ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』 2017.02.25

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2017.02.25ソワレ公演 in 梅田芸術劇場(大阪)

主なキャスト

  • ロミオ:古川雄大
  • ジュリエット:木下晴香
  • ベンヴォーリオ:矢崎広
  • マーキューシオ:小野賢章
  • ティボルト:渡辺大輔
  • 死:宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)
  • キャピュレット夫人:香寿たつき
  • キャピュレット卿:岡幸二郎
  • 乳母:シルビア・グラブ
  • ロレンス神父:坂元健児
  • モンタギュー卿:阿部裕
  • モンタギュー夫人:秋園美緒
  • パリス:川久保拓司
  • ヴェローナ大公:岸祐二

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全体感想

ソワレはマチネよりも男性客が少なめで、男性トイレにも列はできていませんでした。それでもやはり場内満席状態で、私の席もかなり後方でした(この回のチケット確保するのかなり苦労しました

ここでは軽くストーリーの流れと主要キャスト以外の役者さんについて少し触れたいと思います。

とある近未来の世界、キャピュレット家モンタギュー家はお互い激しく憎しみ合い争いを繰り返す日々。ヴェローナの大公(岸さん)はそのことに常に頭を抱えている。そんなある日、キャピュレット家の仮面舞踏会の会場で、マーキューシオ(平間くん・小野くん)に強引に誘われてやってきたロミオ(古川くん・大野くん)と意中でない人との婚約のため渋々参加していたジュリエット(生田さん・木下さん)が出会う。一目あった瞬間に恋に落ちた二人はその夜こっそりと逢引してお互いの愛情を確かめる。二人は翌日こっそりとロミオの知り合いのロレンス神父(坂元さん)の教会で結婚式を挙げる。
しかしその様子を教会に侵入した両家の数人がスマホで写真を撮って広めてしまい、ジュリエットに密かに想いを寄せていたティボルト(広瀬くん・渡辺くん)は激怒。ロミオを殺さんとばかりに乗り込んでいった先にティボルトの宿敵でもあるマーキューシオが立ちふさがる。二人の激しい争いを目撃したロミオは何とか止めようとするものの、もみ合っているうちにティボルトはマーキューシオを刺殺してしまう。親友の死にショックを受けたロミオは衝動的にティボルトの元へ向かい刺し殺す。
この事件でヴェローナの町から追放されたロミオ。事件を知り悲しむジュリエットはロレンス神父に相談してある決意を固めることに…。

ストーリーの全般はざっとこんな感じ。ラストシーンでキャピュレット夫人(香寿さん)「二人は愛し合っていたのよ!」って叫ぶ場面があるのですが、ここからはもう涙が止まらないほど切なくて感動的なんですよね。マチネもソワレも号泣してしまいました

シングルキャストで印象的な役者さんは、坂元健児さん(ロレンス神父)岡幸二郎さん(キャピュレット卿)岸祐二さん(大公)シルビアグラブさん(乳母)でした。
サカケンさんはどちらかというとちょっとコメディ担当系なんですけど(ロミオとのアドリブもあるしw)、ラストシーンでの二人の愛に祈りをささげるシーンがすごく切なくて印象的でした。張りのある歌声も健在で見ごたえがあったと思います。
岡さんのオーラはもう本当にさすがの領域ですね。浮気をしてるというほどの艶やかさと同時に怖いくらいの威厳も兼ね備えてて圧巻でした。
意外にハマってたなと思ったのがシルビアさんの乳母でした。衣装が可愛らしくてお芝居もコメディタッチなものが多いのですが、ジュリエットをしっかりと守り支えていく誇りみたいなものが強く出ていて頼もしかった。パンチのある歌声も乳母役にマッチしていました。
あと、岸さんの大公が予想外に貫録十分ですごく印象に残りました。どっしりとした威厳がでていてとてもよかったと思います。

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主なキャスト別感想

古川雄大くん(ロミオ)

前回公演を観たとき、そのあまりにも儚く美しいロミオに萌えまくった古川くんのロミオ。再会できるこの時を楽しみに待っていました!

古川ロミオは大野ロミオとは違ってあまり感情を表に出さないミステリアスタイプです。「女性を泣かせてきた」キャラっていうのは古川くんの方が確実に当てハマってる気がします(笑)。どこか心に空洞を抱えながらも、それなりに仲間とつるんで楽しい体験もしている古川ロミオがジュリエットと出会うことによって急にその人生に色が広がっていくシーンはとても印象的でした。かといって大野ロミオのように直情型にのめりこんでいくのではなく、古川ロミオはジワジワとジュリエット沼に吸い込まれていくような感じだったかな。その儚さみたいな部分がとても魅力的なのです。

