石丸幹二さん主演のミュージカル『シークレット・ガーデン』を観に兵庫の西宮まで遠征してきました。
劇場外の入り口には、たくさんの華やかなスタンド花が飾られててとてもいい香りを放っていました。
今公演は6月に東京のシアタークリエから公演が始まり、その後各地のツアー公演を回っていて兵庫公演が最終上演地。
関西公演の期間はたったの2日間3公演のみ。そんなわけで、奇しくも観劇日に選んだ25日マチネが大千穐楽の日に当たることに。普通千穐楽公演というと、これまで何度か観てきて最後を見守る…的な感じになると思うのですが、初見にして一番最後の公演観劇という形になってしまいました😅。
でも、ここ最近は大千穐楽公演を見る機会がめっきり減ってしまったので・・・ちょっとラッキーとも思ったかな😁。
チケットは当日券も含めて全席完売。最後を見届けようと遠征してきたファンの方もけっこう駆けつけていたようで、いい熱気のなかで舞台公演を見ることができました。
やっぱり大千穐楽っていうと、独特の雰囲気がありますよね。
以下、ネタバレを含んだ感想になります。
2018.07.25マチネ 大千穐楽公演 in 兵庫芸術文化センター阪急中ホール(兵庫・西宮)
主なキャスト
- アーチボルド:石丸幹二
- リリー:花總まり
- ネヴィル:石井一孝
- マーサ:昆夏美
- ディコン:松田凌
- ベン:石鍋多加史
- ローズ:笠松はる
- アルバート:上野哲也
- メアリー:上垣ひなた
- コリン:大東リッキー
新鮮な気持ちで見るためにほとんど前知識を入れずに行ったのですが、全く分からないと劇中の人間関係が少し分かりづらいなと思うところもちらほら😅。
入口で配られた今後の公演のフライヤーセットのなかに、分かりやすくイラストで描かれた相関図が入っていたので(それが上の写真)、終演後に見て確認して理解できた関係もちょいちょいありました。
あらすじと概要
原作は児童文学作家フランシス・ホジソン・バーネットの小説『秘密の花園』。バーネットの代表作には他に『小公女』や『小公子』などが挙げられますね。
小説では少女メアリーが主人公でしたが、舞台版ではメアリーの伯父である石丸さんが演じるアーチボルドが主人公になっていて、少し大人向けにアレンジされているようです。
1991年に『シークレット・ガーデン』としてブロードウェーで初演され、その年のトニー賞では脚本賞を受賞している名作。それが今回日本初演される運びとなりました。
簡単なあらすじは以下の通り。
1900年代初頭。イギリス領インドで育った10歳の少女メアリー(上垣ひなた)は、両親を流行病で亡くし、イギリス・ノースヨークシャーに住む伯父・アーチボルド(石丸幹二)に引き取られる。しかしアーチボルドは、最愛の妻・リリー(花總まり)を亡くして以来すっかり気難しくなってしまっていた。彼はリリーの面影を留めた息子とも距離を置き、屋敷にはすっかり沈んだ空気が漂っていた。
庭を散策していたメアリーはある日、「秘密の花園」の存在を知る。リリーが大切にしていた庭園で、彼女の死後にアーチボルドが鍵を掛けて閉ざしてしまったという。ふとした事からその鍵を見つけるが、肝心の扉が見つけられない―。
日々の暮らしの中でメイドのマーサ(昆夏美)やその弟ディコン(松田凌)をはじめとした使用人達と徐々に打ち解けていくメアリー。しかしその一方でアーチボルドは、どこかリリーに似ているメアリーを気に掛けながらも自身の殻から抜け出せずにいた。
アーチボルドの息子コリン(大東リッキー)は、叔父で医師のネヴィル(石井一孝)の言いつけにより屋敷の部屋から出ずに暮らしており、足が不自由なひねくれた少年に育っていた。突然現れたメアリーにも始めは猛反発していたが、遠慮なくぶつかってくる彼女に次第に心を開いていく。
ある日、リリーの不思議な導きにより「秘密の花園」の扉を発見したメアリー。枯れてしまった庭を蘇らせようと、ディコン・庭師ベン(石鍋多加史)と共に、アーチボルドには秘密で手入れを始め――。公式HPより引用
