劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2011.09.01マチネ(オフステージトークあり)

contents

2週間前と変わったキャストはベルが鳥原さんから坂本さんになったくらいかな。

客席がちょっと寂しい状況になってて驚きました。今までは後ろのほうまでけっこう人が埋まっていたのですが、この日は1階席の後ろと2階席S席部分はほとんど誰も座っていなかった。夏休み中はあんなに人がたくさんいたのになぁと。友達の話によると最近の平日はだいたい6-7割って所だそうで…この日はイベントがあるので少し多いくらいかもとのこと。やはり1年経過すると客席も落ち着いてしまうのね…。

夏休みの盛り上がりとは雰囲気がかなり違ってはいたものの、舞台本編は素晴らしい内容でものすごく楽しませてもらいました。
私の回りの席は初めて見るという人がけっこう多くて、ビックリするシーンとかは思わず声が上がってしまうという新鮮な反応も。そういうのってなんだか嬉しい。特にラストのビーストが王子に変身したシーンでは、「あらまっっ」というものすごい素直な声が聞こえてきてちょっと笑ってしまった(笑)。チップがミセスポットのところへ駆け寄る時も「まぁ~」って喜んでいたようですし、舞台観劇ってこうあるべきだよなぁ…なんて思っちゃいました。

「ビーアワゲスト」は何度見てもいいですよねぇ。あのシーン見ているとこちらもものすごく幸せな気持ちになる。
でもこの日はちょっとハプニングも。角砂糖をチップの上に乗せる場面で…なかなか手から角砂糖が離れなくなっちゃってそうこうしているうちにチップが袖に下がってしまい落ちちゃったんですよね(汗)。どうするのかな、と思っていたらさりげなく里咲さんが拾って下がり行くチップの台に乗せてました。ナイスフォロー!

あとは「ガストンの酒場」とか「人間になりたい」とか大好きなビッグシーンがたくさん。ダンスもナンバーも最高です。

以下、キャスト別感想を少々。

スポンサーリンク

ベル@坂本里咲さん

ものすごく久しぶりに里咲ベルを見ました。昨年秋ぐらいに観て以来かなぁ。鳥原さんと比べるとやっぱり年齢的に「娘」ではなくて「お母さん」って見えちゃうんだけど(汗)でも、ベルなんですよね。芝居の余裕があるしお芝居的にどこをとっても完璧です。

前に観た時よりも声がちゃんと出てきれいな歌声を響かせていたし、表情もすごくいい。里咲ベルは心根がとても温かいしっかり者のお嬢さんってイメージかな。鳥原ベルが気が強いタイプなのでなおさらそう感じたのかも。ビーストに怒ったりするシーンでもどこかソフトに感じられたり。
なので、思いの外、飯田ビーストとの相性もすごくいいように思えました。里咲ベルの「お母さん」的な雰囲気があの臆病なヘタレ飯田ビーストを癒しているような感じで…観ている私もかなり萌えました(笑)。

ガストン@田島亨祐さん

トークの前に観た田島ガストンだったわけですが、あのイベントのあと観ていたらもっと好きになってたかも(笑)。以前に比べると前半の田島ガストンはなんか憎めないというか…可愛いなって思ってしまう瞬間が何度もあるんですよね。特にベルに振られたあと酒場で凹んでる姿はちょっと萌える。椅子についてるシカの剥製いじってたりね(笑)。
そんな彼が悪事を思いついてどんどん悪いほうへ行ってしまうので…そのあたりの転落が切なく思えたりします。とても安定したいいガストンでした。

ルフウ@遊佐真一さん

前回はけっこういい感じだなって見たんですけど、この日はちょっと物足りない気がしたかも。なんとなく田島ガストンとのコンビネーションがユルいというか…。もう少しダイナミックに演じてもいいんじゃないかなと思うシーンがいくつかあったのが気になりました。

