劇団四季ミュージカル『美女と野獣』2022.12.07マチネ

劇団四季ミュージカル『美女と野獣』を観に舞浜(ディズニーリゾート内)へ遠征してきました。

前回から2週間とけっこう間を置かずしての舞浜でしたが、このあとは4月(先行で確保済のもの)までBB観劇は予定していないのでこの日がひとまずの区切りということになります。キャストも前回から半分くらいメインが入れ替わっていたので、期せずして短期間に新生BBの違うパターンを見ることができたのはラッキーでした。なにせ本州の端っこからの遠征で(苦笑)前予などでそう簡単には来ることができない…。

劇場までのアクセスは2度目ということもあり前回よりも近く感じました。今回は前回の教訓を生かして羽田に着いてからすぐに舞浜へ向かったので(この前は開演時間勘違いして空港で時間潰ししてしまい焦る羽目になったw)気持ち的にも余裕があったのも良かったのかもしれませんw。この日は11時20分すぎに到着できたので混雑時間も避けられゆったりと待ち時間を過ごすことができました。
混雑してくるのはだいたい12時過ぎたあたりくらいからかな。学生の団体さんも入っているので(この日は高校生くらいの子たちが来てました)けっこう良い感じに賑わっていました。

劇場への詳しいアクセスや劇場内の様子については前のBB記事に書いたので良かったら参考にしてみてください。

ちなみに、お手洗いは今回も劇場内は恐ろしいほどの行列ができていました(汗)。そのことは前回観に来たときにも目の当たりにしていたので行くつもりはなかったのですが、この日はどうしてもダメで(苦笑)。試しに劇場外のほうへ行ってみると、なるほどけっこうすぐに順番が回ってきました。数もかなり多いです。ただ、1幕終わってからなるべく早いタイミングで並ばないとちょっと厳しいかもしれません。

物販は前回そこそこ購入したので今回はスルーしようかなと思っていたのですが、予定より早く劇場入りできたこともあってか売り場が空いていたのが目に入ってしまい…気がついたら追加購入に走っておりました(笑)。今回はポストカードチャーム2個。チャームは買ってからでないと中が分からないのでちょっとドキドキ…(同じ種類になってしまうことも覚悟の上ww)。

すると・・・、コグスワースビーストの2種類が出てきました!まさか1発目でビースト引き当てられるとは思ってなかったので開けてからちょっとビックリ。コグスワースも可愛いです。いい記念になりました。クッションも気になって入るんだけど、かなり大きいので飛行機遠征の身としてはちょっと手が出ません(苦笑)。

劇団四季ミュージカル『美女と野獣』これまでの感想一覧

以下、ネタバレを含んだ感想になります。

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2022.12.07 マチネ公演 in 舞浜アンフィシアター(千葉・舞浜)

※概要(開演時間等)とあらすじなどについては2022年11月24日観劇記事を参照。

主なキャスト

  • ベル:平田愛咲
  • ビースト:金本泰潤
  • モリース:菊池正
  • ガストン:酒井康樹
  • ルフウ:山本道
  • ルミエール:大木智貴
  • コッグスワース:雲田隆弘
  • ミセス・ポット:潮﨑亜耶
  • マダム・ブーシュ:戸田愛子
  • バベット:杉野早季
  • チップ:田中悠翔

今回のチップ役は田中悠翔くん。ここ最近は大人っぽいしっかりした子役さんが増えてきましたが、田中くんはすごく良い意味で大人に染まっていないお子さんだなぁと思いました。笑顔も子供らしく屈託のない純粋さがあったし、ポット夫人とのやり取りもほのぼのしていてなんだか気持ちがほっこりしてしまいました。クライマックスシーンでお母さんにギュッと抱きつくところも純粋な子供らしさが出ていてとても良かったです。

チップ役を見ると、あぁ、かつてはこの役をウエンツ瑛士くんや海宝直人くんが演じていたんだよなぁ…と感慨深くなってしまう。ふたりとも今ではすっかり大人の役者として第一線で頑張ってますからね。もしこのまま役者の道を選んだとしたら、田中くんも将来大物になるかも。