最初にも少し書いた通り、私は原作『秘密の花園』を全く読んだことがなかったので、今回のミュージカルで初めてその内容を知るところとなりました😅。
おそらく、原作を知っていたら「大人向けに改編されてる」という実感があったのかもしれないのですが、初見だったからか「これは子供が主人公の作品だな」という印象の方が強かったかも😅。
石丸さんと花總さんはメインの主人公ですが、登場時間は半分以下くらい。花總さん演じるリリーは亡霊なのでちょいちょい舞台上に出てくるのですがw、石丸さん演じるアーチボルドは妻を失ったショックから立ち直れなくていつもどこかへ現実逃避しに行こうとするので、なかなか舞台上に姿を現さない時間が多い😓。
そのあたりが最初はちょっと戸惑いもあったんですけど、全体的には穏やかな優しい雰囲気の物語が展開されていたので、退屈することはなかったかな。
数年前までは子供メインの作品がどうにも苦手で避けてきたことが多かったんですけど、ここ最近は意識が少し変わったからか、自分の中で受け入れられることが増えてきたような気がします。
まぁ、あまりに生意気すぎる子供が登場してきたりするとちょっと拒絶反応は出ちゃうんですけどね😅。今回はメアリーとコリンの最初の登場のところがけっこう「生意気なガ○」系だったのでムムっとなりましたがww、それ以外は普通に観ることができたのでよかった(笑)。
両親をはじめ親しい人を全て失った少女メアリーと、母を失い父からの愛情も感じられずに育った病弱なコリンがいかにして心の成長を見せていくか。
多くの心優しき亡霊や、庭の手入れをする使用人たちの温かい目線に囲まれながら、庭の手入れを通して再生していく子供たちの姿がなかなかに感動的でしたね。そして、子供の成長と重なるようにアーチボルドが心の傷から再生していく様も繊細に描かれていて、ラストシーンは少し涙が出ました😢。
全体感想
まずは舞台セットが独特。
巨大な三面鏡のようなパネルセットが場面ごとに開いたり閉じたりして様々な世界観を演出。
両脇が閉じた状態では主にアーチボルド家の内部の場面が多かったかな。開くと、全体が絡まった蔦のような模様の背景が出てきて、まるで見ているこちらも荒れ果てた庭に迷い込んだかのような気持ちにさせられました。このセットの開け閉めは主に亡霊役の役者さんたちが担当していて、彼らによっていろんな世界に導かれているように見えてなかなかに面白かったです。
印象的だったのは、1幕ラストでメアリーが秘密の花園のカギを手に入れてその扉を開ける場面。
両方の扉が閉じた形だったのを、メアリーが手で押すと同時にゆっくりと左右に開いていってとても幻想的でした。これから未知の花園へと足を踏み入れていくメアリーの緊張感などもリアルに伝わってきましたね。
それからクライマックスの秘密の花園が見事に生まれ変わった場面も印象に残ります。
パネルが全て開いた先に、数多くの花々が照明に照らされて幻想的に光って見えたシーンはかなり感動的でした。これまでとは違った開放的な空間が広がっていて、全ての出来事がハッピーな方向へと向かったんだなと一目でわかるようでした。
表現方法はかなりシンプルではありましたが、だからこそ見る側の想像力が広がって様々なシーンに見えてくる演出がなかなかに興味深く面白かったです。
楽曲はどちらかというと地味目だったかも。大型ミュージカルのような耳に残るといったナンバーは特にないかな。
唯一印象に残ったのは、アーチボルドとネヴィルの兄弟が亡くなったリリーを巡って自らの想いを吐露するナンバー『LILY'S EYES』。ここで初めてネヴィルが本当はリリーを深く愛していたんだということが分かるわけで、それを表に出せない苦しさみたいなものが伝わってきてとても切なかったですね。石丸さんと石井さんのデュエットは圧巻!ドラマチックで感動的でした😃。
