ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』2009.07.16ソワレ

前回観劇したときには前楽までチケットがなかった・・・はずなんですが・・・スミマセン、増えました(爆)。恐ろしいミュージカルだ、『ダンス・オブ・ヴァンパイア』!!一度あの雰囲気を体験してしまうと無性に次がすぐに観たくなってしまう~。

A席ならばなんとか増やせるかなということで探していたところ、奇跡的にA列下手通路席があったので思わず飛びついてしまいました(笑)。この作品はこのあたりの席がものすごく美味しいんですよ。そして狙い通り・・・素晴らしい体験をさせてもらいました!そのことは追記にて後ほど。

ソワレ公演だったこともあってか、客席は前回よりもちょっと寂しい感じ。私の下手寄り隣席はごっそり6個くらい空いてて・・・前後の列もそんな感じだったかな。

それなのに、客席の反応がものすごくよかった!私の後ろに座っていたカップルは初見だったようなのですが二人ともとてもこの作品を気に入ってくれていたようで、その会話を聞きながらなんだか嬉しくなってしまった。たぶん、前回見たときよりもお客さんのテンションは高かったと思うし、役者さんたちもその空気を感じたのかノリノリでやってるのが分かりとてもいい雰囲気でした。

ただ一点ちょっと残念だったのは・・・クロロック伯爵の「抑えがたい欲望」のナンバーで完全に歌い終わらないうちに誰かが先走って拍手してしまったことかな。まぁ、あそこで拍手したくなる心理は分からなくもないんですが(汗)、もう少し空気呼んでほしかったかも。でもねぇ、フィナーレ・カーテンコールとかはもう最高ですよ!!隣が誰もいなかったので私も思い切り振りつきで歌ってしまった(笑)。吉野ヘルちゃんもすごくテンション高くて「最高!!」と何度もシャウトしてました。

なんだろうか、この一体感は。まるでコンサートに一人で行きながらも気がつくと一緒に体動かして踊ってる・・・みたいな感覚。このミュージカルはまさにそんな気分にさせられるんです。
フィナーレ・カーテンコール時の私のテンション、沸点まで到達してます、きっと(笑)。これがあるから、やめられないんだよなぁ、TDV通い(爆)。完全にヴァンパイアウィルスに感染しているようです(笑)。

以下、ネタバレ含んだキャスト感想等になります。

 

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2009.07.16ソワレ in 帝国劇場

主なキャスト

クロロック伯爵:山口祐一郎、アブロンシウス教授:石川禅、サラ:知念里奈、アルフレート:浦井健治、シャガール:安崎求、レベッカ:阿知波悟美、マグダ:シルビア・グラブ、ヘルベルト:吉野圭吾、クコール:駒田一 ほか

まずは今回のクコール劇場の様子から。

1幕終了後、クコちゃんがウチワを持ってパタパタ登場すると待ち構えていた私含めたコアなファンから拍手が(笑)。懸命に雪を払い落とすクコちゃんに客席から「幸せ?」と呼びかけが。するとクコちゃん「そんなわけないだろう!」と逆ギレ(笑)。

そのあと延々と愚痴のオンパレードをぶつぶつと呟いてて笑えました。どうやら雪払い業務はかなりしんどいようです(笑)。
最後には「今日は何にもやらないよ!」となんだかいじわるなクコちゃん。客席からは「えぇ~~!?」という声が漏れたんですが、次の瞬間、隠し持ってたアカンベー用のベロを咥えて、まるで漫画のように去っていきました(笑)。ただでは帰らない、クコちゃん、いつもいつもご苦労様です。
それにしても今回の座席位置はかなり下手寄りでちょっと観づらいシーンとかもあったんですが・・・それ以上にかなり美味しい体験をさせていただきました。
 まずは冒頭。「プロフェッサ~~」と不安げにやってくる浦井アルフレートが登場したとき、浦井君の衣装が私の膝を掠めていきました。浦井君はかなりスピーディーに入ってくるんでまるで風のようだったんですが(笑)、生の役者の衣装が掠めるってだけで相当貴重(笑)。
そしてサラがヴァンパイアの城に駆けていくシーンも知念サラの衣装が膝を掠めたし、それを追いかけるシャガールの息遣いもすぐ近くに感じました。こんな風に生の役者さんをすぐそばで拝めるのがこの席なんです。かなり美味しいです!
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さらに、2幕に入ると「永遠」のナンバーが終わった後にヴァンパイアさんたちが客席に向かってガーッと降りてくるんですが・・・今回は私の横に誰も座っていなかったということもあってか、幸運にも3人のヴァンパイアさんに絡まれました(笑)。前回はほとんど構ってもらえなかったのですごく嬉しかった!特に女性ヴァンパイアさんは私の隣の席に座ってくれちゃって私は思わず握手求めそうになりましたよ(笑)。あぁ、やってみればよかったなぁ、指十字架。

