに上村さんは「速水真澄もあったじゃないですか」と振ると「あ、紫のバラの人・・・」と苦笑いww。蜷川幸雄さん演出の舞台『ガラスの仮面』で新納くんは速水真澄を演じたことがあります。

この時の新納くんが演じた紫のバラの人、めっちゃカッコよかったんですよ😆。次の蜷川版「ガラかめ」も新納くんで!って思ってたんですが…それが実現することなく蜷川さんが逝ってしまわれてすごく無念だったんだよなぁ。ちなみに、桜小路くんを演じたのは「真田丸」で北条氏政の息子・氏直を演じていた細田善彦(当時は「よしひこ」)くんでした。

「だって速水真澄ですよ!?」

と当時かなりプレッシャーだった様子(笑)。今回もかなり2枚目芝居に悪戦苦闘しているみたいでしたね。いやいや、かな~り私萌えましたから(何度も言いますがww)、新納くん、自信持って頑張って!!

対して栗原さんはというと

「こだわりはないです」

とキッパリ。その発言に新納くんも司会の上村さんもビックリw。今回心がけていることは「コメディ芝居なので思い切ってやろうという事だけ」とのこと。恥ずかしいと思ってしまったら中途半端に見えちゃうのでそこは気を付けているようですが、「疲れるんだけどね」とボソッと本音漏らしていたのが笑えました😁。でもたしかにあの役柄はかなりテンション高く思い切ってやらないといけない感じだから、そうとうエネルギー消費するだろうなぁとは思いました。

で、新納くん的にはって話題になったんですが、この時にカテコで北翔さんが話していた「夢の続きのパジャマ」が白いものではなく今自分たちが着ている紺色のものだと訂正してました😅。
その宣伝ついでに同じく売店で売ってるタオルハンカチをおもむろに取り出して汗を拭いてみせる新納くんww。「これ、めっちゃ吸うわ~」とこれ見よがしに買ってねアピールwww。相変わらずこういうサービス精神上手いなぁって思ってると、上村さんが

「そのシミが取れるタオルはいくらですか?」

と不思議な質問してきて二人ともビックリ(笑)。「シミは取れないですよ!?」と新納くんが苦笑いすると会場も大爆笑www。値段は「たったの1000円」とドヤ顔すると、テレビショッピングのガヤのように「えぇ~!!そんな安く!」とオーバーに反応する上村さんww。その様子を見た新納くんが

「だれか薬を持ってきてください」

とツッコミ入れてきてまたまた大爆笑にww。上村さんの不思議天然テンションにみんな翻弄されてて面白かった😂。

上村さん的気になったシーンについて

これはネタバレになる話題だったんですがw、シドが2度目のやけどをした時それを見たチャーリーが「僕が治す」っていう場面があるんです。上村さん的にはそれが何を意味するのか気になったそう。

これに関しては、もともとが英語劇なので言語のままだと意味が通じるものがあるのだけれど日本語に直すと通じにくい部分はどうしても出てくると新納くんが語ってましたね。翻訳劇ってそういうところがかなり難しそう。
稽古場でも、2幕でシドと酔っぱらったグラディスが会話するシーンで演出家のトムたち現地スタッフは大爆笑していたらしいw。これ、言語のままだとかなり卑猥なセリフの応酬になっているんだとか😅😅。日本ではさすがにそれは…ってことでオブラートに包んだ感じにしてたとw。

で、上村さんの質問に新納くん答えてはいたんですが・・・それに対して栗原さんが

「あまりそこは言わないほうがいいよ。見ながら考えて感じてほしいから」

と一言。解説してしまうとお客様に想像力を持ってもらうことができなくなるからと・・・これはかなり素でツッコんでました。それを聞いたときに、あぁ、栗原さんはいい舞台役者さんだなぁって思いました。舞台観劇の醍醐味はそれぞれ自分の中で受け止めて解釈していく楽しさもあるので。一つのシーンでも全く違う見え方をする、正解がないっていうね。そこの部分を気遣ってくれたのは嬉しかったです。
新納くんもこれに関しては同意見だったようで、答える前もけっこう話しづらそうにしてました。その空気を感じた上村さんはあとで謝ってましたけどね😅(栗原さんに「薬3錠必要じゃ?」とツッコミ入れられてたのが面白かったw)