他にも色々な旋律のナンバーがあったんですけど、どちらかというとストーリーに溶け込んでいる感じだったかな。曲が浮き上がるというよりもストーリーと共に存在しているっていう。
それだけに聞いていてとても心地の良い美しいナンバーが多かったなという印象が強いです。
ストーリー展開については、1回しか見てないからかもしれないんですが・・・ちょっと分かりづらい部分も多々あったかなと。
というのも、まず最初にメアリーがどういう状況で一人生き残ってしまったのかというのがとても曖昧に描かれていて…、その背景がよく分からないまま先にストーリーが進んでいったのでついていくのにちょっと苦労したというのがありました。アーチボルド家の使用人とメアリーが会話していく場面になってようやく、インドで一緒に暮らしていた両親や使用人がこれらで死んでしまったということが明らかになって、あ~そうだったのかと😅。これは、最初にやはり大まかなストーリーを頭に入れておいた方がよかったなとちょっと後悔しましたw。
ついていくのに苦労したという点ではもう一つ、様々な世界が物語中に展開し交錯していく演出方法がありました。
この日のカーテンコールで石丸さんが「白っぽい衣装の人は皆あの世の人で、それ以外が現在を生きている人ってことになってます」と教えてくれてやっと合点したんですよねww。なのでかなり後半までは、誰が亡霊なのか…どういう関係の人なのか把握できないキャラがけっこういて頭が混乱することもありました(苦笑)。
ホームズ少佐夫妻とライト中尉がどういう状況で亡くなってしまったのかは、実はいまだにその経緯が分からなかったりします😅。たしか、メアリーを探しに来たときは生きてたはずなんですが…そこからどうしてあの世へ??みたいな。
それに、過去と現在とが交錯するシーンも多くて、今はどういうシーンなのかちょっと分からなくなることも正直チョイチョイありました😅。2幕くらいになるとようやく頭が追いついて理解できるようにはなったんですが、やはりこの作品は1回のみじゃなくて2回見た方がより深く浸透してくるのかなと思った次第です。
ストーリーの中で一番驚いた展開っていうのもありまして。
リリーが亡くなった原因です😅。
花總さんの演じるリリーがあまりにも美しくて神々しかったゆえに、さぞかし亡くなるときのドラマも悲しく美しいものがあるのだろうなと思って見ていたら・・・なんと、木登りをした折に突然産気づいて木から落下してしまったと!?そのなんとか男の子を出産したものの、落下のショックからかそのまま亡くなってしまった・・・とは・・・。
そもそも、なんでそんな臨月の時期に木登りしていたんだ、リリーー!!と思わず心の中でツッコミしまくってしまったではないかw。
それで悟ったのが、冒頭のリリーの登場シーン。『ウィキッド』のグリンダばりに上から大きなブランコに乗って降りてきたのが印象的だったんですけど、あれは、亡くなる直前のリリーをイメージしたものだったのかもしれないなと。
この経緯を息子のコリンは知ってしまっているが故に、「父さんは自分が産まれたせいで母さんが死んだと思ってるから僕は愛されてないんだ」とひねくれた少年に成長してしまったということでした(苦笑)。
そんな気持ちを想うと切なくはなるんだけど…木のぼり云々…ってエピソードを聞いてしまったが故に「お母さんの自業自得っていうのもあると思うんだけどさ」みたいに思っちゃってww。そこはちょっと微妙な心境になりました。
メアリーが使用人のみんなと協力して荒れ果てた花園を美しく再生させていく場面については、私個人的には、意外とサクサク展開させてたなという印象が強かったかも。
それよりもちょっと不思議だと思ったのが、車いす生活のコリンが初めて花園に連れてきてもらった時にインドの呪文とやらで立ち上がることができるシーンです。あの場面見て、真っ先に「クララが立った!(byハイジ)」って思ったのは私だけでしょうかwww。