新演出になってから本編ではワンシーンのみのムシュー・ダルク登場となってしまったのですが(汗)、演じている坂元駿さんはカーテンコールでもめっちゃダルクのキャラを貫いていらっしゃってて思わず視線がそちらに引っ張られてしまいましたw。他の役者さんは「素」の表情を垣間見せてくださっているので、なおさら異彩を放っております(笑)!!カテコの坂元ダルクさんもぜひご注目あれ!!
ちなみに、違うダルク役のアンサンブルさんはどんな表情してるんだろう??気になってきたw。

今回2回目となるキャストの皆さんについても少し。

ルフウ:山本道さん

ガストンをすごく慕っている表情を見せることが多くてとても可愛らしかったです。酒場でモリースが「野獣」について力説してるときに一人だけ本気で怖がってたのもキュンとくるし、2幕後半でガストンが荒ぶってるときに脇で「やめようよ〜」みたいな懇願する表情を魅せていたのもなんだか愛しくなっちゃいました。

モリース:菊池正さん

お父さんというよりも「おじいちゃん」って印象が強いBBのベルパパ。菊池さんはとても柔らかく温かく、娘をさぞ大切に愛情深く育てたのだろうなというのが伝わってきます。でもその反面、一度怖いと感じたものはそこから意識を曲げられない頑固さもあるわけで(野獣に関しては特に)。その二面性が面白いなと思いました。

ルミエール:大木智貴くん

今回も非常に魅力的なルミエールでした!!もう台詞の端々から感じられる色気がたまりませんっ。特にバベットを呼ぶときの発音が最高にセクスィーです(笑)。それでいてコミカルさのさじ加減も絶妙。雲田コグスワースがけっこうグイグイとコミカル路線で来ていたのでそれに合わせてテンションも前回より高めな大木ルミエール。二人の丁々発止は漫才を見ているようでもありすごく楽しめました。この柔軟な芝居が本当に良いなと思います。歌も艶があって魅力的だし、私の中では一気に注目株の俳優さんになりました。

ミセス・ポット:潮﨑亜耶さん

潮﨑さんは本当にポット夫人にピッタリだと思います。王子の未熟さによって魔法をかけられたあとも彼女のあの明るさと強さがあったからこそ皆なんとか乗り越えられてきたんだろうなというのが伝わってくる。肝っ玉母さん的でもあり、人情に厚い柔らかさもあり、いつもキラキラ輝いていてとても素敵でした。

マダム・ブーシュ:戸田愛子さん

豪快で底抜けの明るさがありながらも気品だけは失っていないあの雰囲気がとても魅力的です。戸田さんというとこれまでちょっとクールな印象もあったのですが(マダム・ジリーを見ていたせいもあるけど)、こんなにも大胆な感情表現もイケる方だったんだなというのが発見ができて嬉しかった。「あらあらあら!!」のシーンとか最高です(笑)。

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全体感想

前回はどちらかというと新演出と旧演出を見比べながら見て一喜一憂してしまう、みたいな観劇になってしまったのですが(汗)、今回はすでに新演出が頭の中にインプットされた状態で見れたので前ほど違和感を覚えるといったことはありませんでした。とはいうものの、あまりにも旧演出版を多く見すぎてきてしまった感は否めないのでちょいちょい脳裏に蘇ってきちゃうんですけどね(苦笑)。

今回新たに気づいた点などをちょこっと振り返ってみたいと思います。

プロローグで王子が魔女から野獣に変えられてしまう場面。王子は見窄らしい格好をしていた老婆を冷たく無視するわけですが、ここの仕草が旧演出よりもサラリとした印象に変わったなと思いました。以前は手をピンと伸ばしながら拒絶ポーズを取ったりしてて遠目からも分かりやすいリアクションをしていましたが、そうではなくてより自然体のイマドキ的な若者感が新演出版からは感じられます。こういった変更点にもなんだか時代の流れを感じるなぁとシミジミ。

