2018年も多くの素晴らしい作品との出会いがありました。
- ミュージカル作品:16本
- ストレートプレイ作品:2本
- 劇団四季作品:5本
- コンサート系:3本
昨年はベスト3としていましたが、今年は3つに絞るのが難しいので「ベスト5」とさせていただきます。
2018年 舞台作品個人的ベスト5
第5位 『TENTH』兵庫公演(コンサート)
東京のシアタークリエが2018年に10周年を迎えたということで公演されたコンサート形式のミュージカル『TENTH』。
1月に東京のシアタークリエで日替わり演目として上演されたそうです。クリエの10周年なので、当然のことながらそこでしか公演されないと思って遠方で行くのを諦めた私としてはけっこう悔しい想いをしていました(苦笑)。
ところが、7月31日と8月1日の2日間だけ兵庫の西宮にある芸術文化センターで上演決定!!
しかも、羨ましいと思っていた『ニュー・ブレイン』と『RENT』が一緒にやってくるという…まさに奇跡のような出来事でした。
どちらの作品も思い入れが深く胸熱くしながら見ていた作品なので、本当に嬉しかったです。
その中でもやっぱり、『ニュー・ブレイン』をダイジェストながらも再びメインが同じキャストで観ることができたことが一番感動したかなぁ。
当時、石丸さんのミュージカル本格復帰第1作目として上演されてて。ストーリーが石丸さんの舞台復帰と不思議なほどリンクしていて・・・ラストの「春の唄」は号泣しながら観たんですよね。今回、あの日のことを鮮明に思い出しましたよ。
『春の唄』は何度聴いても名曲だし、今回もボロ泣きさせられました(涙)。関西公演実現させてくれてありがとうございました!!
第4位 『ソング&ダンス65』全国公演(劇団四季)
昨年秋に東京からスタートした『ソング&ダンス65』が、今年は全国公演を回ることになりました。
ちょうど大阪公演が始まった頃、劇団四季の元代表で創立者でもあった浅利慶太さんがお亡くなりになるという一報が飛び込んできたんですよね…。
ソンダンでは最初の挨拶のところで昨年亡くなった日下武史さんを追悼していたのですが、そののち浅利さんも一緒に追悼ということになりました。私はちょうどその変わり目の時期には観劇していませんでしたが、役者さんたちが必死に悲しみをこらえて公演を行っている姿は胸を打つものがあったそうです。
改めて、浅利慶太さんのご冥福をお祈りします…。
私は今年のソンダンは大阪公演と高松(香川)公演に行きました。目的といえば…もうこれは大好きな飯田洋輔くんが出てるからってことが一番大きいんですけどw、全ての公演で会えたわけではなかったのでちょっと残念だったかな。
でも、芝さんも面白かったけどね。
特に感激したのはやはり、香川県高松市公演に洋輔くんがキャスティングされて来てくれたこと。もうそれだけで嬉しくて仕方なくて、大泣きしながら観劇してました(笑)。この思い出があまりにも大きかったので、第4位にランクイン。
来年も洋輔くんの舞台観に行きたいな…。
第3位 『1789 -バスティーユの恋人たち-』(ミュージカル)
予想外に面白くて個人的にかなり上位にいく作品として記憶に残ったのが『1789』です。
というのも、初演を観に行ったときには「曲はすごく良かったけど全体的にはあまり記憶に残る作品じゃなかったかも…」とちょっと手ごたえがなかったんですよね(汗)。
それが、今年再演された「1789」は見事にそのマイナスイメージをブッ飛ばすほど強烈にハートに響く素晴らしい作品として生まれ変わっていました!!複数回チケット確保しておいて本当によかったって思いましたからねw。
改めて見てみると…曲がハンパなく個人的好みのものばかり!こんなにゾクゾクするナンバーばっかりだったけ!?とすら感じるくらい、前回とは別物の作品に思えた。そんなに大きな変更点はなかったはずなのになんでだったんだろう?
