劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2011.11.02マチネ(バックステージツアーあり)

劇団四季の『美女と野獣』を観に大井町まで行って来ました。とはいっても、この日はイベントがありましたのでちょっと計画的(キャストチェックした上ですがw)。

開場してから受付が始まるのですが、猫の時とは違って並び具合はかなりの余裕っぷり(汗)。この前のオフステの時もけっこう遅いほうだったと思うのに前のほうだったしねぇ…。というわけで、開場の時間から少し経って申し込みしたにもかかわらずかなり前のほうのグループになりました(笑)。

ちなみにこの日のイベントはバックステージツアー。美女と野獣の舞台の裏側をいくつかの班に分かれて回るというもので、セットや小道具など見せられる範囲のものはかなりたくさん案内してくれたと思います。見せられない部分については「魔法なので」という言葉で片付けられます(笑)。ディズニー側からきつくお達しが出てるらしいですね。

このバックステージの模様についてはちょいちょいネタバレ含んでますので、後述しようと思いますが…なにぶん、メモを取れなかったもので記憶がけっこう曖昧です(汗)。スミマセン。

さて、この日も団体さんがけっこう入っていたようですが…今回は大人な方々だったので場内はとても落ち着いた雰囲気でした。客席も中央は後ろのほうまで埋まっていたし、なんだかホッとしてしまった。
さらには、初見のお客さん…というか、団体さんの反応が非常によくて!!これが一番嬉しかったなぁ。普段見慣れてしまってあまり笑いが起こらないシーンとかでもけっこう笑い声が響いてたりして。コグスワースの「バラック」発言がやたらウケてたのには驚いてかえって笑ってしまいました(笑)。青羽さん、嬉しかったんじゃないかな?なんて思っちゃった。感動するところではすすり泣きの声もあちこちからいつも以上に聞こえてきたし、本当にとってもいい雰囲気での観劇ができました。

そしてカーテンコール!!たぶん通常よりも3回は多かったんじゃないかなぁ。あんなに盛り上がったカーテンコールを観たのは去年のクリスマスカテコ以来かもしれない。ただでさえストーリーに感動して涙していた私なのですが、このカテコの熱さにさらに感動して胸いっぱいになりました。役者さんたちのとても嬉しそうな晴れ晴れとした表情がとっても印象的だったな…。この日を観劇日に選んでよかったと、心から感じた瞬間でした。

劇団四季ミュージカル『美女と野獣』感想一覧

主な出演者

ビースト:飯田洋輔、ベル:坂本里咲、モリース:石波義人、ガストン:田島亨祐、ルミエール:百々義則、ルフウ:中嶋徹、コッグスワース:青羽剛、ミセス・ポット:織笠里佳子、タンス夫人:倉斗絢子、バベット:長寿真世、ムシュー・ダルク:川原信弘、チップ:川良美由紀

以下、ネタバレ含んだバクステの感想とキャスト中心感想です。

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まずはバックステージツアーの様子から。

最初に見た時はイベント申し込みしている人の数があまりいないのかなぁって印象でしたが、いざイベントが始まってみればかなりの大人数になっており、約20人くらいの班が8つできるほどでした。なんかちょっとホッとした瞬間w。

衣装コーナー

ベルの衣装とホウキさんの衣装が飾られてあったかな。衣装担当スタッフさんが色々説明してくれました。少ない人数で相当数(パーツも数えると400くらいあるって言ってたかな?)を管理しているそうで、楽屋の袖はいつも戦場みたいになってるんだろうなぁと思いました。

ベルの服装は場面によって色々変化するのですが、あれはベルの心理状態を表しているのだとか。最初の青い衣装は悲しみ、濃いマントをつけるとさらに強い孤独や悲しみ、ピンクのドレスは野獣に心を開き始めた心境、黄色のドレスは野獣と心を通わせている心境を表しているそうです。さらにモリースを探しに行く場面で再び最初の青い衣装になっていますが、そこで赤いマントをかけているのはベルが野獣と心が近くなっているのを表しているんだとか。最後のドレスは王子とのウェディングを意味しているそうです。ベルの衣装にドラマあり!!