♪変わり者のベル♪の場面。ベルは登場したときはメガネを掛けているのですが、そうすることによって他の皆とはちょっと違うといった雰囲気がより強く感じられて分かりやすくなったと思います。でも、1冊目のとき(パリの鐘つき男の話←おそらくノートルダムの鐘)はメガネしてるのに2冊目の「アーサー王」のときはメガネ外して読んでるんですよね。この視力の違いは何かあるんだろうかww(←追求しないほうがいいw)。
ちなみに、劇場ロビー入って一番右奥にはベルがこのときに読んだ2冊の本が展示してあります。

前回これがどこにあるか分からなかったんだけど、やっと発見できた。でもガラスケースが光ってしまってけっこう写し方が難しかったです(汗)。

ガストンが鴨を撃ち落とすシーンは旧演出のときに何度か落ちてこないハプニングがあったのでちょっと緊張してしまいますw。いまのところ失敗はなさそうですね。
ガストンとルフウの関係性は旧演出よりも柔らかくなったので安心して見ていられます。でもベルと間違えてガストンがルフウと”チュー”事件のシーンは新演出では寸止めになっててちょっと残念(旧演出では思い切りブチュってたのでww)。

狼に襲われたモリースが城に逃げ込む場面。扉の幕が上がったあとお城の内装が出てくるのですが…、やっぱりパーツごとに分かれた可動式のセットになると迫力不足というのは否めないかなぁと。これは旧演出版のセットが好きだったからこその感想なんですが…今回のは城というよりもちょっと金持ちのお屋敷程度にしか見えないんですよねぇ(苦笑)。この光景にも慣れないといけないんですが、なかなか…。
ここでルミエールとコグスワースが丁々発止を繰り広げるわけですが、今回ちょっとルミエールさんの炎の調子があまり良くなかったみたい。これは旧演出のときにもよく見られた光景なのですが、やはり本物の火を使ってますから色々不具合も出てきちゃうのかなぁと。まぁ、見てるこちら場イマジネーション働かせればなんの問題もないので、とりあえず事故だけは起こりませんように。

そういえば、暖炉の位置が下手から上手側に変わりました。可動式の暖炉なのでちょっとショボい感は否めませんがw。以前はこの暖炉の後ろから雷の暗転に合わせてビーストが突然現れる演出でしたが、今回は暖炉に隠れる場所がないので後ろの階段あたりから飛び出してきたのかなぁと予測(ぜんぜん違うところの可能性もありw)。このあたり見極められなかったので、ビースト突然現るのビックリ感は今のほうが大きいかもしれませんw。

ガストンがベルにプロポーズしに行こうとする場面。その直前にガストン推しの3ガールズと「結婚しても俺を諦めなくていい」なんてゲスなやり取りがあるわけですがww、3人目のガールがガストンのウィンクにメロメロで倒れちゃうといった演出がなくなりましたね。あれ結構マンガチックで面白くて好きだったので、なくなっちゃったのはなんかちょっと物足りない。

ガストンがベルに迫る♪ひとりよがり♪の場面。やっぱりガストンのベルへの密着度がかなり減ったなぁという印象です。旧演出はもう歌っている間常に体密着させてて、動きをシンクロさせながらもベルが必死に逃げようとするといった漫画的な雰囲気だったのですが、新演出になってからは程よい距離感が保たれていて見やすくなっていると思います。ガストンはグイグイで迫ってはいるんですが、ベルの洗濯物片付けをちょこっと手伝ったりしててなんだか少し可愛らしくなってるw。
それゆえ、二人の関係性みたいなものが見えやすくなった気がしてて。ベルはガストンのプロポーズをウザいと思っていたけど、一番の拒絶の決め手になったのは「6−7人男の子を作るぞ」ってくだりだったんだろうなと今回見てて感じました。あれはたしかにキモっ!!ってなりますよねw。「粗野で頭が空っぽ」という認識しかガストンに持っていないのでなおさらですよ(汗)。

