東京セレソンDX 『流れ星』2009.06.06マチネ

東京セレソンデラックス公演の『流れ星』を観に新宿のシアターサンモールまで行って来ました。

シアターサンモール・・・この劇場に来たのって・・・11年ぶりだよ(←「ルチャドーラ」って芝居観に行ったんだった)。あまりにも来てなかった劇場なのでちょっと迷子になりかけてしまった(爆)。

ちなみに、東京セレソンデラックスというのは・・・現在多方面で活躍されている宅間孝行さん主催の劇団のことです。現在ですと、ドラマ「スマイル」の脚本やって・・・NHK朝ドラ『つばさ』ではかなり重要なポジションの真瀬社長役を演じていらっしゃいます。

毎月のように演劇雑誌を購入してるのでそこによく顔を出してる宅間さんのことはけっこう前から知っていました。それからTEAM-NACSの皆さんが「セレソンは素晴らしいっ」と絶賛していることも知ってて・・・興味はあったんですが、どちらかというと中~大規模なミュージカル系の芝居好きだった私は何とな~くセレソンの芝居に足を向けるテンションが上がらなかったんですよね。

ではなぜ今さら・・・ということなんですが・・・これはもう、はい、テレビの影響です、しかも朝ドラ(笑)。現在放送中の『つばさ』でたぶん初めてまともに宅間さんの芝居を見た私は(2作前の『瞳』にも2週限定で出演されてましたが、あれは見ていて気の毒すぎるという感情しか沸かなかった 苦笑)“この人の生の芝居も観てみたい”と思いまして・・・即チケット購入しました。きっかけはいつもミーハーな私です(爆)。

シアターサンモールは250人~270人くらいの客席数の小規模劇場でロビーも狭いんですが・・・それはそれはすごい人からの楽屋花がズラリ並んでてビックリでした。もう半分は枯れてしまったのか名札のみになっていましたが・・・それでもかなりすごいですよ、あの花の数は!

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さらに狭い通路のところにはグッズ売り場も。最初に配られるチラシがパンフ代わりになっていたようですが、ちゃんとしたものもコチラに売っていたので即購入。あまり買ってる人がいないなぁ・・・なんてそのときは思ったんですが・・・その理由が終った後に判明(笑)。

終演後には劇団員の皆さんがロビーに扮装のまま出てきてグッズ売ったりお客さんに挨拶したりしてるんですよ!久しぶりに見たぞ、こういう光景!さらにビックリなのは主演のケロンパ・・・じゃなかった(笑)うつみさんがニューリリースしたというCDをロビーの一角で自らお手売りしてる(笑)。握手したり写真撮影したり・・・それはそれは至れり尽くせりのサービスでございました。あ・・・わたしはその様子を静観してただけですけど。

今回はロビーに宅間さんの姿はありませんでしたが(土曜日だったから個別に挨拶する人が多かったのかも)、劇団員の皆さんはかなりフレンドリーでした。この人たちはずっとこんな風にお客さんたちと接してきたんだろうなぁ。そういう姿勢に好感度がまたさらに上がりました。

さて肝心のお芝居のことについてですが・・・

本当にすばらしかったですっっっ!!

観劇前にネタバレ以外の部分の評判を読んでて、そこで皆さん「とても感動した」「素晴らしい芝居」と絶賛するコメントを書かれてて。ただ、それであまり期待しすぎてハズされたらショックかなぁなんて思ったんでテンション抑え気味にしてそこそこ期待をしていきました(笑)。

正直、あまり小劇場系のお芝居は観ていないので何ともいえないのですが・・・今までいくつか観劇したものの中には“なんだか綺麗事だなぁ”とか“内輪ウケ?”とか感じるものもあったんですけど・・・東京セレソンはそんなところが全くなかった。クスッと笑ってホロッと涙を流すような舞台かと思ってたんですが・・・それどこじゃなかったですよ。ものすごく久々に涙が出るくらいウケたし、クライマックスでは鼻をすするくらい号泣しました。

なんでもっと早く、この劇団の芝居を観に行かなかったんだろう~

正直ここまで感動させられると思わなかったので、なんというか、色んな意味で衝撃的でした。観劇暦13年目にしてこんな芝居に出会えるとは・・・!

 

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2009.06.06マチネ in シアターサンモール(東京・新宿)

出演者

宅間孝行、うつみ宮土理、山田まりや、永田恵悟、越村友一、須加尾由二、中島弘臣、万田祐介、牟田圭吾、小谷早弥花、池田沙耶香、尾畑美依奈、小野了

以下、ネタバレを含んだ感想です。

 

『流れ星』は3年前の再演ということで、うつみさんが『早くもう一度上演して!』と急かしたために実現したんだとか。そもそもこの作品自体、セレソンの舞台に大感動したうつみさんが“自分も出たいからそういう作品作って”と宅間さんに猛アタックしたことから生まれたそうですね。すごいパワーだ、ケロンパ(笑)。

前知識はこのくらいしか仕入れず、シチュエーションももちろんストーリーも全く知らないまま・・・真っ白な状態で観劇した私。

今回感じたのは、セレソンのお芝居って演劇初心者でも入り込みやすく作ってるなぁということ。私は演劇初心者・・・ではもうないかもしれないけれども(笑)セレソンの芝居は超初心者。それでもあっさりとこの世界観に入っていくことが出来ました。2時間10分ちょっとの1幕ものでしたが、退屈に思うところがなくとても濃密な時間を過ごせた気がします。観ているうちに客席が傍観者としてではなく、一緒に舞台の世界にハマって参加してるような臨場感みたいなものを感じましたねぇ。

ここから先はちょっとネタバレっぽい話になりますが・・・シチュエーションは主に昭和が舞台になってます。今までのセレソンの舞台も昭和ものが多いということで・・・これは主催の宅間さんのこだわりみたいなものがあるんでしょうね。