ホウキさんの衣装はけっこう大きかったですねぇ。人間に戻った時のドレスもけっこう色んなところがリンクしていてなんか目から鱗でした(笑)。

セットコーナー

ベルの家の外観、町の図書館、小さな井戸がありました。図書館には取り出せる本が2冊あるらしい!1冊は分かっていてたんですけどもう1冊あるとは知らなかった。ちなみにベルが新しく借りた本は「リトルマーメイド」だそうでちゃんと英文の文字がビッシリと書かれてありました。借りられないもう1冊は「美女と野獣」なんだとかww。

セットはだいたい機械で動かしているものが多いそうですが、重いものでも人力で動かすものもけっこうあるんだとか。そのなかで、人力で動かせそうなのにわざわざ機械で動かしているというセットが…w。それが井戸。人が動かすと見えちゃうから、という単純な理由でした(笑)。
それから、ビーストの椅子も見れました。よく飛び乗ったりしていますが、ちゃんと踏み台がついていたんですねぇ。知らなかった!さっきまで洋輔くんが…なんて思うとけっこうテンションが上がった自分(←コラコラコラww)。

あと、ビックリしたのがガストンが落下する崖のセット。ビーストとガストンが争っている時は揺れがけっこうあるので裏でスタッフさんたちが決死の思いで支えているんだそうです。うわーー、大変そうだ(汗)。

さらに驚いたのが落下するときは命綱無しで後ろから落ちてるということ!これまでずっとどこかに命綱を密かにつけているのかなと思っていたのですが…素でバックジャンプしてるんだとか!!高さは2.5メートルくらいあるって言ってたかなぁ。うわーー・・・ガストンを見る目が次回から変わるかも(笑)。下にはちゃんとすごいマットが敷かれてましたが、それでもかなりの高さですよ。田島さん、怪我しないようにしてください!

それから、面白かったのがモリースの機械。修理する時に変な帽子をかぶって出てきますが、石波さんのだけはあのヘルメットにパフパフがついているんだそうです(笑)。可愛いわ!!

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舞台監督ゾーン

さらにその奥には助監督と監督のエリアがあるわけですが、置いてあるモニターを見てみると…我が家のテレビと全く同じものだった(笑)。あのサイズはたしかに舞台エリアを映して見るのに最適かもなぁ。
ここでは監督が小さなライトをタイミングよくつけたり消したりしてスタッフさんを誘導していてる、といったような説明がありました。ひとつ狂うとセットの配置とかバラバラになりかねない、神経を使う大変な仕事だなぁと思いました。

ガストンの酒場セット

舞台の上にはガストンの酒場のセットが再現されてました。酒場には鹿がいたるところにあるのですが、すべてガストンがしとめた獲物という設定なんだとか。細部までアニメとかなり似せて作ってあるそうです。ガストンが座る椅子の足も鹿の爪になっていた!気がつかなかったわ~。で、シカ以外の動物が1匹椅子にいるんですけど…あれはタヌキなんだとか。ずっとフェレットだと思ってた(爆)。

それから、ガストン酒場には「G」の文字を装飾したものがいくつかあるのですが、BBの世界観を表すハート模様が隠されていました。よく見ると本当にハートになっていたのでビックリ!
ビアカップについてはよく質問で「本当に鳴らしているんですか?」と言われるそうですが、「本当なんですよ」と強調してたスタッフさん(笑)。前に練習風景を見たことがあるので私は知っていましたが、あれだけリズムよく鳴らすって本当にすごいことだと思います。ちょっと持たせてもらったんですけど、カップは意外と軽かったですよ。

ちなみに酒場のカウンターセットは約400キロあるらしいのですが…それをなんとスタッフ3人で手押しで操作しているんだとか!!けっこう狭いスペースで3人のスタッフさんががんばっているんだなぁと思うとなんだかちょっと胸が熱くなりましたね。