ベルに振られたガストンが駆けつけたガールズの前で腕立て伏せしながら誤魔化そうとした場面は可愛らしくて好きですw。彼女たちに見られてしまったことでなおさらベルに執着してしまうんだなと思うとちょっと気の毒でもあったり…。逆にベルはこの事件があってからなおさら町の外へのあこがれを膨らませていくことに。この気持の流れが新演出になってからより鮮明に見えてきたような気がしました。

そういえば、ルフウがベルにモリースの居場所を尋ねられたとき考える仕草がより自然になりましたね。旧演出では見てるこちらが頭痛がしてきてしまいそうなくらいの漫画チックな力の入れっぷりリアクション取ってたので(汗)あれが無くなったのは正直良かったなと思いますw。

ベルがビーストに「身代わりになる」と約束する場面。旧演出では牢獄とビーストが登場する位置とが対角線上になっていましたが、新演出からは牢獄セットの上に階段がついているので真上からビーストが見下ろすといった構図に変わりました。ベルに促されてビーストが顔を明かす場所はだいたい同じ立ち位置かな。
城に案内しようとするシーンですが、セットが簡素化されたのでベルがへたり込んでいる間に距離が移動して滞在部屋の前に行っちゃったみたいな感じになってます(笑)。まだベルそこまで歩いてないやん!みたいなツッコミはここだけの話ということでww。

うなだれるベルを励まそうとマダム・ブーシュがドレスを差し出すシーンですが…あのドレスのデザインがちょっとねぇ(苦笑)。っていうか、サイズも小さすぎるだろう!みたいなww。旧演出のときに出てきたドレスのほうが個人的には好きだったかも。

ガストンの酒場の場面。前回も書いたけど、あのガストンが座る椅子が無くなってしまったのはやはり寂しい。で、今回よく見たら…歌い出しの最初は酒場の外だったことが判明。なるほどねぇと。最初から店の中にいてワイワイやってる旧演出とは違い、最初はガストンとルフウ二人きりで登場。ベルに婚約突っぱねられて凹みまくってるガストンを元気づけようとルフウが飲み仲間たちを連れてきてやる、みたいな流れになってました。ここの雰囲気も新演出になってからかなりまろやかになったなぁと。なんだか見ていて微笑ましさすらあります。ガストンとルフウの関係性がとても良くなった。

ガストンが力自慢をするときに靴に噛みつくシーンがあるのですが、その役割がルフウから一般の飲み客アンサンブルさんに変わりましたねw。でも旧演出のときのような暴力性はないので笑ってみていられるのが良いと思います。
マグカップダンスは相変わらず素晴らしいパフォーマンス!!あれ、見てると思わず手でリズム刻みたい衝動に駆られるんですよね。隣近所に迷惑にならない程度に指でリズム取っちゃってる私ですww。やっぱり旧演出よりもダンスの振付レベルが上ってるような気がします。あれをやりこなしてるキャストさんたち、ホントすごすぎる。

ビーストがベルを食事に無理やり誘おうとする場面、前回見たときと雰囲気がガラリと変わっていたのでちょっと驚きました。今回見たら…ビーストの怒りの中にちょいちょいコミカル的な要素が滲み出ていたんです。前回見たときにそういった雰囲気は新演出からなくしてしまったのかもしれないと少しガッカリしてしまったのですが、そうじゃなかったんだということが分かってホッとしてしました。演じる役者さんにとってここまで見える景色が変わってくるものだなぁと。
どちらが良いとか悪いとかいう問題ではなく、これは完全に個人の好みの問題です。全く違うタイプのビーストをキャスティングしたことによってこれだけ受け取る感じ方が変わるものなのだなぁと。こういうところが演劇の面白さでもあるんですよね。