スポンサーリンク

ルミエール@道口瑞之さん

前回はビックリするほどのハイテンションだった道口ルミエールでしたが、今回はちょっと落ち着いたかなと(笑)。道口ファンの友達はちょっとガッカリしてましたけどw、個人的にはちょうどいい感じでした。まぁ、面白さから言えば前回のほうがぶっ飛んでて笑いましたけどね。
道口ルミエールってバベットとじゃれあってるときがけっこう大人モード濃いですよね(笑)。グフグフって笑い声はなんとなく下村さんに似てるなぁと。ちょっと懐かしく下村ルミエール思い出したりもしましたw。

コグスワース@青木朗さん

私めっちゃだい好きです、青木コグスワース!召使の長でカタブツ系なんだけど、青木さんの場合は最初からかなり三の線を出してるんですよね。だからセリフの抑揚とかものすごく面白い。道口ルミエールとのコンビネーションもテンションが高くてすごく楽しいし、何よりも親しみやすいです。

モリース@林和夫さん

ベルに対するまなざしがとても優しくて温かくて、なんか林モリース見てるとウルッときてしまうんだよなぁ。特に最初のシーンとか観ていてすごく癒される。でも後半お城に駆けつけるときはけっこう精悍なお父さんっぷりを発揮。なんだかとてもかっこよかったです。

ポット夫人@早水小夜子さん

早水さんのポット夫人、なんだかものすごく美人!それでいてあの深く愛情のこもった歌声。本当にとても素敵なポット夫人。ビーストを諌めるときは母と姉の中間くらいの雰囲気なんだけど、2幕で「やっと愛することを知ったのね」というセリフの時にはすごく情感こもってて泣けました。そして何よりチップに対する母性が素晴らしい!ラストシーンで息子を抱きしめる早水ポット夫人見たらウルルっときてしまいました。

小川@バベットはあまりキャピキャピした感じはしなくて、どちらかというとおっとりした雰囲気かな。バベットの今までのキャラクターとちょっと違う気もするけど、時折見せる大人っぽい雰囲気がけっこう印象的でした。

倉斗@タンス夫人はベルに服を渡すシーンがとてもコケティッシュで笑えます。強引にコグスワースを連れて行くシーンも楽しかった。

寺田@ダルクは前回よりもなんだか迫力が増した感じ(笑)。病的ではなくて悪徳商人の迫力で攻める感じで面白かったです。

スポンサーリンク

ビースト@飯田洋輔くん

もう、最初から最後まで前回以上に萌えっぱなしでしたw。これ、トークショー見たあとじゃなくてかえってよかったかも(笑)。すべてが見どころっていうか…飯田ビーストばっかり観てた気がするww。

前回よりもさらにお芝居が大きくなっていて萌えどころ、笑いどころ、泣きどころが満載でした。特に前半のイライラっぷりの芝居がすごく進化しててすごく面白かった。「私と一緒に夕食を食べ…!!!ない…か…ね」の言い方が超ツボすぎて萌えまくりwww。

それでも飯田ビーストって最初の段階からベルに一目惚れしちゃったんだなっていうのがすごく伝わってくるので、怒っててもイライラしててもそれは愛情表現が巧くできなくて苦しんでるからだって納得できるんですよね。そこがものすごく好き。

それが一番切ない形で表れる1幕のクライマックス。ベルを去らせる原因を作ってしまった自分を激しく責めながら歌う「愛せぬならば」は涙無しには見られませんでした(涙)。飯田君もウルウルして歌ってるように見えたし、なおさら…。

そんな彼の気持が報われる2幕はもう、微笑まし過ぎて萌えの連続(笑)。飯田ビーストの一挙手一投足に私のテンションのバロメーターが振り切れるくらいになってましてw、ますます愛を深めていく結果に。ベルをモリースのところへ返してやる時の、あの、断腸の想いがそれだけに痛いくらいに伝わってきてまた涙…。純粋なんだよねぇ、本当に。

そして王子へと変わる瞬間。またあのシーンで泣いちゃったよ~。本当に心の底から「よかったねぇ」って思うから。もはや身内目線みたいになってる気がする(笑)。

あぁぁ、好きだなぁ、飯田ビースト!!やっぱり一度会ってしまうとすぐにでも会いに行きたくなってしまう。飯田君のビーストには私にとってはそれだけの魔力があります。ひょっとしたら…血迷って、翌日も観に行っちゃうかも!?

error: Content is protected !!