舞台はこういう新たな発見ができるところも魅力だよなと改めて。
さらに、ストーリーも分かりやすいしグッとくるシーンがいくつもあった。和樹くんも徹平くんも初演よりも格段パワーアップしていて本当に素晴らしかったです。
個人的には、再演から新しくロベスピエール役になった三浦涼介くんがすごく印象深い。この作品をきっかけにミュージカル(小池作品)が立て続けに増えましたしね。ミュージカルのりょんくんに出会えたことは特に大きな出来事でした。
DVD(和樹君バージョン)も即予約して購入しちゃいましたよww。でも、また再演してほしいです。何度も観たい大好きな作品となりました。
第2位 『宝塚BOYS』(ストレートプレイ)
あの作品がなければ、確実に2018年の第1位作品だった『宝塚BOYS』。まずはこの作品を再び見ることができたことに感謝です。
初演から第3期メンバーまでの公演を観ているくらい大好きな作品で、もう一度BOYS達に会える日をずっと待ち焦がれていました(第4期メンバーの時だけ観に行けなかったのが悔やまれる…)。
戦後の宝塚を舞台にした、実話を元にしたストーリーなのですが…もう本当に、何度見ても号泣してしまうエピソードが盛りだくさんなのですよ。思い出すだけでも泣けます。
BOYSのメンバーたちはそれぞれに戦争の傷跡が深く残っていて、それでも希望を抱いて「宝塚男子部」を認めさせたい一心で頑張るのですが…最後にはとても切ない結末が待ち受けているんですよね。そこはもう号泣するほど泣ける展開なんですが、それまで彼らが生きてきた過程は決して無駄じゃないって思えるんです。
そこに至るまでの彼らの熱い想いがどうしようもなく心を揺さぶる作品でもあります。
第5期と第6期のメンバーは若手の役者さんが中心だったので、最初は昭和の時代の雰囲気を出すことができるかちょっと不安もあったのですが…そんな心配は全くの杞憂に終わりました。みんな、魂をかけてあの舞台に全力を注いでた。その姿を観ただけでもう涙が出て仕方なかったです。
必死に舞台で生きる姿が、まさに宝塚男子部でもがいていた彼らの姿と重なるようで・・・激しく胸揺さぶられました。
そして忘れられないのが、大阪公演の時に本物の男子部の方のお話を聞けたことです。懐かしそうに当時を振り返りながら涙ぐみコメントされている姿は、今思い出しても涙が出るほど感動しました。
ご存命の男子部の方も少なくなってきたと聞きますが、どうか皆様、元気に長生きしていただきたい。
後世に伝えていきたい、大切な、最高の作品です。
第1位 『タイタニック』(ミュージカル)
やっぱりこれは外せません・・・ミュージカル『タイタニック』!
「人生の最後に観たい作品ベスト3」に入るほど大好きで大切な作品で、再演される日を今か今かとずっと待ち焦がれてきました。上演が決まったと知った時は本当に心の底から嬉しかったです。
今回で4演目になりますね。私は初演からこの作品を観ていますが、3演目からキャストと演出がガラリと変わって最初と最後のニュアンスもちょっと違う捉え方になりました。
が、かといって最初に感じた感動は変わることなく、むしろさらに心揺さぶる作品として生まれ変わったようにも感じています。
史実をもとにしたストーリーということもあって、最後は悲しい展開となるのですが・・・そこに至るまでの人間模様が実に繊細に描かれているのがこの作品の大きな魅力だと思います。
どの登場人物にもきちんとドラマがあって、それぞれの気持ちに感情移入しながら見てしまう。
だからこそ、後半の悲劇の展開は涙なくしては見れないんですよね…。悲劇といってもただ哀しいだけじゃなくて、別れの時に展開される「温かい想いのやり取り」のドラマが激しく心を揺さぶるのです。
この作品は、「人の想い」がものすごくストレートに観る者の心を打つんです。喜びのシーンでも、悲しみのシーンでも、いつもそこに感情が揺さぶられるようなドラマが潜んでる。
それを浮き彫りにするのが、モーリー・イェストンによる超絶素晴らしい音楽の数々です。こうもストーリーと見事に融合する楽曲というのもそう多くはお目にかかれないと思う。それくらい登場人物たちの心情を的確に捉えた音楽を生み出したことがイェストンの凄いところ。
美しく、哀しく、それでいて希望の光も感じさせるような音楽とストーリー。どこをとっても申し分ない、最高に心揺さぶられる作品なのが、ミュージカル『タイタニック』。今年の再演も最高のキャストが素晴らしいドラマを魅せてくれました。
また近い将来、必ず再演してほしいです。
次点 『ジャージー・ボーイズ』(ミュージカル)
ちなみに、次点…というか、ベスト5に限りなく近かった作品は『ジャージー・ボーイズ』です。
コンサートにも行ったし、大阪公演も2回観に行きました。素晴らしい音楽の数々に、栄光と挫折を織り込んだドラマチックな展開にドキドキしたり泣かされたり。中川アッキーによるフランキーの歌声は何度聞いても素晴らしかった。
2019年は、海宝直人くんの大阪コンサートからスタートします。
その他にも5月までいくつかチケットを確保しているので(笑)、どんな舞台に出会えるのか今から楽しみです。
これにて2018年の舞台観劇レポは終了します。つたない文章ばかりではありますが、読みに来てくださった皆様、ありがとうございました。2019年もまたチマチマ書いていくと思いますので、お時間がありましたらお付き合いください。
2019年が素晴らしい観劇年となりますように。