最初は平成の世界で空気感的にはちょっとドンヨリ・・・そのあと底抜けに明るい魔法使いがやってきてあっという間に昭和の世界。平成の世界の人間が昭和の世界の人間と触れ合うことによる妙なドタバタ劇がテンポよく楽しく展開されていきます。

この昭和の人たちがとにかく超個性的揃いで・・・中盤すぎくらいまではとにかく大笑いさせられました。たまにこういう笑いの中に内輪ウケみたいなものを挟んでくる芝居もあるんですが・・・セレソンはアドリブは飛ばしまくっても(笑)初心者に分かりづらいようなそういった内輪系のネタはなかったと思います。それに対して笑える人と笑えない人の個人差が出てくるというのもあるとは思いますが、少なくとも私はとても楽しめたしそういう直球勝負の演劇姿勢には好感を持ちました。

ちなみにこの日面白かったアドリブは宅間さんと永田さんのやり取り(笑)。宅間さんが永田さんの頭を叩いたときに永田さんのつけてたメガネが客席まで吹っ飛んでしまい、宅間さんが「どうもすみません~」と恐縮しながらめがねを取りに行ってました(笑)。

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中盤まではこんな風に笑えるシーンがかなりあって面白いんですが、そんな中にも少しずつホロっとくるようなシーンがいくつか挟まれています。そのシーンの挟み方が絶妙で巧い。さらにそういうシーンが後半の思わぬ繋がりとして出てきたりするんですよね。ドタバタなコメディに見えて、実はその中にいくつも伏線が散りばめられてて・・・うーん、脚本・演出担当の宅間さんってすごいな、ホントに。

そして後半からクライマックスにかけては・・・これはもう、本当に泣けました~~

前半から中盤までの「なぜ○○だったのか」といった謎が解明されてくわけですけど、それが明らかになるクライマックスのシーン。私はその謎だった部分が主人公よりも少し先に分かってしまったんですよ。だいたいこういう風に舞台の展開よりも先にオチが見えたときってテンションが落ちることが多いんですが・・・この芝居は違う!!主人公よりも少し前にその謎が分かったとき・・・なんだか胸の底がどうしようもないほど熱くなって、感情が溢れてきて・・・気がついたときには堰を切ったように涙がボロボロと零れ落ちちゃって・・・号泣状態に陥ってしまった(涙)。

その事実が分かった上でまた原点に戻ったときのやりとり・・・シーンは冒頭と同じなのに切なすぎて涙が止まらん・・・。カーテンコールが始まっても涙が止まらなかった芝居って・・・今年は「タイタニック」以来かも。あの作品以上に泣くものは今年はないんじゃないかと思ってましたが・・・まさかこんなところに潜んでいたとは(笑)。

全体的にはベタでストレートなお芝居だとは思います。でも、人の真心や優しさといった心の大切な部分をとても丁寧に描いています。おそらく誰が見てもどこかしらで心の琴線に触れるものがあるんじゃないでしょうか。

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宅間さんってけっこうバリバリでエネルギッシュに色んなことにチャレンジしていく人みたいなイメージがあって、どちらかというと人情っぽいものとは縁が薄いのかなぁなんて以前までは思ってましたが(←ホントにすみません 爆)、今回の芝居を観てそのイメージがガランと変りました。『つばさ』で宅間さんの涙の演技に心揺さぶられたわけが、セレソンの舞台を観て分かった気がします。

この人は心の中にはとても純粋で優しい温かいものが流れてる。そういう人じゃないとこんな芝居は作れないと思います。

『流れ星』の中に出てくる宅間さんの役も本当にすごくよくて・・・なんていうか、不器用で素直になれない男の愛らしさという表現力はズバ抜けて素晴らしいなと。これはホントに一見の価値アリ。あ、あと、歌を歌うシーンがちょこっとあったんですが・・・スタパであまりにも自分の歌は酷いみたいなこと言ってたのでどんなもんかと思ってたら・・・上手いやん(笑)!そんな新たな発見もありますぜ(笑)。

うつみさんも、山田まりあちゃんも、この『流れ星』の世界観にピッタリ!すばらしかったです。うつみさんにもう少し声の張りがあれば・・・というのは若干感じましたが(汗)、それでも素敵でしたよ、ほんと。まりあちゃんは舞台に合ってますねぇ。先日はダンナさんの舞台も観に行った私ですけど(笑)、まりあちゃんも今後舞台で色々活躍してほしい女優さん。

そして超個性的な役柄を演じられてた皆さん、名前がまだ把握できてないのですが(爆)、エネルギッシュでとても楽しめました。客席と一緒に舞台を作り上げようという皆さんの心意気が伝わってきて非常にいい舞台だったと思います。

これはちょっと、セレソンの過去のDVDも観たくなったなぁ(『流れ星』DVDの予約は即入れてしまった私 笑)。金銭的に余裕が出来たら検討してみよう。もしかしたら、気がついたら、ファンクラブに入ってるかも(笑)。

東京公演は今週いっぱい。宅間さんの朝ドラ収録が終ったあと、名古屋と大阪に行くそうです。名古屋は初上陸、大阪はシアターBRAVAという大きな箱でやることになってしまい集客が心配・・・と宅間さん謙遜してましたが(笑)、迷ってる方がいらっしゃいましたらぜひ一度、劇場に足を運ぶことをお勧めします。一度観たら、二度目も行きたくなる・・・そんな想いにもさせてくれる作品だと思います。私も出来ればもう一度行きたかったし(遠征しちゃったりして 笑)

とにかく、たぶん、今後も東京セレソンDXの舞台は観に行くと思います!いい劇団に出会えてよかった。

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