♪ビーアワゲスト♪の場面。全体的にはとても華やかだし楽しいしワクワクもするんですけど、舞台セットが簡略化されてしまったことでちょっと迫力が薄くなったなぁというのはやはり感じてしまいました。だけどこれに早く慣れていかないとね…。
良いなと思ったのは、ナイフさんとフォークさんの衣装がかっこよくなったこと。旧演出のときにはけっこう生まれたての姿、みたいな雰囲気だったのでww新演出になってからは安心して見ていられるようになったw。ラッパを吹き鳴らした合図で(煙がブホっと出てくる)場面が転換していく演出も楽しいです。あと、舞台奥に行くと頭の先から足の先まで黄色く変色するのはけっこう驚きました。あれ、最初に見たときはこの短い時間で全身黄色に塗ったのかとビビったのですが、今回よく見たらライトの色でそう見えていただけでした。今の照明技術ってすごいですね。

ソロダンスではドアマットさんの見せ場パフォーマンスの時間が長くなりました。旧演出のときよりもハードになったと思いますから、どうか怪我だけはしないよう頑張っていただきたいです。だけど、私はやっぱりチーズグレーターさんのジャンプパフォーマンスがまるまるカットされてしまったのは残念で仕方がない。あれも素敵な見せ場の一つだったんだけどなぁ。

お皿は背中で簡単に折り畳めるタイプのものになったので動きも増えて面白くなりました。ナプキンさんたちのダンスもきれいで見応え十分。でもそこにはやはりベルも加わっていてほしかったよなぁ。「アン・ドゥ・トロワ・・・」を一緒に数えながら楽しそうに踊るベルの姿が私は大好きだったので、新演出から脇で眺めているだけになったのはちょっとさみしい…。

食事を終えたベルが西の塔へ行ってしまう場面。バラの花に手を伸ばそうとしたときにビーストから激しく咎められてしまうのですが…、お花を囲っていたガラスケースが無くなってしまった違和感がやっぱりありますねぇ(苦笑)。あれじゃ簡単に触れちゃうし散る速度も早くなっちゃうんじゃない?みたいな余計な心配をしてしまうw。なんでケースなくしちゃったんだろう。

驚いたベルが謝りながら逃げようとしたときに、ビーストが思わず袖を掴んで引きちぎってしまう場面。袖をちぎられたベルが新演出から「触らないで!!」と激しくビーストを睨みつけるといった仕草が加わりました。これが入ったことによって、ビーストの後悔の念がより鮮明に見るものの胸に訴えかけてきている気がしてめちゃめちゃ切ないです(涙)。「わからないんだ、君には」のセリフにも臨場感が増した気がするし、ここの改変はとても良くなったと思います。
♪愛せぬならば♪をビーストが歌っているときにベルが城から走り去る姿を見せている演出もめちゃめちゃグッときます。

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狼に襲われたベルをビーストが助ける場面。旧演出では近くにあった枝を折って応戦するも刃が立たずに襲われかけてしまうベル、といった感じでしたが、新演出からは何もできずに襲われそうになったベルのところへビーストが駆けつけるといった雰囲気になりました。

ビーストはベルを一度かばうように安全なところに避難させてから狼に立ち向かうのですが、最初は出足の遅れが響いて襲われてしまうものの最後の力を振り絞るように応戦して追い払うんですよね。ここの順番が旧演出と変わったなと。以前は応戦したあとに襲われて倒れたところをベルが助けにはいる、みたいな流れだったんです。これはどちらもありかな・・・みたいな感じかも。まぁ、ベルが応戦しないっていうのはやっぱりちょっと違和感ありますけどね。
でも、一度はそのまま放置して立ち去ろうとしたベルが思い直してビーストを抱えながら城に戻るといったリアクションはすごく好きです(旧演出よりわかりやすくなってる)。