ということで、ここで語られたことは書かないでおこうと思います。

好きなシーン

栗原さんは、シドとベイブが大っぴらに「愛してるって言って!」と言い合って歌うシーンを挙げてました。「二人とも勇気あるな」ってことで(笑)。
これに関して当の演じてる本人である新納くんは「恥ずかしいんですよ?」とw。でも、実は「愛してる」よりももっと恥ずかしい想いをしているセリフがあるらしいです。「それは今は言わないけど」ってことで(笑)。次の大阪公演観る時はそこ注目して見たいと思います😁。

あと、コメディ的な動き(ダンスはニック振付でしたがそれ以外で)を自分たちで考えて演じたのも面白かったと栗原さん。新納くん的にはハインズがズボンの穴から手を出してドアノブ回して捌ける場面がお気に入りらしいww。袖でその瞬間をいつも見てて笑いをこらえてると😁。あぁ、それはかなり大変そうだねwww。

それに対して新納くんは「多少言葉が聞きづらくても楽しめるところ」がこのミュージカルの魅力だって話してましたw。ここは新納くんいろんな表現で言い直してたんですが、そのたびに横で栗原さんが「ピ~」みたいな甲高い取り消し音を発していたのが笑えたww。
一番好きなシーンは労働者たちが「7セント半上げろ」と歌う場面だそう。「あの振り付けは日本人の発想にはない感じで舞台袖でいつも一緒に飛び跳ねながら見てる」と新納くん。ダンサーの顔もありますから、そういったシーン見ると血が騒ぐのかもしれませんね。

最後にひとこと

ここら辺で時間も押してきたという事で(前の話題を余韻もなくスパッと終わらせてた上村さんに新納くんも栗原さんも苦笑いしてましたがww)、最後にひとことずつご挨拶がありました。

新納くんはまず2階席のお客さんにごあいさつ。トーク中も栗原さんと一緒にたまに2階席の方を見上げたりして気遣ってましたからね。で、彼曰く「この劇場の2階席はあまり評判が良くないらしい」とのことでww。「これでも改善されて見やすくなったんです」と前置きしたうえで「僕たちちゃんと皆さんのこと見えてますから!」と栗原さんと一緒に手を振っていたのが印象的でした😊。こういう細かいファンサービスできるのが素敵です!

「最近日本ではヨーロッパ系のちょっと暗い感じのミュージカルが人気だったりします。それは日本人の気質に合ってるからというのも分かるし自分も好きなのですが、今回の作品のような能天気に明るく、ダンサーが踊りまくるようなミュージカルが上演されなくなってしまったことは残念に思います。この場所に来れば、何も考えなくても楽しめるミュージカルが見れるので、またぜひ足を運んでください」

ここはかなり熱く語ってました。たしかに、私がミュージカルファンになったばかりのころは歌って踊る明るいお気楽な作品がけっこうたくさん上演されてましたが(新納くんがミュージカルに出始めたのもそんな時代だったっけ)、ここ最近ではすっかりその姿を見なくなってしまった気がします。彼はそういう明るくダンサーが躍動するような作品にあこがれてこの世界に飛び込んだそうなので、『パジャマゲーム』には人一倍思い入れがあるような、そんな印象を受けました。
私個人としてはやはり新納くんが言う「暗い系w」なストーリー重視のミュージカルの方が正直好みではあるんですが、こういったアメリカの古き良き明るいコメディミュージカルもたまには上演するのもいいんじゃないかなって思います。

熱く語っていた新納くんの言葉が全てというように、もう語る言葉は出尽くしてしまったとばかりに「以下同文という事で」と栗原さん(笑)。「またお待ちしています、ありがとうございました」という言葉で締めくくってました。

立ち去り際も二人仲良く紺色パジャマとハンドタオルをこれ見よがしに客席にPR(笑)。最後まで息の合った楽しいお二人と、天然炸裂な上村さんのトークでとても楽しかったです😆。舞台直後のお疲れのなか、本当にありがとうございました

次回大阪ではこの二人に加えて、上口くん、広瀬くん、加藤くんといった若手役者が参加してくれるようなのでとても楽しみです!

 

error: Content is protected !!