けっこう長い時間この呪文に割いていたんですけど・・・正直なところ、子供だましっぽく見えてしまって・・・そこまでやるほどの場面かなぁという疑問が。そもそも、なんでそこで呪文がクローズアップされてるのかもちょっと謎に思って・・・少し引いてしまった😅😅。
やはり原作が児童文学ということで、そういう世界観を表に出したかったというのはあるのかもしれないですね。それに乗れなかった私は汚れた大人ということなのかも(苦笑)。
心に残ったシーンは、ネヴィルの苦悩のところが多かったかな。石丸さんが演じるアーチボルドの孤独感も印象深かったんだけど、やはりこの物語の中で一番報われない感が漂いまくっていた弟のネヴィルの方に私は強く感情移入してみてしまったかも。
ネヴィルはちょっとダークな印象もあって、コリンに注射を打つシーンなんかは「ひょっとしてよからぬ薬を注入してるんじゃ!??」とすら過ったこともあったくらいww。
実際は本当に治療を施しているだけだと後から知ってホッとしたわけですが😅、どちらかというと兄よりも気難しい一面があるように感じられたので、なおさら興味が湧いたといいうのはありましたね。
一番切なかったのは、リリーに面影が重なるメアリを遠ざけようと、兄がいない間に遠くの学校へと追い出そうと画策した場面。メアリはこの時激しく抵抗して、「本当は皆を追い出してこの家を乗っ取るつもりなのではないの!?」と捨て台詞を吐くんですよね…。
ネヴィルはリリーを巡って兄に複雑な想いを抱いてはいましたが、兄のアーチボルドを本気で心配していたし支えようとしている想いも本物。兄の息子のコリンのことも、良かれと思って外敵に触れないようにと閉じ込めた生活を強いてしまってたわけで…。
そんなネヴィルの本当の心の中を理解してくれる人がいないっていうのが、なんとも切なかったです。2幕後半でその苛立ちを表に出してくるシーンは特に印象深かったな…。
そんな彼にもラストシーンでは思わぬ展開が待っていて。
リリーの花園が蘇ったことで完全に自分を取り戻したうえに、息子の体調が回復して立てるようになったことに喜びを爆発させたアーチボルド。「お前がここまで回復させてくれたんだな!」とか「僕を驚かせようとしてこんな演出してくれたのか!」とか感謝されまくって動揺するしかないネヴィルが面白かったww。ここは客席からも大きな笑い声が湧き起ってました。
ネヴィルとしては全く身に覚えのない出来事だったにもかかわらず、花園の魔力ですべてが丸く収まっちゃった…みたいな(笑)。結局はその流れに乗ってめでたしめでたしってところがちょっと拍子抜けにも感じたんですが😅、みんなが笑顔ならいいかなっていうラストだったと思います。
ところどころで個人的にツッコミ入れたくなる場面もあったりしたので、最後まで涙は出ないかなぁ・・・なんて思ってたんですけど、結局ラストシーンは気が付いたら涙が落ちてた私ですw。温かい良い作品でした。
主なキャスト別感想
石丸幹二さん
石丸さんがあそこまで後ろ向きな役柄を演じるのを見るのは…もしかしたら初めてだったかもしれませんw。四季を退団した後は様々な新しい役に挑戦されてきていますが、ここまで立ち直りが遅いっていうのは観たことがなかったので…逆にすごく新鮮でしたね😃。
もう、見ていて何度「アーチー、もっと前を向いてくれーー!!」と心の中で叫んだことか(笑)。
印象的だったのは、眠っている息子に本を読んでやる場面。
アーチボルドの息子・コリンは父親に疎まれているとずっと思っていて、観ている方も途中まではそうなんだろうって捉えていたんですよね。それが、アーチボルドが現実逃避する直前に息子の前に現れることで、実は彼は愛されていたんだっていうことが分かる。息子が爆睡しているところを見計らって・・・っていうのがなんともちょっと情けないんだけど😅、本を読む姿は父親そのもので、その愛情溢れたまなざしにちょっと泣きそうになりました😢。
アーチは息子が眠っているときにだけいつも現れて父親の顔を見せていたっていうのが、なんとも切ないなぁと。こういう繊細な場面の表情は石丸さん本当に素晴らしかったです。