ベルに治療を受けるビーストの様子も前回見た印象とかなり変わっていました。ちょっとラブコメ味がある感じでなんだかとても可愛らしく微笑ましい。それゆえ、召使いたちのはしゃぎっぷりのテンションもすごく分かりやすくなった気がします。
治療をしてもらったあと、ビーストとベルが道の譲り合いをしてるのもめっちゃ可愛らしい。ビーストはまだ感情の変化に戸惑いを隠せなくて表情がぎこちないんですよね。それがまた萌えポイントww。

ベルが服を着替え現れたときに「何かドレスのことを言ってあげて」と促されたビーストが「ピンクだ」と声をかけてしまう場面。ここの面白さはビーストが大真面目な顔でドレスの色のことをそのまま伝えてしまうことにあるのですが、それに対してルミエールとコグスワースが思いっきりコケまくってるのもめちゃめちゃオモロくて笑ってしまったww。あれ、コントで使えそうなやつ(笑)。

図書館の場面は…やっぱり旧演出のあのセットをずっと見てきたこともあってまだ違和感すごくありましたねぇ(苦笑)。ベルの「信じられないっ!!」っていう感激の言葉がなんだか空々しく聞こえてしまって(汗)。あのセットだけはもう少し豪勢にしてほしかった気がします。私のイマジネーションがなかなか追いつけないのがいけないのかもしれないけどw。

図書室でベルが「アーサー王」の本を読み聞かせる場面。ここは旧演出よりも新演出のほうが二人の関係性がより濃密に感じられてグッと来るものがあります。本を通じて二人の心が一気に近づいていくわけですが、それを見ていると、出会ったときからベルとビーストの心の相性はものすごく合っていたのかもしれないなって思っちゃうんですよね。少しのきっかけでお互いの気持ちを慮り理解していく姿はとても感動的です。
個人的にはベルも孤独を抱えていたと知ったビーストがそっと彼女の手の甲に自分の掌を重ねながら「(物語の中でアーサーが王だということに対し)言ったとおりだ」とおどけて見せるシーンがものすごく好き。二人の魂が共鳴しているように見えてなんだかすごく泣ける。

もう一つすごく個人的に感動ポイントな場面が♪人間に戻りたい♪です。ベルとビーストの関係が深まっているのをそっと見守る召使いたちが「早く人間に戻りたい」と歌うのですが、前回も書いたけど新演出になってからシーンの雰囲気が一新されたんですよね。メインの召使いたちの後ろで”かつて人間の姿だった頃の幻想”が現れて楽しそうにダンスを踊りながら歌ってる。そのことで、より人間として生きることの素晴らしさが浮き彫りになったように見えてくる。その希望を叶えることができるのがベルとビーストが真の愛情で結ばれることっていうのがまた素敵じゃないですか。
このあたりの描き方はすごく大人っぽいなと思います。「美女と野獣」はファミリー向けの作品でもあるけれど、実は大人の恋愛物語でもあるよなぁと感じますね。

再度の食事の機会を得たビーストがドキドキしながらその時を迎えようとする場面は、旧演出よりもコミカル味がだいぶ抑えられたなという印象。私個人としては以前までのほうが好きだったけれど、新演出全体の雰囲気を考えると、このくらい抑えめにしたほうがバランス的にも良いのかもしれないとちょっと思ったかも。

ポット夫人による♪美女と野獣♪で踊り終わったあとさらにベルとビーストが心を通わせる場面。ベンチが無くなってしまったのは本当に残念なんだけど、今回はさほど気にならなかったかな。というのも、ダンスを終えたあとの二人の雰囲気がすごく良かったので。旧演出のときは「素晴らしかった」というセリフはベルだけだったのですが、新演出になってからビーストも同時に同じ言葉を口にするんですよね。そしてその直後にフッとキスまでいきそうな空気になって寸でのところでハッとして分かれちゃう、みたいな。甘酸っぱいこの感じがめちゃめちゃ良かったよ〜〜。前回はそこにあまり気付けなかった(←ベンチが無くなったショックのほうが大きかったのでww)。
あと、「心のままに」と何度もビーストが自分に言い聞かせているのもなんだか可愛らしかったです。告白する勇気を奮い立たせようと必死になってる感がめちゃめちゃ伝わってきた。以前はこのセリフはそんなに繰り返してなかったんですよね。

