本来ならば今月末まで本当に何も入っていない状況で…、この日も全く想定に入れていなかったのですがw、四季ではGWイベントで2つ以上演目を見るとチャームがもらえるという企画をやってまして。で、私すでに2作品分持ってたんですよね。ただこの企画が終わるのが今週いっぱい…。でも今現在特別見たいものもないし、どうしようかなぁと迷っていたところ、なぜか『オペラ座の怪人』のC席が空いていまして…それで勢いつけてしまいました(笑)。
そんなわけで、GW明けの観劇は四季の『オペラ座の怪人』になりました。本当は佐野さんのファントムでなければ…って思ってたけど、佐野さんは別演目でふさがっているし…誰が来てもまぁいいかなって思いまして。
それにしても、あんなに大混雑していた「オペラ座~」もだいぶ空席が目立つようになってしまいましたね。1階席はそれなりに埋まっているのかもしれませんが、2階席のS席部分はかなーり寂しいことになってました(汗)。いつも思うんですけど、2階席S席ゾーン、値段若干下げてもいいんじゃないですかねぇ。まぁ、これは四季だけに限られたことではないですが。
しかも、よもや一番安くてすぐに埋まってしまうことの多いC席までもが間際に空きがある状況とは(苦笑)。ここが空いていなければ私は行かなかったしチャームも諦めていたのでまぁ良かったんですけど…チョイ複雑。
で、引き換えてもらったチャームがこちらです↓
アイーダ・美女と野獣・オペラ座の怪人の3作品分のチャームです。今回のデザインはけっこう可愛くて好きだな。
劇団四季ミュージカル『オペラ座の怪人』感想一覧
主なキャスト
オペラ座の怪人:高井治、クリスティーヌ・ダーエ:高木美果、ラウル・シャニュイユ子爵:飯田達郎、カルロッタ・ジュディチェルリ:河村彩、メグ・ジリー:中里美喜、マダム・ジリー:戸田愛子、ムッシュー・アンドレ:増田守人、ムシュー・フィルマン:青木朗、ウバルド・ピアンジ:永井崇多宏、ムッシュー・レイエ:深見正博、ムッシュー・ルフェーブル:川地啓友、ジョセフ・ブケー:平良交一
以下、ネタバレありのキャスト中心感想です。
前回からまた1か月ちょっとが経過しているのでキャストも半分くらい入れ替わっていました。高井ファントム・高木クリスティーヌ・達郎ラウルの組み合わせは今回が初めてかな。
で、今回実は初めてC席から観劇したわけですが…シャンデリアよりも座席位置が高かった(笑)。それでも思っていたよりも見やすかったかもしれません。オペラグラスは必須ですけどね。オケピもどんな雰囲気なのか見えたしけっこう面白かったです。
それに、やっぱり生演奏は違いますねぇ。以前BBをC席から見たことがあるのですが、音の聞こえ方がすごく遠く感じられたんですよね。でも、オペラ座は生演奏なので上のほうの座席でもちゃんとしっかり届いてくる。録音にしなければならない事情もあるんだろうけど、ミュージカルは生演奏のほうがいいと改めて思いました。
ただ、初めてオペラ座観劇する方にはC席は安いけどあまりお勧めできないかも。
と、いいますのは…やはり見切れがあるからです。地下室への通り道は正直、顔の部分が見えず足だけが動いている状態w。特に2幕でマダムジリーがラウルを案内するシーンではほとんど二人が見えず、達郎くんが突然飛び込んだ…みたいに見えました(←しかもなんか、ボスッて音がした 笑)。あと見切れたのが墓場。ファントムが十字架から登場する場所ってけっこう高い位置なのでC席の上のほうだとほとんどファントムが見えず、火の玉だけが飛んでくる状況です(笑)。
まぁ、芝居位置が高くなければC席はお安いしお得だなと思いますが…もう一つ気になってしまったのがオケピの指揮者ゾーンの光です。オペラ座の演目ってほとんど暗い照明の中で展開されているので余計に目立ってまぶしく感じてしまうんですよね(苦笑)。これはけっこうキツかったかも…。
あ、そういえば、「墓場」でファントムがクリスティーヌを誘うシーンがあるんですけど、そこで音が少し抜けたような気がしました。気のせいかな?聞いていて「あれっ?」と思ってしまったもので(汗)。まぁねそんなハプニングがあるとしてもやっぱり生演奏のほうがいいと思うんですけどね。
ファントム@高井治さん
前回高井さんのファントムを見たとき、なんだかすごい不完全燃焼気味でして…。歌は上手いんだけど、今一つ心に訴えてくるものが感じられず…今回も正直なところあまり期待はしていませんでした。
ところが、この日は「ミラー」のシーンからけっこう勢いが感じられて「おっ!?」と好感触。以前見たときよりもずっと感情がこもった歌い方になっていて予想外の嬉しさ。高井さんのファントムってあまり感情を表に出さないで内に籠る孤独を表現するイメージが強いんですが、この日はけっこう表に感情が出ていたように思いました。