それにしても、ラストシーンで花園見た瞬間にアーチのこれまでのウジウジが吹っ飛んで急に弾けたように明るくなったのにはびっくりした(笑)。石丸さんの爽やかな笑顔が満喫できたからいいんですけどね😂ww。
花總まりさん
やっぱり花總さんはこういったこの世の者ではない的な優しい~~~~雰囲気の役をやらせたら天下一品ですね。もう、花總さんがオープニングで天井からブランコに乗って現れた瞬間から劇場全体がふんわり柔らかな温かいオーラで包まれたようになってたので🌸。出て来るだけであんなオーラ出せるのが本当にすごい。
さらに、亡霊リリーが生きているアーチボルドやメアリーたちに向かって両手を広げるだけで、なんか得体も知れない癒しのパワーが伝わっていくのを感じられたのもすごいと思った!!まるで癒しの魔術師のようwww・・・っていうか、もうあれは職人芸ですな。
その最大の威力を発揮するクライマックスの説得力は特に印象的でした。
リリーは生きていた時も超お嬢様オーラを発していてとにかく可憐なんだけど、亡霊の時よりもちょっと気の強さみたいなものがある。妹のローズに反対されても強引にアーチと結婚してしまうあたり、その凛とした強さが眩しかった。
こんな風に微妙に生きているときと亡くなった後の存在感の違いを出しているのも素晴らしかったです。
石井一孝さん
石井さん観たのが2年前のスカピン初演の時以来!!大好きな役者さんなのにこんなに間が空いてしまうのがなんとも口惜しい。
スカピンとは石丸さんとひたすら対立する役柄でしたがw、今回は弟役…というのに最初なんかホッとしてしまった(笑)。好きな役者さん同士はやっぱり良好な間柄っていうのを見たいですからね😁。
最初の方は兄のアーチボルドのことを慕っている良い弟だったので萌えながら見ていたんですけどww、ストーリーが進んでいくにしたがって何やら雲行きが怪しくなり😅、弟のネヴィルは実のところアーチのことをどう思っているんだろうかとハラハラした展開に。
でもねぇ、弟ネヴィルの苦悩もすごく分かってしまうので、ダークな部分が見え隠れしてもどうしても感情移入して見てしまうんですよねぇ。兄に対する複雑な心境の中でもがき苦しんでるネヴィルのお芝居はもう、石井さん、絶品でした!
特に、強引にメアリーを遠くにやろうとした場面で暴言をぶつけられた場面は切なかった…!思わず手を上げようとしてグッと抑えた時の悲しい色の瞳に胸が痛みました。
そんなネヴィルがラストでは予想外の出来事に巻き込まれて(笑)。その戸惑いっぷりがなんとも可愛らしく会場の笑いを誘うあたりもさすが石井さんだなって思いました😁。
歌声も相変わらずよく通るいい声で、ああ、やっぱり石井さん好きだなぁと実感しましたね。
昆夏美さんのマーサ
あまりにもパンフレットの写真と雰囲気が違っていたので最初誰か分からなかったくらい(笑)。印象的な大きな瞳と張りのある素晴らしい歌声は健在でメアリーの心を支えていくだけの力強さが印象的でした。
松田凌くんのディコン
爽やかなんだけどどこか謎めいた雰囲気があってとても良かったです。特に天真爛漫の笑顔が可愛くて癒されました。松田くんは仮面ライダーガイムで見たことがあったんだけど、ミュージカルの舞台でも華があって良いなと思いました(2.5次元で頑張ってたようですね😀)。
笠原はるさんのローズ
花總リリーと並んでも全く違和感ないほどの可憐さで本当に可愛らしかったです。ふわっとした笑顔で娘のメアリーを見つめる場面とか印象的でした。はるさんは劇団四季でずっと見てきた女優さんで、外部の舞台で観るのはこれが初めて。もう少し歌声に力強さがあればもっといいのに…とも思ったので、今後も様々な舞台に出て頑張ってほしいです。
あともう一人、Adam'sの大田翔くんなんですが・・・何の役かチェックしないまま見てしまったので1幕はどこに出演しているのか全く把握できなかったwww😅。休憩時間にパンフ見て「苦行僧」役だったとようやく理解w。あの扮装は・・・分からないww。