何でも写すことができる鏡は旧演出のときは二人を見守っていたコグスワースとルミエールから受け取っていましたが、新演出では舞台奥の台みたいなところに予め置いてあるといった感じになりました。今回見たらそこはベンチじゃなかったですねww(前回はベンチに囚われすぎてた自分ww)。

鏡を見たベルがモリースの危機を知って動揺してしまい、それを見たビーストは彼女のために「行ってやりなさい」と言葉をかける。その瞬間、彼は自分のことよりもベルのことを一番に考えたわけで…その心の成長が見えるところがとても感動的です。でもいざ去る時になると「もう二度と会えなくなる」といった現実が見えてきてしまって動揺が隠せない。だけど最後はそれを押し殺して「行って」と優しく促してやる。
その一連の行動を見ているので、ポット夫人が「ようやく愛することを知ったのね」と掛ける言葉の重みがよりリアルに伝わってきて泣けました(涙)。

次のシーンになるとベルがモリースを連れて家に戻った後ということになっているので、モリースがどんな恐ろしいことになっていたのかはイマジネーションを働かせるしかありませんww。ここは新旧同じww。
野獣と一緒の生活を娘にさせてしまったという罪悪感からモリースは悲しい気持ちになっているのですが、ベルはその野獣と心を通わせ愛の告白一歩手前までの感情になっている。その喜びを歌う新曲♪チェンジ・イン・ミー♪はとてもドラマチックで感動的です。そんな娘の変化を目の当たりにしたモリースは一旦は「娘が幸せそうだ」という現状を受け入れたように見えたのですが…実はそうではなかったというのが次のシーンで発覚(苦笑)。

ガストンとルフウがムッシュー・ダルクに悪巧みを打ち明ける場面がまるまるカットされているので、突然どこからともなくダルクというちょっと不気味なキャラが登場してきた、みたいな雰囲気にww。この人、ホントは医者っていう設定なんだけど・・・あんな悪どい人相の人に診てもらいたくないよなって思っちゃう(でも旧演出のほうがもっと化け物感強かったのでだいぶ人間らしくなった印象ですがwww)。
ガストンの悪巧みというのが、モリースを「頭の狂ったオヤジ」としてダルクに監禁させ助けて欲しいとすがってきたベルに条件として「結婚」を突きつけるというもの。ここの流れが新演出になってからちょっと分かりづらくなったかなぁというのはありますね。

ベルは無理やりキスをしてきたガストンを思い切りひっぱたいて拒絶。ここでガストンの悪の感情が最大限に振り切れてしまうのがなんだか悲しい…。最初はそこまで悪に染まった奴じゃなかったと思えるだけに、人間って弱くて恐ろしい生き物でもあるんだなと思ってしまいます。
で、ベルは父を助けるためにビーストの存在を皆に明かしてしまう。と、このときモリースが「あいつだ!!」と真っ先に叫ぶんですよ。さっきまでベルが野獣と心を通わせたと匂わせながら歌っていてそれを受け入れたに見えた彼でしたが、そう簡単には信じられなかったんだなと。まぁ、モリースにしてみれば恐怖の印象以外何もありませんから仕方ないんですけどね。ベルもはっきりビーストと良好な関係になったって伝えればよかったのにと思ってしまう(苦笑)。

ガストンが町の人達を引き連れて「野獣を殺してしまえ」と城に押しかける場面。これねぇ、あんなに大勢引き連れていったからにはやはり、彼らを生かしたシーンは少しでも残してほしかったと思ってしまいます。旧演出では町の人達と召使いが大乱闘する場面が楽しく描かれていたんですが…それがゴッソリ無くなって、すぐにビーストにガストンが襲いかかるといった展開になるのは違和感が拭えません(その合間にルミエールがビーストを心配する場面がちょこっと挟まってますが)。他の町の人はどうした!??状態ですw。ここも見る人のイマジネーションに頼るということになったのか(汗)。