それを特に感じたのはクリスティーヌたちを逃がすとき、クライマックスですね。「行け!!」と「行ってくれ!!」の間がものすごく切なかったんです。「行ってくれ」っていうセリフが哀しくて感極まって中々出てこなかった…みたいな、そんな雰囲気で思わずウルっときました。あの芝居は良かったなぁ。
歌はやっぱり高井さんのファントムが一番安定しているのかも。安心して聞いていられるし、前回起こらなかったMOTNでの拍手もちゃんとあってホッとしましたw。思っていた以上に感情的な高井ファントムが見れてよかったです。ただ、やっぱりあまり泣けないんだよなぁ…。やっぱり佐野ファントムのパッションが私には一番グッとくるみたいです。
クリスティーヌ@高木美果さん
高木さんのクリスティーヌも超久しぶりですが、やっぱりこの方のクリスは美しいなぁ…と実感。まさに美女です。で、ポワワーーンとしてました(笑)。BBのベルもそうだったけど、なんだか夢の中で生きているようなフワッとした感じなんですよね。なので、前半ボーッとしていて注意されるシーンなんかはとても臨場感がありますw。
そうかと思うと、怒るとけっこう怖い。「やめてちょうだい!!」の迫力とかすごかったし。何ともつかみどころのないクリスティーヌです。でも、やっぱり表情が薄くて物足りないんですよねぇ…。
あと、歌のビブラートがかなりすごいことになってます。自分のペースで歌われているって感じなので、伸ばしどころの多いクリスティーヌのナンバーはほとんど強くビブラートがかかってる状態(汗)。歌は上手いなって思うけど、ちょっと加減してほしいとも思ってしまったのでした。
ラウル@飯田達郎くん
1か月ぶりに見た達郎くんはなんだか少し貫禄が付いたような感じがしました。高木クリスのほうが実年齢ではかなり上のはずなんだけど、しっかりとリードしているし物怖じしないで堂々としていたところがとても良かった。まぁ、高木クリスがポワーっとした雰囲気なのでそういった部分でも助けられているかもしれませんが。
歌の中にもセリフめいた部分を入れていたりしてけっこうお芝居のほうでも頑張っていたのが好印象。ファントムに縄をかけられるシーンでは今回ちゃんとかけてもらえてたので好きなだけ回転してましたww。っていうか、もがき方がかなり派手で…自分で自分の首をさらに締めてないか!?と思えるくらいだったかも。そういう意味では結局前回と同じく自殺行為ラウルなのかも(笑)。
「マスカレード」では相変わらず一人めっっちゃ張り切って動いています(笑)。真上の席からもその様子はすごく伝わってきまして思わずプッと吹きそうになりましたw。達郎くん自身、あのシーンがけっこう好きなのかもしれませんね。クリスティーヌのリフトも前回よりもちょっとスムーズになっていて上手くなったかも。肩リフトはちょっと無理かな、やっぱり。でも全体的に良かったです。歌もすごく上手いしね。ウザったいけど熱くて可愛いラウルでした。
そういえば、アンサンブル1枠に金本さんが入られていまして…これで『壁抜け男』メンバーがオペラ座に4人も集結している状態(笑)。あの作品のことは本当にいまだに頭から離れなくて…オペラ座見てるとついつい重ねてしまいます。M嬢(戸田さん@マダムジリー)に冷たくされる部長(青木さん@フィルマン)とか、部長(青木さん@フィルマン)に無視される画家(永井さん@ピアンジ)とか、画家(永井さん@ピアンジ)と悪巧みする警官(金本さん@パッサリーノ)とか(笑)。
いやぁ、それにしても上のほうから金本さんを探すのはちょっと難儀でした。1幕は化粧がみんな濃いので〝あの人かなぁ~″と思っても確証が持てない状況で。2幕のパッサリーノは化粧が薄いのでようやくわかりましたw。
そういえばフィルマンだった平良さんはまたブケーになったんですね。不気味な雰囲気はあるんだけど、どこかダンディーでカッコいいブケーでした。
オペラ座メンバーは皆さん歌がけっこううまいので、メグの歌が浮いちゃうのが残念だったかも。ここ最近、安心して聞いていられるメグ役の人があまり出てこない気がします…。まぁ出番は多くないのでさして気にならないんですが…。
でも全体的には思っていた以上に満足度の高い舞台だったので観に行って良かったです。だけど、いまだに「プリマ・ドンナ」シーンはまともに観れないな…。距離があるから大丈夫かと思ったけどやっぱり自然に感情が高ぶってダメだった。あそこだけは、私にとっては当分辛い思い出として残り続けるのかもしれない…。
次は佐野ファントムが来たときに観に行きたいです。