どうりでオープニングの歌声が良く響くいい声のはずだ…!と納得したのでした。
後述
観劇した日が『シークレット・ガーデン』の大千穐楽だったので、カーテンコールでは何人かのキャストからコメントがありました。
客席はスタンディングの拍手で大盛り上がり状態だったんですけど、「せっかくお立ち頂いたのですが、これからコメントあったりするので申し訳ないですけどお座りください」と石丸さんが丁重にお願いしてたのが可愛かった(笑)。
石丸さんが司会のもと、まずは関西出身のキャストさんたちが挨拶。「関西弁でお願いします」って最初にプレッシャーかけてたのが笑えましたww。
舞台が終わった後に思い出した部分だけ走り書きした程度なので簡単になるんですけど、少し紹介していきます。
笠松はるさん(大阪府吹田市出身)
「こげるわ!!」ってほど暑かった日が続きましたがw、幸せな作品を地元で演じることができて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
松田凌くん(兵庫県尼崎市出身)
ご来場まことに「おおきに」。この物語が皆さんの心に届いていますように。そしてまた再演があれば関西に戻ってきたいと思います。
上垣ひなたさん(大阪府大阪市出身)
ここまでの期間、濃い時間を過ごせて夢のように幸せでした。おおきに、ありがとうございました。(ひなたさんは感極まって号泣してしまってましたね。その姿を見て、他の出演者の皆さんも目が潤んで涙をぬぐっていたのが印象的でした)
このあと、関西以外の出演者にも・・・ってことで数名を石丸さんがチョイス。
大東リッキーくん(東京都出身)
カンパニーの皆さんが本当にみんなすごく優しくてとても幸せでした。ありがとうございました。
石井一孝さん(東京都出身)
(石丸さんから「カズにお願いしようかな」って言われてたの、すごい嬉しかった!!)
(舞台の)最後は爆笑をもらうことができました(笑)。関西で4年間DJやってます(笑)。石丸さんとは昨年は宿敵関係でしたが、今回は兄弟役ということでプライベートでも「兄さん」と呼ばせていただいてました。これからも「兄さん」と呼んでいいですか!?(石丸さんニッコリOK)。また皆さんとお会いしたいです。
花總まりさん(東京都出身)
(関西でずっと育ったことがある=宝塚出身ということでw)
皆さん本当に優しくて感謝の気持ちでいっぱいです。この作品がいつまでも皆さんの心に残りますように。
最後に石丸さんからも一言。
また明日も挨拶して会えるような気がしてしまうので寂しいですね。またどこかの形でお会いしたい(再演したい?)ですが、そんなことはないかも?(ここで皆さんズッコケて爆笑w)
来年はブロードウェーで新たな演出で上演されることが決まっているようなので、私も観に行きたいです。そしてやっぱりまた演じたいなと(笑)。
お暑い中皆さん「おおきに!」ありがとうございました!!
この後もさらにカーテンコールは楽ということで熱く続きました。
面白かったのは、下手と上手にキャストが分かれて退場する時、石丸さんはひなたさんやリッキー君、花總さんなど大勢に囲まれていたのに対し、石井さんは最後一人ぽっちになってて苦笑いしまくりになっててwww。
その様子を見ていた石丸さんが、次のカテコで出てきた後に石井さんに子役ちゃんを託してあげてたのが非常に微笑ましかったです😊。
「もう終わりかな」っていうタイミングになった時にまだ拍手がパラパラ続いていた状況になってて。
そしたら石丸さんが皆を呼び戻すかのように袖に声をかけながら出てきてくれて!!たぶん着替えようとしていたであろうキャストさんたちが慌てたように舞台上に走って出てきてくれたり、出演がなかったWキャストの子役さんも一緒に出てきてくれたり・・・まるで家族のようなキャストの皆さんの様子に見ているこちらもホッコリさせられました😊。
カンパニーの皆様、本当にお疲れ様でした!!再演でまた会う日が訪れますように。