ガストンとビーストが激闘を繰り広げる場面。ガストンって以前はあんな橋の中央から落下してたっけ?そのあたりの記憶がちょっと曖昧なのですが(汗)、けっこうな高さから背中から落ちていくので相当勇気がないとできないと思います。怪我などしませんように。

瀕死のビーストにベルが愛を伝える場面、旧演出ではもう一段高いところでドラマが展開していたのですが、セットが簡略化された影響でかなり下の方に下がってしまいました。ここは色々と秘密が詰まったシーンでもあるので(汗)本当のところはもう少し上でやりたいところなのかも…と余計な心配もww。
ぐるぐるの前にバラの花弁が落ちるシーンですが、よく見るとまだたくさん花弁残ってるんですよね(汗)。確か旧演出では最後の一枚が落ちてたような気がするんだけど…、新演出を見ると「まだ時間全然残ってるじゃない」と思えてしまってww。個人的には最後の一枚が落ちるっていうスタイルに変えてほしいんだけど、あの構造では無理なのかもしれない。

ラストの人間に復帰した召使いたちの生き生きとした表情がとても魅力的。皆輝いてる。コグスワースの「あの若い人は誰?」というのは笑いどころの一つでもあるんだけど、あまりにも自然に尋ねてるので今回はそんなに客席からの笑いは起こっていない印象でしたw。
最後の最後、コグスワースとルミエールが満面の笑顔でサムズアップし合ってるのが個人的にツボです。

ビーストの印象について少し。今回、泰潤くんのビースを見て・・・清水くんビーストとあまりにも雰囲気が違っていたことにかなり驚きました。演じ方によって作品の印象がだいぶ変わるなぁと。

清水くんビーストはどちらかというと内側に籠もって孤独を募らせ心を閉ざしたビーストといった印象。野獣に変えられた自分に絶望して、他人との接触を嫌悪した冷たいキャラになってしまった感がすごく強かった。それ故、ワガママというよりも相手を拒絶する怒りや苛立ちのパワーが大きかった気がします。それが、ベルと交流することによって少しずつ人間らしい感情を取り戻していく。基本的にはとても真っ直ぐで真面目でちょっと内向的な王子様といった感じに私には映りました。それ故、コミカル的な要素はできるだけ削ぎ落としながら演じていたのかなとも思います。

それに対して泰潤くんビーストは本当にワガママ王子だったんだなといった雰囲気で。召使いたちに怒りをぶつけているときも子供っぽく駄々っ子で俗に言う”中二病”っぽさすらある(笑)。もともとはワガママだけど元気で明るい一面を持った人物だったんじゃないかなというのが伝わってきました。それ故、怒りの感情を表すシーンでもちょこちょこと可愛らしい雰囲気がところどころで滲んでいて”憎めない奴”的な印象がとても強かったしキュンポイントも多かった。ベルと交流していくうちに打ち解けるシーンでは、本来王子が持っていた屈託のない明るさや優しさみたいなものがどんどんと明るみに出てくるのが面白い。清水くんと比べると子供っぽい雰囲気があるようにも感じられたのでちょっとコミカルな仕草や表情も多く取り入れていたような印象です。

「静」の清水ビーストに対して「動」の泰潤ビーストといった感じかなぁ。それぞれ違った魅力をいかんなく発揮していてとても魅力的だった。

私としては、過去に飯田洋輔くんが演じたビーストを心の底から愛でてきたのでそちら側に寄ったビーストの方にやはり馴染みはあるんですよね。これはもう完全に個人の好みの問題。人それぞれ好きなタイプは違うと思うし。全く違うタイプの作品として見れるという意味では今回のBBは成功してるんじゃないかなと。

今回もちょい長くなったのでキャスト感想ほかは次のページにて。