「死」との対峙についても、1幕で「僕は怖い」と歌いつつも古川ロミオの場合はその時もう「死」の存在を受け入れる準備ができているように感じたんですよね。大野ロミオが結果的に死を受け入れてしまったように見えたのに対し、古川ロミオは初めから死と背中合わせというか…共に生きているんじゃないかって思える時もある印象でした。まるで「死」のダンサーがロミオの分身のようだって感じたのが大野くんとの違いでしたね。

儚く美しいロミオというのは変わらずで見ごたえあったんですが、ただ、今回はちょっと古川ロミオが大人びて見える瞬間もあったりして萌えは足りなかったかも。個人的には前回までのちょっと幼さも見え隠れした古川ロミオの方が好きだったかな~なんて。
でも、ラストシーンは泣けたしお芝居も素晴らしかったです。

ちなみにサカケンさんとのアドリブシーンでは、シャンプーハットネタよりも背のことでやたらツッコまれてましたね(笑)。サカケンのロレンス神父さんの方が小さいことにコンプレックスありまくりでww無理やり古川ロミオと背比べして「同じくらいだろう」と偽装されたりしててwww。それに対して古川ロミオが「顔の大きさでは僕の方が負ける」みたいに言ったもんだからサカケン神父さんが動揺しまくってグダグダとなりww、ついには古川ロミオが「神父様、先に進んでください」みたいに促してました

木下晴香さん(ジュリエット)

まだ17歳の現役女子高生だっていうからビックリです!新人さんとは思えないほどの歌唱力と表現力に本当驚かされました。最近の若い人はすごいなぁと。
まず歌唱力ですが、力強い歌声で音程も安定しているし安心して見ていられました。物怖じすることなく堂々とジュリエットとしてそこに存在していて、とても新人女優さんだとは思えなかったです。そして表情もすごく良かった!!ロミオへの一途な恋が表情にくっきりと表れていて、ロミオへの愛のために死を迷わず選ぶラストがすごく腑に落ちるものとして見えました。セリフへの感情の乗せ方も素晴らしいです。

まだ少し荒削りっぽい部分も感じましたが、将来がすごく楽しみな女優さん。同じくロミジュリから羽ばたいていった昆夏美さんのような舞台女優さんになれるんじゃないかと今後がとても楽しみです。

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矢崎広くん(ベンヴォーリオ)

矢崎くんのベンヴォーリオはロミオの悪友的な印象がありました。馬場君よりもちょっと尖がってて、ロミオをどんどん悪い遊びにつれて行っちゃうタイプw。だけど友情はすごく熱いものがあってロミオを支える逞しさみたいなものも垣間見えました。
歌は『ジャージーボーイズ』の時の方がよかったかな?今回はちょっと歌に関しては消化不良だったかもしれません。

小野賢章くん(マーキューシオ)

声優さんとしての小野くんの名前は知っていましたが、ミュージカルで彼を観るのは初めてでした。以前は四季で子役も経験していたこともあると知ってちょっとビックリです。
小野くんのマーキューシオはもう終始ギラギラ感が止まらないって感じ(笑)。触れるだけで切られちゃうかもって思えるような危うさがすごかった。平間君のギラギラ感とはちょっと違っていて、小野くんの場合はどちらかというと子供っぽさが色濃く残ってる印象だったかも。歯止めが効かなくてどんどん危ない方向に突っ走ってしまうみたいな。
そういう意味でも見ていてすごくゾクゾクしましたね。なので最期のロミオへの告白は「え?そうだったの」感が平間君よりも強かったです。

渡辺大輔くん(ティボルト)

ギラついた役柄がよくハマる渡辺君にはティボルトはピッタリだなぁと思っていましたが、想像していた感じとは違ってちょっと驚きました。常に何かやりきれないイラつきを持って鋭い目をしているのですが、渡辺ティボルトはそれと同時に大人の色気がムンムンしててマダムキラー的な印象が強かった(笑)。キャピュレット夫人をも手玉に取るみたいな…なんというか、大人の余裕みたいなものがすごかったですね。
ジュリエットへの愛情はどちらかというと彼の中にある「静」の部分。ジュリエットには大きな愛で接しているんじゃないかというのが想像できました。それだけに仮面舞踏会でのもどかしいすれ違いが哀しかった。こんな風にどちらかというと大人な余裕を感じた渡辺ティボルトが、マーキューシオを刺すシーンはゾクッとするほどの恐ろしさがありました。この二面性みたいな芝居がすごく印象的でよかったです。

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後述

ソワレ公演の後、ロミオ役の古川くんと大野くん、死役の宮尾さんと大貫さんによるアフタートークショーが行われました。その時のレポを他のブログにあげたので、興味がありましたら読んでみてください。なかなか楽しいトークが展開されていてけっこう笑いました

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』プレスコール 生田絵梨花(乃木坂46) 古川雄大 大野拓朗 木下晴香

大好きな作品なので、また近い将来再演してほしいです。