それにしても、舞台上は機械で動くセットのための溝があちこちに張り巡らされてて…あのなかを役者さんたちが躍動しているかと思うと改めて尊敬の念が…。一歩間違えば躓いて転んでしまいそうだったので。相当の訓練を重ねているんだなぁと改めて思いました。

小道具

劇中に出てくるいくつかの小道具も見せてもらいました。ガストンの矢束とか、野獣の毛づくろいするブラシとかw、城の図書館に出てくる本とか。ちなみにベルが読む「アーサー王」は文字がびっしりでしたが、ビーストが慌てて適当なのを読んでる時の本はイラストがついてました(笑)。そういった細かい芸があるとは知らなかった!

照明ブース・音声ブース

今まで参加したバックステージのイベントでは案内されたことがなかったゾーンも連れて行ってくれて嬉しかったです。照明さんは全員女性だそうで、様々な光の演出をコントロールしているのだとか。ほとんどがプログラミングされているのでボタンをタイミングよく押すのが仕事になっているって感じでした。

音声ブースはなんだか圧巻。客席に入ってまず目が行きますが、マジマジと見たのはこれが初めてだったのでちょっと興奮してしまった。この音楽の操作もほとんどがプログラミングされているので役者の動きに合わせてタイミングよくボタンを押す作業が多いそうです。ただ、セリフがちょっと長くなっても対処できそうな音楽もあるっていうのは知らなかったなぁ。ベルが町で本を借りるシーンはセリフから音楽に入るまでの間を多少調節できるようになっていたのは目から鱗でした。

ちなみに、この日はガストンが町で撃ち落としたカモの獲物が機械トラブルで落ちてこなかったんですけど(笑)音声には落ちた音が一緒にプログラミングされているために獲物がなくても落下音だけが響いてしまったと苦笑いしてました(笑)。

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舞台監督さんと質疑応答

客席に一度戻った時に舞台監督さんが事前に集めた質問を元に質疑応答してくださいました。

スタッフさんの数は全部で32人いるそうで、そのうちの半数が女性なんだとか。「男性の応募者が近年少なくて…」とちょっと嘆いていたので(汗)男性スタッフさんも増えればいいのに…とか思ってしまった。ちなみにキャッツは5人くらいしか舞台スタッフがいないらしい!

マチネとソワレの間は役者さんたちはどうしているのか、みたいな質問がありましたが…この時間一番大変そうなのがやはりビースト役者だそうです。メイクも落とせないし着替えも大変なのでけっこう落ち着かないのだとか。洋輔くん、大変なのね(汗)。

でも衣装で一番大変なのはタンス夫人さんらしい。舞台から掃けたあとはすぐにあの衣装を脱いでるそうな。長時間あれを背負っているのは無理ってくらい重いそうです。そんな重い衣装着ているのにあんな声響かせているなんて…役者さんって本当にすごい!

隠れミッキーはあるんですか?という質問にはスタッフさんはみんな「まだ見たことがない」と言っていましたが、ガストン役の田島さんだけは「見た!」と主張しているらしいです(笑)。すごいな、田島さんw。

セットを動かすので一番大変なのは…ビーアワゲストが終わったあと。けっこうすぐあとにお城のセットを出さなければいけないので短い時間の中お皿を片付けたりするのは本当に大変なんだとか。一度幕がトラブルで降りきらなかった時に後ろでバラしてるスタッフさんたちがいるのが見えてしまったことがあったんですが…本当に戦場のように大変そうでした(汗)。本当にお疲れさまです!

失敗談は?というところでは、「本日のオープニングがそれです」と舞台監督さん(笑)。トラブルでカモが落ちなかったやつですね。「皆さん、今日は当たり日だと思って」と苦笑いしていましたが最後は平謝りでした。いやいや、そんなところも生の醍醐味ですよ。

本当はもっと色々あったと思うのですが、覚えているのはこのくらいです。次回観劇からは確実にBBを見る目が変わる気がします。色んなシーンでスタッフさんたちがこう動いているのか…とか思いを馳せて楽しんで見ようかなと思います。

キャストの感想は次のページにて。

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