フィナーレのナンバーでも浦井アルフと知念サラが目の前をガーッと駆け抜けていったんですが、知念ちゃんが浦井君のスピードに必死についていってるようでヒーヒー言いながら走ってたのが笑えました(笑)。
 そして極め付けが・・・禅さん@アブロンシウス教授ですよぉ!!ずーっと「いいなぁ」と思っていた、夢のハイタッチがついに実現!!禅さん、手を出してきてるお客さん全員と触れ合ってくれるんですよね~。で、私も禅さんにハイタッチしてしくて手を上げていたら・・・私の隣が誰もいなかったことが幸いしてか最後のハイタッチ者ということで少し念入りにタッチしてくれました!!
ただでさえフィナーレのナンバーは私の興奮の度合いが上がるっていうのに、この出来事でさらにテンション上がっちゃいましたよ(爆)。あぁぁ~~本当にいい思い出だぁ~~。嬉しかったよぉ~。
 と、こんな感じで個人的にものすごくいい想いをさせてもらったので最高の観劇でございました。
 本編についても少し・・・っていうか、これがメインにならないといけないんですがw。
やっぱりこの作品は音楽だけ聴くというのではなく、実際に生の舞台を見て体感してこそ楽しめる作品だよなぁという思いを強くしました。生で見る音楽とダンス、ほんっとに最高です。私は元来、あまりダンスシーンというものは好んで見るというほうではないんですけど、この作品は別です。音楽とダンスのシーンはたまらなくテンション上がります。

特にサラ役のダンサーとヴァンパイアダンサーが華麗に踊る1幕のシーンや、10分に及ぶアルフレートの悪夢に出てくるヴァンパイアダンサーの舞とロック音楽は鳥肌が立ちます!!これを観るためにお金を出しているといっても過言でないほど好きです、ほんとに。

そのほかのナンバーも音楽だけではいまいちピンとこないような場面でも実際に見るとものすごくテンション上がるんですよ。それがこのミュージカルの魅力ではないでしょうか。まさにライヴ命の作品だと思います。

前回観たときからまだ1週間しか経っていなかったのですが、客席の雰囲気がよかったことも手伝ってか役者さんたちのお芝居もすごく余裕があってより生き生き弾けてるように思えました。

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特に「を!!?」と感じたのが禅さんのアブロンシウス教授


前回見たときはまだちょっと固さがあるかなぁと思えたんですが・・・今回は芝居に余裕が出てきたのかアドリブめいたことも自然に出てきてるように見えました。何よりも芝居に遊びの部分が出てきていたのがすごくよかった!この役ってあまり真面目に演じちゃうと面白みがなくなっちゃうんですよね。今回はなんだか新しい禅さんが発見できたようですごく嬉しかったです。

あ、2幕もちゃんとメガネかけてました(笑)。やっぱり前回はトラブルだったんですね。

それからTDVといえばやっぱりこの二人、駒田@クコール吉野ヘルベルト(笑)


この二人には本当に毎度毎度楽しませてもらってます。クコちゃんは2幕の舞踏会用に蝋燭を準備するシーンで、舞台袖にはけていくときに後れ毛を気にしながら去って行ったのがものすごく可愛くてたまらなかった!初演よりもクコちゃんに対する愛が深まってるよ、私。それだけに、やっぱり2幕のクコちゃん最期シーンは切なくてウルウルしてしまうのです(涙)。

そして存在そのものが妖しくて魅力的な吉野ヘルベルト。1幕最後に登場したときにアルフレートに一目惚れしてしまうんですが、その一瞬の表情が私は好きだったりします。そのあとの荷物を持てなくて・・・みたいなシーンも笑えるんですけど(笑)。そして何よりもお風呂シーンでしょう!あの衣装は吉野さんじゃなきゃ着れない(笑)。今回もアルフ一筋絶好調。登場したときなんか指歯ブラシしてましたから(笑)。

浦井アルフはヒィーヒィー言いながら全速力で客席を逃げ回るので、戻ってきた浦井アルフに優しく「廊下は走っちゃダメだよ」と忠告してたのも笑えました。もう最後まで楽しませてもらいました。

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最後に今回初見になる知念サラと3年ぶりの浦井アルフレートについて。


知念ちゃんはすっごく美人なサラで、アルフレートが一目ぼれするのも納得でした。歌い方も18の少女っぽさが出ててすごく雰囲気合ってました。知念ちゃんの歌は今まであまり好きではなかったんですが、今回のサラはとてもよかったです。しっかしヴァンパイア化したときの知念サラの顔は怖かったなぁ~~(笑)。

浦井くんはヘタレで可愛いアルフレートを熱演!霊廟のシーンでの禅@教授とのやりとりが特に可愛くて笑えました。あの、妙なイントネーションはなんだ~(笑)、みたいな。あと恐怖を感じたときの言葉にならない意あのヒーヒーっぷりが可愛いです。
それから歌声も澄んでいて聞き取りやすく聞いていてとても心地がいいです。浦井君、本当に歌が上手になったよなぁ。
ただ、ちょっと泉見くんに比べるとサラッと演じているように見えたかも。特にラスト、サラに噛まれて血を舐めたあとの反応はもう一工夫ほしかったかも。
祐一郎さん@クロロック伯爵も好調のようで「抑えがたい欲望」も気持ちよさそうに音を伸ばし大喝采を浴びておりました。あのシーンでショーストップ状態になるんですが、個人的にはあそこまで溜めなくても・・・とちょっと思ってしまったり(苦笑)。なんかストーリーが止まっちゃう気がするんですよねぇ。テンポよくいってるだけにちょっとね・・・。

ちなみに私はどちらかというとあの場面はバックでものすごい難解なダンスしてる森山くんのほうに目が行ってしまいました。

次回観劇予定は8/18です。終盤近くのチケットならばもう追加しなくなるかなと(爆)。その後は8/21、8/25前楽・・・と続きます。やめられない、とまらない、TDV。

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